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Oracle® WebCenter Content Conversion管理者ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B66701-01
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6 TIFF変換の操作

Inbound RefineryはTIFFファイルをPDFに変換できます。この変換では複数のドキュメントが1つのドキュメントに統合され、変換処理中にOCR(Optical Character Recognition)によりTIFFファイル内のテキストは索引付けされ、テキストの検索が可能になります。TIFF変換を行うには、次のコンポーネントを指定されたサーバーにインストールして有効にする必要があります。

コンポーネント名 コンポーネントの説明 有効にするサーバー
TiffConverter Inbound Refineryで、単一ページまたは複数ページのTIFFファイルをテキスト検索が可能なPDF Completeに変換できます。 Inbound Refineryサーバー
TiffConverterSupport コンテンツ・サーバーで、TIFFからPDFへの変換をサポートできます。 コンテンツ・サーバー

この項では、TIFF Converterの概要および変換に関する問題のトラブルシューティングについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

6.1 TIFF変換について

TIFF変換では、TIFF(Tagged Image File Format)ファイル固有の次の機能が有効になります。

TIFFコンバータは、Windowsでのみサポートされています。PdfCompressorによって変換可能なファイル・フォーマットおよび言語の詳細は、CVISION社が提供するドキュメントを参照してください。


重要:

TIFF Converterには、OCRを使用してTIFFからPDFへの変換を実行するためにCVISION CVista PdfCompressorが必要です。PdfCompressorはTIFF Converterには付属していません。CVISIONからPdfCompressorを入手する必要があります。

6.1.1 TIFF変換プロセスの概要

TIFF変換では次のタイプのファイルを処理できます。

  • 単一ページまたは複数ページのTIFFファイル(ファイル拡張子TIFまたはTIFF)

  • 単一のzipファイルに圧縮された複数のTIFFファイル(ファイル拡張子TIFZ、TIZまたはZIP)

TIFFファイルはコンテンツ・サーバーにチェックインされると、ボールト・ディレクトリにネイティブ・フォーマットで格納されます。ファイル・フォーマットがInbound Refinery変換フィルタ(TIFF Converterなど)で変換されるように設定されていると、コンテンツ・サーバーはアクティブなリファイナリ(ビジーではなく、変換を承認するように構成されているリファイナリ)を探します。リファイナリがジョブを受け入れると、コンテンツ・サーバーは変換データと変換対象ファイルをリファイナリに送信します。次に、Inbound RefineryはTIFF Converterオプション・フィルタをコールし、TIFF Converterが実際の変換を実行します。

Inbound RefineryはCVISION CVista PdfCompressorを使用して、単一ページのTIFFファイル、複数ページのTIFFファイルまたは複数のTIFFファイルを含むzipファイルを1つのPortable Document Format(PDF)ファイルに変換するように設計されています。Optical Character Recognition(OCR)が構成されて選択されていれば、TIFFからPDFへの変換中にOCRが実行されます。これにより、チェックインされたTIFFファイル内のテキストを索引付けできるため、コンテンツ・サーバー・ユーザーはこれらのファイルのフルテキスト検索を実行できます。

変換されたPDFファイルは、Web表示可能ファイルのリポジトリであるコンテンツ・サーバーのWebレイアウト・ディレクトリに格納されます。PDFファイルは、コンテンツ・サーバー内のコンテンツ・アイテムに対するプライマリWeb表示可能ファイルとして使用されます。


ヒント:

TIFF Converterで生成されたPDFファイルの表示には、最良の結果を得るには、Adobe Acrobat Reader 6.0.1以上を使用してください。

厳密な変換処理は、コンテンツ・サーバー、リファイナリ、Inbound RefineryおよびCVista PdfCompressorの構成によって決まります。インストール後のInbound Refineryの構成の詳細は、第6.2項「TIFF変換設定の構成」を参照してください。

6.2 TIFF変換設定の構成

この項の内容は次のとおりです。

6.2.1 コンテンツ・サーバーでのTIFF変換用のジョブ送信の構成

コンテンツ・サーバーでは、ファイル・フォーマットおよび変換方法を使用して、コンテンツ・アイテムがInbound Refineryおよび変換オプションによってどのように処理されるべきかを定義します。コンテンツ・サーバー上にTiffConverterSupportコンポーネントをインストールして有効にすると、ファイル・フォーマット・ウィザード・ページに3つのTIFFConversionオプションが追加されます。

コンテンツ・アイテムがInbound Refineryによって処理されるには、そのファイル拡張子(TIFやTIFFなど)が、TIFFConversion変換方法に関連付けられたフォーマット名にマップされている必要があります。TIFF Converterに対する追加の変換オプションは自動的にはマップされません。これらは手動でマップする必要があります。次の各項では、これらのマッピングの設定に関する情報を示します。

6.2.1.1 ファイル・フォーマット・ウィザードの使用

Inbound Refineryに対するファイル・フォーマットおよび変換方法は、コンテンツ・サーバーでファイル・フォーマット・ウィザードを使用して管理できます。変更を行うには、次の手順を実行します。

  1. 管理者としてコンテンツ・サーバーにログインしていることを確認します。

  2. ナビゲーション・メニューで「管理」「リファイナリ管理」「ファイル・フォーマット・ウィザード」を選択します。

    <server name>のファイル・フォーマット・ウィザード・ページが表示されます。

  3. 必要に応じて、TIFFからPDF(tif、tiff)、PDFに圧縮したTIFF(tifz、tiz)およびPDFに圧縮したTIFF(zip)チェック・ボックスを選択または選択解除します。


    ヒント:

    tifおよびtiffファイル拡張子は、構成に応じて複数の場所に含まれます。たとえば、ImageThumbnailへのマッピングとTIFFConversionへのマッピングに設定されている場合があります。これは、選択したグラフィックに対してサムネイルのみ作成チェック・ボックスとTIFF Converterのチェック・ボックス間の競合を発生させることがあります。たとえば、TIFFからPDFを選択してから選択したグラフィックに対してサムネイルのみ作成を選択して「更新」をクリックすると、TIFFからPDFは無効になり、tif/tiffはImageThumbnailに再マップされます。

    この場合、tif/tiffをTIFFConversionに再マップするには、TIFFからPDFを再選択する必要があります(その他すべてのグラフィック・フォーマットはImageThumbnailにマップされたままになります)。ファイル・フォーマット・ウィザードでファイル拡張子をTIFF Converterにマップしようとすると問題が発生する場合は、構成マネージャを使用してすべてのマッピングを手動で表示し、正確に編集します。詳細は、第6.2.1.2項「構成マネージャの使用」を参照してください。


    • TIFFからPDF(tif、tiff): このチェック・ボックスを選択すると、TIFおよびTIFFファイル拡張子がgraphic/tiffファイル・フォーマットにマップされ、graphic/tiffファイル・フォーマットがTIFFConversion変換方法に関連付けられます。したがって、TIFまたはTIFFファイルはコンテンツ・サーバーにチェックインされると、リファイナリによってTIFF Converterを使用して処理され、OCRを使用してPDFに変換されます。このチェック・ボックスの選択を解除すると、graphic/tiffファイル・フォーマットがPASSTHRUに設定されるため、TIFおよびTIFFファイルはInbound Refineryによって処理されません。

    • PDFに圧縮したTIFF(tifz、tiz): このチェック・ボックスを選択すると、TIFZおよびTIZファイル拡張子がgraphic/tiff-x-compressedファイル・フォーマットにマップされ、graphic/tiff-x-compressedファイル・フォーマットがTIFFConversion変換方法に関連付けられます。したがって、TIFZまたはTIZファイルはコンテンツ・サーバーにチェックインされると、リファイナリによってTIFF Converterを使用して処理され、OCRを使用してPDFに変換されます。このチェック・ボックスの選択を解除すると、graphic/tiff-x-compressedファイル・フォーマットがPASSTHRUに設定されるため、TIFZおよびTIZファイルはInbound Refineryによって処理されません。

    • PDFに圧縮したTIFF(zip): このチェック・ボックスを選択すると、ZIPファイル拡張子がapplication/x-zip-compressedファイル・フォーマットにマップされ、application/x-zip-compressedファイル・フォーマットがTIFFConversion変換方法に関連付けられます。したがって、ZIPファイルはコンテンツ・サーバーにチェックインされると、リファイナリによってTIFF Converterを使用して処理され、OCRを使用してPDFに変換されます。このチェック・ボックスの選択を解除すると、application/x-zip-compressedファイル・フォーマットがPASSTHRUに設定されるため、ZIPファイルはInbound Refineryによって処理されません。

  4. 「更新」をクリックして変更内容を保存します。

6.2.1.2 構成マネージャの使用

Inbound Refineryに対するファイル・フォーマットおよび変換方法は、コンテンツ・サーバーで構成マネージャを使用して管理できます。変更を行うには、次の手順を実行します。

  1. 管理者としてコンテンツ・サーバーにログインしていることを確認します。

  2. ナビゲーション・メニューで「管理」「管理アプレット」を選択します。

    <server name>の管理アプレット・ページが表示されます。

  3. 「構成マネージャ」をクリックします。

    構成マネージャ・アプレットが起動します。

  4. 「オプション」メニューで「ファイル・フォーマット」を選択します。

  5. Inbound Refineryで単一のzipされていないTIFFファイル(TIFおよびTIFF)を処理するには、次の手順を実行します。

    1. 「ファイル・フォーマット」セクションで、graphic/tiffファイル・フォーマットが追加され、TIFFConversion変換方法に関連付けられていることを確認します。


      重要:

      TIFFConversion変換方法は、TiffConverterSupportコンポーネントがインストールされて有効になっており、コンテンツ・サーバーが再起動されている場合にのみ選択できます。

    2. 「ファイル拡張子」セクションで、tiftiffファイル拡張子が追加され、graphic/tiffファイル・フォーマットにマップされていることを確認します。

  6. 単一のTIFZまたはTIZファイルに圧縮されたTIFFファイルをInbound Refineryで処理するには、次の手順を実行します。

    1. 「ファイル・フォーマット」セクションで、graphic/tiff-x-compressedファイル・フォーマットが追加され、TIFFConversion変換方法に関連付けられていることを確認します。

    2. 「ファイル拡張子」セクションで、tifzおよびtizファイル拡張子が追加され、graphic/tiff-x-compressedファイル・フォーマットにマップされていることを確認します。

  7. 単一のZIPファイルに圧縮されたTIFFファイルをInbound Refineryで処理するには、次の手順を実行します。

    1. 「ファイル・フォーマット」セクションで、application/x-zip-compressedファイル・フォーマットが追加され、TIFFConversion変換方法に関連付けられていることを確認します。

    2. 「ファイル拡張子」セクションで、zipファイル拡張子が追加され、application/x-zip-compressedファイル・フォーマットにマップされていることを確認します。


      ヒント:

      環境によっては複数の方法で使用されている場合があるため、zipファイル拡張子の設定は慎重に行ってください。詳細は、第6.2.1.3項「Zipファイルの処理に関するヒント」を参照してください。

6.2.1.3 Zipファイルの処理に関するヒント

環境によっては、ZIPファイル拡張子は複数の方法で使用されている場合があります。たとえば、次のようなファイルをチェックインすることが考えられます。

  • Inbound Refineryに、OCRを使用して単一のPDFファイルに変換させたい、単一のZIPファイルに圧縮された複数のTIFFファイル。

  • 処理したくない、単一のZIPファイルに圧縮された複数のファイル・タイプ(ZIPファイルはネイティブ・フォーマットのまま通過させる)。

ZIPファイル拡張子を複数の方法で使用している場合は、ユーザーがチェックイン時にZIPファイルの処理方法を選択できるように(「チェックイン時にフォーマットの上書きを許可」とも呼ばれます)コンテンツ・サーバーを構成することをお薦めします。このコンテンツ・サーバーの機能を有効にするには、次の手順を実行します。

  1. 管理サーバーの一般構成ページを使用して、「チェックイン時にフォーマットの上書きを許可」設定を選択し、「保存」をクリックします。

  2. コンテンツ・サーバーを再起動します。

  3. 構成マネージャを使用して、ファイル・フォーマットを設定します。

    • application/x-zip-compressedファイル・フォーマットをTIFFConversion変換方法にマップします。TIFFファイルを含むZIPファイルをInbound Refineryに送信するために、このオプションを選択できるようになります。説明については、「Zipped Tiff to PDF」と入力します。

    • 変換しないZIPファイルに対して、たとえばapplication/zip-passthruという別のファイル・フォーマットを設定し、PassThruにマップします。説明については、「Zip Passthru」と入力します。


      注意:

      コンテンツ・チェックイン・フォーム・ページに、説明順にファイル・フォーマットがリストされます。

  4. ZIPファイル拡張子を、最も頻繁に使用するファイル・フォーマットにマップします。これが、ZIPファイルに対するデフォルトの変換方法になります。

  5. ユーザーはZIPファイルのチェックイン時に、設定されているいずれかの変換方法を選択することにより、デフォルト変換方法を上書きできます。


重要:

アップロード・アプレットを使用して複数のファイルをチェックインする場合は、チェックインする前にファイルは単一のZIPファイルに圧縮されます。この場合も、ユーザーが複数のTIFFファイルのアップロード時にZIPファイルの処理方法を選択できるように、「チェックイン時にフォーマットの上書きを許可」を選択することをお薦めします。


ヒント:

CVista PdfCompressorによって圧縮ZIPファイルからの複数のTIFFファイルがマージされる際に、入力ファイルは標準ASCII文字セットに従って辞書式順序で追加されます。

6.2.2 承認される変換の設定

TiffConverterコンポーネントがリファイナリにインストールされると、TIFFConversionオプションが変換リスト・ページに追加されます。コンテンツ・サーバーによって送信されたアイテムに対してリファイナリが変換を実行するには、この変換オプションが有効になっている必要があります。

6.2.3 タイムアウト設定の変更

使用するタイムアウト設定は、コンテンツ・サーバーに一般的にチェックインするTIFFファイルのサイズに必要な処理時間を反映する必要があります。これは、CPUの処理能力とTIFFの複雑度によって大きく異なります。TIFFファイルに適切なタイムアウト値を決定するには、次の作業を実行します。

  • CVista PdfCompressorのみを使用して(Inbound Refineryなしで)代表的なInbound Refineryジョブをいくつか実行して時間を測定します。

  • ドキュメント履歴情報を確認し、必要な処理時間を決定します。

  • それに応じて、Inbound Refineryのタイムアウト設定を変更します。


    注意:

    TIFF Converterのタイムアウトに関する情報は、Inbound Refineryおよびエージェントのログに記録されます。

TIFFからPDFファイルを生成する場合のタイムアウト設定を構成するには、次の手順を実行します。

  1. リファイナリにログインします。

  2. 「変換設定」「タイムアウトの設定」を選択します。タイムアウトの設定ページが表示されます。

  3. 次の変換操作に対する「最低(Minimum)」(分単位)、「最高(Maximum)」および「ファクタ」を入力します。

    TiffからPDFへの変換: 元の(ネイティブ)TIFFファイルがPortable Document Format(PDF)ファイルに変換されるステージ。

    タイムアウト設定の計算方法および例については、Inbound Refinery管理ガイドを参照してください。

  4. 「更新」をクリックして変更内容を保存します。

6.2.4 CVista PdfCompressorの構成

この項の内容は次のとおりです。

6.2.4.1 PdfCompressor設定の変更

これらのオプションはCVista PdfCompressor固有です。TiffConverterコンポーネントがインストールされていない場合は、「CVista PdfCompressorのオプション」は使用できません。

PdfCompressorコンバータの設定を変更するパラメータ文字列は、「変換設定」「サードパーティ・アプリケーションの設定」を選択し、CVista PdfCompressor実行可能ファイルの場所へのパスを設定し、パラメータ・オプション・テキスト・ボックスにパラメータ値を入力することにより指定します。

PdfCompressor設定を変更するには、次の手順を実行します。

  1. リファイナリにログインします。

  2. 「変換設定」「サードパーティ・アプリケーションの設定」を選択します。

    サードパーティ・アプリケーションの設定ページが表示されます。

  3. CVista PdfCompressorに対する「オプション」ボタンを選択します。CVista PdfCompressorのオプション・ページが表示されます。

  4. 適切なテキスト・ボックスで、CVista PdfCompressor実行可能ファイルの場所へのパスを設定します。

  5. パラメータ・オプション・テキスト・ボックスに、パラメータ値の文字列を入力します。TiffConverterコンポーネントのインストール時に、デフォルト・オプション文字列が設定されています。詳細は、第6.2.4.1.1項「推奨CVista PdfCompressorオプション」を参照してください。

  6. 「更新」をクリックして設定を保存します。

6.2.4.1.1 推奨CVista PdfCompressorオプション

これらの推奨パラメータ文字列により、それぞれのシナリオで最適な結果が得られます。これらの設定で望む結果が得られない場合は、設定を削除するか追加することによりこれらの文字列を変更する必要があります。これらの設定および使用可能なその他の設定の詳細は、CVista PdfCompressorに付属のオンライン・ヘルプ(特にAppendix A「Command-Line Flags for Compression」)を参照してください。

デフォルトのCVista PdfCompressorパラメータ: OCR有効

文字列がすでに存在している(TIFF Converterの以前のバージョンを使用して文字列が設定された)場合を除いて、TiffConverterコンポーネントのインストール時にデフォルト文字列が設定されます。デフォルト文字列は、OCRを有効にしたPdfCompressorの典型的な用途に合せて最適化されています。

-m -c ON -colorcomptype 2 -mrcquality 5 -mrcColorCompType 0 -linearize -o -ocrmode 1 -ot 120 -qualityc 75 -qualityg 75 -rscdwndpi 300 -rsgdwndpi 300 -rsbdwndpi 300 -cconc -ccong

CVista PdfCompressorパラメータ: 水平および垂直OCR有効

次の文字列は、OCRを有効にした典型的な用途に使用でき、同じイメージ内の垂直および水平テキストのOCR処理をサポートします(-ocrtwodを追加)。

-m -c ON -colorcomptype 2 -mrcquality 5 -mrcColorCompType 0 -linearize -o -ocrmode 1 -ot 120 -ocrtwod -lsize 25 -qualityc 75 -qualityg 75 -rscdwndpi 300 -rsgdwndpi 300 -rsbdwndpi 300 -cconc -ccong

CVista PdfCompressorパラメータ: OCRなし

次の文字列は単純な変換(OCRなし)に使用できます。

-m -c ON -colorcomptype 2 -mrcquality 5 -mrcColorCompType 0 -linearize -qualityc 75 -qualityg 75 -rscdwndpi 300 -rsgdwndpi 300 -rsbdwndpi 300 -cconc -ccong

6.2.4.2 CVista PdfCompressorのOCR言語の構成

デフォルトでは、CVista PdfCompressorはTIFFファイルに対してOCRを実行する際に英語のOCR辞書を使用します。ただし、CVista PdfCompressorは他のいくつかの言語でOCRを実行することもできます。

複数のOCR言語を設定し、ユーザーがチェックイン時にOCR言語を選択できるようにするには、次の手順を実行します。


重要:

CVista PdfCompressorのユーザー・インタフェースで行った変更は、TIFF Converterによってコールされた場合にCVista PdfCompressorがどのように機能するかには影響しません。


注意:

次の方法を使用する場合は、CVista PdfCompressorのオプション・ページで言語パラメータを指定したり、リファイナリに渡したりしないでください。

  1. CVISION社に問い合せて、適切な最新の言語ファイルを入手します。

    • 各言語に対するlngファイルが必要です。

    • チェコ語、ポーランド語およびハンガリー語にはlatin2.shpファイルも必要です。

    • ロシア語にはcyrillic.shpファイルも必要です。

    • ギリシャ語にはgreek.shpファイルも必要です。

    • トルコ語にはturkish.shpも必要です。

  2. CVISION言語ファイルをCVistaインストール・ディレクトリに置きます。デフォルトの場所はC:\Program Files\CVision\PdfCompressor x.x\(x.xはPdfCompressorのバージョン番号)です。

  3. 管理者としてコンテンツ・サーバーにログインしていることを確認します。

  4. ナビゲーション・メニューで「管理」「管理アプレット」を選択します。

    <server name>の管理アプレット・ページが表示されます。

  5. 「構成マネージャ」をクリックします。

    構成マネージャ・アプレットが起動します。

  6. 「情報フィールド」タブを開きます。

  7. OCRLang情報フィールドが追加されている場合は、手順8に進みます。追加されていない場合は、次の手順を実行します。

    1. 「フィールド情報」セクションで「追加」をクリックします。

      カスタム情報の追加画面が表示されます。

    2. 「フィールド名」フィールドにOCRLangと入力します。これは、CVista言語変換オプションに対する新しい情報フィールドになります。


      重要:

      このフィールド名は正確に入力する必要があります。

    3. 「OK」をクリックします。

    4. カスタム情報フィールド'OCRLang'の追加画面が表示されます。

    5. 「フィールド・キャプション」フィールドに、コンテンツ・チェックイン・フォーム・ページに表示する説明的なキャプションを入力します。たとえば、「OCR Language」と入力します。

    6. 「フィールド・タイプ」リストから「テキスト」を選択します。

    7. 「オプション・リストの有効化」チェック・ボックスを選択します。

    8. 「オプション・リスト・タイプ」リストから「Vタイプの選択リスト」を選択します。

    9. 「オプション・リストの使用」フィールドにxOCRLangListと入力します。

    10. 「オプション・リストの使用」フィールドの隣の「編集」をクリックします。

    11. 「xOCRLangListのオプション・リスト」画面が表示されます。

    12. オプションとして表示するCVista OCR言語を入力します。次の言語名は有効なオプションです。


      重要:

      英語の言語名または対応するネイティブ言語名(リストされている場合)のいずれかを使用できます。ただし、言語オプションは次の表に示すとおりに正確に入力する必要があります。

      英語 ネイティブ
      Czech -
      Danish Dansk
      Dutch Nederlands
      英語 -
      Finnish Suomi
      French Français
      German Deutsch
      Greek -
      Hungarian Magyar
      Italian Italiano
      Norwegian Norsk
      Polish Polski
      Portuguese Português
      Russian -
      Spanish Español
      Swedish Svenska
      Turkish -

    13. 「大文字小文字を区別しない」チェック・ボックスを選択します。

    14. 「OK」をクリックします。

    15. 「デフォルト値」フィールドに、デフォルトのOCR言語オプションを入力します。

    16. 「OK」をクリックして設定を保存し、「情報フィールド」タブに戻ります。

    17. 「データベース設計の更新」をクリックします。

  8. OCRLang情報フィールドが追加されているが、言語オプション・リストやデフォルトの言語に変更を加えたい場合は、次の手順を実行します。

    1. 「フィールド情報」セクションでOCRLangを選択し、「編集」をクリックします。

      カスタム情報の追加画面が表示されます。

    2. 「オプション・リストの使用」フィールドの隣の「編集」をクリックします。

      「xOCRLangListのオプション・リスト」画面が表示されます。

    3. 使用しないCVista OCR言語を削除します。

    4. 「OK」をクリックします。

    5. 「デフォルト値」フィールドに、デフォルトのOCR言語オプションを入力します。

    6. 「OK」をクリックして設定を保存し、「情報フィールド」タブに戻ります。

  9. 構成マネージャ・アプレットを終了します。ユーザーはTIFFファイルのチェックイン時に、設定されているいずれかのOCR言語を選択することにより、デフォルトのOCR言語を上書きできます。

6.3 TIFF Converterの問題のトラブルシューティング

この項の内容は次のとおりです。

6.3.1 インストールの問題

次の表は、Inbound Refineryのインストール時に一般的に見られる問題、考えられる原因および解決策を示しています。

問題 考えられる原因 解決策
TIFF Converterコンポーネントのインストール後にリファイナリまたはコンテンツ・サーバーが起動しない。 コンテンツ・サーバーまたはリファイナリ上に間違ったコンポーネントがインストールされています。 コンポーネントをアンインストールし、正しい場所にコンポーネントを再インストールします。

6.3.2 一般的な変換の問題

次の表は、一般的なInbound Refineryの変換の問題、考えられる原因および解決策を示しています。

問題 考えられる原因 解決策
TIFFファイルが変換されない(ネイティブ・フォーマットで通過させられる)。 コンテンツ・サーバーでInbound Refineryに対してファイル・フォーマットおよび変換方法が正しく設定されていません。 Inbound Refineryに対してファイル・フォーマットおよび変換方法を設定します。詳細は、第6.2.1項「コンテンツ・サーバーでのTIFF変換用のジョブ送信の構成」を参照してください。
TIFFファイルが変換されない(ネイティブ・フォーマットで通過させられる)。 変換に時間がかかりすぎているため、Inbound Refineryがタイムアウトしています。 Inbound Refineryのタイムアウト設定を変更します。詳細は、第6.2.3項「タイムアウト設定の変更」を参照してください。
TIFFファイルが変換されない(ネイティブ・フォーマットで通過させられる)。 Inbound RefineryがCVista PdfCompressorを起動できません。 PdfCompressorのパスが正しいことを確認します。詳細は、第6.2.4項「CVista PdfCompressorの構成」を参照してください。
ZIPされたTIFFファイルがチェックイン時にInbound Refineryによって処理されない。 コンテンツ・サーバーでInbound Refineryに対してファイル・フォーマットおよび変換方法が正しく設定されていません。 zipファイルの処理方法を変更します。詳細は、第6.2.3項「タイムアウト設定の変更」を参照してください。
コンテンツ・サーバーの構成マネージャでTIFF Conversion変換方法を選択できない。 TiffConverterSupportコンポーネントがアップロードされて有効になっていません。 コンポーネント・ウィザードまたはコンポーネント・マネージャを使用して、TiffConverterSupportコンポーネントをアップロードして有効にします。このコンポーネントはInbound Refineryの配布媒体に含まれています。
コンテンツ・サーバーの構成マネージャでTIFF Conversion変換方法を選択できない。 TiffConverterSupportコンポーネントは有効になっていますが、コンテンツ・サーバーが再起動されていません。 コンテンツ・サーバーを再起動します。

6.3.3 CVista PdfCompressorの変換の問題

次の表は、CVISION CVista PdfCompressorの使用時に一般的に見られる変換の問題、考えられる原因および解決策を示しています。

問題 考えられる原因 解決策
Inbound RefineryがCVista PdfCompressorを起動できません。 CVista PdfCompress.exeへのパスが間違っています。 PdfCompressorのパスが正しいことを確認します。詳細は、第6.2.4項「CVista PdfCompressorの構成」を参照してください。
CVista PdfCompressorのユーザー・インタフェースを使用して変換設定を変更したが、TIFFファイルの処理方法が変わらない。 CVista PdfCompressorのユーザー・インタフェースで行った変更は、Inbound Refineryによってコールされた場合にCVista PdfCompressorがどのように機能するかには影響しません。 Inbound Refineryのユーザー・インタフェースを使用して、CVista PdfCompressorの構成設定を変更します。詳細は、第6.2.4項「CVista PdfCompressorの構成」を参照してください。
CVista PdfCompressorが英語のテキストに対してのみOCRを実行する。 デフォルトでは、CVista PdfCompressorは英語のOCR辞書のみを使用します。その他のOCR言語は設定する必要があります。 CVista PdfCompressorに対して複数のOCR言語を設定します。詳細は、第6.2.4.2項「CVista PdfCompressorのOCR言語の構成」を参照してください。

6.3.4 PDFサムネイルの作成と表示の問題

次の表は、Inbound Refineryで生成されたPDFファイルのサムネイルの作成および表示時に一般的に見られる問題、考えられる原因および解決策を示しています。

問題 考えられる原因 解決策
Inbound Refineryで生成されたPDFファイルに対してサムネイルが作成されない。 Inbound Refineryでサムネイルの作成が有効になっていません。 Inbound Refineryでサムネイルの作成を有効にします。
Inbound Refineryで生成されたPDFファイルをAdobe Acrobat Readerで表示する際、画面上に線やその他のアーティファクトが表示される。 Acrobat Reader 4を使用してファイルを表示しています。 Inbound Refineryで生成されたPDFファイルの表示には、最良の結果を得るには、Adobe Acrobat Reader 6.0.1以上を使用してください。