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Oracle® Fusion Middlewareライセンス情報
11gリリース1(11.1.1)
B55933-15
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7 Oracle Tuxedoライセンス

この章では、Oracle Tuxedoおよびアドオン製品のライセンスについて説明します。内容は次のとおりです。

7.1 Oracle Tuxedo製品ファミリ

Oracle Tuxedo製品ファミリには、次のコンポーネントが含まれます。

Oracle Tuxedo: Webからエンタープライズにいたる異機種環境において、C/C++/COBOLベースの高性能なトランザクション・アプリケーションを作成するためのインフラストラクチャを提供します。Oracle Tuxedoを使用すると、ユーザーは、基礎となるハードウェア、オペレーティング・システム、ネットワークおよびデータベース環境に依存することなく分散アプリケーションを開発、管理およびデプロイできます。

Tuxedoインストール・プログラムを使用すると、Tuxedoの次のサーバーおよびクライアント・コンポーネントをインストールできます。

サーバー・コンポーネント:

クライアント・コンポーネント:

7.2 Oracle Tuxedoの個別にライセンスされる製品オプション

Oracle Tuxedoインストール・プログラムには、Oracle Tuxedoとともにインストールできる複数のTuxedo製品オプションが含まれます。次の表ではそれについて説明します。ただし、Oracle Tuxedoのライセンスはこれらの製品オプションには拡張されません。使用する前に、各製品のライセンスを個別に入手する必要があります。

製品オプション 説明

Oracle Jolt

Oracle Tuxedoアプリケーション・サービスにアクセスするためのJavaベースのクライアントAPIを提供して、既存のTuxedoアプリケーションの機能をイントラネットやインターネット対応に拡張します。JoltクライアントAPIは、スタンドアロン・モード内で、またはOracle WebLogicサーバーなどのアプリケーション・サーバー内から使用できます。

Oracle Service Architecture Leveraging Tuxedo(SALT)

WebサービスとしてTuxedoサービスにアクセスできる他、Tuxedoドメイン外にホストされているWebサービスにTuxedoアプリケーションからアクセスできます。SALTは、使いやすい、構成駆動型のモデルを提供するため、プログラミングの必要はありません。

Oracle Tuxedo System and Applications Monitor(TSAM)

システム・サーバー、アプリケーション・サーバー、およびアプリケーション・トランザクションを監視します。また、エンド・ツー・エンドのパフォーマンス・データおよび関連する統計を提供します。TSAMは、サービス・レスポンス時間、使用率、SLA違反などの収集データをWebベースの集中管理コンソールによってレポートします。

ユーザーは、TSAMマネージャを使用して監視および管理する各コンピュータ上でTSAMエージェントを実行する必要があります。TSAMエージェントごとにライセンスを購入する必要があります。TSAMマネージャの1つ以上のインスタンスとそのコンソールは、追加ライセンスなしで実行できます。

Oracle Tuxedo JCA Adapter

Tuxedoサービスと、Oracle WebLogic ServerなどのJava EEアプリケーション・サーバーの間の、双方向のアクセスを可能にします。

Tuxedo JCA Adapterは、Java EEアプリケーション・サーバーが実行しているコンピュータでライセンスされます。

Oracle Tuxedo Application Rehosting Workbench

コードおよびデータの移行を自動化することにより、メインフレーム・アプリケーションの再ホスティングを簡素化および促進します。

Oracle Tuxedo Application Runtime(ART)for CICS and Batch

Oracle Tuxedoに対して再ホストされるIBMメインフレーム・アプリケーションをサポートします。OLTPおよびBatchメインフレーム・アプリケーションを変更しないで実行できるAPIとサービスの組合せが提供されるので、ビジネス・ロジックとデータへの投資を無駄にしなくて済みます。

Oracle Tuxedo Application Runtime(ART)for Batch

オープン・システムで実行されているOracle Tuxedoに対するメインフレーム・バッチ・アプリケーションの再ホストを有効にします。ART Workbenchによって変換されるJCLをサポートし、必要なJESサービス、JCL機能および標準のユーティリティを提供します。これにより、バッチ・アプリケーションを変更せずに実行できるため、ビジネス・ロジックとデータへの投資を無駄にしなくて済み、移行のコストおよびリスクを軽減できます。VSAMファイル、フラット・ファイル、GDG、DB2 UDB、DB2ConnectおよびOracle DBをサポートします。バッチ操作用のCLIシェルを提供し、TSAM/EM for BatchモニタリングおよびオペレーションWeb UIに依存します。ART for CICSとのCICS統合、および(IMS BMPジョブを実行するための)ART for IMSとのIMS統合を提供します。

Oracle Tuxedo Message Queue

ストア・アンド・フォワード、非同期キュー操作、公開とサブスクライブ、フィルタリング、通知および配信の関心点、信頼できるメッセージ配信、動的なキュー別名、未配信のメッセージ処理など、豊富なメッセージング機能を提供するエンタープライズ・メッセージング製品です。Oracle Tuxedo Message Queueは、インストールされているすべてのノードでライセンスされる必要があります。


7.3 Exalogic Elastic Cloud SoftwareにおけるOracle Tuxedoの最適化

次の項では、Exalogic Elastic Cloud SoftwareにおけるOracle Tuxedoの最適化について説明します。

第7.3.1項「ノード間通信におけるTuxedoの最適化」

第7.3.2項「Exalogic Elastic Cloud Softwareのソケット・ダイレクト・プロトコル」

第7.3.3項「ロック・メカニズムにおけるTuxedoの最適化」

7.3.1 ノード間通信におけるTuxedoの最適化

Exalogic Elastic Cloud SoftwareをTuxedoで構成することで、Tuxedoドメイン内のノード間通信を最適化できます。Oracle Tuxedo on Oracle Exalogicユーザーズ・ガイドで説明されているとおりにExalogicドメインレベルの拡張機能が有効化された場合、こうした最適化を使用できます。

7.3.2 Exalogic Elastic Cloud Softwareのソケット・ダイレクト・プロトコル

Exalogic Elastic Cloudを構成することで、Tuxedoネットワーク・チャネルおよびOracle Database接続の高パフォーマンス・プロトコルとしてソケット・ダイレクト・プロトコル(SDP)を利用できます。SDPベースのTuxedoネットワーク・チャネルおよびOracle Database接続の構成方法は、Oracle Tuxedo on Oracle Exalogicユーザーズ・ガイドを参照してください。

7.3.3 ロック・メカニズムにおけるTuxedoの最適化

Exalogic Elastic Cloud SoftwareをTuxedoで構成することで、Tuxedoドメイン内の掲示板のロック・メカニズムを自動チューニングすることができます。Oracle Tuxedo on Oracle Exalogicユーザーズ・ガイドで説明されているとおりに拡張機能が有効化された場合、こうした最適化を使用できます。