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Oracle® WebCenter Contentインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B65039-02
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8 Recordsの構成の完了

この章では、Oracle WebLogic ServerドメインでOracle WebCenter Content: Recordsの初期構成を完了する方法について説明します。

この章では、次の項目について説明します。

8.1 Recordsの初期構成の完了

インストールおよび起動の後、RecordsのWebインタフェースにアクセスすると、図8-1のように、WebCenter Content: Records構成ページが開きます。

図8-1 Recordsの構成ページ

図8-1の説明が続きます
「図8-1 Recordsの構成ページ」の説明

このページの各フィールドと、Recordsインスタンスを構成する際に入力できる値については、第4.3.2項「コンテンツ・サーバー・インスタンスの構成」を参照してください。WebCenter Content: Recordsの構成ページを完了して「送信」ボタンをクリックしたら、第9.3項「管理対象サーバーの再起動」に説明に従ってRecordsを再起動する必要があります。

Recordsを再起動すると、「初期レコード管理設定は完了していません。」という警告がWebインタフェースに表示されます。このとき、構成: 有効な機能ページでRecordsのインストール設定とインストール・レベルを選択し、機能を構成できます。これらの設定の構成については、第8.1.1項「Records機能のレベルの構成」を参照してください。

インストール・レベルと機能を構成した後、設定チェックリスト・ページでRecords構成を完了できます。詳細は、第8.1.2項「Recordsの設定チェックリストの完了」を参照してください。


注意:

Records Webインタフェースへのアクセスには、ContentFoliosコンポーネントが必要です。このコンポーネントは、Records管理対象サーバーではデフォルトで有効になります。ContentFoliosコンポーネントは無効にしないでください。

8.1.1 Records機能のレベルの構成

有効な機能ページで、Recordsのインストール・レベルと機能を構成できます。デフォルトのインストール・レベルは「最小」です。

Records機能のレベルを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 図8-2のように、「レコード」メニューから「構成」を選択し、「有効な機能」を選択します。

    図8-2 「レコード」メニュー

    図8-2の説明が続きます
    「図8-2 「レコード」メニュー」の説明

  2. 図8-3に示すように、有効な機能ページでインストール・レベルを選択すると、そのレベルの機能と処理アクションがすべて選択されます。

    図8-3 有効な機能ページ

    図8-3の説明が続きます
    「図8-3 有効な機能ページ」の説明

    次の表に、インストール・タイプと有効にできる機能を示します。各レベルで有効にできるコンポーネントと、インストールされる機能および処理アクションの詳細は、レベルの隣にある「情報」アイコンをクリックしてください。

    要素 説明
    インストール・レベル 有効化する構成のタイプを指定します。
    • 最小

    • 標準

    • DoDベースライン

    • DoD分類済

    • カスタム

    機能 インストール・レベルを選択すると、そのレベルのデフォルト機能が選択されて有効になります。インストール・レベルとして「カスタム」を選択した場合は、有効にする機能を選択できます。
    • 関連コンテンツ

    • 監査トリガー

    • レビュー対象

    • リビジョン日

    • セキュリティ・マーキング

    • 電子メール・フィールド

    • DoD構成

    • 分類されたトピック

    • FOIA-プライバシ法

    処理アクション このセクションには、コンテンツに使用できる処理アクションがあります。
    • アクティブ化

    • 廃棄

    • 削除の承認

    • 廃止

    • 期限切れ

    • 破棄

    • 取消

    • カットオフ



    注意:

    Oracle WebCenterとRecordsを併用していて、DOD機能を使用する場合には、WebCenterConfigureを有効にし、変換テンプレートをチェックインできるようになった後で、「DoDベースライン」または分類されたインストールのレベルを設定できます。

    最初にDODインストール・レベルを選択する場合は、WebCenterConfigureによって作成されたドキュメントに適合するルールを作成し、デフォルトのカテゴリを割り当てることができます。カテゴリはコンテンツIDを基にすることができます。詳細は、Oracle WebCenter Content Recordsセットアップ・ガイドでワークフローの設定に関する項を参照してください。


  3. インストール・レベルとして「カスタム」を選択した場合は、有効にする機能と処理レベルを選択し、有効にしない機能と処理レベルの選択を解除します。

  4. 「送信」ボタンをクリックします。

選択した後、または構成オプションを変更した場合(「ベースライン」から「分類済」に切り替えるなど)、レコード管理対象サーバーを再起動し、コンテンツ・サーバーの索引を再構築する必要があります。詳細は、第8.1.2項「Recordsの設定チェックリストの完了」を参照してください。索引の再構築の詳細は、『Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイド』の検索索引の使用に関する項を参照してください。

8.1.2 Recordsの設定チェックリストの完了

レコードを管理対象サーバーにインストールおよび構成した後、保存ポリシーおよび手順を設定する前に、設定チェックリスト・ページを完了する必要があります。このページは、保存管理システムの機能のグローバル・オプションを設定するために使用します。

保存ポリシーおよび手順の設定の詳細は、Oracle WebCenter Content Recordsセットアップ・ガイドの保存オプションに関する項を参照してください。

Recordsの設定チェックリストを完了するには、次の手順を実行します。

  1. 「レコード」メニューから「構成」を選択し、「設定チェックリスト」を選択します。

  2. 図8-4に示すように、設定チェックリスト・ページに「未完了」とマークされたアクションがあれば、そのアクションをクリックして構成を完了し、設定チェックリスト・ページをリフレッシュしてから、アクションの右のチェック・ボックスをマークして完了したことを指定します。

    図8-4 Recordsの設定チェックリスト

    図8-4の説明が続きます
    「図8-4 Recordsの設定チェックリスト」の説明

    このページで必要な構成タスクが完了していない場合は、レコード・システムのホームページに、このページへのリンクを含む警告メッセージが表示されます。リンクをクリックしてこのページを表示することも、「レコード」メニューから再表示することもできます。


    注意:

    「レポート・ライブラリの構成」タスクは、コンテンツ・サーバーのレコード管理機能専用です。Oracle WebCenter Content: Recordsに、このライブラリは必要ありません。レポート・ライブラリの構成の詳細は、第4.1項「コンテンツ・サーバーでのレコード管理用のレポート・ライブラリの構成」を参照してください。

  3. 構成するその他のアクションについては、アクションをクリックしてその構成を完了し、設定チェックリスト・ページをリフレッシュしてから、アクションの右のチェック・ボックスをマークして完了したことを指定します。

    このリストのアクションを展開すると、そのアクションの用途に関する詳細な説明が表示されます。このページで使用可能なオプションは、次のインストール・レベルによって異なります。

    • 最小

    • 標準

    • DoDベースライン

    • DoD分類済

    • カスタム

    次の表に、設定チェックリストに表示される可能性があるアクションと、各アクションの用途の説明を示します。

    アクション 説明
    インストールの構成 オプション・コンポーネントやメタデータ・フィールドを構成する場合に使用します。事前に設定された構成から必要な機能を選択します。
    レポート・ライブラリの構成 Oracle WebLogic Server管理コンソールでoracle.xdo.runtimeライブラリと、weblogic-application.xmlへのライブラリ参照を追加した後で、コンテンツ・サーバーのレコード管理機能のレポート・ライブラリを構成するために使用されます。このライブラリは、Oracle WebCenter Content: Recordsに必要です。
    デフォルトの定義 定期的に自動チェックインされるコンテンツの監査証跡、テンプレートの場所およびメタデータのデフォルトを定義するために使用します。監査エントリとスクリーニング・レポートのメタデータを構成できます。

    オプションをクリックすると、チェックイン・ページが表示され、デフォルトとして使用するフィールドを編集できます。

    セキュリティ設定の構成 ロール、権限、アクセス制御リストの使用などのセキュリティ設定を定義するために使用します。このリンクをクリックすると、管理アプレットが開きます。ユーザー・アプレットをクリックしてセキュリティを構成します。
    保存管理設定の構成 補助マーキング、トリガー、レポートなどの多くの保存管理オプションを構成するために使用します。このオプションをクリックすると、保存設定の構成ページが表示されます。

    このページの詳細は、Oracle WebCenter Content Recordsセットアップ・ガイドの保存設定の構成ページに関する項を参照してください。

    会計、カレンダおよびカスタム期間の構成 処理に使用する期間を設定するために使用します。このオプションを選択すると、期間の構成ページが表示されます。

    このページの詳細は、Oracle WebCenter Content Recordsセットアップ・ガイドの期間の構成ページに関する項を参照してください。

    グローバル、直接および間接トリガーの構成 処理に使用するトリガーを設定するために使用します。このオプションを選択すると、トリガーの構成ページが表示されます。

    このページの詳細は、Oracle WebCenter Content Recordsセットアップ・ガイドのトリガーの構成ページに関する項を参照してください。

    「保存スケジュールの作成」または「保存スケジュールのインポート」 保存スケジュールを設定するために使用します。「保存スケジュールの作成」を選択すると、保存スケジュール内を検索中ページが表示されます。「保存スケジュールのインポート」を選択すると、「インポート/エクスポート」画面が表示されます。

    ファイルのインポートおよびエクスポートの詳細は、Oracle WebCenter Content Records管理者ガイドのインポートとエクスポートの管理に関する項を参照してください。

    凍結理由の構成 凍結を設定するために使用します。このオプションを選択すると、凍結の構成ページが表示されます。

    このページ詳細は、Oracle WebCenter Content Recordsセットアップ・ガイドで構成ページの固定に関する項を参照してください。

    ワークフローの構成 外部ストレージ、予約およびカテゴリの処理で使用するワークフローを設定するために使用します。機能が正しく動作するには、これらのワークフローを設定する必要があります。

    詳細は、Oracle WebCenter Content Recordsセットアップ・ガイドでワークフローの設定に関する項参照してください。

    デフォルト・レビューアの構成 デフォルト・レビューアとなるユーザーを追加するために使用します。ユーザー管理アプレットをクリックして処理を続行します。
    関連コンテンツ・タイプの構成 リンクを設定するために使用します。このオプションを選択すると、リンク・タイプの構成ページが表示されます。

    詳細は、Oracle WebCenter Content Recordsユーザーズ・ガイドの関連コンテンツ(リンク)の構成に関する項を参照してください。

    フェデレーテッド検索のデフォルト・カテゴリの構成 フェデレーテッド検索で使用するデフォルト・カテゴリおよびデフォルト・フォルダを指定するために使用します。このオプションを選択すると、次の構成変数を入力できる管理サーバー・ページが表示されます。
    • FederatedSearchDefaultCategory=categoryId

    • FederatedSearchDefaultFolder=folderId

    トリガー・フィールドとしての'プロファイル・トリガー'の構成 コンテンツ・アイテムや物理アイテムの検索とチェックインで使用するプロファイルのトリガーを設定するために使用します。

NumConnections構成変数を10に設定するというインストール要件はなくなりました。現在、この構成はOracle WebLogic Serverによって制御され、個別に設定する必要はありません。

8.2 RecordsでのOracleTextSearchの使用

コンテンツ・サーバーでOracleTextSearchを使用する場合は、32の最適化フィールドを使用できます。Recordsをインストールすると、最適化フィールドの数は32フィールド制限を超える場合があります。

この制限に対応するため、OracleTextSearchを検索エンジンとして構成すると、Recordsでは日付フィールドが検索不可に設定されます。このため、レコードの日付フィールドは検索ページに表示されません。

OracleTextSearchを使用しているときにRecordsをインストールし、後で検索エンジンを変更する場合は、コンテンツ・サーバー構成マネージャを使用して日付フィールドを検索可能に構成できます。

OracleTextSearchなしでRecordsをインストールし、後で現在の検索エンジンをOracleTextSearchに変更する場合は、コンテンツ・サーバー構成マネージャで日付フィールドを検索不可に手動で構成する必要があります。

RecordsでOracle Text 11gを使用して補助メタデータを検索するには、検索エンジンとしてOracleTextSearchを使用するようにそれを構成する必要があります。OracleTextSearchは、WebCenter Contentのインストール後の構成ページまたは構成ファイルで設定できます。詳細は、第4.4項「コンテンツ・サーバー用のOracleTextSearchの構成」を参照してください。

8.3 IBM DB2データ・ソースの接続プール・プロパティ値の設定

レコード管理対象サーバーにIBM DB2データ・ソースがある場合は、データ・ソースの接続プール構成でDynamicSectionsプロパティ値を少なくとも500に設定する必要があります。この設定により、DYNAMICSECTIONSエラーを防ぐことができます。

IBM DB2データ・ソースの接続プール・プロパティ値を設定するには:

  1. 次のURLのOracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。

    http://adminServerHost:adminServerPort/console
    

    adminServerHostに、ドメインの管理サーバーをホストするコンピュータの名前を指定します。adminServerPortに、管理サーバーをリスニングするポート番号を指定します。デフォルトのポート番号は7001です。次に例を示します。

    http://myHost.example.com:7001/console
    

    ログインするには、構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したユーザー名およびパスワードを入力します。

  2. 左側のナビゲーション・ツリーで「サービス」をクリックします。

  3. 「サービスのサマリー」の下の「セクション」列で「JDBC」をクリックします。

  4. 「サービスの概要: JDBC」の下の「セクション」列で「データ・ソース」をクリックします。

  5. 「データ・ソース」表で、URDMSまたはレコード管理対象サーバーのデータ・ソースのJNDI名をクリックします。

  6. データ・ソースの設定ページで、「接続プール」タブをクリックします。

  7. 「プロパティ」フィールドで、JDBCドライバに渡されるプロパティのリストに次の行を追加します。

    createDefaultPackage=true
    replacePackage=true 
    dynamicSections=500
    
  8. 保存」ボタンをクリックします。

8.4 クライアント・ワークステーションでのDesktopのインストールおよび構成

Oracle WebCenter Content: Desktopコンポーネントは、デスクトップ環境をコンテンツ・サーバーにシームレスに統合するのに役立つ一連の埋込みアプリケーションを提供します。すなわち、Microsoft Windowsエクスプローラ、Microsoft WordやExcelなどのデスクトップ・アプリケーションおよびMicrosoft OutlookやLotus Notesなどの電子メール・クライアントから、コンテンツ・サーバーに簡単にアクセスできます。

クライアント・ワークステーションにDesktopをインストールする方法の詳細は、『Oracle WebCenter Content Desktopユーザーズ・ガイド』のコンピュータでのデスクトップ・クライアント・ソフトウェアの設定に関する項を参照してください。