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Oracle® Fusion Middleware Oracle Access Manager with Oracle Security Token Service管理者ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B62265-02
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新機能

この項では、Oracle Access Manager 11gリリース1(11.1.1)パッチ・セット1の新機能について説明します。

パッチ・セット1の新機能

パッチ・セット1では、次のトピックで説明する、新機能および拡張機能を提供します。

管理コンソールの拡張機能

「システム構成」タブは、3つの新しいセクションに分割されました。

認証プラグインの拡張機能

認証は、1つ以上のプラグインに基づく特定の認証スキームによって制御されており、ユーザーがリソースへのアクセス試行時に入力した資格証明をテストします。プラグインはOAMサーバーのインストールで提供される標準セットから入手するか、独自のJava Developerでカスタム・プラグインを作成できます。


関連項目:


問合せ文字列ベースのHTTPリソース定義

ポリシー・モデルは、アクセス・ポリシー内の問合せ文字列ベースのHTTPリソース定義をサポートします。

除外されたリソース・リスト

Oracle Access Managerでは、特定のリソースをパブリック(OAMエージェントによって保護されない)で維持するためのサポートを提供しています。

「セッション検索」および「セッション管理」の拡張機能

ユーザー・セッションのライフサイクル設定は、すべてのOAMサーバーが共有する共通設定の一部です。これらは「共通設定」ページに移動しました。

認証されたクライアントはセッション操作を管理できます。


関連項目:

表7-1「共通セッション設定」: 「管理操作の許可」パラメータの詳細

アクティブ・セッションのデータベース永続性: ローカルおよび分散キャッシュに加えて、構成済データベース・セッション・ストアにアクティブ・セッションを永続化できます。すべての管理対象サーバーが停止している場合でも、セッションは保持されます。


関連項目:

表7-1「共通セッション設定」: アクティブ・セッションのデータベース永続性パラメータの詳細

Oracle Access Managerでは、拡張されたセッション検索コントロールを提供しており、これによってフィルタ条件に基づいた問合せを作成できます。

複数のアイデンティティ・ストアのサポート

複数のユーザー・アイデンティティ・ストアがサポートされています。

OAMテスターの拡張機能

このリリースでは、クライアント証明書およびルート証明書を持つストアで必要となる、CERTモード接続がサポートされています。両方のストアをIMPORTCERTツールを使用して生成できます。また、OAMテスターはマルチスレッド・モードで同時テストを実行することも可能で、ポリシー・サーバーのストレス・テストの実施に使用できます。テストはコマンドライン・モードでのみ実行され、入力構成ファイルによってスレッド数および実行する必要がある各スレッドの反復数が指定されます。各スレッドは、ポリシー・サーバーへの専用接続をオープンし、指定した入力スクリプトを指定した反復数で実行します。

Oracle Secure Token Service

Oracle Security Token ServiceはOracle Access Managerでデプロイすると、サービスとしてアクティブ化できます。

Oracle Security Token Serviceは、現在のセキュリティ・インフラストラクチャに基盤を提供し、トークンの取得、更新、取消しに使用する、一貫性があり、効率化されたモデルを容易にします。これはプロトコルおよびセキュリティ・インフラストラクチャに依存しません。

Oracle Security Token Serviceは、Web Service (WS) Trustベースのトークン・サービスで、Webサービス間におけるポリシー主導の信頼の仲介ならびに安全なアイデンティティ伝播およびトークン交換を可能にします。Oracle Security Token Serviceは、企業およびそのサービス・プロバイダの内部において、分散WebサービスまたはフェデレーテッドWebサービスの統合を単純化するために必要なセキュリティおよびアイデンティティ・サービスとしてデプロイできます。

Oracle Access Manager SDK、カスタム認証プラグイン、カスタム・トークン

Oracle Access Manager 11g Access SDKは、プラットフォーム独立パッケージで、オラクル社によって様々なエンタープライズ・プラットフォーム(32ビット・モードおよび64ビット・モードの両方を使用)とハードウェアの組合せが認定されています。JDKバージョンで提供されており、Oracle Fusion Middlewareアプリケーション間でサポートされています。

Oracle Access Manager 11gでは、認証プラグイン・インタフェースおよびSDKツールが提供されており、これによりカスタマイズされた認証モジュール(プラグイン)を構築して個々の要件を備えた即時利用可能な機能に橋渡しします。

Oracle Security Token Serviceに設定せずに検証や発行に使用できるトークンが含まれていない場合には、独自の検証および発行モジュール・クラスを記述できます。


関連項目:

  • 『Oracle Fusion Middleware Oracle Access ManagerおよびOracle Security Token Service開発者ガイド』

  • Oracle Security Token Service Java APIリファレンス

  • Oracle Access Manager Access SDK Java APIリファレンス

  • Oracle Access Manager拡張Java APIリファレンス


リモート登録の拡張機能

リモート登録ツールでは、管理者およびアプリケーションのデプロイ担当者がOracle Access Managerによる保護のためのアプリケーションをリモートで登録できます。リモート登録ツールoamregへの拡張機能は、Webgate登録への拡張機能に反映されています。特定の変更がリモート登録の実行で使用するテンプレートに対して加えられました。エージェントをリモートで管理する新しいモードが使用可能です。パスワードを取得する新しいオプションを使用できます。

Webgateの拡張機能

Webgateは、認可でチェックされず、パススルーのみが許可されていることが必要な例外リストからリソースをキャッシュします。

特定のユーザー定義パラメータをWebgate登録ページに実装できます。

セッション管理の操作を呼び出せるのは、権限のあるエージェントのみです。エージェント権限機能で、エージェントごとのセッション操作のプロビジョニングを有効にできます。

Webgateと認証時のクライアントIPアドレスを持たないアクセス・クライアントの間のシングル・サインオンを構成できます。

ブラウザのキャッシュを制御する設定についてのみ、Webgateを構成できます。


関連項目:

「展開されたOAM 11gおよび10gエージェントの要素とデフォルト」: 次に関する詳細
  • キャッシュ・プラグマ・ヘッダー

  • キャッシュ制御ヘッダー


エージェントの検索中に、正確な名前がわからない場合には、検索文字列にワイルドカード(*)を使用できます。

リリース11gリリース1 (11.1.1)

全体の概要は第2章「本書の概要」、製品およびコンポーネントの名前の変更は次のトピックを参照してください。

製品およびコンポーネントの名前の変更

元の製品名Oblix NetPointはOracle Access Managerに変更され、7.xリリースはOracle Application Server 10gリリース2 (10.1.2)の一部としてオラクル社から入手可能でした。次の表に示すとおり、Oracle Access Manager 10.1.4でもいくつかの製品およびコンポーネントの名前が変更されましたが、Oracle Access Manager 11gではより多くの変更があります。


OAM 10g OAM 11g
デプロイメント スタンドアロン・サーバー コンテナでデプロイ
コンポーネント名 アクセス・サーバー

ポリシー・マネージャ

Webgate

アクセス・ゲート

アイデンティティ・サーバー

Webパス

OAMサーバー

OAM管理コンソール

Webgate

アクセス・クライアント

なし

なし

エージェント Webgate

アクセス・ゲート

Webgate (OAMエージェントも同様)

アクセス・クライアント(OAMエージェントも同様)

コンソール名 ポリシー・マネージャ

アイデンティティ・システム・コンソール

アクセス・システム・コンソール

OAM管理コンソール

なし

なし

ディレクトリ・プロファイル ディレクトリ・プロファイル ユーザー・アイデンティティ・ストア
アイデンティティ管理 アイデンティティ・サーバー アイデンティティに依存しない(Oracle Identity Manager 11gがデフォルトで使用されます)
管理者 マスター管理者

マスター・アイデンティティ管理者

マスター・アクセス管理者

委任管理者

管理者

なし

なし

なし

エージェントおよびパートナ・アプリケーションの登録 なし Oracle Access Managerコンソール

リモート登録ツールにより、デフォルトのセキュリティ・ポリシーを使用して、自動化されたエージェント登録とアプリケーション・ドメインの作成が行われます。

OAM 10gフォームに基づく認証スキーム、ポリシー・ドメイン、アクセス・ポリシー、シングル・サインオンのためのIDアサーション用Webgateプロファイルの自動作成 OAMCfgTool

プラットフォームに依存しないツールとスクリプト

oamreg

OAMエージェント(10gおよび11g Webgateとアクセス・クライアント)、アプリケーション・ドメイン、SSOのデフォルト・ポリシーのリモート登録。

構成ストア LDAP XMLファイル
ポリシー・ストア LDAP XMLファイルまたはRDBMS
ポリシー・モデル オープン(デフォルト許可) クローズ(デフォルト却下)
ポリシー・ドメイン ポリシー・ドメイン アプリケーション・ドメイン
セッション管理 ステートレスでcookieに格納 ステートフルでサーバーに格納
LDAPに対する認証 LDAPによりシステム全体で定義 認証スキームでLDAPにより定義
リソース・タイプ リソース・タイプ リソース・タイプ
リソース リソース リソース
ホスト識別子 ホスト識別子 ホスト識別子
認証 認証

認証スキーム

認証プラグイン

認証ルール

認証

認証スキーム

認証モジュール

認証ポリシー

認可 認可

認可ルール

認可条件式

認可

制約

認可ポリシー

アクション アクション レスポンス
ソフトウェア開発キット Access Manager SDK Access Manager SDK
アクセス・プロトコル NetPoint Accessプロトコル(NAP) Oracle Accessプロトコル(OAP)
アクセス・プロトコルのポート番号 6021 5575(Internet Assigned Numbers Authority(IANA)により割り当て)