D Office 2007/2010の考慮事項

この付録では、Office 2007/2010ファイルの変換に関連したいくつかの考慮事項について説明します。

• すべてのOfficeアプリケーション

• Word 2007/2010

• Excel 2007/2010

• PowerPoint 2007/2010

• サポートされないオブジェクトの例

D.1 すべてのOfficeアプリケーション

現在すべてのOffice 2007/2010アプリケーションに当てはまる次の変換制限に注意してください。

• Office 2007 SP2より前のSmartArt (2009年4月発売) (例は、「サポートされないオブジェクトの例」を参照)

• VBコントロールおよびマクロ(例は、「サポートされないオブジェクトの例」を参照)

• 表セルの書式設定

• ワードアート(例は、「サポートされないオブジェクトの例」を参照)

• ベクター画像(OfficeアートおよびVML)の透過性、図のスタイル、効果など。(例は、「サポートされないオブジェクトの例」を参照)

• パスワードで保護されたドキュメント

D.2 Word 2007/2010

現在Word 2007／2010ドキュメントに当てはまる次の変換制限に注意してください。

• 行頭文字

• 色調のサポート

• リスト・レベルのオーバーライド

• OLEオブジェクト

• 数式(例は、「サポートされないオブジェクトの例」を参照)

• テーマの効果(Officeアート)

• 行番号

• 透かし

• ページの色(ビューアでのサポートなし)

• 脚注およびエンドノートの参照番号

• リビジョン削除属性(テキストはサポート)

• コントロール(レガシー・コントロールには最後に編集したテキストのみを出力)

• カスタムXML (構造、スキーマ、拡張パック)、cfChunk/altChunksのサポートなし

D.3 Excel 2007/2010

現在Excel 2007/2010スプレッドシートに当てはまる次の変換制限に注意してください。

• 条件付き書式設定(セルの強調表示ルール、上位/下位ルール、データ・バー、カラー・スケール、アイコン・セット、カスタム・ルール。例は、「サポートされないオブジェクトの例」を参照)。

• 表としての書式設定(セル内のデータは出力されるが、書式は保持されない)

• ヘッダーおよびフッター(異なる偶数/奇数ページのヘッダーのサポートなし)

D.4 PowerPoint 2007/2010

現在PowerPoint 2007/2010プレゼンテーションに当てはまる次の変換制限に注意してください。

• 表の書式設定(Excelに類似)

• 現時点ではアクションのサポートなし

• オブジェクト(VMLとして表される。現時点ではサポートなし)

• ムービー/サウンドのサポートなし

• 複雑な階調度のサポートなし(例は、「サポートされないオブジェクトの例」を参照)

• 現時点ではアニメーションのサポートなし

• テキストには無地の塗りつぶしのみサポート

• 左から右のテキスト方向のみサポート(双方向に関係なし)

• 一部の形の陰影および塗りつぶしのサポートなし(例は、「サポートされないオブジェクトの例」を参照)

• 線/ベクター・オブジェクトの透過性のサポートなし

D.5 サポートされないオブジェクトの例

この項では、現時点で変換できないOffice 2007/2010オブジェクトの例をいくつか示します。

図D-1 SmartArt

図D-2 図のスタイル/効果

図D-3 ワードアート

図D-4 数式

図D-5 コントロール

図D-6 条件付き書式設定、色スケールおよびアイコン・セットのあるデータ・バー

図D-7 PowerPointでの3D効果

図D-8 複雑な階調度

図D-9 様々な塗りつぶしのある複雑な形(1)

図D-10 様々な塗りつぶしのある複雑な形(2)