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Oracle Fusion Middlewareリリース・ノート
11gリリース1(11.1.1) for Microsoft Windows x64
B55938-04
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41 Oracle Business Intelligence

この章では、特にOracle Business Intelligenceに関連する問題について説明します。インストール、アップグレード、分析およびダッシュボード、Oracle BI Mobile、Oracle BI Publisher、メタデータ・リポジトリ開発、システム管理、統合およびAPI、ローカライズに関する問題が含まれます。

この章には次の項が含まれます:

Oracle Fusion Middlewareの実装によっては、このドキュメントの次の章に含まれる一部の情報も関係します。

改訂されたリリース・ノートのOracle Technology Network (OTN)での公開が遅れる場合があります。Oracle Business Intelligenceのリリース・ノートの項目が使用可能になったらすぐにアクセスするには、Oracle BI Documentation wiki (https://wikis.oracle.com/display/oraclebidocumentation/Home)に移動します。

41.1 パッチ要件

この項では、Oracle Business Intelligenceのパッチ要件について説明します。内容は次のとおりです。

41.1.1 My Oracle Supportからのパッチの取得

Oracle Business Intelligenceのパッチは定期的に公開されます。一部のパッチは必須ですが、それ以外のパッチはオプションです。

使用可能なパッチを確認するには、次のURLを使用してMy Oracle Support(旧OracleMetaLink)に移動します。

http://support.oracle.com

パッチの入手方法は次のとおりです。

  1. My Oracle Supportにログインします。

  2. 「パッチと更新版」タブをクリックします。

  3. 「パッチ検索」領域を使用してパッチを検索します。

  4. 「パッチ検索結果」ページで、パッチを選択し、「ダウンロード」をクリックしてパッチをダウンロードします。

  5. パッチに含まれるREADMEファイルの手順に従って、パッチをインストールします。

41.2 前回のリビジョン以降に特定または変更されたOracle Business Intelligenceの問題および回避方法

リリース・ノートの前回のリビジョン以降に特定または変更されたOracle Business Intelligenceに関連する問題および回避方法は、次のとおりです。

41.3 リリース11.1.1.3のみに適用されるOracle Business Intelligenceの問題および回避方法

Oracle Business Intelligenceのリリース11.1.1.3に関連する問題とその回避方法の多くは、リリース・ノートの2011年1月のリビジョン以前に特定されたものです。これらの問題とその回避方法の詳細は、次のリンクから参照可能な11gリリース1 (11.1.1)のOracle Fusion Middlewareリリース・ノートに含まれる「Oracle Business Intelligence」の章を参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E14571_01/relnotes.htm

Oracle Business Intelligenceに関連し、リリース11.1.1.3にのみ適用されるその他の問題とその回避策は、この章で説明します。Oracle Business Intelligenceの後続リリースに適用され、リリース11.1.1.3にも適用されることが知られている問題および回避方法も含まれます。

41.4 Oracle Business Intelligenceの一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceに関する一般的な問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.4.1 Oracle BIディスコネクテッド分析はOracle Business Intelligence 11gリリース11.1.1.5には含まれていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 10gには、Oracle BIディスコネクテッド分析コンポーネントが含まれていました。Oracle BIディスコネクテッド分析コンポーネントは、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11gリリース11.1.1.5以降には同梱されておらず、このリリースで使用することもできません。

Oracle BIディスコネクテッド分析10gを現在使用しており、今後も使用する場合は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11gリリース11.1.1.6のインストールまたはこのリリースへのアップグレードは行わないでください。

41.4.2 Oracle Hyperion Smart View for OfficeがOracle Business Intelligence 11gリリース11.1.1.5以降でサポートされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

前のバージョンのOracle Hyperion Smart View for OfficeではMicrosoft Office環境での分析機能が提供され、Oracle BI EEに基づく一連の機能がサポートされています。この機能により、エンド・ユーザーはOracle BIサーバーに直接問い合せる、非定型相互作用を作成する、Microsoft Officeベースのレポートを使用することができます。Oracle BI EE 11gリリース11.1.1.5では、この機能は使用できなくなりました。

41.4.3 IBM LDAPベース認証はLinux x86-64およびMicrosoft Windows x64 (64-Bit)でサポートでされない

IBM LDAPベース認証はLinux x86-64およびMicrosoft Windows x64 (64-Bit)上のOracle Business Intelligence 11.1.1.3.0リリースではサポートでされません。

この問題に対処するには、Oracle WebLogicベースの認証を使用する必要があります。

41.4.4 Oracle BI Serverはtnsnames.oraファイルに接続文字列がないため起動に失敗する

Oracle Business Intelligence Serverは接続プールに使用される接続文字列が$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.oraファイルにない場合、起動に失敗します。

この問題を回避するには、有効な接続文字列がtnsnames.oraファイルに存在することを確認します。

41.4.5 テストから本番環境へ移動する際のJARファイル・サイズの問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

この問題は、テスト環境から本番環境への移動時に適用されます。Oracle Business Intelligenceのインストールでは、約5GBのJARファイルが作成されます。JDKバージョン6以前では、ファイル・サイズに4GBの制限がありました。そのため、ASコマンドpasteBinaryを使用してJARファイルを解凍すると、クラッシュが発生します。

回避するには、pasteBinaryコマンドでファイル・サイズの制限のないJRockitを使用するか、JDKバージョン7を使用するようにします。手順は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。

41.4.6 グラフおよびスコアカードを表示するにはAdobe Flash Playerバージョン10.1以上が必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Adobe Flash Playerは、クロス・プラットフォームのブラウザ・ベース・アプリケーション・ランタイム環境であり、ブラウザ内でグラフおよびスコアカード・オブジェクトをレンダリングするために必要です。

Oracle BI EEで生成されたすべてのグラフおよびスコアカードを正しく表示するには、Adobe Flash Playerバージョン10.1以上がブラウザにインストールされていることが必要です。使用するブラウザで稼働するAdobe Flash Playerのバージョンの情報は、http://www.adobe.com/software/flash/about/に移動して入手できます。

41.4.7 Microsoft ODBC Data Source Administratorがクローズ中にクラッシュする

DSNの編集後にMicrosoft Open Database Connectivity (ODBC) Data Source Administratorがクローズするときに、アプリケーションがクラッシュすることがあります。

DSNへの変更は影響を受けないため、この問題は無視してかまいません。

41.4.8 Microsoft Windows x64 (64-Bit)でODBCシステムのDSNが誤ったドライバ・ファイルパスで設定される

Oracle BI EEのインストール後、ODBCシステムのDSNが誤ったドライバ・ファイル・パスで設定されます。

Driver=..\manualInstall64bit\Oracle_BI1\bifoundation\server\bin\NQSODBC.dll

DSNドライバをnqsodbc64.dllに設定するのではなく、インストーラはnqsodbc.dllに設定しますが、これはディスク上に存在しません。

DSNドライバの設定は機能上の影響がないため、無視することができます。

41.4.9 Hyperion Financial ManagementデータソースはWindowsデプロイメントにのみ使用可能

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle BI EEでHyperion Financial Managementをデータ・ソースとして使用できるのは、Oracle BI EEがWindowsのみのデプロイで実行されている場合のみです。

41.4.10 Siteminderが全文カタログ検索ではサポートされていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle BI EEの全文カタログ検索機能は、SiteMinderにおけるシングル・サインオンではサポートされていません。

41.4.11 Windowsのネイティブ認証は全文カタログ検索ではサポートされていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle BI EEの全文カタログ検索機能は、Windowsのネイティブ認証ではサポートされていません。この認証を使用し、Active DirectoryプラグインとOracle Fusionデータ・ソースを使用して全文カタログ検索を構成すると、全文カタログ検索では検索結果がないと返されます。

41.4.12 全文検索において、レポート列を使用してBI Publisherのレポートが検索されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

全文カタログ検索機能を使用すると、カタログ内のオブジェクトを検索できます。レポートの列名でBI Publisherのレポートを検索する場合、結果が取得されないことがあります。この問題は、Secure Enterprise Searchのバージョン11.1.2.2.0を使用すると発生することがあります。

この問題を回避するには、ORACLE_HOME/search/data/config/crawler.datファイルに次の行を追加します。

MIMEINCLUDE application/octet-stream

41.4.13 Windowsでヘブライ語のフォントが間違った方向で表示されることがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

Windowsの場合、「地域と言語のオプション」ダイアログの「言語」タブで「複合文字や右から左方向に書く言語 (タイ語を含む) のファイルをインストールする」オプションを選択すると、ヘブライ語のフォントが右から左ではなく、左から右の間違った方向で表示されます。

この問題を回避するには、「複合文字や右から左方向に書く言語 (タイ語を含む) のファイルをインストールする」オプションの選択を次のように解除します。

  1. コントロール パネルで「地域と言語のオプション」ボタンをクリックし、「地域と言語のオプション」ダイアログを表示します。

  2. 「言語」タブをクリックします。

  3. 「複合文字や右から左方向に書く言語 (タイ語を含む) のファイルをインストールする」オプションの選択を解除します。

  4. 「OK」をクリックします。

41.4.14 タイ語およびトルコ語ロケールでのインストール時の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

トルコ語およびタイ語のユーザーには、英語のロケールを使用してOracle Business Intelligenceをインストールし、実行することをお薦めします。不安定になる恐れがあるため、トルコ語およびタイ語のロケールはサーバー側ではサポートされていません。Oracle Business Intelligenceでは、クライアントとしてのトルコ語およびタイ語のロケールをサポートします。

41.4.15 BIコンポーザでグラフのサブタイプがリフレッシュされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成」→「グラフの編集」パネルの中でデフォルトではないグラフのサブタイプを選択し、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成」→「ビューの選択」パネルで後から異なるグラフ・タイプのビューに変更すると、グラフのサブタイプがリフレッシュされません。

回避するには、BIコンポーザ・ウィザードの「分析の作成」→「グラフの編集」パネルの中で、「サブタイプ」ボックスで最初のオプションを選択します。(最初のオプションは新しいグラフ・タイプのデフォルトのサブタイプです。)

41.4.16 パスにマルチバイト文字を含むダッシュボードおよびスコアカードがADFページに表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

パスにマルチバイト文字を含むダッシュボードおよびスコアカードは、ADFページに表示されません。

この問題の回避方法はありません。

41.4.17 BIプレゼンテーション・サービスによってフォルダ名ではサポートされる文字がBI Publisherではサポートされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

Oracle BIプレゼンテーション・サービスは、BI Publisherがサポートしないカタログ・フォルダ名の文字セットをサポートします。BI Publisherがサポートしない文字は次のとおりです。

~、!、#、$、%、^、&、*、+、`、|、:、"、\\、<、>、?、,、/

これらの文字を含む名前を持つフォルダは、BI Publisherに直接ログインした場合に予期しない動作を示す場合があります。たとえば、フォルダが表示されない、フォルダが正しく展開されない、または名前が文字化けして表示される可能性があります。

この問題を回避するには、フォルダ名にこれらの文字を使用しないでください。

41.4.18 非共有接続プールを使用するEssbaseおよびHyperion Financial Managementのデータソースとの統合

影響を受けるリリース: 11.1.1.3


注意:

この問題は、次のリンクから参照可能な11g リリース1 (11.1.1)のOracle Fusion Middlewareリリース・ノートの「Oracle Business Intelligence」の章で最初に提示されています。

http://download.oracle.com/docs/cd/E14571_01/relnotes.htm

元々公開されたリリース・ノートの中のテキストが間違っています。この項では、正しいテキストを表示しています。


Oracle BIサーバーのデータソースとしてEssbaseまたはHyperion Financial Managementを使用し、接続プール内で共有資格証明を構成するかわりに共有トークンを使用して認証する場合は、まずこの項で説明する手順に従って共有トークンの互換性を有効化する必要があります。共有トークンの互換性を有効化する場合、接続プールで「共有ログオン」を選択しないでください。Oracle Business IntelligenceのユーザーおよびEnterprise Performance Managementのユーザーは、同じアイデンティティ・ストアを使用する必要があることに注意してください。

共有トークンの互換性を有効にせずに、接続プール内で共有資格証明を提供しない場合、Oracle BIサーバーはパススルー・ユーザー資格証明(つまり、Oracle Business Intelligenceへのログインに使用されるユーザー名およびパスワード)を使用して認証しようとします。

始める前に、RCUを使用してBIプラットフォーム・スキーマを移入したOracle Business Intelligenceデータベースで使用できるデータベース接続情報があることを確認してください。たとえば、データベース用のホスト名、ポート、SID、ユーザー名およびパスワードなどがあるかを確認してください。

Oracle BIサーバーからEssbaseまたはHyperion Financial Managementのデータソースへのシングル・サインオンのためのCSSトークン生成を有効にする手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Business Intelligence環境で、setDomainEnv.sh (またはWindowsではsetDomainEnv.bat)を編集用に開きます。ファイルは次の場所にあります。

    DOMAIN_HOME/bin
    

    次に例を示します。

    MW_HOME/user_projects/domains/bifoundation_domain/bin
    
  2. 次のエントリを

    ExtraJavaProperties=-DEPM_ORACLE_INSTANCE= ORACLE_INSTANCE
    

    次に例を示します。

    ExtraJavaProperties=-DEPM_ORACLE_INSTANCE= C:\My_MW_Home\instances\instance1
    
  3. ファイルを保存し、閉じます。

  4. ユーティリティを入手するには、My Oracle SupportからOracle Bug#10263740のパッチをダウンロードします。詳細は、41.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

  5. アーカイブのコンテンツを次の場所に解凍します。

    ORACLE_INSTANCE/config/foundation/11.1.2.0
    

    存在しない場合には、ディレクトリを作成します。

  6. epm_components_creation.sh (Windowsではepm_components_creation.bat)を編集し、ORACLE_HOMEORACLE_INSTANCEおよびJAVA_HOMEに必要な値を環境に合せて指定します。

  7. Linuxシステムでは、次のコマンドを使用してepm_components_creation.sh実行可能ファイルを作成します。

    chmod +x epm_components_creation.sh
    
  8. 実行可能ファイルepm_components_creation.sh (Windowsではepm_components_creation.bat)を実行し、データベースのホスト名、ポート、SID、ユーザー名およびパスワードをコマンドラインの引数に入力します。次に例を示します。

    epm_components_creation.sh db_hostname db_port sid db_user db_pwd
    

    次のような出力結果が表示されます。

    Writing credentials to reg.properties file.
    Credentials written to reg.properties file.
    Creating Component Types.
    Component Types Created.
    Creating Basic Components
    Basic Components Created
    All tasks successfully completed.
    
  9. データが正常にEPMレジストリに移入されたことを確認するには、epm_components_creation.sh (Windowsではepm_components_creation.bat)を実行し、コマンドラインの引数に「validate」と指定します。次に例を示します。

    epm_components_creation.sh validate
    

    次のような出力結果が表示されます。

    Following required properties are available for SHARED_SERVICES_PRODUCT in EPM Registry:-
    mode=FUSIONAPPS
    COMPATIBILITY=11120-
    
  10. BIドメイン(管理サーバーおよび管理対象サーバーを含む)を再起動します。

41.4.19選択された整合性チェックの警告を非表示にするために使用できるパッチ

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

パッチ11810367をダウンロードし適用することで、選択された警告を整合性チェック・マネージャで非表示にできます。パッチを適用すると、39009、39054、39055、39057および39059の警告がデフォルトで非表示になります。パッチのダウンロードに関する詳細は、41.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

これらの警告を再度、整合性チェック・マネージャに表示するには、次の手順を実行します。

  1. 整合性チェック・マネージャで「オプション」ボタンをクリックし、「整合性チェックの警告」ダイアログを開きます。

  2. 整合性チェック・マネージャに表示する警告の選択を解除します。

  3. 「OK」をクリックします。

さらに、「整合性チェックの警告」ダイアログ・ボックスで除外リストに他の警告を追加することもできます。次の手順を実行します。

  1. 次のディレクトリに移動します。

    ORACLE_INSTANCE/config/OracleBIServerComponent/coreapplication_obisn
    
  2. このディレクトリで、warn_off.iniという名前のテキスト・ファイルを作成します。このファイルは、ASCII形式にする必要があります。

  3. ファイルには、「整合性チェックの警告」ダイアログ・ボックスで除外リストに追加する警告番号のリストとして、次のような内容を入力します。

    [CCOptions]
    CC_WARNINGS_LIST = 39024,39077
    

    次の点に注意してください。

    • 除外される警告は、すべて1行に収める必要があり、カンマ、セミコロンまたはスペースで区切ることができます。

    • エラーは除外できません。整合性チェック・マネージャから除外できるのは警告のみです。

    • デフォルトの除外リスト(39009、39054、39055、39057および39059)から警告番号を追加すると、それらは無視されます。

  4. ファイルを保存し、閉じます。

  5. 整合性チェック・マネージャを閉じて、再度開きます。新しい警告が「整合性チェックの警告」ダイアログ・ボックスに表示され、デフォルトで選択されます。これは、これらの警告が整合性チェックから除外されることを意味します。

41.4.20 WebLogic LDAPのユーザー・パスワードに関する問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

非ASCII文字を含むWebLogic LDAPのユーザー・パスワードに関する問題が発生した場合、Oracle Supportにご連絡いただき、パッチの詳細についてOracle Bug#9929485を参照してください。

41.4.21 アイデンティティ・ストアでのGUID属性の構成

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

Oracle Application ServerやActive Directoryなどの代替認証プロバイダを構成し、GUID属性をデフォルト値から変更する場合、アイデンティティ・ストアで使用する値と代替認証プロバイダで使用する変更済の値を一致させる必要があります。

たとえは、Oracle Internet Directoryを使用し、GUID属性のデフォルト値をorclguidからnewvalueに変更した場合は、アイデンティティ・ストアと認証プロバイダの両方で値をnewvalueに設定する必要があります。

アイデンティティ・ストアでGUID属性を構成するには、次のようにします。

  1. Fusion Middleware Controlのナビゲーション・ペインで、\Weblogic domain\bifoundation_domainに移動します。

  2. 「bifoundation_domain」を右クリックして「セキュリティ」→「セキュリティ・プロバイダ構成」を選択し、「セキュリティ・プロバイダ構成」ページを表示します。

  3. 「アイデンティティ・ストア・プロバイダ」領域で「構成」をクリックし、「アイデンティティ・ストア構成」ページを表示します。

  4. 「カスタム・プロパティ」領域で「追加」オプションを使用し、GUID属性にPROPERTY_ATTRIBUTE_MAPPINGという名前のカスタム・プロパティを新しい値(たとえば、GUID=newvalue)を使用して作成します。

    表41-1 カスタム・プロパティ

    プロパティ名

    PROPERTY_ATTRIBUTE_MAPPING

    認証プロバイダで設定されているGUID属性値を指定します。たとえば、認証プロバイダでGUID属性がnewvalueに設定されている場合、この値をGUID=newvalueに設定します。


  5. 変更を保存する場合は、「OK」をクリックします。

  6. 管理サーバー、管理対象サーバーおよびBIコンポーネントを再起動します。

41.4.22 WebLogicコマンド・ファイルの実行中にメッセージが文字化けすることがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

ロケールがUTF-8でないWindows環境で、Oracle BI EEシステムのWebLogicコマンド・ファイルを実行すると(直接またはWindowsの「スタート」メニューから)、ターミナル・ウィンドウに文字化けしたメッセージが表示されることがあります。メッセージが文字化けしていても、システムの正しい動作に影響はありません。

この問題の回避方法はありません。

41.4.23 Microsoft Internet Explorer 9.xの使用時にプレゼンテーション・サービスでレンダリングの問題が発生することがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

IE9.xを使用している場合、プレゼンテーション・サービスを実行すると、次の問題が発生することがあります。

  • 切捨てオプションでタイトルが切り捨てられない

  • 条件プロパティを削除すると画面が最大化される

  • 拡大鏡を使用してズームするとバーがドロップ・ダウンする

  • グラフのタイトルがグラフ・ビューに表示されない

  • グラフ・ビューの背景が黒色

  • 「マップ・プロパティ」ダイアログの「イベント・チャネル」エリアがデフォルトの空白でない

  • Business Intelligenceの書式設定に使用される下矢印キーの一部がダイアログに適切に整列されない

  • Business Intelligenceの書式設定で使用されるダイアログの一部のサイズが大きすぎる

  • マウス・ポインタを「フィルタ」セクションの右隅に置くと、ツールバーが非表示になる

  • 「新規フィルタ」ダイアログがブラウザに表示されない

41.4.24 WebLogic Serverの起動時のパフォーマンス低下

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle BI Enterprise Editionで共有カタログを使用してBI Publisherを実行している場合、WebLogicコンソールで「変更のアクティブ化」ボタンまたはWebLogic.shスクリプトのいずれかを使用してWebLogicサーバーを再起動すると、長時間の遅延が発生することがあります。

起動のパフォーマンスを改善するには、次のフォルダのセットを<DOMAIN_HOME>/config/bi publisher/repositoryから移動または削除します。これらのフォルダの削除は実行中に影響を与えるので、フォルダの移動または削除前にその影響を確実に理解してください。

  • Tools: このフォルダには、ホーム・ページの「ツール」ダウンロード・リンクから入手できるBI Publisher Desktop Tools実行可能バイナリ・ファイルが含まれます。これらのリンクはToolsディレクトリが削除されると機能しなくなります。他のBI Publisher機能が影響を受けることはありません。BI Publisher Desktop Toolsは、インストール・メディアおよびOracle Technology Network (OTN)からも入手できます。

  • Reports/Samples: SamplesフォルダにはBI Publisherで配布されるサンプル・レポートおよびデータ・モデルが含まれます。

英語がシステムに必要な唯一の言語の場合、次のフォルダも削除できます。

  • Admin/Translation: これらのフォルダには英語以外の言語用の変換ファイルが含まれています。

41.5 Oracle Business Intelligenceのインストールの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのインストールに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

Oracle Fusion Middlewareの実装によっては、第2章「インストール、パッチ適用および構成」に含まれる一部の情報も関係します。

41.5.1 SQL Serverデータベースに対してOracle Business Intelligenceをインストールする際のエラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle Business Intelligenceのインストール時にMS SQL Serverデータベースを使用すると、mds-owsmおよびbip_datasource JDBCデータソースに不正なテスト表が含まれます。これが原因で、WebLogic Serverによる自動接続テストの機能が停止します。たとえば、データベースが停止した場合に、WebLogic Serverで中断されている接続や不正な接続が認識されません。

回避方法として、「テスト対象の表名」パラメータを編集し、接続をテストするSQL文字列を実行可能にします。これを行うには、WebLogic Server管理コンソールで、このパラメータをSQL select 1に設定します。

41.5.2 パッチ・レベルが異なるOSでのスケールアウト・シナリオはサポートされていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

BIドメインのスケールアウト・シナリオは、オペレーティング・システムが同じでもパッチ・レベルが異なるコンピュータではサポートされていません。すべてのコンピュータでオペレーティング・システムのパッチ・レベルが同じである必要があります。

41.5.3 ウィルス対策ソフトウェアによってWindows環境でのインストールがブロックされる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

サポートされているWindowsオペレーティング・システムが稼働するコンピュータにマップ済ネットワーク・ドライブをデプロイする場合は、ウィルス対策ソフトウェアがautorun.infファイルのリモート作成をブロックするように設定されていないことを確認してください。

41.5.4 管理者のユーザー詳細画面でOracle Business Intelligenceインストーラが停止する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

DHCPが使用され、プライマリDNS接尾辞が設定されておらず、ループバック・アダプタが構成されていないWindowsマシンにインストールしようとすると、管理者のユーザー詳細を要求する画面でOracle Business Intelligenceインストーラが停止します。インストーラが停止すると、インストーラの左側のツリーに赤い十字が表示されます。この問題は、インストーラがIPアドレスをホスト名に解決できないために発生します。

回避方法として、ループバック・アダプタまたはプライマリDNS接尾辞を構成します。

41.5.5 Windows 2008にOracle Business Intelligenceをインストールする際の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Windows 2008にOracle Business Intelligenceをインストールする際に、OPMNが処理を開始できないなどの問題が発生する場合があります。

回避方法として、「管理者として実行」オプションを使用してインストールおよび構成のステップを実行します。

41.5.6 Oracle Business Intelligenceを共有ドライブにインストールすると失敗する場合がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle Business Intelligenceを共有ドライブにインストールしようとすると失敗し、次のエラー・メッセージが表示されることがあります。

インストールに失敗しました。セッションの準備に失敗しました。ディスクに十分な領域がないため、インストールに失敗する可能性があります。続行しますか。

Oracle Business Intelligenceを共有ドライブにインストールする際にこの問題を避けるには、Oracle Business IntelligenceのインストーラをignoreDiskWarningオプションを使用してコマンドラインから開始します。たとえば、Linuxでは、次のコマンドを使用します。

./runInstaller -ignoreDiskWarning

41.5.7 マルチバイト・データをサポートするようなDB2の構成

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

IBM DB2データベースとともにインストールすると、Oracle Business IntelligenceのインストーラはODBC 2.0ドライバを使用してシステムを構成します。このようなシステムでは、マルチバイトのデータを使用すると問題が発生します。この問題を回避するには、Oracle Enterprise Managerを使用して、Oracle Business IntelligenceシステムがネイティブのDB2 CLIドライバをかわりに使用するように構成します。

IBM DB2でDB2 CLIドライバを使用するようにOracle Business Intelligenceを構成する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Business Intelligenceが存在するマシン上にDB2クライアント・ソフトウェアをインストールし、スケジューラのデータベースにデータソースを作成します。

  2. Oracle Business Intelligenceのインストール後、Oracle Enterprise Managerを介してシステムにログインします。

  3. Oracle Business Intelligenceサーバーの「スケジューラ」タブに移動します。

  4. 「構成をロックして編集」をクリックします。

  5. 「呼出しインタフェース」ドロップダウン・リストをクリックし、「DB2 CLI (Unicode)」を選択します。

  6. 「データ・ソース」フィールドにデータソース名を入力します。

  7. 「適用」」をクリックしてから、「変更のアクティブ化」をクリックします。

41.5.8 Oracle BIスケジューラでマルチバイト・データを使用するとMicrosoft SQL Server 2005/2008ドライバに問題が発生する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Microsoft SQL Server 2005/2008データベースとともにインストールすると、Oracle Business Intelligenceのインストーラは、SQL Server 2005/2008ドライバを使用してOracle BIスケジューラを構成します。マルチバイトのデータをすると、スケジュールされたジョブが失敗することがあります。この問題を回避するには、Oracle Enterprise Managerを使用してOracle Business IntelligenceシステムがSQL Server 7.0/2000ドライバをかわりに使用するように構成します。

SQL Server 7.0/2000ドライバをMicrosoft SQL Server 2005/2008で使用するようにOracle BIスケジューラを構成する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Business Intelligenceのインストール後、Oracle Enterprise Managerを介してシステムにログインします。

  2. Oracle Business Intelligenceサーバーの「スケジューラ」タブに移動します。

  3. 「構成をロックして編集」をクリックします。

  4. 「データベース」ドロップダウン・リストをクリックし、「SQL Server 7.0/2000」を選択します。

  5. 「適用」をクリックします。

41.5.9 Windowsオペレーティング・システムで十分な権限がないためジョブ・マネージャが開始しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

特定の権限設定が不十分な場合、ジョブ・マネージャを開始しようとしても開きません。bifoundationフォルダの権限設定を変更することで、この問題を解決できます。このフォルダはOracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientのインストール・ディレクトリにあります。

この問題の解決方法:

  1. Windows Explorerで、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientをインストールしたディレクトリにあるbifoundationフォルダにアクセスします。通常、このフォルダは次の場所にあります。

    C:\Program Files\Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Client\oraclebi\orainst\bifoundation

  2. bifoundationフォルダを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。

  3. 「セキュリティ」タブをクリックします。

  4. 「編集」を選択します。

  5. 「追加」をクリックします。ユーザー、コンピュータ、またはグループの選択のダイアログ・ウィンドウが開きます。

  6. 「認証済ユーザー」「OK」の順にクリックします。

  7. ユーザーまたはグループ・ペインで、「認証済ユーザー」をクリックします。

  8. 「権限」ペインで、「修正」および「書込み」チェック・ボックスをクリックし、チェックマークが表示されているようにします。

  9. 「OK」をクリックします。

  10. 「スタート」メニュー、またはコマンドラインからジョブ・マネージャを開始します。

41.5.10 Oracle EssbaseがMicrosoft Windows x64 (64-Bit)で起動に失敗する

Oracle EssbaseがMicrosoft Windows x64 (64-Bit)プラットフォームで起動に失敗します。次のエラーが表示されます。

Network Error [10048]: Unable to Bind Host Server Socket On Port [9501]

このエラーは、Oracle Process Management and Notification (OPMN)コンポーネントが Oracle Essbaseクラスタ環境のクラスタ・ノードの両方で開始され、アクティブ・クラスタnode1で停止したEssbaseコンポーネントがクラスタnode2にフェイルオーバーしようとするかクラスタnode1に戻ろうとするときに発生します。

このときに、OPMNはOracle Essbaseを生成し、2つのコマンドライン引数をポートとして渡します。パラメータは次のとおりです。

  1. そのメイン・リスニング・ポート(1423 - opmn.xmlに構成)。

  2. pingポート。ここでOPMNがEssbaseへのpingを保持します。

2番目のコマンドライン引数で、OPMNはポートのスキャンを行い、次の属性のように、opmn.xmlファイルに指定した動的範囲から空きポートを探します。

<port id="essbase-port-range" range="9500-9999"/>

ポートのスキャンによりポート9501が空きポートとしてレポートされます。この結果は正しくありません、OPMNはすでにポート9501でリスニングしているからです。したがって、OPMNが起動引数をEssbaseにpingポート9501を使用して送信すると、Essbaseは起動に失敗し、停止します。

この問題を回避するには、次のように、opmn.xmlファイルで範囲を指定します。

<port id="essbase-port-range" range="9502-9999"/>

41.5.11 不明なロケールが原因でUNIX上でOracle Business Intelligenceのインストールが失敗する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

ロケールen_US.UTF-8がインストール先のコンピュータ上に存在しない場合、Oracle Business IntelligenceのUNIXへのインストールは失敗します。この問題を回避するには、Oracle Business Intelligenceをインストールする前にロケールen_US.UTF - 8がインストール先のコンピュータ上に存在することを確認します。

41.5.12 エンタープライズ・インストールの実行時にFATファイル・システムのエラー・メッセージを無視する

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Enterpriseストールの実行時に特定の環境下で、ミドルウェア・ホームの場所はFATファイル・システムにありますというエラー・メッセージが表示されることがあります。このメッセージはNTFSファイル・システムにインストールする場合に発生する可能性があります。「はい」をクリックして、インストールを安全に続行できます。

41.5.13 ジョブ・マネージャが「スタート」メニューから起動できないことがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

フランス語または韓国語の64ビットWindows 7オペレーティング・システムのデフォルトのフォルダにクライアント・ツールがインストールされた場合、ジョブ・マネージャが「スタート」メニューから起動できないことがあります。これは、ユーザーに一時ディレクトリを作成する権限がないことが原因で発生します。

回避するには、次のいずれかを実行します。

  • 一時ディレクトリを手動で作成し、その一時ディレクトリの管理者グループに現在のユーザーを追加します。

  • クライアント・ツールをデフォルトのディレクトリではなく特定のディレクトリにインストールします。

41.5.14 クライアント・ツールのインストール・パスにマルチバイト文字が含まれているとジョブ・マネージャが起動できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Client Installerの実行中に、インストール・パスにマルチバイト文字が含まれていると、ジョブ・マネージャは起動できません。この問題を回避するには、インストール・パスにマルチバイト文字が含まれている場合にはインストール・パスを変更する必要があります。インストール・パスにはASCII文字のみが含まれていることを確認してください。

41.5.15 RCUが2度目に起動されてIBM DB/2上にMDS/プラットフォーム・スキーマのみを作成するときにエラーが発生する

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

RCUを2度目に実行してIBM DB/2上にMDS/BIPLATFORMスキーマのみを作成するときに、RCUがEPMスキーマ・エラーを表示するのを防ぐには、最初にComponentInfo.xmlファイルからテキストを2行削除します。

RCUを2度目に使用してIBM DB/2上にMDS/プラットフォーム・スキーマのみを作成するときに、EPMスキーマ・エラーが発生するのを防ぐには:

  1. rcu/configにあるComponentInfo.xmlファイルを開きます。

  2. ComponentInfo.xmlファイルから次の2行を削除します。

    <!ENTITY epm SYSTEM "../integration/epm/epm_ComponentInfo.xml">
    &epm;
    

    RCUはこれらの行を使用して「コンポーネントの選択」ページの選択ツリーにリストされたコンポーネントを表示します。

  3. ComponentInfo.xmlファイルを保存します。

  4. RCUをもう一度実行します。

41.6 Oracle Business Intelligence 64ビット・プラットフォーム向けインストレーション・ガイドライン

41.6.1 64ビット・プラットフォームへのソフトウェアのみのインストールの前提条件

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

Oracle Business Intelligenceのソフトウェアのみのインストールの前に、最新のOracle WebLogic Server wls1033_generic.jarMW_Homeに64ビット用のJDKでインストールする必要があります。それからOracle Business Intelligenceを同じMW_Homeにインストールします。

41.6.2 64ビット・プラットフォームへのOracle Business Intelligenceのサポートされるインストール・タイプ

Oracle Business Intelligenceで使用可能な様々なタイプのインストール・オプションは次のとおりです。

  • 簡易インストール

    影響を受けるリリース: 11.1.1.3

    これは32ビットJVMおよび32ビットOracle WebLogic Serverをインストールします。Oracle Business Intelligence Serverは64ビット・プラットフォーム上の64ビット・システムです。簡易インストールは次の64ビット・プラットフォームでのみサポートされます。

    • Linux x86-64

    • Windows x86-64

    しかし、本番用の推奨インストール・タイプは、64ビットOracle WebLogic Serverおよび64ビットJDKを使用したソフトウェアのみのインストールです。

  • ソフトウェアのみのインストール

    これはOracle Fusion Middlewareデプロイメント・プロセスの一部として後で構成できるように、ソフトウェア・バイナリ・ファイルをOracleホームにインストールします。このインストール・タイプは、Oracle Business Intelligenceと64ビットJVMをサポートしている64ビット・オペレーティング・システムにインストールする場合に必要です。

    64ビット・プラットフォーム用の推奨インストール手順は次のとおりです。

    • 64ビットOracle WebLogic Serverと64ビットJDKをインストールします。

    • Oracle Business Intelligenceの「ソフトウェアのみのインストール」オプションを選択します。

    • ソフトウェアのみのインストール・プロセスが完了したら、「構成」を選択します。

  • エンタープライズ・インストール

    リリース11.1.1.6.0以降、Oracle Business Intelligenceのエンタープライズ・インストールは64ビット・システムでサポートされます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のエンタープライズ・インストール(新規インストール)に関する項を参照してください。

41.6.3 エンタープライズ・インストール・タイプ(既存のインストールのスケールアウト)における考慮事項および制限

64ビット・オペレーティング・システムで既存のインストールと64ビットJVMをスケール・アウトするには、「エンタープライズ・インストール」タイプ・オプションを選択しないでください。そのかわりに「ソフトウェアのみのインストール」タイプを選択します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のソフトウェアのみのインストールに関する項を参照してください。

41.7 Oracle Business Intelligenceのアップグレードの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceの前のリリースからのアップグレードに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

Oracle Fusion Middlewareの実装によっては、このドキュメントの第3章「アップグレード」に含まれる一部の情報も関係します。

41.7.1 一般的なアップグレードの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceの以前のリリースからのアップグレードに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.7.1.1 Oracle Business Intelligenceリリース10gからリリース11gへのアップグレード後に条件付き書式が機能しない場合がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

「列のプロパティ」ダイアログの「列書式」タブで属性列の「値の抑制」設定が「繰返し」に設定されていない場合、定義された書式を使用して、列の場所で定義された単位でメジャーが集計されます。これにより、Oracle Business Intelligenceリリース10gからリリース11gにアップグレードすると、条件付き書式が変更されることがあります。「値の抑制」設定が「繰返し」に設定されている場合は、条件付き書式設定の基準となるメジャー列で、常に表ビューの詳細単位が使用されるため、条件付き書式設定は正しく機能します。

41.7.2 セキュリティ関連のアップグレードの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceを以前のリリースからアップグレードする場合のセキュリティに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.7.2.1 英語以外のユーザーまたはグループ名でRPDをアップグレードすると警告がレポートされる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

英語以外のユーザー名またはグループ名を使用してリポジトリをアップグレードすると、グループ名???はWLS/LDAPでは有効ではありません: このグループを移行しませんまたはユーザー名???はWLS/LDAPでは有効ではありません: このユーザーを移行しません(???は文字化けしたテキスト)などの警告がログ・ファイルにレポートされます。

回避方法として、ユーザーまたはグループを手動で作成します。これを行うには、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』に含まれる次の手順を参照してください。

  • グループの場合:

    • 組込みWebLogic LDAPサーバーにおけるグループの作成に関する項の説明に従って、新規グループを作成します。

    • Fusion Middleware Controlを使用したアプリケーション・ロールの作成に関する項の説明に従って、アプリケーション・ロールを作成します。

    • アプリケーション・ロールの作成に関する項の説明に従って、グループをアプリケーション・ロールに追加します。

    リポジトリ・グループが別のリポジトリ・グループのメンバーである場合は、同じグループおよびアプリケーション・ロールの階層を作成します。

  • ユーザーの場合:

    • 組込みWebLogic LDAPサーバーにおける新規ユーザーの作成に関する項の説明に従って、ユーザーを作成します。

    • 組込みWebLogic LDAPサーバーにおけるグループへのユーザーの割当てに関する項の説明に従って、ユーザーを適切なグループに割り当てます。

41.7.2.2 名前に無効な文字を含むユーザーまたはグループはアップグレードされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

リポジトリのアップグレード時、次の無効文字を含む名前を持つユーザーおよびグループはアップグレードされません。

  • ,

  • +

  • =

  • "

  • \

  • <

  • >

  • ;

回避方法として、アップグレードの完了後に、無効な文字を含まない新しい名前を使用して、ユーザーまたはグループを手動で作成します。状況にかかわらず、新しい名前には無効な文字を含めないでください。これに従わない場合、Oracle Business Intelligenceの再インストールが必要です。

41.7.2.3 10gの管理者ユーザーIDまたはパスワードにネイティブでない文字が含まれている場合にRPDアップグレード・プロセスが失敗する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

10gの管理者ユーザーIDまたはパスワードにネイティブでない文字が含まれており、オペレーティング・システムがWindowsまたはUTF8でないLinuxの場合、Oracle Business Intelligence 10gからOracle Business Intelligence 11gへのリポジトリ・アップグレード・プロセスが失敗します。たとえば、「Administrator/bi10g-éíô」はアップグレードに失敗します。アップグレード・ユーティリティが実行され完了しますが、エラー・メッセージが表示され、アップグレード後のリポジトリを使用してシステムを実行しようとしてもユーザーはログオンできません。リポジトリ・アップグレードのコマンドライン・ユーティリティまたはアップグレード・アシスタント・ウィザードを実行する前に、管理者のユーザーID、パスワード、またはユーザーIDとパスワードの両方を、ネイティブ文字のみを使用するものに変更する必要があります。

41.8 Oracle Business Intelligenceの分析とダッシュボードの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceの分析とダッシュボードに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.8.1 分析とダッシュボードの一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceの分析とダッシュボードに関連する一般的な問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.8.1.1 ビジネス・モデルで名前が変更された列に基づく既存のダッシュボード・プロンプトは機能しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

ビジネス・モデルで列の名前が変更された場合、その列に基づく既存のダッシュボード・プロンプトは、新規作成された分析で機能しません。

回避方法として、カタログ・マネージャを使用してカタログ内の列名を変更します。

41.8.1.2 特定の状況でゲージ・ビューが切れて表示されたり、表示されなくなる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

ゲージ・ビューに割り当てられたキャンバスのサイズが非常に小さく、左側に凡例を表示するように設定されている場合、特定の状況で、ゲージ・ビューの一部のゲージが切れて表示されたり、表示されなくなります。

回避方法として、ゲージ・ビューを編集して凡例の位置を「右」「上」または「下」に変更します。もしくは、すべてのゲージが表示されるように、ゲージ・ビュー・キャンバスのサイズを広げます。

41.8.1.3 ダッシュボード・プロンプト・スライダの数値単位が正しく翻訳されていない場合がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

ダッシュボード・プロンプト・スライダに表示される数値単位(100万または10億など)が正しく翻訳されていない場合があります。

回避方法として、obiprp.promptcomponents.xmlファイルを次のように変更します。

  1. obiprp.promptcomponents.xmlファイルを編集するために開きます。ファイルの場所は次のとおりです。

    ORACLE_INSTANCE\bifoundation\web\msgdb\l_XX\messages\uicmsgs

  2. 数値単位の各エントリ(タグ名kmsgSliderBillion、kmsgSliderMillionまたはkmsgSliderDecillionなど)が正しく翻訳されていることを確認します。

  3. 管理対象サーバー、管理サーバーおよびすべてのOracle Business Intelligence Javaコンポーネント、さらにOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを再起動します。管理対象サーバー、管理サーバーおよびすべてのOracle Business Intelligence Javaコンポーネント、さらにOracle Business Intelligenceシステム・コンポーネントを再起動する方法は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』を参照してください。

41.8.1.4 Windows上でSafariブラウザを使用してダッシュボード・ページを印刷すると、ページが特定の左クリックに反応しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Windows上でSafariブラウザを使用してPDF形式またはHTML形式でダッシュボード・ページを印刷すると、再印刷やタブを変更のための特定の左クリックにダッシュボード・ページが反応しなくなります。

この問題を回避するには、ダッシュボード・ページを閉じて再度開きます。または、[Ctrl]キーを押したまま左クリックします。

41.8.1.5 ダッシュボード・ページ上のスコアカードの図が表として印刷される

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

複数のスコアカードの図(たとえば、戦略ツリー、戦略マップ、カスタム・ビューおよび原因と影響のマップ)を含むダッシュボードのページをPDF形式またはHTML形式で印刷すると、図の一部が図ではなく表で印刷される場合があります。

この問題を回避するには、印刷する前にページをスクロール・ダウンし、すべての図が完全にレンダリングされるまで待機します。

41.8.1.6 列セレクタとマップの使用

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

マップ・ビューで列セレクタ・ビューを使用する場合は、列セレクタ・ビューを追加する前にすべてのマップ・ビューを分析に追加してください。

41.8.1.7 マップのラップアラウンド機能の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

リリース11.1.1.6.2バンドル・パッチ1にはマップ・ビューのラップアラウンド機能が含まれています。この機能により、サンフランシスコから東京への航空路線を示すときのような、マップ上の線が連続している地点へマップをパンすることができます。この機能を使用する場合、ラップされたマップの部分がビューの印刷またはエクスポート時に正しくレンダリングされない可能性があります。この問題の回避方法はありません。

41.8.1.8 MapViewerでマップ・タイルを削除できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle MapViewerのマップ・タイルの管理ページからタイル・レイヤーを削除しようとするとエラー・メッセージが表示されることがあります。この問題を回避するには、タイル・レイヤーをデータベースから直接削除するか、Map Builderツールを使用して削除します。

この不具合はMapViewerバージョン"Ver11_1_1_7_B120531"を使用するOracle BI EEのすべてのバージョンに影響を与えます。Oracle BI EEインストールが使用しているMapViewerのバージョンは、ブラウザでMapViewerページを開き、「ホーム」タブをクリックすることで、確認できます。ページの左下隅にバージョン番号が表示されます。

41.8.1.9 小型のフォーム・ファクタ・グラフのレンダリングのサポート

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

このリリースでは、たとえば、75ピクセルX 25ピクセル、または68ピクセルX 18ピクセルなどの小型のフォーム・ファクタ・グラフのレンダリングのサポートが含まれます。小型のフォーム・ファクタ・グラフは、マイクログラフと呼ばれます。

小型のフォーム・ファクタ・グラフをレンダリングする手順は、次のとおりです。

  1. 分析を編集します。

  2. グラフを編集します。

  3. 「グラフ・プロパティの編集」ツールバー・ボタンをクリックして「グラフのプロパティ」ダイアログを表示します。

  4. 「一般」タブで次の設定を行います。

    • 「凡例の位置」ボックスで、「なし」を選択します。

    • 「表示上でのグラフのアニメーション化」ボックスの選択を解除します。

  5. 「スタイル」タブをクリックし、次の設定を行います。

    • 「グラフ・データ」領域の「スタイル」ボックスで、「デフォルト」を選択します。

    • 「プロット」領域で、「グリッド線」の「指定」オプションを選択します。

    • 「主要グリッド」については、「水平線」ボックスおよび「垂直線」ボックスの選択を解除します。

    • 「補助グリッド」については、「水平線」ボックスの選択を解除します。

    • 「凡例」領域で、「透明」ボックスの選択を解除します。

    • 「キャンバスの色」領域および「境界線」領域で、「グラデーション」ボックスの選択を解除します。

  6. 「タイトル」タブおよび「ラベル」タブをクリックし、次の設定を行います。

    • 「グラフ・タイトル」領域で、「メジャー名をグラフ・タイトルとして使用」ボックスの選択を解除します。

    • 「軸タイトル」領域で、次のボックスの選択を解除します。

      • 「縦軸1のタイトル」の「メジャー名を軸タイトルとして使用」

      • 「縦軸2のタイトル」の「メジャー名を軸タイトルとして使用」

      • 「横軸のタイトル」の「列名を軸タイトルとして使用」

  7. 「OK」をクリックして「グラフのプロパティ」ダイアログを閉じます。

  8. 「終了」をクリックして「グラフ」エディタを閉じます。

  9. 「分析」エディタ: 「詳細設定」タブをクリックします。

  10. 「XMLコード」ボックスの既存のXMLのコピーをバックアップとして保存します。

  11. 「分析XML」領域の「XMLコード」ボックスで、小型のフォーム・ファクタ・グラフとしてレンダリングするグラフの表示要素に、次の属性を追加します。

    useAutoLayout="false"
    

    次に例を示します。

    <saw:display type="line" subtype="default" renderFormat="flash" mode="online" xAxisLiveScrolling="false" yAxisLiveScrolling="false" clientEventEnabled="false"  animateOnDisplay="false" useAutoLayout="false"> 
    

    重要:

    たとえば、400ピクセルX300ピクセルのグラフなどの適度なサイズのグラフには、この設定は使用しないでください。使用すると、グラフが望ましくない動作を見せたり、情報が失われることがあります。


  12. 「XMLの適用」をクリックします。

  13. 「分析の保存」をクリックします。

41.8.1.10 パスにラテン語の補足文字を含む分析が、ダッシュボード・ページ上で開かない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6

ロケールが中国語、日本語、韓国語、ヘブライ語またはアラビア語で、WebブラウザとしてInternet Explorer 7を使用している場合、パスにラテン語の補足文字を含む分析をダッシュボード・ページで開くと失敗します。

この問題を回避するには、URLに&charset=utf-8を追加します。

41.8.1.11 選択ステップでテキスト以外の階層列のメンバーの検索が結果なしになる

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

選択ステップの実行中に、テキスト以外(日付や時間など)の階層列のメンバーを検索すると、結果なしになります。

この問題の回避方法はありません。

41.8.1.12 右クリック・メニューの相互作用が変換されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

表ビューおよびピボット表ビューでの右クリック・メニューの相互作用が変換されません。

41.8.1.13 トレリス・ビューの配置の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

トレリス・ビューの配置に問題がある場合、構成ファイルを手動で編集して配置を調整できます。

次のディレクトリでxdo.cfgファイルを見つけます。

config/OracleBIJavahostComponent/coreapplication_objh1

fo-chunk-size設定の値を増加します。

41.8.2 アクションの問題および回避方法

この項では、アクションに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.8.2.1 アクション・フレームワークのEJBをWebLogic管理対象サーバーにデプロイする必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

現在、EJBでJavaメソッドを起動するアクションを作成する場合のアクション・フレームワーク機能には制限があります。アクション・フレームワーク・サービスとして同じJ2EEコンテナ内にデプロイされたEJBのみ(デフォルトではWebLogic管理対象サーバー)をアクション・フレームワークで使用できます。

回避方法として、ターゲットEJBを起動します。これを行うには、次のいずれかの方法を実行します。

  • (WebLogic Serverのライセンスの制限に従って)ターゲットEJBをBIドメインのWebLogic管理対象サーバーにデプロイします。

  • 特にリモートEJBを起動するために、WebLogic管理対象サーバーにゲートウェイEJB/Webサービスをデプロイします。

  • リモートEJBをWebサービスとして公開します。

  • EJBを起動するために、ゲートウェイWebサービスをリモートの場所にデプロイします。

41.8.3 スコアカードとKPIの問題および回避方法

この項では、スコアカードおよびKPIに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.8.3.1 スコアカードまたはスコアカード・コンポーネントの関連ドキュメントを検索した場合に結果が返されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

全文カタログ検索機能を使用すると、ほとんどのカタログ・オブジェクトおよび関連ドキュメントを検索できます。現在、全文カタログ検索機能の検索対象は、スコアカード自体および関連ドキュメントの名前であり、スコアカードの関連ドキュメントの内容は検索されません。

41.8.3.2 Oracle Secure Enterpriseの「検索結果」ページからスマート・ウォッチリストにアクセスするとエラーが発生する

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

Oracle BI Enterprise EditionがOracle Secure Enterprise Searchとともに構成されている場合、検索結果ページからスマート・ウォッチリストを開こうとすると、エラーが発生して次のメッセージが表示されます。

doPost.searchServletDisabled :To test the feed servlet using a browser, run servlet with '-Doracle.ecsf.crawl.mode.debug=true'

この問題の回避方法はありません。

41.8.3.3 共有スコアカードの同時編集による項目の陳腐化エラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

共有Oracle BIプレゼンテーション・カタログおよびOracle BIプレゼンテーション・サービスのスケールアウト構成を使用した場合、複数のユーザーが共有スコアカードを並行して編集すると「項目の陳腐化: <スコアカードのパス>」というエラーが表示されることがあります。

このエラーを回避するには、Oracle BIプレゼンテーション・サービスのカタログ属性キャッシュをオフにします。これを行うには、instanceconfig.xmlファイルで次の設定を行います。

<ps:Cache xmlns:ps="oracle.bi.presentation.services/config/v1.1">
  <ps:CatalogAttributes>
    <ps:Enabled>false</ps:Enabled>
  </ps:CatalogAttributes>
</ps:Cache>

キャッシュの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』を参照してください。

41.8.4 エージェントの問題および回避方法

この項では、エージェントに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.8.4.1 Microsoft Active DirectoryおよびOracle Virtual Directoryでエージェント配信できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Microsoft Active DirectoryおよびOracle Virtual Directoryを使用する場合、エージェント配信に失敗します。

回避方法として、Oracle Virtual Directoryパッチ番号9904956 - ADユーザーに対して返されたGUIDを検索フィルタで使用できないを適用します。

41.8.4.2 ホームページおよびダッシュボードのオプションのみが選択されている場合に、エージェントが誤ってアクティブな配信プロファイルにコンテンツを配信する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

「エージェント」エディタの「宛先」タブで「ホーム・ページとダッシュボード」オプションを選択し、「デバイス」オプションの選択を解除して、エージェントがホームページとダッシュボード・ページにのみコンテンツを配信するように指定すると、「デバイス」オプションの選択を解除しているにもかかわらずエージェントがアクティブな配信プロファイルにコンテンツを配信するという既知の問題があります。

この問題を回避するには、既存の配信プロファイルと一致しないようにエージェントの優先度を設定します。

41.8.5 Microsoft Officeの統合の問題および回避方法

この項では、Oracle Business IntelligenceとMicrosoft Officeの統合に関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.8.5.1 Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeでのMicrosoft Office 2007の使用

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle BI Add-in for Microsoft OfficeでMicrosoft Office 2007を使用する場合は、必ずOffice 2007 SP1以上をインストールしてください。そうしないと、Microsoft Office 2007とMicrosoft Office 2003の間でファイルの交換可能性の問題が発生します。

バージョンの詳細は、次の場所にあるOracle Technology Network (OTN)から入手できる動作保証のドキュメントを参照してください:

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

41.8.5.2 サーバー接続がMicrosoft ExcelとPowerPointで自動的に共有されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

同じコンピュータ上のMicrosoft ExcelおよびPowerPointは、Microsoft Officeの接続用にOracle BI Add-inを共有します。Excelで接続を作成すると、その接続はPowerPointでも使用できます。ただし、PowerPointが開いた状態でExcel内でOracle BI Add-in for Microsoft Office接続を作成すると、その接続はPowerPoint内では表示されず、その逆もまた同様です。

ExcelとPowerPointで共有する接続を作成するための回避方法として、その他のMicrosoft Officeアプリケーションが閉じていることを確認します。もしくは、ExcelとPowerPointの両方に使用可能な接続を表示するために、必要に応じてExcelとPowerPointの両方を閉じてから再度開きます。

41.8.5.3 Oracle BI Add-in for Microsoft Officeの前のインストールを手動でアンインストールする必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle BI Add-in for Microsoft Office 11gのインストーラでは、前のバージョンのOracle BI Add-in for Microsoft Officeはアンインストールされません。そのため、Oracle BI Add-in for Microsoft Officeをインストールする前に、前のバージョンのOracle BI Add-in for Microsoft Officeインストールを手動でアンインストールする必要があります。

Oracle BI Add-in for Microsoft Officeのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』を参照してください。

41.8.5.4 英語以外の言語用の言語パックのインストール

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

英語以外の言語用にOracle BI Add-in for Microsoft Officeを使用するには、Microsoft Officeの適切な言語パックをインストールし、コントロール パネルを使用して、地域と言語の設定を行う必要があります。次のURLを開き、適切な言語パックをダウンロードしてインストールします。

http://office.microsoft.com/en-us/downloads/office-language-interface-pack-lip-downloads-HA001113350.aspx

41.8.5.5 Oracle BI Add-In for Microsoft Officeのオンライン・ヘルプに含まれるエラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle BI Add-In for Microsoft Officeのオンライン・ヘルプに含まれるエラーを次に示します。

  • 「Oracle BI Office Serverへの接続の作成」のトピックで、手順1「リボンから新規を選択します」が間違っています。手順1の正しい指示は、「リボンから、環境設定Pを選択します。環境設定から「新規」タブを選択します。」となります。(これは、ExcelおよびPowerPointに適用されます。)

  • 「デフォルトのスタイル・テンプレートの変更」のトピックで、手順1のデフォルト・テンプレートの場所がWindows 32ビットのインストールでのみ有効です。Windows 64ビットのインストールでは、デフォルトの場所は<BI Officeのインストール場所>\ BIOfficeExcel|Templateとなります。(これはExcelに適用されます。)

  • 「ログ・レベルの設定」のトピックには、ユーザーには、ログ・ファイルの場所に対する適切なアクセス権限が必要であることを記載する必要があります。(これは、ExcelおよびPowerPointに適用されます。)

41.8.5.6 ページ・エッジ内で二重列のある表ビューまたはピボット表ビューのリフレッシュが失敗する場合がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

Oracle BI Add-in for Microsoft Excelでは、ページ・エッジ内では二重列のある表ビューまたはピボット表ビューをリフレッシュできません。この問題を回避するには、二重列がページ・エッジ(表ビューでは表のプロンプト、ピボット表ビューではピボットのプロンプトとも呼ばれる)に含まれていないことを確認してください。

41.8.5.7 二重列をカスケードすると間違った表示値になる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

カスケードされたプロンプトの中で両方の列に二重列が使用されている場合、正しい表示値ではなくコードが表示される場合があります。

41.8.5.8 断続的なタイムアウト・エラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

BI Office ServerがOracle HTTP Server (OHS)経由でプレゼンテーション・サービスに接続するように構成されている場合、リクエストのタイムアウトによって断続的なエラー・メッセージが表示されることがあります。この問題を回避するには、OHS用のキープアライブのタイムアウト値を15秒以上に増やします。

41.8.5.9 「色変更方法」ターゲット領域がサポートされていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

Oracle BI EE内で分析を作成する際に、グラフ・ビューに「色変更方法」ターゲット領域を使用すると、Microsoft ExcelおよびPowerPointで間違った結果が表示される場合があります。

41.8.5.10 Microsoft Excelに挿入されるときにメジャー列のラベルが正しく表示されないことがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

表およびピボット表ビューのセクション・エッジまたはページ・エッジ(表ビューでは表のプロンプト、ピボット表ビューではピボットのプロンプトとも呼ばれる)のメジャー列が、Microsoft Excelに挿入されると正しく表示されないことがあります。

回避するには、セクション・エッジまたはページ・エッジで、メジャー列を使用しないでください。

41.8.5.11 積上げグラフに負の値が表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

積上げグラフがMicrosoft ExcelまたはPowerPointに挿入されると、負の値が表示されません。これが発生するのは、これらのグラフを管理するデフォルトのMicrosoftグラフ・エンジンが負の値を表示しないのが原因です。

41.8.5.12 ExcelおよびPowerPointで線ありの散布図がデフォルトの散布図として表示される

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

線ありの散布図のグラフ・スタイルを選択してMicrosoft ExcelまたはPowerPointに挿入する場合、デフォルトの散布図(線なし)がかわりに表示されます。これは、Microsoftが線ありの散布図をサポートしていないのが原因です。

41.8.5.13 セクションのエッジがあるグラフはリリース11.1.1.6.xではサポートされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle BI Add-In for Microsoft Office Releaseのリリース11.1.1.6.xはセクションのエッジがあるグラフをサポートしません。そのため、セクションのエッジがあるグラフがOracle BI Add-In for Microsoft Office Releaseのリリース11.1.1.5.0を使用して挿入された場合、リリース11.1.1.6.0でリフレッシュされるとエラーが返されます。

41.8.5.14 アラビア語またはドイツ語バージョンのExcelで表ビューをリフレッシュすると誤ったデータ値になる

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

ドイツ語またはアラビア語バージョンのMicrosoft Excel 2007または2010で、保護された表ビューがリフレッシュされた後で、数値書式が失われることがあります。

41.8.5.15 総計列または行を含むビューをMicrosoft Officeに挿入すると問題が発生することがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

"前"の場所を使用して行レベルの総計を表示するビューは、Microsoft Excelに挿入されるとき、分析の最初の列の値を上書きします。

"前"の場所を使用して列レベルの総計を表示するビューは、Microsoft PowerPointに挿入されるとき、エラーを返します。

回避するには、かわりに"後"の場所を使用します。

41.8.5.16 表またはピボット・ビューのタイトルに表示される時間が挿入後に正しくないことがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

時間をタイトルに表示が表またはピボット・ビューに選択されている場合、表またはピボットがMicrosoft Officeに挿入された後、タイトルに表示される時間が正しくないことがあります。

41.8.5.17 グラフがMicrosoft Officeへの挿入後に異なって表示されることがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Microsoft Officeに挿入されたグラフは、Microsoft OfficeではOracle BI EEと異なってプロットされることがあります。横棒グラフでは、横軸の系列が逆順で表示されることがあります。積上げグラフでは、積上げ順序が逆になることがあります。これはMicrosoftグラフ・エンジンにより発生します。

41.8.5.18 バブル・グラフおよび散布図の凡例がMicrosoft Officeへの挿入後に異なって表示されることがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Microsoft Officeで表示されるバブル・グラフおよび散布図の凡例に、横軸の座標値が含まれません。つまり、各データ系列の凡例の数と色が、Oracle BI EEに表示されるものと一致しないことがあります。

この問題の回避方法はありません。

41.8.5.19 ノルウェー語またはポーランド語のOracle BI Office for PowerPointを実行しているときにヘルプ・システムが動作しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

ノルウェー語またはポーランド語のOracle BI Office for PowerPointを実行しているとき、「Oracle BIヘルプ」をクリックしても動作しません。予想される動作は英語でのヘルプ・システムの表示です。

回避方法は次のとおりです。

  1. <Oracle BI Office installation folder>\BIOfficePowerPoint\Helpディレクトリに移動します。たとえば、C:\Program Files\Oracle\BIOfficePowerPoint\Helpです。

  2. powerpointaddin_help.chmをコピーし、2度貼り付け、片方の名前をpowerpointaddin_helpno.chmに、もう片方の名前をpowerpointaddin_helppl.chmに変更します。

41.9 Oracle Business Intelligence Mobileの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligence Mobileに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.9.1 ユーザーの言語がアラビア語またはヘブライ語の場合、オフスクリーン・コンテンツがスクロールして表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

この表示の問題は、参照のためスクロールするまで非表示になっているオフスクリーンのBIコンテンツに該当します。ユーザーの言語がアラビア語またはヘブライ語に設定されている場合、iPhoneやiPad上でOracle Business Intelligence MobileアプリケーションでドラッグやスクロールをしてBIコンテンツをさらに表示することはできません。

41.9.2 BI Mobileのクライアント・シェルのUIでは双方向テキスト・レイアウトがサポートされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

ヘブライ語やアラビア語などの双方向言語でOracle Business Intelligence Mobileクライアントを使用すると、クライアント・シェルが正しくレイアウトを表示しません。

41.9.3 Oracle BI Mobileアプリケーションでは、モバイル・デバイスのアクセシビリティ機能が動作しない場合がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーションでは、ボイス・オーバーおよびモノ・オーディオのようなAppleのiPhoneおよびiPadのアクセシビリティ機能は、動作しないか一部のみ動作する可能性があります。

この問題の回避方法はありません。

41.9.4 Windows ServerでのODBC Data Source Administratorの失敗

システムのDSNの作成後、ODBC Data Source AdministratorがWindows 2008 R2 x64ビット・サーバーおよびWindows 7 x64ビット・サーバーで動作できません。

ツールは正常に動作していませんが、DSNの作成とその接続は正常に動作しています。

回避策はODBC Data Source Administratorの失敗を無視することです。

41.9.5 ユーザーのカタログ内に表示されるブリーフィング・ブックのコンテンツがモバイル・アプリケーションからは表示できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

ブリーフィング・ブックのコンテンツは、Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーションのリリース11.1.1.5.0ではサポートされていません。

Oracle BI Mobileアプリケーション上では、ユーザーがブリーフィング・ブックを開いたり、ブリーフィング・ブックからコンテンツを表示することはできません。ただし、モバイル・アプリケーションのユーザーのカタログまたはお気に入りのリストの中にブリーフィング・ブックのタイトルが表示されることがあります。

41.9.6 iPad iOS 4およびiOS 5のマルチタスク・ジェスチャーがサポートされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle Business Intelligence MobileはiOS 4およびiOS 5のファスト・アプリ・スイッチングのマルチタスク機能をサポートしていません。そのため、Oracle BI Mobileアプリケーションから別のアプリケーションに切り替えてからOracle BI Mobileアプリケーションに戻る場合、Oracle BI Mobileアプリケーションは再起動されます。Oracle BI Mobileアプリケーションの状態、リソース、およびユーザー・インタフェースは保存されません。

41.9.7 BI Mobileで表示されるBI Publisherプロンプトがデスクトップ・アプリケーションとは異なって表示される

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0

この問題が該当するのはBI Publisherレポートのみです。リリース11.1.1.5.0または11.1.1.6.0のBI Mobileクライアントをリリース11.1.1.6.0のサーバーに対して使用するとき、BI Publisherプロンプトがデスクトップ・アプリケーションとは異なる動きをすることがあります。次に例を示します。

  • テキスト・プロンプト。このプロンプトはデフォルトの値のリストを示します。値の変更のフィルタ・アイコンは表示されません。

  • 日付プロンプト。このプロンプトはデフォルトの値のリストを示します。値の変更のフィルタ・アイコンは表示されません。

  • ラジオ・ボタン・プロンプト。このプロンプトはデフォルトの値のリストを示します。値の変更のフィルタ・アイコンは表示されません。

  • チェックボックス・プロンプト。このプロンプトでは、デスクトップ・アプリケーションで可能な複数の値の選択ではなく、1つの値を選択できるメニューを示します。

41.10 Oracle BI Publisherのレポートと公開の問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.10.1 Oracle BI Publisherの一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherに関連する一般的な問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.10.1.1 JDBCドライバによりsetBigDecimalのサポートされていない関数がスローされる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracleデータベースに対するSQL問合せタイプのデータセットと、数値データベース列に基づくBIサーバーに対するSQL問合せタイプのデータセットの間のリンク(Oracleデータベースに対するSQL問合せを使用して親子階層のXMLデータ構造を親データセットとして作成するために使用)を含むデータ・モデルを実行しようとすると、失敗して次のエラーが返されます。Java.sql.SQLException: oracle.bi.jdbc.AnaJdbcPreparedStatement.setBigDecimalにサポートされていない関数があります

41.10.1.2 Oracle BI PublisherがOracle BI Enterprise Editionと統合されている場合はBI Publisherのユーザー・インタフェースからのカタログ検索が機能しない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

Oracle BI EEとともにOracle BI Publisherが統合モードでインストールされた場合、BI Publisherのユーザー・インタフェース(URLの書式はhttp://<host>:<port>/xmlpserver/...)からカタログを検索すると機能せず、次のメッセージが返されます。

Result Not found
Your search - <search criteria> - did not match any documents.

回避方法として、Oracle BI EEのユーザー・インタフェース(URLの書式はhttp://<host>:<port>/analytics/...)からカタログを検索します。

41.10.1.3 BI Publisherの管理ページに表示されるデータソースにサポート対象外のデータソースが含まれている

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

JDBCデータソース接続またはOLAP接続の構成時に、BI Publisherの「データソースの追加」ページに表示されるリストには、このリリースでサポートされていないデータソースが含まれることがあります。サポート対象データソースの最新のリストは、『Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Editionシステム要件およびサポートされるプラットフォーム 11gR1』を参照してください。システム要件のドキュメントは、次のリンクから入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

「Product Area」列の「Additional Oracle Fusion Middleware 11g Release 1 (11.1.1.x) Certifications」に含まれるドキュメントに記載されています。

41.10.1.4 Internet Explorer 7または8で双方向言語プリファレンスを使用した場合にメニュー・アイテムが表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

WebブラウザとしてInternet Explorer 7を使用し、ユーザー・インタフェース・プリファレンスとして双方向言語(アラビア語またはヘブライ語など)を選択した場合、グローバル・ヘッダーのメニュー・オプションが表示されません。

Internet Explorer 8を使用してこの問題を回避するには: 「ツール」メニューで互換性ビューの設定を選択し、「互換性ビューにイントラネット・サイトを表示」チェック・ボックスの選択を解除します。または、別のサポートされているWebブラウザを使用してください。

41.10.1.5 Microsoft SQL Server 2008 Analysis Servicesのデータソース定義が保存されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

BI Publisher管理インタフェースの中で、Microsoft SQL Server 2008 Analysis Servicesデータソースに対してOLAPデータソース接続を作成すると、接続テストが成功した場合でも、「適用」ボタンをクリックしてもデータソースが保存されません。

この問題を回避するには、リストから「OLAPタイプ」としてMicrosoft SQL Server 2005 Analysis Servicesを選択します。同じ接続情報を入力して、「適用」をクリックします。

41.10.1.6 Apple iPadで一部のレポート形式を表示する際の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Apple iPadでは、次の出力形式に対するデフォルトのビューアはありません。

  • MHTML (ExcelおよびPowerPointに影響あり)

  • RTF

PowerPoint 2007用に提供されているビューアは、文字のレイアウトを歪める可能性があります。

デフォルトのPDFビューアには次の問題があります。

  • 「フォーム」フィールドが無視されます。

    iPadのPDFリーダーでは、編集可能なPDFフォーム・フィールドはサポートされませんが、フィールドに静的テキストを含むレポートを生成できます。静的テキストを使用してレポートを生成するには、レポートのプロパティ「出力からPDFフィールドを削除」をTrueに設定します。レポート・プロパティの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のレポート・プロパティの構成に関する項を参照してください。

  • セキュリティで保護されたPDFファイルはまったく表示されません。

  • 「署名」フィールドは無視されます。

  • ブックマークは無視されます。

  • 添付ファイルは無視されます。

  • フラッシュは動作しません。

  • 「読み上げ」アクセシビリティ機能が動作しません。

これらの問題は、提供されているiPadのファイル・リーダーの制限であり、Oracle側では解決できないことに注意してください。

41.10.1.7 BI Publisherのオブジェクトが一重引用符文字を使用して命名されたフォルダ内にある場合、予期しない動作を示す

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

Oracle BIプレゼンテーション・カタログの中で、フォルダ名が一重引用符文字(')を含んでいる場合、そのフォルダ内に存在するBI Publisherレポートは実行されず、データ・モデルは予期しないエラーをスローする場合があります。この動作は、Webブラウザによって異なります。

この問題を回避するには、BI Publisherのオブジェクトを含むフォルダの名前に一重引用符を使用しないでください。

41.10.1.8 SampleApp Lite Webカタログで「コンポーネント」フォルダが見つからない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

SampleApp LiteのWebカタログのバージョン11.1.1.5が「コンポーネント」フォルダで見つかりません。その結果、ユーザーがBI Publisherレポート用の新しいBI Publisherタイプ・レイアウトを作成する際、共有ボイラープレートを使用できません。この問題を回避するには、次の操作を実行します。

  1. 管理者資格証明を使用してログインし、BI Publisher管理→「サーバー構成」ページに移動します。

  2. 「カタログ」リージョンで、BI Publisherリポジトリ・フィールドが次のデフォルト・パスを示すことを確認します。

    <Install_Home>/user_projects/domains/bifoundation_domain/config/bipublisher/repository

    その後、BIプレゼンテーション・カタログへのアップロード・ボタンをクリックします。

  3. 「カタログ」ページに移動し、「共有フォルダ」に「コンポーネント」フォルダが含まれていることを確認します。

また、これにより「サンプル」フォルダに含まれている追加のBI Publisherのサンプル・レポートもインストールされることに注意してください。このようなレポートの大部分では、Oracleデータベースに含まれるOEのサンプル・スキーマへのJDBCのデモ接続の構成が必要となります。

41.10.1.9 Componentsフォルダのボイラープレートの表の罫線がChromeブラウザで正しく表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6

バージョン11.1.1.6のSampleApp Lite OBIEE Webカタログに含まれるComponentsフォルダのボイラープレート・テンプレートが、XPTレイアウトを作成する開始点として使用される場合、表の罫線がChromeブラウザで正しく表示されないことがあります。この動作を修正するには、SampleApp Lite OBIEE WebカタログのComponentsフォルダをBI Publisherスタンドアロン・リポジトリに含まれるものと置き換えます。これを行うには、次の手順を実行します。

  1. 管理者資格証明を使用してログインし、BI Publisher管理→「サーバー構成」ページに移動します。

  2. 「カタログ」リージョンで、BI Publisherリポジトリ・フィールドが次のデフォルト・パスを示すことを確認します。

    <Install_Home>/user_projects/domains/bifoundation_domain/config/bipublisher/repository

    その後、BIプレゼンテーション・カタログへのアップロード・ボタンをクリックします。

  3. 「カタログ」ページに移動し、「共有フォルダ」に「コンポーネント」フォルダが含まれていることを確認します。

また、これにより「サンプル」フォルダに含まれている追加のBI Publisherのサンプル・レポートもインストールされることに注意してください。このようなレポートの大部分では、Oracleデータベースに含まれるOEのサンプル・スキーマへのJDBCのデモ接続の構成が必要となります。

41.10.1.10 リリース11.1.1.5ではWebサービスからローカル・ポリシー・アタッチメント(LPA)が削除されている

影響を受けるリリース: 11.1.1.3から11.1.1.6

リリース11.1.1.5では、BI Publisher Webサービスからローカル・ポリシー・アタッチメントが削除されました。BI Publisher Webサービスのリリース11.1.1.3を使用しており、11.1.1.5にアップグレードする場合、次の手順を実行してグローバル・ポリシー・アタッチメント(GPA)を追加する必要があります。

  1. Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにログインします。

  2. 左側のペインで、「WebLogicドメイン」をクリックし、「bifoundation_domain」をクリックします。

  3. 右側のペインで、「WebLogicドメイン」メニューをクリックし、「Webサービス」「ポリシー・セット」の順に選択します。

  4. 「作成」をクリックし、新しいポリシー・セットを作成します。

  5. 次の一般情報を入力します。

    • 名前: 任意の名前を入力します。

    • 有効: このボックスを選択します。

    • リソース・タイプ: Webサービスのエンドポイントです。

    • 説明: このGPAがすべてのJRFベースのWebサービスに適用されます。

      「次へ」をクリックします。

  6. 「ドメイン名」値には、「*」を入力します。「次へ」をクリックします。

  7. 次のポリシーを選択し、「アタッチ」をクリックします。

    oracle/wss11_saml_or_username_token_with_message_protection_service_policy

  8. 「次へ」をクリックし、「保存」をクリックします。WebLogicサーバーが変更を反映するまで待機します。

  9. ブラウザに次のURLを入力し、入力したポリシーがWSDLで使用できるかどうかを検証します。

    http://server:port/xmlpserver/services/PublicReportWSSService?wsdl

41.10.1.11 Oracle BI Publisherがen_USロケールで実行するには、Oracle WebLogic Serverが必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

Oracle BI Publisherが使用するXDKは、en-USロケールで実行するにはOracle WebLogic ServerのJVMが必要です。そうしないと、数値書式関数で書式設定できない値が、関数(sumなど)によって生成されます。

この問題を回避するには、スクリプトstartWebLogic.cmdの中に次の行を追加し、必要なオプションを設定します。

set JAVA_OPTIONS=-Dfile.encoding=UTF-8 -Duser.language=en -Duser.region=US %JAVA_OPTIONS% 

Oracle WebLogic Server管理コンソールでJavaオプションを設定する方法については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server管理コンソールのオンライン・ヘルプのノード・マネージャで起動したサーバーのJavaオプションの設定に関する項を参照してください。

41.10.1.12 検索結果の数が正しくないことがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

カタログ項目の検索で、実際よりも多い結果が生じることがあります。たとえば、"Salary"を使用してカタログ項目のすべてのタイプを検索すると、実際の結果ははるかに少ないにもかかわらず、検索結果の最初のページに100以上の結果が表示されることがあります。

正しい結果のセットを見つけるには、結果ページの下部の「次へ」ボタンをクリックし、結果をざっと見て、必要な項目を探します。

41.10.1.13「スケジュール・レポート」オプションが管理者以外のユーザーに正しく表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

管理者以外のロールを持つユーザー(BI作成者やBI使用者など)は、カタログのレポート・エントリの下の「スケジュール」アクション・リンクを表示したり、レポートの表示中に「アクション」メニューの「スケジュール」オプションを表示することはできません。

この問題を回避するには、ユーザーはグローバル・ヘッダーから「新規」メニューを使用するか、ホーム・ページで「作成」セクションの下の「レポート・ジョブ」を選択することにより、レポート・ジョブをスケジュールすることができます。

または、アプリケーション・ロールにoracle.bi.publisher.scheduleReport権限が付与されている場合、次のように、この問題を回避できます。

  1. Oracle Business Intelligenceに管理者としてログインします。

  2. カタログに移動して、「共有フォルダ」を選択します。

  3. 「タスク」領域で「権限」を選択します。

  4. 「権限」ダイアログで、ロールを選択し、「Publisherレポートのスケジュール」権限を明示的に追加します。両方のカスケード・オプションを選択します。

41.10.1.14 11.1.1.6.2でのBI Publisherデスクトップ・ツールの追加の設定

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

bi_foundation_domainの下に配信されたBI Publisher Desktop Tools実行可能ファイルは最新バージョンではありません。

この問題を回避するには、BIPublisherDesktop.execlients/bipublisher/repository/Toolsからbifoundation_domain/config/bipublisher/repository/Toolsへコピーします。

この手順は11.1.1.6.2のREADMEファイルにも記載されています。

41.10.2 Oracle BI Publisherのセキュリティの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherのセキュリティに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.10.2.1 LDAPセキュリティ・モデルの管理者ユーザー名の制限

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

スタンドアロンBI PublisherにLDAPセキュリティ・モデルを使用している場合、BI Publisherの「セキュリティ構成」ページに入力した「LDAP管理者のユーザー名」は次のいずれかである必要があります。

  • 「ユーザーの識別名」の下に定義された「管理ユーザー」

  • dc=...なしでcn (cn=Directory Managerなど)のみの「管理ユーザー」

入力された管理者のユーザー名がサポートされているオプションのいずれでもない場合、スケジュールされたジョブは偽装エラーで失敗します。

41.10.3 Oracle BI Publisher配信マネージャの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisher配信マネージャに関連する問題および回避方法について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.10.4 Oracle BI Publisherスケジューラの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherスケジューラに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.10.4.1 Microsoft SQL Serverにスキーマがインストールされている場合、スケジューラがマルチバイト文字をサポートしない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

BI Publisherスケジューラ・データベースとしてMicrosoft SQL Serverを使用している場合、「レポートのスケジュール・ジョブ」ページでマルチバイト文字を使用すると文字化けして表示される可能性があります。この問題を回避するには、レポートのスケジュール・ジョブ送信ページでマルチバイト文字を使用しないでください。

41.10.4.2 繰返しまたは将来のジョブの電子メール通知のURLでジョブのジョブ履歴が表示されないことがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6

アップグレード時に、10gスケジューラ・スキーマのデータは11gスケジューラ・スキーマに移行されます。レポートが10gで再帰ジョブ、または将来の日付のジョブとしてスケジュールされ、このジョブに、正常に完了/警告で完了/失敗の電子メール通知が設定された場合、アップグレード後の電子メール通知の「履歴の表示」URLは依然として10gサーバーを指します。通知内のURLをクリックしても、そのジョブのジョブ履歴は表示されません。

この問題を回避するには、次の操作を実行します。

  1. 「履歴の表示」ページに表示するブラウザを呼び出した後、手動でサーバー名とブラウザのアドレス・バーのポートを11g環境を指すように編集し、[Enter]キーを押します。

  2. レポート履歴を表示するよう求められたら、11gサーバーにログインします。

41.10.4.3 既存のジョブの編集後、すぐに新規として発行を使用して新しいジョブを作成すると、元のジョブが上書きされる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

この問題は、既存のジョブを編集し、元のジョブに基づいて新しいジョブを作成する必要があるようなシナリオに適用されます。既存のスケジュール・ジョブを編集するには、レポート・ジョブの管理ページでジョブを探し、「編集」をクリックします。次に「レポート・ジョブのスケジュール」ページで変更を行い、「発行」をクリックします。次にすぐ追加の編集を行い、新規として発行をクリックする(新しいジョブを作成するため)と、編集したばかりのジョブはレポート・ジョブの管理ページに表示されなくなります。

この問題を回避するには、既存のジョブの編集後、「発行」をクリックしてから、「戻る」をクリックします。編集するジョブを再度選択し、編集してから、新規として発行をクリックして、新しいジョブを作成します。

41.10.5 Oracle BI Publisher RTFテンプレートの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisher RTFテンプレートに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.10.5.1 11gのRTFテンプレートでは文字列式の数字変換が必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

XDK 10gを使用する10g RTFテンプレートのXPath式では、数値から文字への変換および文字から数値への自動的な型の変換が可能です。XDK 11gを使用する11g RTFテンプレートのXPath式では、XSL 2.0のW3C仕様により、自動的な型の変換が無効になりました。そのため、10gで動作した式が11gで動作しない可能性があります。

例1:

10gでは、次の式は予想された結果を返します。

concat(((ceiling(substring(Order_Date,6,2) div 3) * 3) - 2), '/',   substring(Order_Date,1,4))
 

11gでは、この式は次の理由で失敗します。

  • XPath "substring(Order_Date,6,2) div 3"はXSL 2.0では無効です。substring(...)からの値は文字列型で、DIV演算子は文字列値を操作できないからです。

  • XPath "((ceiling(substring(Order_Date,6,2) div 3) * 3) - 2)"の結果は数値型です。concat(...)関数は文字列型のパラメータのリストを必要とします。

11gで希望する結果を得るには、かわりに次を入力します。

concat(string((ceiling(number(substring(Order_Date,6,2)) div 3) * 3) - 2),   '/', substring(Order_Date,1,4))
 

例2:

次の関数は文字列データ型を返し、10gでの計算は、これらの関数で動作します。

xdoxslt:minimum(...) 
xdoxslt:maximum(...) 

11gでこれらの関数の計算を実行するには、次のように、数値データに変換する必要があります。

number(xdoxslt:minimum(...)) 
number(xdoxslt:maximum(...))

41.10.6 Oracle BI Publisher Excelテンプレートの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisher Excelテンプレートに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.10.6.1 Apple iPadにおけるExcelテンプレートの出力の制限

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Apple iPad上のネイティブExcelリーダーの制限のため、Excelテンプレートの出力ドキュメントは、iPad上で表示する場合に次のような制限があります。

  • 出力における動的な計算のための数式が機能しない

  • マクロが実行されない

  • ピボット表がリフレッシュされない

  • ハイパーリンクが機能しない

  • ワークブックのヘッダーおよびフッターが表示されない

  • Oracle Business Intelligence MobileアプリケーションをiPad上で使用すると、パラメータが表示されません。ただし、Safariブラウザを介してレポートにアクセスすると、パラメータが表示されます。

41.10.7 Oracle BI Publisherデスクトップ・ツールの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherデスクトップ・ツールに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.10.7.1 Oracle BI PublisherのTemplate Builder for Microsoft WordはMicrosoft Office Liveアドインと互換性がない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle BI PublisherのTemplate Builder for Microsoft Wordは、Microsoft Office Liveアドインと互換性がありません。Microsoft Office Liveアドインを使用すると、Template Builderのインストール時のエラー、またはその他の予期しない動作につながる可能性があります。

この問題を回避するには、Microsoft Office Liveアドインをアンインストールします。

41.10.7.2 Excel Analyzerは64ビットWindowsプラットフォームをサポートしない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle BI Publisherのデスクトップ・ツールであるAnalyzer for Excelは、Windows 64ビット・プラットフォームへのインストールをサポートしていません。現時点では32ビットWindowsプラットフォームのサポートのみが可能です。

41.10.8 Oracle BI Publisherレイアウト・エディタの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherのレイアウト・エディタに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.10.8.1 XPTレイアウトを編集し、レイアウト・エディタで「戻る」をクリックすると例外が発生する

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

デフォルト・レイアウトとして設定されていないレイアウトを使用してレポートを表示し、レポート・ビューアのアクション・ドロップダウン・メニューから「レイアウトの編集」を選択してレイアウト・エディタでレイアウトを開き、「戻る」をクリックすると、レポート・ビューアがデフォルト・レイアウト用に指定されたデフォルトの出力形式(PDF、HTMLなど)を使用してレポートを開こうとします。これにより、デフォルト・レイアウトのデフォルト出力形式が選択済のレイアウトで可能な出力形式に該当しない場合、レポートは次のエラーで失敗する可能性があります。

The report cannot be rendered because of an error, please contact the administrator. Error Detail oracle.xdo.servlet.data.DataException: Invalid format requested: html 

41.10.8.2 インタラクティブ・ビューアに式列から予期しない結果が返されることがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle JDBCドライバにはSQLのFORMULA列に対する有効なデータ・タイプ・コードは含まれません。結果として、データ・モデルはこれらの列を、列が別の型の場合でも、INTEGERとして表示します。

11.1.1.6で導入された新しい対話型ビューアは、このデータをINTEGERに変換しようとします。ほとんどの場合、これにより式データ・フィールドの値がNULLになります(INTEGERデータ型が適切な場合を除く)。新しいエンジンはこれらの値のデータを表示しません。

この問題を回避するには、ほとんどの場合、下位互換性モードに切り替えることで、対話型ビューアがデータをレンダリングできるようになります。

下位互換性モードに切り替えるには、「レポートの編集」を選択してから「プロパティ」をクリックします。「プロパティ」ダイアログで、「書式設定」タブをクリックし、すべての出力グループまでスクロールします。11.1.1.5互換性モードを使用をTrueに設定します。

41.10.8.3 データ・セットが単一のフラット・データ・セットでない場合に、インタラクティブ・ビューアがデータ集計関数に対し誤った結果を返す

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

インタラクティブ・ビューアで、ベース・データ・セットが単一のフラット・データ・セットでないと、データ集計関数が正しくない値を返します。他の出力タイプ(HTML、PDFなど)は影響を受けません。

この問題を回避するには、下位互換性に切り替えて、正しい結果をレンダリングします。

下位互換性モードに切り替えるには、「レポートの編集」を選択してから「プロパティ」をクリックします。「プロパティ」ダイアログで、「書式設定」タブをクリックし、すべての出力グループまでスクロールします。11.1.1.5互換性モードを使用をTrueに設定します。

41.10.8.4 #,##0カスタム・フォーマット・マスクで使用されると、除算の結果が一貫性なく丸められる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5.0、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

レイアウト・エディタで作成された計算済の列に対する除算結果は、カスタム・フォーマット・マスク#,##0が列結果に適用されると、一貫性なく丸められます。たとえば、7/3 = 3.5は4に丸められます。しかし、9/5 = 4.5は4に丸められます。

41.10.9 Oracle BI Publisherデータ・モデルの問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherデータ・モデルに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.10.9.1 アップグレード・アシスタントで作成した場合にデータ・モデルを編集できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

リリース10gから11gへアップグレードされたレポートには、アップグレード・アシスタントで作成されたレポートおよびデータ・モデルが含まれます。アップグレードされたデータ・モデルをデータ・モデル・エディタで表示すると、ダイアグラム、データ構造およびデータ構造に対する等価コードが表示されません。さらに、開発者や管理者がデータ構造を編集することもできません。これは、データ・モデルで開発者や管理者がリリース11gの機能である編集可能なXMLビューおよびビジネス・ビューを使用できないことを意味します。

回避方法は次のとおりです。

  1. 編集するためにデータ・モデルを開きます。

  2. データセットからSQL問合せ文をコピーします。

  3. 同じデータ・モデル内に新規データセットを作成します。次の警告が表示されます。

    「このタイプのデータ・セットを追加すると、このデータ・モデルを参照するレイアウトが壊れる場合があります。」

  4. 「OK」をクリックします。

  5. 「新規データ・セット」ダイアログにSQL問合せを貼り付けます。

  6. データセットの名前を入力します。

  7. 「OK」をクリックします。

  8. 元のデータセットを削除します。次の警告が表示されます。

    このアイテムはメイン・データセットとして設定されています。このアイテムを削除しますか。

  9. 「OK」をクリックします。

  10. XMLビューのデータ構造を変更してXMLのROWSET/ROW構造を反映します。

  11. データ・モデルを保存します。

41.10.9.2 ビュー・オブジェクトのデータ・セットを編集すると、要素が複製される

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

データ・モデル・エディタで、「ビュー・オブジェクト」タイプのデータ・セットを編集すると、「OK」をクリックすると、データ・セット内のすべての要素が複製されます。

この問題を回避するには、データ・セットを削除して再作成する必要があります。

41.10.10 Oracle BI Publisherのレポート作成の問題および回避方法

この項では、Oracle BI Publisherでのレポート作成に関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.10.10.1 Oracle ReportsとOracle BI Publisher 11gの間で直接変換されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6

Oracle ReportsとOracle BI Publisher 11gの間では直接変換されません。Oracle Reportsで作成したレポートをOracle BI Publisherレポートに変換するには、2ステップで構成される次の手順に従います。

  1. 『Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』(10g)に記載されている手順に従って、Oracle ReportsレポートをOracle BI Publisher 10gレポートに変換します。

    http://download.oracle.com/docs/cd/E12844_01/doc/bip.1013/e12187/T518230T518393.htm

  2. 『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド11gリリース1 (11.1.1)』の手順に従って、Oracle BI Publisher 10gをOracle BI Publisher 11gにアップグレードします。

41.10.10.2 "Enable Bursting"レポート・プロパティは無効なときに有効状態が表示される

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6、11.1.1.6.2

レポートがバースティング定義を含むデータ・モデルを参照する場合、「レポート・プロパティ」ダイアログでレポートの特定のバースティング定義を有効にするように選択できます。「バースティング有効化」チェック・ボックスをオフにしてバースティングを無効にする選択をした場合、次に「レポート・プロパティ」ダイアログを開くと、このチェック・ボックスは依然として有効と表示されます。しかし、チェック・ボックスの実際の状態は無効化されています。レポートのスケジュール・ジョブを作成することで状態を確認できます。レポートのスケジュール・ジョブ・ページの「出力」タブに、「出力先および配信先を決定するには、バースティング定義を使用します」オプションが含まれている場合、レポート・プロパティは有効です。このオプションが表示されていない場合、プロパティは無効です。

「バースティング有効化」チェック・ボックスが有効と表示されているが、実際の状態は無効で、バースティングを再度有効にしたい場合、このチェック・ボックスをオフにしてから、再度オンにして、「OK」をクリックします。

41.10.11 Oracle BI Publisherのドキュメントの訂正箇所

この項では、Oracle BI Publisherのドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

41.10.11.1 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナーズ・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

41.10.11.1.1 「RTFテンプレートの作成」の章の列のフォーマットに関する項における構文エラー

「RTFテンプレートの作成」の章で、「条件付きフォーマット」のトピック、「列のフォーマット」のサブトピックに記載されている例に構文エラーが含まれています。

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

ブックのPDFバージョンのページ74-68から始まる表の中で、2番目の「IF」文のエントリ(エントリ「20」の前)で、フォーム・フィールドのエントリを誤って<?if@column:/items/@type="PRIVATE"?>と表示しています。

正しいエントリは次のとおりです。

<?if@cell:/items/@type="PRIVATE"?>

41.10.11.1.2 PDF/XおよびPDF/A出力に必要なICCプロファイル・データ・ファイルの場所が正しくドキュメント化されていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6、11.1.1.6.2

BI Publisherには新しい出力タイプPDF/AおよびPDF/Xを構成するためのランタイム・プロパティのセットが含まれています。PDF/X出力タイプにはプロパティ"PDF/X ICC Profile Data"の設定が必要です。PDF/Aでは、"PDF/A ICC Profile Data"の設定はオプションです。「レポート処理と出力ドキュメント・プロパティの設定」の章のこれらのプロパティの説明には、各プロパティの値はプロファイル・データ・ファイルへのパスである必要があるという、誤った記述がありますそうではなく、プロファイル・データ・ファイルは<bi publisher repository>/Admin/Configurationにあり、プロパティの値はファイル名である必要があります。表41-2に2つの必須PDF/Xプロパティ、PDF/X ICC Profile DataおよびPDF/X output condition identifierの詳細なリビジョンを示します。

表41-2 PDF/X出力プロパティ

プロパティ名 説明

PDF/X ICC Profile Data

デフォルト: None

説明: (必須) ICCプロファイル・データ・ファイルの名前。例: CoatedFOGRA27.icc

ICC (International Color Consortium)プロファイルは、想定される出力デバイスの色特性を記述したバイナリ・ファイルです(詳細はhttp://en.wikipedia.org/wiki/ICC_profileの記事を参照してください)。本番環境では、カラー・プロファイルは、生成されたPDF/Xファイルを印刷する印刷会社により提供されます。このファイルは<bi publisher repository>/Admin/Configurationにある必要があります。

プロファイルはAdobe(http://www.adobe.com/support)またはcolormanagement.org (http://www.colormanagement.org/)から入手することもできます。

内部名: pdfx-dest-output-profile-data

PDF/X output condition identifier

デフォルト: None

説明: (必須) ICC (International Color Consortium)に登録された標準の印刷条件のいずれかの名前。PDF/X-1aで使用する標準のCMYK印刷条件のリストは、次のICC Webサイトで提供されています: http://www.color.org/chardata/drsection1.xalter。このプロパティに入力する値は有効な参照名(FOGRA43など)です。

想定される印刷環境に適した値を選択します。この名前は、PDF/Xドキュメントの使用者により、ファイルの自動処理をガイドするのに使用されたり、対話型のアプリケーションでデフォルトの設定を通知するのに使用される場合が多くあります。

内部名: pdfx-output-condition-identifier


PDF/A出力では、"PDF/A ICC Profile Data"プロパティの設定を選択する場合、ICCプロファイル・データ・ファイルも<bi publisher repository>/Admin/Configurationにあり、プロパティの値はファイル名である必要があります。

41.10.11.1.3 レイアウト・エディタのダイナミック・リンクのサポートがドキュメント化されていない

「BI Publisherのレイアウト・テンプレートの作成」の章に、表内フィールドへのダイナミック・ハイパーリンクの追加の手順が記載されていません。

影響を受けるリリース: 11.1.1.6、11.1.1.6.2

表の列へのダイナミック・ハイパーリンクを追加するには:

  1. 表の列を選択します。

  2. 「プロパティ」をクリックします。列のプロパティにはURLを入力するオプションが含まれています。

  3. URLフィールドに、URLの静的部分を入力し、URLの動的部分を指定する要素への絶対パスを中カッコ{}内に埋め込みます。次に例を示します。

    http://example.com/show_page?id={/DATA/GROUP1/ELEMENT_NAME}

    ここで、http://example.com/show_page?id=はURLの静的部分で、{/DATA/GROUP1/ELEMENT_NAME}は動的部分を指定するデータの要素への絶対パスです。

41.10.11.1.4 拡張バーコード・フォント書式設定へのリンクが誤ったガイドを指している

RTFテンプレートの作成の章のカスタム・バーコード書式の実装に関する項に、高度なバーコード・フォント書式設定に関するトピックは『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド』にあると誤って記載されています。正しくはこのトピックは『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド』にあります。

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6、11.1.1.6.2

41.10.11.2 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisher管理者および開発者ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.11 Oracle Business Intelligenceメタデータ・リポジトリ開発の問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのメタデータ・リポジトリの開発に関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.11.1 メタデータ・リポジトリ開発の一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのメタデータ・リポジトリの開発に関連する一般的な問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.11.1.1 NQClient (BI ODBCクライアント)ユーティリティの使用は非推奨

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

リリース11g(11.1.1.3)では完全に非推奨となったため、NQClient (BI ODBCクライアント)ユーティリティを使用しないでください。かわりに、nqcmdユーティリティ、または前のNQClientの機能を満たすサードパーティのODBC/JDBCツール(幅広く入手可能)のいずれかを使用してください。

41.11.1.2 paint.rpdをテストに使用する際に論理表ソース・モデリングを更新する

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

paint.rpdでは、同一のファクト表に異なるレベルの集計データが保存されます。つまり、同じ物理ファクト表が異なるレベルの論理表にマップされています。1つのレベルからのみ行が返されるようにするには、LEVELX = 'MONTH'またはLEVELX = 'YEAR'などのWHERE句フィルタが論理表のソースに必要です。

Oracle BI EE 11g リリース1 (11.1.1.3)より前のリリースでは、同じ論理表の2つの論理表のソースが同一の物理表にマップされており、問合せに両方の論理表のソースが使用され、両方の論理表のソースにWHERE句フィルタがある場合、これらの論理表のいずれかのソースのみのフィルタが適用されていました。もう一方のWHERE句フィルタは無視されていました。

Oracle BI EE 11g リリース1 (11.1.1.3)からは、このような状況が発生すると、両方の論理表ソースのWHERE句フィルタが問合せに適用されます。このため、paint.rpdの問合せで複数のレベルから属性が選択されると、その問合せは複数の論理表ソースにヒットし、問合せに追加されたWHERE句のフィルタが互いに矛盾することになります。たとえば、LEVELXは、同時にMONTHとYEARの両方にできないため、次のような条件は常にfalseとなります。

T863.LEVELX = 'MONTH' and T863.LEVELX = 'YEAR'

テスト用にpaint.rpdを使用する場合、次のいずれかの方法を使用してモデリングを修正します。

  • 同じ物理表が異なるレベルの論理表にマップされないように、物理表の別名を使用してください。

  • 問合せが詳細な論理表ソースにのみヒットするように、上位レベルの論理表ソースを無効にします。

paint.rpdはこのリリースのOracle BI EEに応じて最適化されていないため、本番環境で使用するリポジトリの基本として使用しないように注意してください。かわりにSampleApp.rpdの使用を検討してください。SampleApp.rpdの完全なバージョンは、次の場所から入手できます。

http://oracle.com/technetwork/middleware/bi-foundation/obiee-samples-167534.html

41.11.1.3 FIRSTおよびLASTの集計ルールを使用すると、時間ディメンジョンのソートに一貫性がなくなる

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

FIRSTおよびLASTの集計ルールでは、常にプライマリ・レベル・キーを使用してディメンション・メンバーのソート順を決定します。これにより、時系列キーよりもプライマリ・レベル・キーがソートに使用されるため、時間ディメンションのソート順に一貫性がなくなる可能性があります。

この問題を回避するには、時系列キーに使用する列に、プライマリ・レベル・キーと同じものを指定します。

41.11.1.4 Oracle OLAP 11.2.xを使用する場合、JavaHostコンピュータ上のOracle OLAP Jarを更新する必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

現在、Oracle BI EEにはOLAP API jarファイル(olap_api.jar)のバージョン11.1.xが含まれています。Oracle BI EEのデータソースとしてOracle OLAPバージョン11.2.xを使用している場合、Javahostプロセスを実行するすべてのコンピュータ上で、OLAP APIのjarファイルをバージョン11.2.xに更新する必要があります。

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionで使用するolap_api.jarをバージョン11.2.xに更新する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Business Intelligence Enterprise Editionで使用される現在のolap_api.jarを次の場所にバックアップします。

    ORACLE_BI_EE_HOME/bifoundation/javahost/lib/obisintegration/aw/11g
    
  2. 次のOracleデータベースのホームから、olap_api.jarファイルをコピーします。

    ORACLE_DB_HOME/product/11.2.0/dbhome_1/olap/api/lib
    
  3. コピーしたjarをOracle BI EEの場所に貼り付けます。

    ORACLE_BI_EE_HOME/bifoundation/javahost/lib/obisintegration/aw/11g
    

この項の手順を実行するかわりに、JavaHostではなくOracle BI ServerをOracle OLAP通信用のサーブレットを使用するように構成することができます。詳細は、41.11.1.7項「Oracle BI ServerのOracle OLAPとの通信用のサーブレットの構成」を参照してください。

41.11.1.5 Oracle OLAPからインポートする際にJDBC接続を使用する必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

管理ツールは、メタデータのインポートのためのOracle OLAPデータソースへの接続に、OCIではなくJDBCを使用するJavaHostプロセスを使用するため、Oracle OLAPソースからインポートする際に、管理ツールのインポート・ウィザードの「データ・ソース名」にJDBCの完全修飾接続文字列(host:port:sid)を指定する必要があります。JavaHostプロセスがこの接続文字列を使用し、Oracle OLAPデータソースに接続できることを確認します。

インポートが終了したら、Oracle OLAPソースの物理レイヤー内の接続プール・オブジェクトを更新し、「データ・ソース名」をネット・サービス名または完全なOCI接続文字列のいずれかである、有効なOCI値に更新する必要があります。

この項の手順を実行するかわりに、JavaHostではなくOracle BI ServerをOracle OLAP通信用のサーブレットを使用するように構成することができます。詳細は、41.11.1.7項「Oracle BI ServerのOracle OLAPとの通信用のサーブレットの構成」を参照してください。

41.11.1.6 接続プール・パスワードの変更のためのBIServerT2PProvisioner.jarユーティリティの使用

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle BIリポジトリをテストから本番に移動(T2P)するときに、多くの場合、データ・ソースに対する接続プール情報を変更する必要があります。一般的に、テスト環境の接続情報は本番環境での接続情報とは異なるからです。

接続プール・パスワードは暗号化され、暗号化されたリポジトリ・ファイル内に保存されます。このため、プレーン・テキスト・パスワードはOracle BIリポジトリに適用される前に、最初に暗号化される必要があります。

BIServerT2PProvisioner.jarユーティリティを使用して、リポジトリ内の接続プール・パスワードをプログラムで変更して暗号化できますこのユーティリティはRPDフォーマットのリポジトリでしか動作しないことに注意してください。MDS XMLフォーマットのリポジトリでは使用できません。また、ユーティリティにはJDK 1.6が必要です。

接続プール・パスワードの変更にBIServerT2PProvisioner.jarユーティリティを使用するには、次の手順を実行します。

  1. BIServerT2PProvisioner.jarを取得するためにパッチ13093027をダウンロードします。パッチのダウンロードに関する詳細は、41.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

  2. BIServerT2PProvisioner.jarをOracle BI Serverが実行しているコンピュータのORACLE_HOME/bifoundation/server/bin directoryにコピーします。

  3. bi-initを実行して、Oracleインスタンスに初期化されているコマンド・プロンプトまたはシェル・ウィンドウを起動します。bi-initは、次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/bifoundation/OracleBIApplication/coreapplication/setup
    

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のbi-initの実行によってOracleインスタンスに対して初期化されるシェル・ウィンドウの起動に関する項を参照してください。

  4. BIServerT2PProvisioner.jarを-generateオプションを指定して実行し、次のように、新しいパスワードを入力できるテンプレート・ファイルを生成します。

    java -jar ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin/BIServerT2PProvisioner.jar -generate repository_name -output password_file
    

    変数の意味は次のとおりです。

    repository_nameは、パスワードを変更する接続プールを含むOracle BIリポジトリの名前とパスです。

    password_fileは出力パスワード・テキスト・ファイルの名前とパスです。このファイルには指定したリポジトリからの接続プールの名前が含まれています。

    次に、プロンプトが表示されたらリポジトリのパスワードを入力します。

    次に例を示します。

    java -jar BIServerT2PProvisioner.jar -generate original.rpd –output
    inputpasswords.txt
    Enter the repository password: My_Password
    
  5. パスワード・ファイルを編集して、<Change Password>を接続プールごとの更新されたパスワードで置き換えます。サンプルのパスワード・ファイルは次のとおりです。

    "SQLDB_UsageTracking"."UTCP" = <Change Password>
    "SQLDB_Data"."Db Authentication Pool" = <Change Password>
    

    ヒント: 必ず等号の右側のテキストだけを編集してください。等号の左側のテキストを変更すると、接続プール名の構文が正しくなくなります。

    編集を完了したら、パスワード・ファイルを保存して閉じます。

  6. 次に示すように、Run BIServerT2PProvisioner.jarを-passwordsオプションを指定して実行します。

    java -jar BIServerT2PProvisioner.jar -passwords password_file
    -input input_repository -output output_repository
    

    変数の意味は次のとおりです。

    password_fileは接続プールとその対応する変更されたパスワードを指定するテキスト・ファイルの名前とパスです。

    input_repositoryは、変更されたパスワードを適用するOracle BIリポジトリの名前とパスです。

    output_repositoryは、変更されたパスワードを含む出力リポジトリの名前とパスです。

    次に、プロンプトが表示されたらリポジトリのパスワードを入力します。

    次に例を示します。

    java -jar BIServerT2PProvisioner.jar -passwords inputpasswords.txt -input
    original.rpd -output updated.rpd
    Enter the repository password: My_Password
    
  7. システムでクリアテキスト・パスワードを使用可能にしておくことは推奨されません。そのかわりに、入力パスワード・ファイルを完全に削除するか、表示できないように暗号化します。

41.11.1.7 Oracle BI ServerのOracle OLAPとの通信用のサーブレットの構成

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle BI ServerとOracle OLAPデータ・ソース間の通信に、JavaHostサービスに依存するのではなく、オプションでサーブレットを使用することができます。この方法では、次の項で説明する問題が回避されます。

BI Server/Oracle OLAP通信用のbiadminservletをデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. 次のURLでOracle WebLogic Server管理コンソールにログオンします。

    http://weblogic_server_host:port/console
    
  2. 「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします。

  3. 「ドメイン構造」ウィンドウで、「デプロイメント」をクリックします。

  4. 「インストール」をクリックします。

  5. 次の場所でbiadminservlet.warファイルを選択します。

     ORACLE_HOME/bifoundation/javahost/lib/obisintegration
    
  6. 後続の画面はすべてデフォルトのままで、「終了」をクリックします。

  7. チェンジ・センターで、変更のアクティブ化をクリックします。

    正常にデプロイされると、biadminservletは「デプロイメント」表に表示されます。

  8. Enable Servlet.regファイルを取得するためにパッチ13085711をダウンロードします。パッチのダウンロードに関する詳細は、41.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

  9. Enable Servlet.regファイルをデスクトップに保存してから、ダブルクリックします。レジストリを変更するかどうかを確定します。

    このファイルは管理ツールのサーブレットを有効にします。管理ツールが開いていたら、この手順の実行後に再起動する必要があります。

  10. メタデータのインポート・ウィザードのデータソースの選択ページでOracle OLAPソースからのインポート時に、管理ツールでサーブレットのURLを指定します。サーブレットの名前はservicesです。たとえば、URLフィールドに次のような文字列を入力します。

    http://localhost:9704/biadminservlet/services
    

    これを使用するためには、サーブレットは稼動中である必要があります。インポート・エラーを受信した場合、管理コンソールでサーブレットのステータスをチェックします。管理サーバーの診断ログおよびドメイン・ログを参照することもできます。

41.11.1.8 TimesTenリリース11.2.2.2または11.2.2.3以降での集計のパフォーマンスの向上

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

Oracle BI ServerではTimesTenリリース11.2.2.3での集計の作成のパフォーマンスが向上しています。リポジトリがTimesTenリリース11.2.2.3以降を集計の作成用のターゲット・データベースとして使用している場合、次の機能を使用してパフォーマンスを改善できます。

  • REDOロギングの無効化

  • パラレルでの索引作成

  • バックグラウンドでのデータベース・チェックポイントの実行

これらの機能を有効化するには、次の手順を実行します。

  1. 編集するためにopmn.xmlを開きます。opmn.xmlは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/opmn.xml
    
  2. Oracle BIサーバー・プロセスのias-componentタグを探します。次に例を示します。

    <ias-component id="coreapplication_obis1" inherit-environment="true>
    
  3. <environment>サブタグの下で、次のTimesTen変数を更新します。

    <variable id="ORACLE_BI_TT_DISABLE_REDO_LOGGING" value="1"/>
         <!-- This disables redo-logging, enabling faster creation of aggregates.
         '0' if you wish to disable this feature. -->
    <variable id="ORACLE_BI_TT_PARALLEL_INDEX_CREATION" value="1"/>
         <!-- This enables AggrPersist to create indexes in parallel, making 
         creation of aggregates faster. '0' if you wish to create TimesTen indexes
         sequentially. -->
    <variable id="ORACLE_BI_TT_BACKGROUND_CHECKPOINT_INTERVAL" value="10"/>
         <!-- This changes how often TimesTen will flush its data to disk. If this
         element is missing, the default is every 10 seconds. If explicitly set, it
         will flush to disk every N seconds, 10 in this example. '0' will disable
         background flushing. Enabling background flushing speeds up creation of
         aggregates, by avoiding a large blocking flush at the end of the aggregate
         creation process. -->
    
  4. ファイルを保存し、閉じます。

  5. OPMNを再起動します。

  6. BIサーバー・プロセスを実行している各コンピュータで前述の手順を繰り返します。同じコンピュータで複数のBIサーバー・インスタンスを実行している場合は必ず、opmn.xmlで各インスタンスについてias-componentタグを適切に更新してください(例: ias-component id="coreapplication_obis1"、ias-component id="coreapplication_obis2")。

41.11.1.9 システム生成表を含むリポジトリでマージを実行するとメタデータが欠落することがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

集計の永続性エンジンにより作成される物理表などの、システム生成の物理表を含むリポジトリで、リポジトリのマージ操作を実行すると、それらのオブジェクトのメタデータが欠落することがあります。このメタデータの欠落により、リポジトリに対する後続の集計の永続性操作中にエラーが発生する可能性があります。

この問題を回避するには、リポジトリのマージを実行する前に、削除集計仕様を使用して、メタデータとバックエンド・データベースの両方から集計表を削除します。削除集計仕様の使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』を参照してください。

41.11.2 Oracle BIサーバーの問題および回避方法

この項では、Oracle BIサーバーに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.11.2.1 Oracle Call Interface (OCI)の問題により、高負荷でのOracle Database 11gへの接続時にWindows上のOracle BIサーバーがクラッシュする

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

BIサーバーがMicrosoft Windowsプラットフォームで稼働しており、かなりの数の同時ユーザーがOracle Database 11gへの接続を試行する場合、Oracle Database 11gのOracle Call Interface(OCI)クライアントの問題により、Oracle BIサーバーが予期せずクラッシュする可能性があります。

回避方法として、Oracle Database Client 11.1.0.7用のWindowsパッチ・バンドル(パッチ・バンドル27以上)を適用します。

41.11.3 Oracle BI管理ツールの問題および回避方法

この項では、Oracle BI管理ツールに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.11.3.1 管理ツールによって「デプロイメント・ファイルの生成」オプションが不正に表示される

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

管理ツールの「デプロイメント・ファイルの生成」オプションは、「ツール」→「ユーティリティ」ウィンドウに表示されます。このオプションは誤って表示されているため、使用しないでください。

41.11.3.2 オンライン・インポート・オブジェクトのチェックアウトの問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

管理ツールを使用してオンライン・モードでオブジェクトをインポートすると、関連オブジェクトが正しくチェックアウトされません。これは、リポジトリの破損につながる可能性があります。

回避方法として、オンライン・モードでインポートを実行する前に、すべてのオブジェクトをチェックアウトします。すべてのオブジェクトをチェックアウトするには、メニュー・バーから「ツール」「すべてチェックアウト」を選択します。

41.11.3.3 Oracle OLAPの必要なデータベース機能の変更に関するRPDの整合性に対する警告は無視する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle OLAPをデータソースとして使用する場合、データベース・タイプはOracle 11gに設定されます。ただし、ISDESCENDANT_SUPPORTEDをYESに設定して親子階層を有効化するなど、Oracle OLAPデータソースに関して、Oracle 11gのデータベース機能のデフォルト・セットに変更を加えなければならない可能性があります。

データベース機能のセットが、デフォルト・セットから変更されると、整合性チェッカを実行した際にRPDの整合性に関する警告が表示されます。これらの警告は無視してください。

41.11.3.4 OLAPソースからの親子階層のルート・メンバーに「NULL値可能」オプションを選択

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

OLAPデータ・ソースからの物理レイヤーの親子階層では、ルート・メンバーの「物理キューブ列」ダイアログで「NULL値可能」オプションを手動で選択する必要があります。このオプションは、親子階層(値ベースの階層とも呼ばれる)のルート・メンバーが適切に機能するために選択する必要があります。

または、手動で「NULL値可能」オプションを選択するかわりに、パッチ12897870をダウンロードして適用することもできます。パッチのダウンロードに関する詳細は、41.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

41.11.3.5 管理ツールが「スタート」メニューから起動できないことがある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

英語以外のWindows 7 64ビットクライアントのインストールでは、管理ツールが「スタート」メニューから起動できません。これはサーバー・イベント・メッセージがないことにより発生します。

回避するには、次のように管理ツールをORACLE_HOME\bifoundation\server\binから直接起動します。

  1. Windowsエクスプローラで次の場所に移動します。

    ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin
    
  2. bi-init.cmdをダブルクリックして、Oracleインスタンスへ初期化されるコマンド・プロンプトを表示します。

  3. コマンド・プロンプトでadmintoolと入力し、[Enter]キーを押します。

41.11.3.6 一部の管理ツールのインストールでのアイコンの問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

管理ツールのインストールでツールバー・アイコンが正しく表示されない(たとえば、アイコンが空の四角として表示される)場合、使用プラットフォームに応じたMicrosoft Visual C++ 2005 Service Pack 1再頒布可能パッケージATLのセキュリティ更新プログラムをダウンロードしてインストールします。たとえば、64ビット・システムにはvcredist_x64.exe、32ビット・システムにはvcredist_x86.exeをダウンロードします。このタスクの実行後は、アイコンは適切に表示されます。

次のリンクで、システムに適した再頒布可能パッケージを探すことができます。

http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?&id=14431

または、パッケージのタイトルを元に検索することができます。セキュリティ上の理由で、再頒布可能パッケージはMicrosoft Webサイトからのみダウンロードしてください。

41.11.3.7 Oracle BIリポジトリはオブジェクトがMUD環境で削除されると破損する可能性がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0

マルチユーザー開発(MUD)環境を使用している場合、MUDオブジェクトが削除されると、Oracle BIリポジトリの破損を引き起こすことが特定されている問題に注意してください。破損は、一貫性チェック中およびextractprojectsなどの特定のユーティリティの実行時に、クラッシュとして明らかになります。

この問題を解決するには、パッチ13560202をダウンロードして適用します。パッチのダウンロードに関する詳細は、41.1.1項「My Oracle Supportからのパッチの取得」を参照してください。

41.11.3.8 DFF VOのADFデータ・ソースからビジネス・モデルとマッピングおよびプレゼンテーション・レイヤーへの手動でのマッピング

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

メタデータのインポート・ウィザードを使用してDFF VOをADFデータ・ソースからインポートするとき、メタデータのインポート・ウィザードの「論理モデルへのマップ」画面を使用して、これらをビジネス・モデルとマッピングおよびプレゼンテーション・レイヤーに自動的にマッピングしないでください。「論理モデルへのマップ」画面を使用して自動的にDFF VOをマッピングすると、対応する論理表に関連するすべてのプレゼンテーション列が削除されます。

この問題を回避するには、ドラッグ・アンド・ドロップを使用して、DFF VOを別のレイヤーに手動でマッピングします。

41.11.3.9 管理ツールのクライアント・インストールでサマリー・アドバイザを使用するときにエラー・メッセージ・テキストが欠落する

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

この問題はリリース11.1.1.6.2バンドル・パッチ1で修正されています。

管理ツールのクライアント・インストールでOracle BIサマリー・アドバイザを使用しているときにエラーが発生すると、エラー・コードだけが表示されます。エラー・メッセージのテキストが欠落しています。

この問題は、Oracle Business Intelligenceクライアント・インストーラがサマリー・アドバイザ用のエラー・メッセージ・ファイルをインストールしていないことが原因です。この問題は、WindowsでのOracle Business Intelligenceの完全インストールでは発生しません。

この問題を回避するには、次のいずれかの手順を実行します。

  • AggrAdvisor.xmlをOracle Business Intelligenceの完全インストール(いずれかのプラットフォーム上)からクライアント・インストールにコピーします。たとえば、次のファイルをコピーします。

    MWHOME1\Oracle_BI1\bifoundation\server\locale\l_en\AggrAdvisor.xml
    

    コピー先:

    C:\Program Files\Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus
    Client\oraclebi\orahome\bifoundation\server\locale\l_en\AggrAdvisor.xml
    
  • Oracle Business Intelligenceの完全インストールをWindowsにインストールします。完全インストールに含まれている管理ツールを使用します。


ヒント:

サマリー・アドバイザの起動時にNQSErrors 98033、98038、98039または98040が表示された場合、RPDおよびNQSConfig.INIに、次の要素が存在し、正常に動作することを確認します。

  • 使用状況トラッキング表

  • 使用状況トラッキング接続プール

  • サマリー・アドバイザ表

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BIサマリー・アドバイザを使用した集計の問合せ候補の識別に関する項を参照してください。これらの要素が正しく構成されると、サマリー・アドバイザは正常に機能します。


41.11.3.10 モデル・チェッカはリリース11.1.1.6.2では有効でない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

この問題はリリース11.1.1.6.2バンドル・パッチ1で修正されています。

モデル・チェッカ・マネージャ・ダイアログはOracle BI管理ツールに表示され、ドキュメントにも記載されていますが、モデル・チェッカ・マネージャは11.1.1.6.2では有効ではありません。

41.12 Oracle Business Intelligenceシステム管理の問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのシステム管理に関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

Oracle Fusion Middlewareの実装によっては、第4章「Oracle Fusion Middlewareの管理」および第5章「Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control」に含まれる一部の情報も関係します。

41.12.1 システム管理の一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのシステム管理に関連する一般的な問題および回避方法について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.12.2 構成に関する問題と対処方法

この項では、Oracle Business Intelligenceコンポーネント(アンサー、ダッシュボード、エージェントおよびOracle BIプレゼンテーション・カタログを含む)の構成に関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.12.2.1 DefaultImageType要素およびHardenXSS要素の削除

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

リリース11.1.1.5では、次の要素はサポートされておらず、instanceconfig.xmlファイルから削除する必要があります。

  • DefaultImageType要素

  • HardenXSS要素

ユーザーがOracle BI EEを起動した際にinstanceconfig.xmlファイルにHardenXSS要素が含まれている場合、エラー・メッセージが表示されます。エラー・ログ・ファイルには、HardenXSS要素が含まれていることによって起動に影響があったことが記載されます。

この問題を回避するには、instanceconfig.xmlファイルからHardenXSS要素を削除します。

41.12.3 デプロイメント、可用性および容量の問題および回避方法

この項では、一般的に高可用性、大容量および高パフォーマンスが優先される、Oracle Business Intelligenceのエンタープライズ・デプロイメントに関連する問題および回避方法について説明します。

これらの問題の説明は、このドキュメントの第6章「Oracle Fusion Middlewareの高可用性およびエンタープライズ・デプロイメント」を参照してください。

41.12.4 サインインとセキュリティの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのセキュリティとサインインに関連する問題および回避方法について説明します。


注意:

前のリリースからのアップグレード後にセキュリティ関連の問題が発生した場合は、41.7.2項「セキュリティ関連のアップグレードの問題および回避方法」も参照してください。


この項の内容は次のとおりです。

41.12.4.1 Catalog Managerをオンライン・モードで開くには権限が必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

OPSS権限oracle.bi.presentation.catman.manageCatalogを持つユーザーのみが、オンライン・モードでCatalog Managerを開くことができます。

41.12.5 Oracle BIスケジューラの問題および回避方法

この項では、Oracle BIスケジューラに関連する問題および回避方法について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.13 Oracle Business Intelligenceの統合とAPIの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceと他の製品の統合、およびOracle Business Intelligence APIの使用に関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.13.1 統合の一般的な問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceと他の製品の統合に関連する一般的な問題および回避方法について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.13.2 Oracle Business Intelligence APIの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligence APIの使用に関連する問題および回避方法について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.14 Oracle Business Intelligenceのローカライズの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceと他の製品の統合、およびOracle Business Intelligence APIの使用に関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.14.1 製品のローカライズの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligence製品のローカライズに関連する問題および回避方法について説明します。次のトピックが含まれます:

41.14.1.1 マルチバイト・キャラクタを含む文字列をANSIエンコーディングを使用して外部ファイルに保存できない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

マルチバイト・キャラクタを含む外部化文字列をエクスポートする際に、ANSIエンコーディングを使用してファイルを保存するオプションが正しく機能しません。

この問題を回避するには、UTF-8またはUnicodeエンコーディングを使用してファイルを保存します。

41.14.1.2 BI Publisherのユーザー・インタフェース・コンポーネントが補助文字をサポートしない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

BI Publisherでは、ユーザー・インタフェース内において、レポート名、データ・モデル名、レイアウト名などのオブジェクト名に含まれる補助文字はサポートされません。データ・モデル・エディタでは、SQL問合せに含まれる補助文字はサポートされません。スケジューラでは、電子メールの件名やメッセージ・フィールドなどの入力フィールドにおける補助文字の使用がサポートされません。

この問題を回避するには、BI Publisherのユーザー・インタフェースの中で補助文字を使用しないでください。データベースの表名および列名に補助文字がすでに含まれている場合は、データ・モデル・エディタを使用してそこからデータを取得することはできません。

41.14.1.3 Fusion Middleware Controlで英語以外のログ・ファイルが正しく表示されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

英語以外の言語に翻訳されている、プレゼンテーション・サービス、Oracle BIスケジューラおよびクラスタ・コントローラのログ・ファイルが存在する可能性があります。これらのログ・ファイルの内容が、「診断ログ」表やFusion Middleware Controlのツールチップに正しく表示されない場合があります。

この問題を回避するには、ログ・リーダーの次のプロパティをORACLE_INSTANCE/configディレクトリのcomponent-logs.xmlファイルに入力します。

<property name="encoding" value="UTF-8"/>

OracleBIPresentationServicesComponent、OracleBISchedulerComponentおよびOracleBIClusterControllerComponentというサブディレクトリのcomponent-logs.xmlファイルにプロパティを追加します。

41.14.1.4 BI Publisherのデータ・モデル・エディタ内のエラー・メッセージがサーバーのロケール設定で表示される

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

BI Publisherのデータ・モデル・エディタで作業中に呼び出されるエラー・メッセージが、ユーザー・インタフェースのロケール設定ではなく、サーバーのロケール設定に従って表示される場合があります。

この問題の回避方法はありません。

41.14.1.5 BIサーバーのロケールがアラビア語またはヘブライ語の場合、PDFファイルおよびPowerPointのプレゼンテーションに含まれる表とピボット表のレイアウトが不適切になる

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

Oracle BIサーバーのロケールがアラビア語またはヘブライ語の場合、プレゼンテーション・サービスのクライアント・ロケールに関係なく、PDFファイルおよびPowerPointプレゼンテーションに含まれる表やピボット表に次の問題が発生します。

  • 表およびピボット表の出力レイアウトが常に右から左になります。

  • 数字の字形(数値/日付の値など)が常にアラビア語のアラビア文字としてのみ表示されます。

この問題を回避するには、次の手順を実行します。

  1. 次のディレクトリにあるopmn.xmlファイルを更新します。

    MWHOME/instances/instance1/config/OPMN/opmn/opmn.xml

  2. <ias-component id="coreapplication_obijh1">という名前のXMLノードを検索します。

    このノードには、次のような名前のXMLノードが含まれます。

    <process-type id="OracleBIJavaHostComponent" module-id="CUSTOM">

  3. このprocess-typeノードの下で、次のようにノードのvalue属性を変更します。

    <data id="start-args" value="-server...

    value属性に次の内容を追加します。

    -Duser.language=en -Duser.region=US

  4. 変更をファイルに保存し、JavaHostコンポーネントを再起動します。

41.14.1.6 BI PublisherにおけるExcel2007の出力で数字と日付書式のロケール設定が考慮されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

レイアウトのテンプレートで、ロケールに依存するようにコーディングされている一部の数字および日付のフィールドに関して、Excel2007の出力フォーマットでロケール設定が考慮されません。

41.14.1.7 BI PublisherのExcel2007出力はグレゴリオ暦のみをサポートする

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

次のカレンダはExcel 2007出力形式ではサポートされません。レポート出力はグレゴリオ暦の使用に戻ります。

  • ARABIC_HIJRAH

  • ENGLISH_HIJRAH

  • JAPANESE_IMPERIAL

  • THAI_BUDDHA

  • ROC_OFFICIAL (台湾)

41.14.1.8 Template Builder for Microsoft Wordのグラフ・ウィザードで日付が書式設定されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

日付型の値(たとえば"1900-12-31T14:15:16.178-04:00")をグラフのラベルにドラッグ・アンド・ドロップすると、値がロケール設定に従って書式化されず、指定したままで表示されます(つまり"1900-12-31T14:15:16.178-04:00")。

この問題を回避するには、データ・モデルで日付を書式化します。XSL-Tに慣れていれば、関数を使用して日付フィールドを手動で変更します。例: xdoxslt:xdo_format_date($_XDOXSLTCTX, (.//date)[1], 'MEDIUM')

41.14.1.9 BI Publisherのレイアウト・テンプレートのグラフでの数字と日付の書式の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

BI Publisherのレイアウト・テンプレートを編集するときに、数値型の列をグラフのY軸に追加する場合(たとえば縦棒グラフ)、数値形式はUI言語を反映しません。実行時に、適切なロケールがレポート・ビューアに表示されます。

日付列をX軸に追加すると、Rawデータがグラフに表示されます(つまり書式はまったく適用されません)。実行時に、日付は対話型およびPowerPoint以外の出力型に対しレポートのロケールを優先します。

41.14.1.10 BI Publisherのレポート作成ウィザードの列の選択の手順で、UI言語がFrancaisの場合、適切にレンダリングされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

UI言語の設定がFrancaisの場合、レポート作成ウィザードのダイアログの列の選択の手順で、ナビゲーション・ボタンが適切にレンダリングされません。この問題を回避するには、レポート作成ウィザードの手順2で、レポート・エディタの使用を選択して、列の選択の手順を省略します。

41.14.1.11 PDF出力用にBI Publisherに同梱されているオールバニー・フォントはマルチバイト・キャラクタの太字および斜体をサポートしない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

マルチ・キャラクタ(たとえば、簡体字中国語、繁体中国語、日本語および韓国語)用の太字および斜体はPDF出力では正常に表示されません。これは、BI Publisherに同梱されているオールバニー・フォントがマルチバイト・キャラクタの太字および斜体をサポートしないからです。

この問題を回避するには、必要な強調をサポートしないフォント(たとえば、太字日本語フォントのメイリオボールド(meiryob.ttc))をインストールします。次にBI Publisherフォント・マッピングを使用してフォントをマッピングし、実行時にBI Publisherが見つけられるようにします。フォント・マッピングの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherレポート・デザイナ・ガイド』のフォント・マッピングの定義に関する項を参照してください。

41.14.2 ヘルプ・システムのローカライズの問題および回避方法

この項では、Oracle Business Intelligenceのヘルプ・システムのローカライズに関連する問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

41.14.2.1 Oracle Business Intelligenceヘルプ・システムがローカライズされていない

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

リリース11.1.1.3および11.1.1.5では、すべてのOracle Business Intelligenceヘルプ・システムはローカライズされていません。

リリース11.1.1.6.0および11.1.1.6.2では、次のOracle Business Intelligenceヘルプ・システムがローカライズされています。

  • Oracle BIプレゼンテーション・サービスのオンライン・ヘルプ

  • Oracle Marketing Segmentationのオンライン・ヘルプ

  • Oracle BI Add-in for Microsoft Officeのオンライン・ヘルプ

ヘルプ・システムがローカライズされる言語の詳細は、次の場所にあるOracle Business Intelligence動作保証のドキュメントを参照してください:

http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html

41.15 Oracle Business Intelligenceドキュメントの訂正箇所

この項では、Oracle Business Intelligenceドキュメントおよびヘルプ・システムの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

41.15.1 Oracle Business Intelligenceドキュメントの一般的な訂正箇所

この項では、Oracle Business Intelligenceドキュメントの一般的な訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.15.2 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceクイック・インストレーション・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceクイック・インストレーション・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.15.3 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。

41.15.3.1 Microsoft Windows x64でサポートされるOracle BIクライアント・ツールのリスト

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』のOracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールに関する項で、Microsoft Windows x64ではサポートされていないものとして、次のものが誤ってリストされています。

  • Oracle Business Intelligence ODBCドライバ

  • Oracle Business Intelligence JDBCドライバ

41.15.3.2 インストレーション・ガイドにクライアント・ツールのインストールに関して誤った情報が含まれている

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』(E10539-03)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』には、Oracle Business Intelligenceのクライアントのインストールに関する誤った情報が含まれています。

  • Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールの概要に関する項には、次のように記載されています。

    「Oracle Business Intelligenceを32ビットまたは64ビットのWindowsオペレーティング・システムを実行しているコンピュータにインストールする際、32ビット版のOracle Business Intelligenceクライアント・ツールが自動的にインストールされます。」

    前の記述は、Oracle Business Intelligence11gのインストーラによって、クライアント・ツールの32ビット版が常にインストールされるような誤った意味に解釈される可能性があります。正しくは、Oracle Business Intelligence 11gの32ビット版インストーラによって32ビット版のクライアント・ツールがインストールされ、Oracle Business Intelligence 11gの64ビット版インストーラによって64ビット版のクライアント・ツールがインストールされます。

  • Oracle Business Intelligenceクライアント・ツールのインストールに関する考慮事項には、次のように記載されています。

    「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラでは32ビット版のクライアント・ツールがインストールされます。」

    前の記述は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラによって、使用可能なすべてのクライアント・ツールが常にインストールされるような誤った意味に解釈される可能性があります。正しくは、Oracle Business Intelligence管理ツールとOracle Business Intelligenceジョブ・マネージャという2つのクライアント・ツールのみがインストールされます。Oracle Business Intelligenceカタログ・マネージャはインストールされません。Windows版のOracle Business Intelligence 11gインストーラのみが3つのクライアント・ツールをインストールします。

    そのため、Oracle Business Intelligenceカタログ・マネージャを入手したい、または必要である場合は、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラではなく、Oracle Business Intelligence 11gインストーラを使用してクライアント・ツールをインストールする必要があります。

41.15.3.3 インストレーション・ガイドにpasteBinaryスクリプトに関する誤った情報が含まれている

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

第4章に、エンタープライズ・インストール・タイプを使用して64ビット・オペレーティング・システムにインストールされたOracle Business IntelligenceインストレーションではサポートされないpasteBinaryスクリプトの記述を含む、2つの項「新規インストールのエンタープライズ・インストール・タイプの考慮事項と制限」と「ソフトウェアのみのインストール」が含まれています。このサポートの不足は認識されており、この場合はスクリプトを使用できます。そのため、これらの記述はガイドから削除する必要があります。

41.15.4 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionアップグレード・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。

41.15.4.1 集計に関する誤った情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceアップグレード・ガイド』(E10541-06)で修正されています。

付録Bに、10gから11gへのアップグレード後に予想されるOracle BI EEコンテンツの変化について説明する表が含まれています。表の1つの行で、アップグレード後に実行中の集計の集計ルールへの変更を説明しています。行の状態は次のとおりです。

RSUM()、RCOUNT() = 集計ルール: 合計

これは正しくありません。この行は次のように読み替えてください。

RSUM()、RCOUNT() = 集計ルール: 最大

41.15.5 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

41.15.5.1 Oracle BI Mobile: ダッシュボードまたはアンサー・レポートのリンクの電子メールへの埋込み

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド』(E25318-02)で修正されています。

Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーションでは、表示しているBIコンテンツへのリンクを電子メールで送信できます。アンサー・レポートまたはダッシュボードのページを表示し、「電子メール」アイコンをタップして電子メール・ウィンドウを起動すると、アンサー・レポートまたはダッシュボードへのリンクが電子メールの本文に埋め込まれます。

iPad上では、「電子メール」アイコンがOracle BI Mobileアプリケーションの最下部に表示されます。iPhone上では、「電子メール」アイコンにアクセスするには「アクション」アイコンをタップします。

この機能は、iPhoneやiPadのデバイス上で電子メール・アカウントを設定している場合にのみ動作します。

41.15.5.2 Oracle BI Mobile: ダッシュボードへの容易なアクセス

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド』(E25318-02)で修正されています。

Oracle Business Intelligence Mobileアプリケーションの「カタログ」アイコンをiPadまたはiPhone上でタップすると、画面の最上部に「カタログ」タブと「ダッシュボード」タブの2つのタブが表示されます。アクセスした最上位のダッシュボードのリストを表示するには、「ダッシュボード」タブをタップします。このリストは、デスクトップ・アプリケーションを使用してOracle BI EEにログインした際に表示されるダッシュボードのリストと同じです。

41.15.5.3 Oracle Hyperion Smart View for Officeに関する情報を無視する必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(E10544-04)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』の様々な項にOracle Hyperion Smart View for Officeの記述が含まれています。41.4.2項「Oracle Hyperion Smart View for OfficeがOracle Business Intelligence 11gリリース11.1.1.5以降でサポートされない」に記載されているとおり、Smart Viewの記述はすべて無視する必要があります。

41.15.5.4 1つの問合せに含まれる複数のサブジェクト・エリアの列には互換性がある必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(E10544-03)で修正されています。

第2章「分析の作成」の「サブジェクト・エリアおよび列について」のトピックに関して、次の追加情報が使用できます。

通常、1つのサブジェクト・エリアを問い合せる際、そのサブジェクト・エリアで公開されるすべての列は、同じサブジェクト・エリアで公開されるすべてのディメンションと互換性があります。ただし、複数のサブジェクト・エリアの列とディメンションを結合する場合は、互いに互換性のない列とディメンションの組合せが含まれないようにする必要があります。

たとえば、あるサブジェクト・エリアの列は、プロジェクトによって次元化されない可能性があります。別のサブジェクト・エリアのプロジェクト・ディメンションの列が、プロジェクト別に次元化されていない列とともにリクエストに追加された場合、問合せが結果を返すのに失敗するか、Oracle BIサーバーのエラー「リクエストされた詳細レベル[tk1]にはファクト表が存在しません。」が発生する可能性があります。

41.15.5.5 「以前のリリースで作成されたプロンプトのアップグレード方法」における誤り(第6章「ダッシュボードおよび分析内のプロンプト」に含まれるトピック)

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(E10544-03)で修正されています。

第6章「ダッシュボードおよび分析内のプロンプト」の「以前のリリースで作成されたプロンプトのアップグレード方法」のトピックで、「テキスト・フィールドの幅」フィールドへの参照が間違っています。このトピックは、正しくは「選択リストの値」フィールドを参照する必要があります。修正された段落は次のようになります。

「新規プロンプト」ダイアログの「選択リストの値」フィールドは、デフォルトでは120ピクセルに設定されています。管理者がOracle BI EE設定ファイルデフォルトのピクセル値を変更した場合は、違う値になっています。

41.15.5.6 付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「ページ設定の編集」のトピックから「プロンプト・ボタン」フィールドのコンテンツが欠如している

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(E10544-03)で修正されています。

「プロンプト・ボタン」フィールドについて説明する情報が、「「ページ設定の編集」ダイアログ」のトピックから欠落しています。次の段落には、フィールドに関する情報が含まれています。

プロンプト・ボタン

このフィールドを使用して、「適用」および「リセット」ボタンをプロンプト・フィールドの横に表示するか、プロンプト・フィールドの上に表示するかを指定します。

41.15.5.7 第6章「ダッシュボードおよび分析のプロンプト」および付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の中でデフォルトのピクセル値の指定が間違っている

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(E10544-03)で修正されています。

第6章「ダッシュボードおよび分析内のプロンプト」の「以前のリリースで作成されたプロンプトのアップグレード方法」に関するトピックで、「選択リストの幅」フィールドおよび「すべてのプロンプトの幅を次に設定」フィールドに指定されたデフォルトのピクセル値が間違っています。デフォルトのピクセル値は、250ではなく120です。

付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の中で、「「新規プロンプト」ダイアログ」のトピックに含まれる「選択リストの幅」フィールド、および「ページ設定の編集」ダイアログに含まれる「すべてのプロンプトの幅を次に設定」フィールドが間違っています。デフォルトのピクセル値は、250ではなく120です。

41.15.5.8 第10章「アクションの使用」に含まれる「外部システムで操作、関数またはプロセスを起動するアクション」のトピックに含まれる誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(E10544-03)で修正されています。

第10章「アクションの使用」に含まれる、「外部システムで操作、関数またはプロセスを起動するアクション」のトピックには、USERSCRIPT.ADFAction関数を参照する「注意」が含まれます。「ブラウザ・スクリプトの起動」アクションについて説明する箇条書きに含まれるこの「注意」は間違っています。USERSCRIPT.ADFAction関数は、このリリースではサポートされていません。

41.15.5.9 付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「他の列も表示」ダイアログに関するトピックにおける誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(E10544-03)で修正されています。

付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「「他の列も表示」ダイアログ」に関するトピックに含まれる表E-7「一般的に使用されるKPIデータ列」の「差分」および「差分率(%)」の定義には誤りが含まれており、修正する必要があります(差分の例は50,000ではなく-50,000で、差分率(%)の例は7.7%でなく-7.7%です)。

この定義は次のように読み替えてください。

  • 差分: KPIの実際の値とターゲット値の差が表示されます。たとえば、純利益KPIの実際の値が600,000でターゲット値が650,000の場合、差分は-50,000です。

  • 差分率(%): KPIの実際の値とターゲット値の差が割合で表示されます。たとえば、純利益KPIの実際の値が600,000でターゲット値が650,000の場合、差分率は-7.7%です。

41.15.5.10 付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「新規フィルタ」ダイアログに関するトピックにおける誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(E10544-03)で修正されています。

「新規フィルタ」ダイアログに関するトピックには次の修正が必要です。このトピックには、リポジトリが二重列用に構成されている場合、"is between"演算子を使用すればコード値を表示する指定ができるという記述があります。この記述は誤りです。"is between"演算子を使用して、コード値を表示または選択することも、コード値をフィルタすることもできません。その演算子を使用して、表示値のみの表示、選択および、表示値のみによるフィルタが可能です。

このトピックには、「コード列による選択」および「コード列によるフィルタ」フィールドに関する記述が含まれています。これらのフィールドは"is between"演算子では使用できません。

41.15.5.11 最新のバージョンの表示機能の誤りの情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

付録E「ユーザー・インタフェースのリファレンス」の「BI Publisherレポートのプロパティ」ダイアログに関するトピックおよび第4章「ダッシュボードの作成と使用」のダッシュボード・ページ用のBI Publisherレポートの選択に関するトピックでは、最新のバージョンの表示機能の誤りに関する情報を提供します。この機能は現在使用できません。

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(E10544-04)で修正されています。

41.15.5.12 BIコンポーザのインストールおよび構成の手順の変更

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(E10544-03)で修正されています。

付録C「アクセシビリティ機能」のOracle BI EE用のBIコンポーザのインストールと構成に関するトピックでは、手順に加える必要のある変更点に注意してください。

  • 手順4.cは次のように更新して読み替えてください。

    System MBeanブラウザでoracle.adf.share.connections「アプリケーション: bicomposer」ADFConnectionsADFConnectionsBISoapConnectionを開いて、bi-defaultをクリックします。

  • ポートの正しい値は9704だと手順4.dに追加します。

  • 次のように読み替えるように手順6を追加してください。

    Oracle WebLogic ServerおよびOracle Business Intelligenceを再起動します。Oracle WebLogic Serverの再起動の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。Oracle Business Intelligenceの再起動の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』を参照してください。

リリース11.1.1.5のOracle BI EEでは、BIコンポーザはアクセシビリティ・モードでのみ使用できることにも注意してください。

41.15.5.13 KPIエディタ: データ入力セキュリティ・ページの記述は無視する必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionユーザーズ・ガイド』(E10544-04)の11.1.1.6.2バンドル・パッチ1に存在します。

ターゲット設定を使用してスライス・レベルのセキュリティをKPIに割り当てるためのKPIエディタ: データ入力セキュリティ・ページの使用についてのすべての記述は無視する必要があります。第11章「KPIおよびKPIウォッチリストの使用」の「ターゲット設定とは」および「KPIの作成」の項と、付録E「ユーザー・インタフェース・リファレンス」の「KPIエディタ: 一般プロパティ・ページ」トピックでは、KPIエディタ: データ入力セキュリティ・ページに言及しています。

41.15.6 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Mobileユーザーズ・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.15.7 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

41.15.7.1 Essbaseの構成前の指示に関する重要な変更点

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-03)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』の第4章「メタデータのインポートおよびデータソースの使用」の「Essbaseのデータソースの設定」に関するトピックに対する次の変更に注意してください。

  • 管理ツールにはEssbaseクライアント・ライブラリのバージョン11.1.2.xが必要です。その他のクライアント・バージョンは使用しないでください。Essbaseクライアント・ライブラリのその他のバージョンもOracle BIサーバーで動作する可能性はありますが、バンドルされている11.1.2.xクライアントでは、推奨されるEssbaseへのOracle BIサーバー接続が使用されます。

  • Oracle Business Intelligenceは、ORACLE_HOME/clients/epm/Essbase/EssbaseRTCに含まれるEssbaseクライアント・ライブラリのバンドルされているバージョンを使用するようにデフォルトで構成されています。通常、Oracle BIサーバー・コンピュータ上でEssbaseを設定するために、opmn.xmlを手動で変更する必要はありません。ただし、「Essbaseデータソースの設定」のトピックで説明されているbi-init.cmdの変更は必要です。

  • インストール・タイプにクライアントを使用して管理ツールをインストールした場合、Essbaseクライアントが管理ツールのクライアント・コンピュータ上に存在することを確認する必要があります。その後、「Essbaseのデータソースの設定」のトピックで説明されているように、bi-init.cmdを更新して必要な変数およびパスの情報を含める必要があります。

41.15.7.2 Teradataをデータ・ソースとして使用するにはopmn.xmlの手動での編集が必要

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-03)で修正されています。

次の項は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のデータ・ソースの構成前タスクの実行に関するトピックに記載される必要があります。

Teradataデータ・ソースの設定 WindowsシステムでTeradataをOracle Business Intelligenceのデータ・ソースとして使用するには、Oracle BIサーバーが実行している各コンピュータで、必要なTeradata変数を含めるように手動でopmn.xmlを編集する必要があります。

opmn.xmlを更新してWindowsのTeradata変数を含める手順は、次のとおりです。

  1. 編集するためにopmn.xmlを開きます。opmn.xmlは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/config/OPMN/opmn/opmn.xml
    
  2. Oracle BIサーバー・プロセスのias-componentタグを探します。次に例を示します。

    <ias-component id="coreapplication_obis1" inherit-environment="true">
    
  3. 次の例のように、Oracle BIサーバーのias-componentタグの下で、必要なTeradata変数TERA_HOMETERAGSS_HOMEおよびTERAICU_HOMEを追加し、PATH変数も更新します。例の値を、Teradataクライアントのインストール場所に置き換えてください。

    <ias-component id="coreapplication_obis1" inherit-environment="true">
     <environment>
      ...
      <variable id="TERA_HOME" value="C:/Progra~1/Teradata/Client/13.10/
       ODBCDR~1" />
      <variable id="TERAGSS_HOME" value="C:/Progra~1/Teradata/TERADA~1/nt-i386/
       131000~1.02" />
      <variable id="TERAICU_HOME" value="C:/Progra~1/Teradata/Client/13.10/
       SHARED~1" />
      <variable id="PATH" value="$TERA_HOME/lib$:$TERAICU_HOME/lib$:$TERAGSS_
       HOME/bin$:$ORACLE_HOME/bifoundation/server/bin$:$ORACLE_HOME/
       bifoundation/web/bin$:$ORACLE_HOME/clients/epm/Essbase/EssbaseRTC/
       bin$:" append="true" />
      ...
    </environment>
    

    重要:

    Teradataクライアントをインストールするときにデフォルトの場所を使用する場合は、PATH変数が、Windowsによって適用される1024文字の制限を超える可能性があります。この問題を回避するには、Teradataクライアントを短いパス名(C:\TDなど)を持つディレクトリにインストールするか、短い8.3ファイル名(C:\Program Files\Teradata\Client\13.10\ODBC Driver for Teradata\BinのかわりにC:\PROGRA~1\Teradata\Client\13.10\ODBCDR~1\Binなど)を使用します。

    正しい8.3ファイル名を判別するには、該当するディレクトリからdir /xを実行します。次に例を示します。

    C:\>dir /x
     Volume in drive C has no label.
     Volume Serial Number is 0000-XXXX
     Directory of C:\
    08/25/2008  03:36 PM   <DIR>    DATAEX~1    DataExplorer
    04/20/2007  01:38 PM   <DIR>                dell
    08/28/2010  10:49 AM   <DIR>    DOCUME~1    Documents and Settings
    07/28/2008  04:50 PM   <DIR>    ECLIPS~2    EclipseWorkspace
    09/07/2007  11:50 AM   <DIR>                Ora92
    09/07/2007  11:50 AM   <DIR>                oracle
    05/21/2009  05:15 PM   <DIR>                OracleBI
    05/21/2009  05:12 PM   <DIR>    ORACLE~1    OracleBIData
    03/02/2011  04:51 PM   <DIR>    PROGRA~1    Program Files
    

  4. ファイルを保存し、閉じます。

  5. OPMNを再起動します。

  6. Oracle BIサーバー・プロセスを実行している各コンピュータで前述の手順を繰り返します。同じコンピュータで複数のOracle BIサーバー・インスタンスを実行している場合は必ず、opmn.xmlで各インスタンスについてias-componentタグを適切に更新してください(例: ias-component id="coreapplication_obis1"、ias-component id="coreapplication_obis2")。

41.15.7.3 整合性チェックに関する警告39009および39059のテキストに対する更新

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-03)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』のOracle BI EE 11gリリース1 (11.1.1.3)の新機能に関する項には、整合性チェックの新しい警告のリストが記載されています。リリース11.1.1.5の警告39009および39059に関する次の変更点に注意してください。

  • 整合性チェックの警告39009に関する情報は、リリース11.1.1.3については有効ですが、リリース11.1.1.5には適用されません。この警告は、コードが根本的に変更されたために発生しません。

  • リリース11.1.1.5では、整合性チェックの警告39059の説明は、次のように読み替えてください。

    「このファクト論理表ソースにこのディメンションで設定された集計のマス目がありますが、このディメンションの論理表ソースに接続する結合が見つかりませんでした(または潜在的に不正な結合が見つかりました)。

    これは、結合が存在しないか、存在しているが高レベルのファクト・ソースと低レベル次元ソースを接続しているため、潜在的に不正であることを意味します。このような結合は、実行すると問合せの回答でダブル・カウントが発生する可能性があるため、潜在的に不正になります。

    たとえば、「Select year, yearlySales」という問合せについて考えます。monthTable表とyearlySales表との間にyearIdでの結合が存在していても、この結合により結果が12の倍数(各年の月数)に増加するため、これを使用しないでください。

    アップグレード後に39059警告が表示されたら、結合が仕様どおりに行われ不正にダブル・カウントされていないかどうかを確認してください。結合が仕様どおりであれば、39059警告は無視してください。」

41.15.7.4 新しい整合性チェックの警告に関するその他の変更点

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-03)で修正されています。

「Oracle BI EE 11gリリース1 (11.1.1.3)の新機能」という項には、整合性チェックの新しい警告のリストが記載されています。このリストに関して、次の変更点に注意してください。次の変更がリリース11.1.1.3とリリース11.1.1.5に適用されます。

  • 整合性チェックの警告39055が表の独自の行に次の説明とともに表示されます。

    「この警告は、特定のファクトとディメンション・ソースの間に物理結合があるものの、ファクト表とディメンション表の間に相応の論理結合がないことを示しています。」

  • 整合性チェックのエラー38012および38001の説明は、次のように読み替えてください。

    「いずれの論理表ソースにもマップされていない論理列は、論理表ソース・マッピングが無効であり問合せの失敗の原因となるため、整合性エラーとしてレポートされます。

    両方の特定の検証ルールは、同じ問題に関連しています。」

  • 整合性チェックの警告39003の説明は、次のように読み替えてください。

    「この警告は、特定の列が無効な論理表ソースにマップされていることを示しています。デフォルトの動作が不適切な場合、警告によってこの問題についてリポジトリ開発者に注意しています。」

41.15.7.5 EssbaseまたはHyperion Financial Managementに対して、共有トークンを使用して認証を行う場合に「仮想プライベート・データベース」オプションを選択する

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-03)で修正されています。

この追加情報は、EssbaseまたはHyperion Financial Managementのデータソースに対して、共有トークンを使用して認証を行う場合に適用されます。Oracle BI内のデータソースの接続プールで「CSSトークンを使用したSSO」を選択したら、キャッシュのエントリを保護するため対応するデータベース・オブジェクトで「仮想プライベート・データベース」オプションも選択する必要があります。

41.15.7.6 マスターMUDリポジトリの手動更新

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-03)で修正されています。

マルチユーザー開発(MUD)環境におけるOracle BIリポジトリの開発の過程で、マスター・リポジトリを手動で変更する必要がある可能性があります。MUDプロセスは高度に制御されており、MUDの履歴ログ・ファイル(.mhl)にはアカウンティング情報が格納されているので、手動の手順を実行する際には注意する必要があります。マスター・リポジトリに対して手動で作業するには、MUDディレクトリとは別のディレクトリにあるリポジトリで作業する必要があります。その後、マスターRPDと、MUDディレクトリにある最新バージョンのリポジトリの両方を交換する必要があります。

たとえば、master.rpdという名前のリポジトリを手動で更新するには、次の手順に従います。

  1. MUDディレクトリからマスター・リポジトリ(master.rpd)をローカル・ディレクトリにコピーします。

  2. Oracle BI管理ツールを使用して、マスター・リポジトリ(master.rpd)のローカル・コピーに必要な変更を加えます。

  3. 手動編集が完了したら、master.rpdをMUDディレクトリのmaster.rpdとしてコピーします。次に例を示します。

    copy c:\local\master.rpd c:\mud\master.rpd
    
  4. MUDディレクトリで、バージョン番号を持つ最新のリポジトリを特定します。たとえば、master.7011などです。

  5. master.rpdをMUDディレクトリにコピーし、リポジトリの最新バージョンを上書きします。次に例を示します。

    copy c:\local\master.rpd c:\mud\master.7011
    

41.15.7.7 管理ツールを使用してOracle OLAPおよびHyperion Financial Managementのデータソースからオフライン・インポートを実行するために、クライアント・インストールで必要な構成

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-03)で修正されています。

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラを使用して管理ツールをインストールする場合は、Oracle OLAPまたはHyperion Financial Managementのデータソースからオフライン・インポートを実行する前に追加の構成を実行する必要があります。これらのデータソースのいずれかからオフライン・モードでインポートするには、管理ツールが実行中のJavaHostの場所を指す必要があります。

管理ツールが実行中のJavaHostを指すようにする手順は次のとおりです。

  1. 管理ツールが開いている場合は閉じます。

  2. 管理ツールと同じコンピュータ上で、テキスト・エディタを使用してローカルのNQSConfig.INIファイルを開きます。ファイルは次の場所にあります。

    ORACLE_INSTANCE/config/OracleBIServerComponent/coreapplication_obisn
    
  3. ファイルの最下部付近にあるJAVAHOST_HOSTNAME_OR_IP_ADDRESSESパラメータを検索します。完全修飾ホスト名またはIPアドレスとポート番号を使用して、実行中のJavaHostを指すようにこのパラメータを更新します。次に例を示します。

    JAVAHOST_HOSTNAME_OR_IP_ADDRESSES = "myhost.example.com:9810"
    

    Oracle Business Intelligenceの(クライアントではない)フル・インストールでは、この設定はOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlによって管理されるので、手動では編集できません。

  4. ファイルを保存し、閉じます。

41.15.7.8 OracleデータベースとOracle OLAPソースからインポートする際、管理ツールのクライアントをインストールするにはデータベース・クライアントをインストールする必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-03)で修正されています。

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Plus Clientインストーラを使用して管理ツールをインストールする場合は、OracleデータベースまたはOracle OLAPのソースからインポートする前に、管理ツールのコンピュータ上にOracleデータベース・クライアントをインストールする必要があります。「管理者」または「ランタイム」のいずれかのクライアント・インストール・オプションを使用します。

32ビットの管理ツールを実行している場合、32ビットのOracleデータベース・クライアントをインストールする必要があります。64ビットの管理ツールを実行している場合、64ビットのOracleデータベース・クライアントをインストールする必要があります。

Oracleデータベース・クライアントをインストールしたら、ORACLE_HOMEという環境変数を作成し、その変数をOracleデータベース・クライアント用のOracleホームに設定します。その後、TNS_ADMINという環境変数を作成してTNSNAMES.ORAファイルの場所(ORACLE_HOME\network\admin)に設定します。

41.15.7.9 サーバー起動時の初期化ブロック失敗により、接続プールがブラックリストに載せられる

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-03)で修正されています。

Oracle BIサーバーの起動中に、初期化ブロックが特定の接続プールに対して失敗した場合、その接続プールを使用する初期化ブロックはそれ以上処理されません。そのかわり、接続プールはブラックリストに記載され、その接続プールの後続の初期化ブロックはスキップされます。この動作により、共有プールに多くの関連する初期化ブロックまたは変数がある場合でもOracle BIサーバーが適切なタイミングで開始します。

この場合、サーバー・ログに次のようなメッセージが表示されます。

[OracleBIServerComponent] [ERROR:1] [43143] Blacklisted connection pool conn_pool_name

このエラーが表示された場合は、特定の接続プールの初期化ブロックを確認し、それらのブロックが正しいことを確認します。

41.15.7.10 ローカル変更のマージ・ステップがマスター・リポジトリをロックしない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-03)で修正されています。

リリース11.1.1.5では、マルチユーザー開発環境での作業中、ローカルの変更をマージする際にマスター・リポジトリがロックされません。かわりに、「ネットワークに公開」手順でマスター・リポジトリがロックされます。この変更により、マスター・リポジトリがロックされている合計時間が短縮され、ロック競合の問題を回避できます。

この変更により、ローカルの変更をマージするタイミングとネットワークに公開するタイミングの間で、他の開発者がそのマスターに対する変更を公開しないように公開の手順でチェックされるようになりました。他のリポジトリ開発者がこの時間内にネットワークに公開したことをMUDのロジックが検出すると、自動的にマスターとのマージが再実行されます。マージを再実行するために、「ローカル変更のマージ」手順で使用したRPDのバージョンにロールバックする必要があります。その後、それが新しいマスターにマージされます。

このような変更により、すべてのローカル変更は、ネットワークに公開する前に常にマージする必要があります。そうしないと、マージと再実行のためにロールバックが必要になった場合に、マージと公開の間に加えられた変更が失われる可能性があります。

41.15.7.11 すべてのメタデータのインポート・ウィザード画面で現在使用可能な情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-03)で修正されています。

管理ツールのメタデータのインポート・ウィザードの「論理モデルへのマップ」および「ウェアハウスに公開」画面の説明では、これらの画面は将来のリリース用に予約されていると記述されています。これは現在では正しくありません。かわりに、これらの画面の詳細は、Oracle Fusion Applicationsテクノロジ・ライブラリの『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(Oracle Fusion Applications Edition)を参照してください。

41.15.7.12 付録CのSmart Viewの記述の削除

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-04)で修正されています。

付録C「論理SQLリファレンス」の導入部で、Oracle BIサーバーのクライアントとしてのOracle Hyperion Smart Viewについて説明しています。41.4.2項「Oracle Hyperion Smart View for OfficeがOracle Business Intelligence 11gリリース11.1.1.5以降でサポートされない」に記載されているとおり、Smart Viewの記述はすべて無視する必要があります。

41.15.7.13 マルチユーザー開発環境でオブジェクトを追加するプロジェクトを明示的にチェックアウトする

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-04)で修正されています。

次の追加情報は、第3章「マルチユーザー開発環境の設定と使用」で使用できます。

以前のリリースでは、マスター・リポジトリの一部だったが現在チェックアウトされているプロジェクトには属していなかったオブジェクトは、マージ手順と公開手順の間で追加できました。公開が完了するまでリポジトリ全体がロックされていたからです。今ではマージと公開手順が組み合わされて1つの「ネットワークに公開」手順になったので、必要なオブジェクトを含むプロジェクトを明示的にチェックアウトして、現在開いているプロジェクトに追加する必要があります。

たとえば、プロジェクト"Other Project"のファクト表"A"を独自のプロジェクト"My Project"に追加するとします。これを行うには、"Other Project"と"My Project"の両方をチェックする必要があります。次に、ファクト表"A"を"My Project"に追加し、変更をネットワークに公開します。次に"My Project"をチェック・アウトするときは、ファクト表はリポジトリ・サブセットの一部となっています。

41.15.7.14 DataDirectドライバおよびディレクトリへの変更

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』(E10540-04)で修正されています。

LinuxおよびUNIXでのDataDirect接続ODBCドライバの使用に関する項には、DataDirect接続ODBCドライバおよびそのディレクトリに関する情報が記載されています。このドライバおよびディレクトリ名は間違っており、次のように訂正する必要があります。

SEase23.soはARase23.soへ(Sybase用)

SEifcl23.soはARifcl23.soへ(Informix用)

SEmsss23.soはARmsss23.soへ(MS SQL Server用)

Oracle_BI1/bifoundation/odbc/lib

次のように変更します。

Oracle_BI1/common/ODBC/Merant/5.3/lib/

41.15.7.15 ASCM構成テンプレート・ファイルで追加情報が使用可能

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

次の追加情報がSCM構成ファイルの作成に関する項の手順4で使用可能です。

SCM構成テンプレート・ファイルはscm-conf-ade.template.xmlおよびscm-conf-svn.template.xmlと呼ばれます。示されたORACLE_INSTANCEの場所に加えて、次のOracle Technology Network (OTN)でも入手できます。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-foundation/downloads/obieescmconfigfiles-1568980.zip

41.15.7.16 TimesTen圧縮表で追加情報が使用可能

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

次の追加情報がTimesTenソースでの集計の作成のヒントに関する項で使用可能です。

TimesTenの圧縮表で集計を作成する場合、Oracle BI管理ツールで「データベース」ダイアログの「機能」タブでデータベース機能のCOMPRESSED_COLUMNSをオンにします。

41.15.7.17 集計作成の失敗時の文が間違っている

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

集計の永続性のエラーに関する項に、次の誤った文が記載されています。

「集計の作成においてエラーが発生すると、集計リクエスト全体が中断され、以降の集計は作成されません。すでに作成されチェックインされた集計は、チェックインされたままになります。」

この項は、正しくは次のようになります。

「一連の集計の作成中に1つの集計の作成が失敗すると、集計の永続性エンジンは失敗した集計の作成とその依存関係をスキップし、リストでの次の集計に進みます。ログ・ファイルをチェックして、失敗した集計を特定します。

エラーが発生した場合は、エラーの発生時または次回のETLの実行時に、次のいずれかの方法によって集計を削除する必要があります。

  • メタデータとデータベースから手動で集計を削除します。集計メタデータを特定するには、物理表および論理表ソースに対してIs System Generatedフィルタを使用してリポジトリに問い合せします。詳細は、「リポジトリの問合せ」を参照してください。

  • 集計削除指定を使用して失敗した集計を自動的に削除します。特に、この方法を使用して、孤立集計ディメンション(他のファクト表と結合していない)を削除します。」

41.15.7.18 優先オプティマイザがリリース11.1.1.6.2バンドル・パッチ1のサマリー・アドバイザで使用可能なオプションを評価する

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.2

次の追加情報がOracle BIサマリー・アドバイザ・ウィザードの使用に関する項の手順11で使用可能です。

そのアルゴリズムが正しく動作するために、Oracle BIサマリー・アドバイザはデータ・ソースの特定の問合せの行数(カーディナリティ)を取得する必要があります。サマリー・アドバイザは行数の問合せをバックエンド・データ・ソースに送信して行数を取得しますが、実行に時間がかかることがあります。

リリース11.1.1.6.2バンドル・パッチ1では、サマリー・アドバイザ・ウィザードの「その他」画面でオプションで優先オプティマイザの評価を選択し、サマリー・アドバイザ・プロセス中のパフォーマンスを向上できます。このオプションを選択すると、サマリー・アドバイザは、実際に行数問合せを発行するのではなく、可能なときに、データベース問合せオプティマイザから発生するカーディナリティの見積りを使用できます(EXPLAIN問合せ計画とも言われます)。

この機能は、Oracle Databaseデータ・ソースにのみ使用できます。さらに、データベース問合せオプティマイザ見積りを使用するサマリー・アドバイザに対し、関連データベース・オブジェクトの統計情報は、使用可能で最新である必要があります。

41.15.8 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

41.15.8.1 リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してイベント・ポーリング表を作成する必要がある

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-03)で修正されています。

7.8.1項「物理データベース上におけるイベント・ポーリング表の設定」では、CREATE TABLE文を使用して、手動でイベント・ポーリング表を作成できることについて説明しています。この記述は誤りです。

正しくは、イベント・ポーリング表を作成するには、リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行し、物理データベース内にBusiness Intelligence Platform (BIPLATFORM)スキーマを作成します。RCUによってS_NQ_EPTという名前のイベント・ポーリング表が作成されます。リポジトリ作成ユーティリティの実行に関する詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceインストレーション・ガイド』を参照してください。

41.15.8.2 要素でのps: 接頭辞の使用は不要

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-04)で修正されています。

このガイドには、カタログ要素のinstanceconfig.xmlファイルの編集方法を示すコード例を含む項が4つあります。これらの例には、要素名の前にps: 接頭辞が含まれていますが、これは必要ありません。このガイドはタグ内に文字列"ps:"を含まないように更新される必要があり、カタログ要素は<Catalog>タグから始まる必要があります。

41.15.8.3 11.5項「Oracle Hyperion Smart View for Officeをダウンロードするための構成」の削除

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-04)で修正されています。

41.4.2項「Oracle Hyperion Smart View for OfficeがOracle Business Intelligence 11gリリース11.1.1.5以降でサポートされない」に記載されているとおり、Oracle Hyperion Smart View for Officeをダウンロードするための構成に関する記述はすべて無視する必要があります。

41.15.8.4 カタログの検証に関する項の不完全な情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-03)で修正されています。

17.2.4項「カタログの検証」には検証の実行に関する不完全な情報が含まれています。完全で正しい情報はリリース11.1.1.6のドキュメントの17.2.5項に記載され、これはリリース11.1.1.5にも適用されます。更新された項は次の場所にあります。

http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/bi.1111/e10541/prescatadmin.htm#BAJBJEFA

41.15.8.5 全文カタログ検索のためのデータソースの構築に関するエラー

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-03)で修正されています。

17.11.4.4項では、全文カタログ検索のためのデータソースの構成方法について説明します。この手順のステップ5では、URL接頭辞の表示を指定する方法について説明しています。この手順には、Secure Enterprise Search 11.2.1以降の誤りのある行が含まれています。この行は次のように読み替えてください。

http://host:port/bisearch/urlbuilder/ (Secure Enterprise Search 11.2.1、11.1.2.2以降)

41.15.8.6 19.7.2.6項「ダッシュボードへの分析とのリンクの追加」の削除

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-02)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の第19章「分析とダッシュボードの構成および管理」には、ダッシュボードへの分析とのリンクの追加に関する項が含まれています。この項は適切ではないためガイドから削除する必要があります。

41.15.8.7 MaxColumns要素がサポートされない

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-03)で修正されています。

第20章「マッピングと空間情報の詳細オプションの構成」にはMaxColumns要素に関する記述が含まれています。この要素はサポートされていません。この要素がinstanceconfig.xmlファイルに含まれている場合、プレゼンテーション・サービスを開始しようとすると、エラー・メッセージが表示されることがあります。

41.15.8.8 22.3.2項「スタイルおよびスキンのデフォルトの指定」に含まれる誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-02)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の22.3.2項「スタイルおよびスキンのデフォルトの指定」には、DefaultStyleおよびDefaultSkinの要素を使用するために、instanceconfig.xmlファイルに含まれるサンプル・コードが記載されています。これらの要素の親要素はUIである必要があるため、サンプル・コードは次のようになります。

<ServerInstance> 
   <UI>
      <DefaultStyle>myStyle</DefaultStyle>
      <DefaultSkin>mySkin</DefaultSkin>
   </UI>
</ServerInstance>

41.15.8.9 CaseInsensitiveMode要素の概要

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-02)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の付録Eには、CaseInsensitiveMode要素を含めることができるinstanceconfig.xmlファイルのセクションの例が記載されています。CaseInsensitiveModeに対して、QueryManagerの正しい親要素が不明です。適切な構文は次のとおりです。

<ServerInstance>
   <QueryManager>
      <CaseInsensitiveMode>false</CaseInsensitiveMode>
   </QueryManager>
</ServerInstance>

41.15.8.10 カタログに関する情報の更新

次の項には、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の第18章「Oracle BIプレゼンテーション・カタログの構成と管理」に含まれる情報について記載されています。

41.15.8.10.1 オブジェクト名のガイドライン

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-02)で修正されています。

カタログ内の各オブジェクトは、独自のファイルに格納されます。たとえば、Analysis 1という分析はAnalysis1という名前のファイルに格納されます。ユーザーに表示されるオブジェクト名(Analysis 1など)は、論理オブジェクト名と呼ばれます。

オブジェクト名のガイドラインは次のとおりです。

  • カタログ内のオブジェクトの論理名には、有効なUnicode文字であれば、どの文字でも使用できます。次のものは有効な論理名です。

    Hello World
    Profit / Loss
    % Sales * $ Cost ~~ $ "Expense"?
    
  • 論理オブジェクト名の長さは、256 Unicode文字以内にしてください。

    Unicodeの詳細は、41.15.8.10.4項「様々なプラットフォーム上のカタログ・ファイルの処理」を参照してください。

  • オブジェクトの論理パス名の長さは、16,000 Unicode文字以内にしてください。

  • オブジェクトの論理パス名のディレクトリ・セグメントの数は、255セグメント以内にしてください。

    たとえば、/n1/n2/n3/n4/…./n253/n254/n255などの名前を持つディレクトリは有効ですが、/n1/n2/n3/n4/…./n254/n255/n256などの名前は無効です。

  • SOAPを使用してオブジェクトのパス名を渡す場合は、次に示す文字をエスケープする必要があります。

    Forward slash (/)
    Backward slash (\)
    Tilde (~)
    Asterisk (*)
    Question mark (?)
    

    次に示す論理パス名はすべて有効です。

    /shared/test/Hello World
    /shared/test/Profit \/ Loss
    /shared/test/% Sales \* $ Cost \~\~ $ "Expense"\?
    

    カタログ・パスを作成する際は十分に注意してください。一般的に、コードではスラッシュ(/)は常にパス・セパレータとみなされます。パス・コードに「Profit / Loss」などのオブジェクト名が含まれていないか常に確認してください。

  • SOAPを使用してカタログ検索フィルタを渡す場合は、次に示す文字をエスケープする必要があります。

    Forward slash (/)
    Backward slash (\)
    Tilde (~)
    Asterisk (*)
    Question mark (?)
    Caret (^)
    Dollar sign (?)
    

    次に示す検索フィルタはすべて有効です。

    Hello World
    Profit \/ Loss
    % Sales \* \$ Cost \~\~ \$ "Expense"\?
    
41.15.8.10.2 カタログのユーザーの処理

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-02)で修正されています。

カタログは、数千の同時ユーザーにスケーリングするように設計されています。これを実現するために、カタログは次のガイドラインに従います。

  • 平均的なユーザーは、一般的にカタログから読み取るのみであり、書き込むことはほとんどありません。リリース11gでは、各ユーザーは定期的および自動的にそのユーザーの最近使用したファイルを更新していますが、各ユーザーの読取り操作は、そのユーザーの書込み操作よりもはるかに多くなっています。したがって、読取りと書込みの比率は、通常、少なくとも100対1です。

  • ロック・メカニズムによって、オブジェクトに書き込めるユーザーは一度に1人のみであることが保証されていますが、まれに、複数のユーザーが同じオブジェクトに同時に書込みを試みることがあります。遅延ロックと呼ばれる機能によって、ユーザーは、別のユーザーがオブジェクトを更新しているときでも、そのオブジェクトの読取りを続行できます。

  • 最新のファイル・システムでは、小さいファイルはディレクトリ・レコード内に直接キャッシュされるため、ディレクトリ上の情報を読み取ると同時に、すべての小さいファイルがオペレーティング・システムのメモリー・キャッシュに直接ロードされます。したがって、カタログ内のファイル、特に頻繁に読み取られる.atrメタデータ・ファイルは小さくしておくことをお薦めします。これらのメタデータ・ファイルを小さいまま保持すると、ディレクトリ内のすべての.atrファイルが一度の物理ハード・ディスクの読取りでメモリーにロードされます。「小さい」しきい値を超えるすべてのファイルで、ファイルごとに追加の物理ハード・ディスク読取りが実行され、それにより、大きいファイルごとに100%の劣化が発生することがあります。したがって、.atrファイルに任意のプロパティを格納することを検討している場合は注意してください。

  • NFSによるオブジェクトの.atrメタデータ・ファイルの読取りは、ローカル・ディスクからの直接読取りよりもはるかに遅くなります。そのため、プレゼンテーション・サービスはすべての.atrファイルを追加で内部にキャッシュします。クラスタ内の別のノードが、現在のノードがキャッシュしたデータよりも新しいデータをファイルに書き込む場合、このキャッシュは短期間で古くなる可能性があります。したがって、すべてのノードは、instanceconfig.xmlファイルに含まれるクラスタ向けのデフォルトが5分のMaxAgeMinutes要素に従って更新されます。このデフォルト設定は、データが古くなる可能性とパフォーマンスに関する既知の影響の間で、一般的に最良の妥協点になります。(クラスタなしの環境のデフォルトは、60分です。)

41.15.8.10.3 異機種ノードの処理

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-02)で修正されています。

1つのクラスタ内での異機種ノードの使用を可能にするために、カタログは次のガイドラインに従います。

  • ディスク上のオブジェクトの名前の長さは最大で256バイト(64 Unicode文字)です。論理名は、256 Unicode文字に制限されています。この制限に従うために、32文字よりも大きい論理名はハッシュされます。

  • ディスク上のパスの名前の長さは最大で32KB (8,000 Unicode文字)です。論理パスは、16,000 Unicode文字までに制限されています。

  • ディスク上のすべてのパス名は、すべて小文字です。論理パス名では、大文字小文字は組み合せて使用できますが区別はされません。

  • ディスク上のパス名には特定の文字を使用できませんが、論理パス名にはすべての文字を使用できます。たとえば、Windowsシステムでは、コロン(:)などの特定の文字列は使用できません。そのため、それらの文字は標準HTMLエスケープ・シーケンスを使用してマッピングされます。たとえば、ピリオド文字(.)は%2eになります。

  • ディスク上では特定のファイル名を使用できませんが、論理オブジェクト名には制限はありません。たとえば、Windowsシステムでは、COMなどの特定のファイル名は使用できません。そのため、それらの名前は標準HTMLエスケープ・シーケンスを使用してマッピングされます。たとえば、comはco%6dになります。

41.15.8.10.4 様々なプラットフォーム上のカタログ・ファイルの処理

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-02)で修正されています。

様々なプラットフォーム上のカタログ・ファイルを処理するときは、次の点に注意してください。

  • UNIXプラットフォームの場合: UNIXカーネルは、通常、ディレクトリごとに4,000を超えるサブディレクトリを配置可能にするように構成する必要があります。HashUserHomeDirectories要素については、第18章を参照してください。

  • Windowsプラットフォームの場合:

    ユーザーがMicrosoft Windowsエクスプローラなどのツールを使用してカタログ・ファイルをナビゲートする場合、c:/obi/demoなどの短いパス名に基づいたカタログ構造が好まれます。長いデフォルト・パス名は好まれず、そのようなナビゲーションはお薦めできません。

    • FATはサポートされておらず、NTFSが必須です。

    • Windowsプラットフォーム上のパフォーマンスは、1つのディレクトリに8,000個を超えるファイルが存在すると著しく低下します。各カタログ・オブジェクトには2つのファイル(データ・ファイルと.atrメタデータ・ファイル)があるため、1つのディレクトリ内に格納するカタログ・オブジェクトは4,000個以内にすることを強くお薦めします。HashUserHomeDirectories要素については、第18章を参照してください。

    • Windowsエクスプローラでは、長いパス名は適切に処理されないため、カタログの内部構造のナビゲートにはWindowsエクスプローラを使用しないことをお薦めします。ファイル・システムは32KBまでのパス名を処理でき、プレゼンテーション・サービスに悪影響を及ぼすことはありませんが、Windowsエクスプローラは約2KBを超えるパス名では使用できません。

      1つのUnicode文字に4バイト必要な場合があるため、わずか500個のUnicode文字からなるパス名でもWindowsエクスプローラを使用できないことがあります。この制限によって、プレゼンテーション・サービスが影響を受けることはありません。この制限のため、カタログはc:\mycatalog\salesなどのように最上位レベルのディレクトリに配置してください。

41.15.8.10.5 カタログ・ファイルの既知の問題

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-02)で修正されています。

カタログ・ファイルを使用する際の既知の問題は次のとおりです。

  • NFSシステム全体のロックは困難ですが、プレゼンテーション・サービスは最新のパッチで効果的なロック・メカニズムを提供しています。必要に応じて、該当するパッチを入手し、旧バージョンのOracle BI EEを更新してください。

    詳細は、41.15.8.10.6項「カタログの検証」を参照してください。

  • サードパーティの各種FTPプログラムでは、%エスケープ・シーケンスの処理に問題があり、二重にエスケープされたファイル名に変更されることがよくあります。たとえば、sa%2epaint(論理名はSA.Paint)という名前のファイルは、誤ってsa%252epaint(論理名はSA%2ePaint)に変更されます。

    カタログに対してFTPプログラムを直接使用しないでください。かわりに、7-Zipユーティリティをダウンロードして使用し、カタログ・ファイルを圧縮して、その圧縮済ファイルをFTPプログラムを使用して転送します。

41.15.8.10.6 カタログの検証

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-02)で修正されています。

時間の経過とともに、リンクが破損する、ユーザーが削除される、NFSファイル・システムの問題が発生するなどカタログ内に非一貫性が発生することがあります。これらの非一貫性は、最終的にエージェントの受信者リストを編集できなくなるなど、不適切な動作につながることがあります。本番システムを定期的にオフラインにしてカタログを検証し、非一貫性を検出して、修正操作を実行できます。

41.15.8.10.7 基本的なカタログ検証の実行

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-02)で修正されています。

カタログの基本的な検証を実行する手順は次のとおりです。

カタログを検証するには:

  1. プレゼンテーション・サービスを停止します。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の第4章を参照してください。

  2. カタログ用のユーザーGUIDをリフレッシュします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド リリース11.1.1.3』の第3章を参照してください。


    注意:

    カタログを検証する前に、必ずユーザーGUIDを再生成します。それを実行していない場合、カタログからすべてのアカウント、許可および権限が削除されることがあります。


  3. 7-Zipユーティリティを使用してカタログをバックアップし、その圧縮済ファイルを作成します。

  4. instanceconfig.xmlファイルのバックアップ・コピーを作成します。

  5. instanceconfig.xmlファイルを編集し、検証を実行するために適した要素が含まれるようにします。

    これらの要素の詳細は、41.15.8.10.8項「カタログを検証するための要素の指定」を参照してください。

  6. プレゼンテーション・サービスを起動し、instanceconfig.xmlファイルに指定した値に従って検証を実行します。

  7. プレゼンテーション・サービスを停止します。

  8. 検証要素を追加したinstanceconfig.xmlファイルのバックアップ・コピーを作成し、そのファイルの名前をinstanceconfig_validate.xmlのような名前に変更します。このようにして、後続の検証の出発点として使用するファイルのバージョンを用意します。

  9. 現行バージョンとして使用するために前に作成したinstanceconfig.xmlのバックアップ・バージョンをリストアします。

  10. プレゼンテーション・サービスを起動します。

41.15.8.10.8 カタログを検証するための要素の指定

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-02)で修正されています。

カタログ検証手順の一部として、プレゼンテーション・サービスを再起動するときに検証を実行する要素をinstanceconfig.xmlファイルに含めます。次の手順は、instanceconfig.xmlファイルを編集してこれらの要素を含める方法を示しています。

カタログを検証するための要素を指定するには:

  1. instanceconfig.xmlファイルを開いて編集します。

  2. 表41-3に記載されている要素を追加する必要があるCatalogセクションをみつけます。

  3. 次の例に示すように、必要に応じて要素およびそれらの祖先要素を含めます。この例では、検証はプレゼンテーション・サービスが起動されたときに実行されます。一貫性のないアカウント(削除されたユーザーなど)、リンクおよびオブジェクトが削除されます。一貫性のないユーザーのホーム・ディレクトリ名は記録されますが、ディレクトリが削除されることはありません。

    <ServerInstance>
    <ps:Catalog xmlns:ps="oracle.bi.presentation.services/config/v1.1">
        <ps:Validate>OnStartupAndExit</ps:Validate>
        <ps:ValidateAccounts>Clean</ps:ValidateAccounts>
        <ps:ValidateHomes>Report</ps:ValidateHomes>
        <ps:ValidateItems>Clean</ps:ValidateItems>
        <ps:ValidateLinks>Clean</ps:ValidateLinks>
    </ps:Catalog>
    </ServerInstance>
    

    注意:

    instanceconfig.xmlに含めるCatalog要素は1つのみにします。そうしないと、予期しない結果になることがあります。明記されていないかぎり、ほとんどのノードはXMLドキュメントに一度のみ含めます。


  4. 変更を保存してファイルを閉じます。

表41-3 カタログを検証するための要素

要素 説明 デフォルト値

Validate

このセクションの他のValidate関連の要素の値に従ってカタログの検証を実行します。値は次のとおりです。

  • None: 検証は実行しません。

  • OnStartup: プレゼンテーション・サービスを起動したときに検証を実行します。

  • OnStartupAndExit: プレゼンテーション・サービスの起動時および停止時の両方で検証を実行します。この値により、検証を再実行でき、カタログが適度にクリーンになるまでReportとCleanを必要な回数だけ実行できます。

この値がNoneではない場合は、他のValidate関連要素の設定に関係なく、終了したアカウントから、カタログ全体におけるすべての権限と各オブジェクトのACLが消去されます。

なし

ValidateAccounts

カタログ内のユーザー、ロール、およびグループに関するすべての情報に一貫性があることを検証します。値の説明は、この表の後に記載してあります。

なし

ValidateHomes

カタログ内のホーム・ディレクトリに関するすべての情報に一貫性があることを検証します。値の説明は、この表の後に記載してあります。

なし

ValidateItems

カタログ内のオブジェクトに関するすべての情報に一貫性があることを検証します。値の説明は、この表の後に記載してあります。

なし

ValidateLinks

カタログ内のリンクに関するすべての情報に一貫性があることを検証します。値の説明は、この表の後に記載してあります。

なし


要素には、次のリストに示す値が設定されます。

  • None: 検証を実行しないことを指定します。

  • Report: 一貫性のないオブジェクトそれぞれの詳細をsawlog.logファイルに書き込むことを指定します。

  • Clean: 一貫性のないオブジェクトそれぞれの詳細をsawlog.logファイルに書き込み、各オブジェクトをカタログから削除することを指定します。

41.15.8.10.9 XMLファイルおよびテキスト文字列の更新

影響を受けるリリース: 11.1.1.3

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-02)で修正されています。

『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド リリース11.1.1.3』の文字列を検索および置換するXMLファイルに関する項は、次のテキストで置き換える必要があります。

検索および置換のXMLファイルでは、action要素を使用して検索および置換する各テキスト文字列を識別します。action要素は、commands要素に含まれています。

action要素の属性は次のとおりです。

  • command: 置換するテキストを指定します。有効な値は次のとおりです。

    • textReplace: 列名など、XMLファイル内で一致するすべてのテキストを置き換えます。

  • oldValue: 検索するテキスト文字列を指定します。

    検索と置換のXMLファイルのtextReplaceコマンドに対してこの属性を指定する場合は、Java regexの完全な構文使用する必要があります。これは、通常の文字列と異なります。

    文字列を置換するには、次の手順を実行する必要があります。

    1. Java regex特殊文字(角カッコ、丸カッコ、ドル記号、カレットなど)はすべてエスケープします。

    2. 「普通」の特殊文字(円記号や引用符など)はすべてエスケープします。

    3. XMLファイルで作業しているため、HTMLの特殊文字(引用符やアンパサンドなど)はすべてエスケープします。

    Java regexの完全な構文は、http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/api/java/util/regex/Pattern.htmlのドキュメントで説明しています。

    表41-4は、検索基準内のregex構文で使用するためのサンプル文字列を示しています。

    表41-4 検索基準でのregex構文の使用方法

    入力する検索文字列 結果

    a

    検索文字列の前後にワイルドカードを追加し(たとえば、*a*)、検索でaという文字を含む結果を返すことが可能になります。

    ^a

    検索文字列の後にワイルドカードが追加され(例: a*)、文字"a"で始まる検索結果が返されます。

    a$

    検索文字列の前にワイルドカードが追加され(例: *a)、文字"a"で終わる検索結果が返されます。

    a\*

    アスタリスク(*)が後に続く文字を含む文字列(たとえば、a*)を明示的に検索します。

    ?

    疑問符(?)を文字とアスタリスク(*)とともに使用し、文字のゼロ(0)個以上の出現を返します。たとえば、?a*では、aという文字の0個以上の出現が返されます。


  • newValue: 置換テキストを指定します。

  • ignoreCase: trueに設定すると大文字と小文字が区別されず、falseに設定すると大文字と小文字が区別されます。デフォルト値はfalseです。

次に、テキスト文字列を検索および置換するXMLファイルの部分的な例を示します。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<actions>
<action command="textReplace" oldValue="boots" newValue="HoleyShoes" ignoreCase="true"/>
</actions>

41.15.8.11 カスタム・リンク・セクションの有効な要素の省略

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-04)で修正されています。

CustomLinks要素の追加に関する項では、instanceconfig.xmlファイルを編集して、Oracle BIホーム・ページにカスタム・リンクを表示させる方法について説明しています。この手順では誤って有効な要素を省略しています。trueに設定された有効な要素をCustomLinks要素内に含み、カスタム・リンクを表示させる必要があります。

41.15.8.12 pasteBinaryスクリプトの記述の削除

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionシステム管理者ガイド』(E10541-05)で修正されています。

第24章「環境間の移行」では、エンタープライズ・インストール・タイプを使用して64ビットのオペレーティング・システム上にインストールされたOracle Business IntelligenceシステムではサポートされていないpasteBinaryスクリプトに言及しています。このサポートの不足は認識されており、この場合はスクリプトを使用できます。そのため、この記述はガイドから削除する必要があります。

41.15.8.13 ビュー内の相互作用の手動による構成の項が適用されない

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0、11.1.1.6.2

18.3.4項「ビュー内の相互作用の手動による構成」は、リリース11.1.1.6.0およびリリース11.1.1.6.2には適用されませんが、リリース11.1.1.6.2バンドル・パッチ1以降には適用されます。

41.15.9 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。次のトピックが含まれます:

41.15.9.1 11.1.1.5ではSASchInvokeによって常にパスワードが要求される

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』(E10543-05)で修正されています。

リビジョンE10543-03の、BIスケジューラがSSL対応である場合のSASchInvokeの使用に関する項では、SSLが有効な場合にSASchInvokeコマンドを使用してBIスケジューラを起動することについて説明しています。注意の段落では、SSLでコマンドを実行するとパスワード・プロンプトが表示されると説明されていますが、SSLが有効かどうかとは関係なくパスワード・プロンプトは表示されます。この注意書きは誤解を招くため、リビジョンE10543-04では削除されています。

41.15.9.2 複数の認証プロバイダの設定

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』(E10543-05)で修正されています。

第3章では、複数の認証プロバイダを構成する方法について説明されていないため、リビジョンE10543-03では、複数の認証プロバイダでのBIの構成に関する項が新たに作成されました。第5章では、複数の認証者が構成されている場合のSSLの設定方法について説明されていないため、リビジョンE10543-04では複数の認証者を使用する場合のSSLの構成に関する項が新たに作成されました。

41.15.9.3 ユーザーGUIDのリフレッシュのコード例に含まれる誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.5、11.1.1.6.0

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionセキュリティ・ガイド』(E10543-06)で修正されています。

ユーザーGUIDのリフレッシュに関する項には、カタログ要素の更新手順が含まれています。要素の更新のサンプル・コードは、次のように修正する必要があります。

<Catalog>
<UpgradeAndExit>false</UpgradeAndExit>
<UpdateAccountGUIDs>UpdateAndExit</UpdateAccountGUIDs>
</Catalog>

41.15.10 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。

これらの問題の説明は、このドキュメントの6.4.4項「『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligenceエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』の訂正箇所」に含まれています。

41.15.11 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Enterprise Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。

41.15.11.1 第1章「ADFアプリケーションへのビジネス・インテリジェンス・オブジェクトの埋込み」の「BI EEコンテキスト・イベント・アクションでのビジネス・インテリジェンス・コンテンツの引渡し」に関するトピックにおける誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.5

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド』(E10545-03)で修正されています。

「BI EEコンテキスト・イベント・アクションでのビジネス・インテリジェンス・コンテンツの引渡し」に関するトピックに記載されている次の文章が間違っています。「分析設計者は設計時に、Oracle BI EEコンテキスト・イベント・アクションを組み込む列を決定し、「ブラウザ・スクリプトの起動」アクション・タイプを列に追加し、USERSCRIPT.ADFActionを参照して選択します。」

正しくは、この文は次のように読み替えてください。「分析設計者は設計時に、Oracle BI EEコンテキスト・イベント・アクションを組み込む列を決定し、「新しいアクション・リンク」メニューから、「ADFコンテキスト・イベント」を選択します。」

また、「Oracle BI EEコンテキスト・イベント・アクションでのビジネス・インテリジェンス・コンテンツの引渡し」に関するトピックでも、「ADFコンテキスト・イベント」オプションがプレゼンテーション・サービス内部の「新しいアクション・リンク」メニューで表示されるように、管理者はOracle BI EEのinstanceconfig.xmlファイルを修正する必要があることを記載する必要もあります。「新しいアクション・リンク」メニューにアクション・タイプが表示されるようにするには、管理者は次のようにActionLinks設定を<ServerInstance>タグに追加する必要があります。

<ActionLinks>
   <Enable EnableADFContextualEvent>true</EnableADFContextualEvent> 
</ActionLinks>

41.15.12 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド

この項では、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』のドキュメントの訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。

41.15.12.1 第10章「Oracle Business Intelligenceと他のクライアントとの統合」の「Oracle Business Intelligenceとの統合の概要」のトピックへの付加情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6.0

この問題は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』(E16364-04)で修正されています。

「Oracle Business Intelligenceとの統合の概要」トピックの最初の段落の後には、次の記述が含まれる必要があります。

Oracleでは通常、サードパーティのクライアント・ツールのOracle BI Server ODBCインタフェースとの互換性は、確認またはテストされません。Oracle BI EEの動作要件ドキュメントで、サードパーティ・ツールとOracle BI Server ODBCインタフェースの特定の動作要件情報を確認します。動作要件ドキュメントの詳細は、「システム要件と動作要件」を参照してください。

41.15.13 Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンス

この項では、Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンスのドキュメントの訂正箇所について説明します。

この時点で既知の問題はありません。

41.15.14 Oracle Business Intelligenceヘルプ・システムの訂正箇所

この項では、Oracle Business Intelligenceヘルプ・システムの訂正箇所について説明します。内容は次のとおりです。

41.15.14.1 管理ツール・オンライン・ヘルプのソース・コントロール管理およびマルチユーザー開発の記述の誤り

影響を受けるリリース: 11.1.1.6.0

管理ツール・オンライン・ヘルプの管理ツールでのソース・コントロール管理システムの使用方法についてのトピックに次の記述があります。

第3章に記載されたマルチユーザー開発(MUD)環境を使用するかわりとして、管理ツールをSubversionやRational ClearCaseなどのサード・パーティのソース・コントロール管理システムと統合することを選択できます。

この記述は誤りです。ソース・コントロール管理システムとの統合はMUDとともに使用でき、MUDプロセスを補完しますが、MUD環境を使用する高度な機能を置き換えることはできません。

この記述は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Enterprise Editionメタデータ・リポジトリ作成者ガイド』で訂正されています。最新の記述についてはこのマニュアルを参照してください。

41.15.14.2 Oracle BI Server DSN構成ウィザード・ヘルプの付加情報

影響を受けるリリース: 11.1.1.3、11.1.1.5、11.1.1.6

Oracle BI Server DSN構成ウィザードのオンライン・ヘルプの「ODBCの概念」トピックには、次の文が含まれる必要があります。

「Oracleでは通常、サードパーティのクライアント・ツールのOracle BI Server ODBCインタフェースとの互換性は、確認またはテストされません。Oracle BI EEの動作要件ドキュメントで、サードパーティ・ツールとOracle BI Server ODBCインタフェースの特定の動作要件情報を確認します。」