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Oracle® WebCenter Content Content Server開発者ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B66702-01
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2 Oracle Fusion Order Demoサンプル・アプリケーションの概要

この章では、Oracle Fusion Order Demoサンプル・アプリケーション、その設定方法、およびSuppliersモジュールの実行方法について説明します。

この章では、次の項目について説明します。

この章で示している手順は、Oracle WebLogic Serverでサンプル・アプリケーションを設定および実行するためのものです。コンテンツ・サーバーは、IBM WebSphere Application Serverにデプロイすることもできます。詳細は、Oracle Fusion Middlewareサードパーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドのIBM WebSphereでのOracle WebCenter Contentの管理に関する項を参照してください。

2.1 Fusion Order DemoおよびSuppliersモジュールについて

Oracle Fusion Order Demoサンプル・アプリケーションでは、オンライン・ショッピング用のWebアプリケーションを通して電子デバイスが販売されています。顧客はWebサイトにアクセスし、登録して、製品を注文できます。

デモの表示と実行には、Oracle JDeveloper 11gをインストールする必要があります。このデモには、アプリケーションをダウンロードする必要があります。これらのタスクの実行手順については、第2.2項「Fusion Order Demoアプリケーションの設定」を参照してください。

アプリケーションをインストールして実行した後は、Oracle JDeveloperを使用してコードを表示できます。既存の顧客としてログインして注文を行うと、実行時にアプリケーションを表示できます。

Fusion Order DemoのSuppliersモジュールでは、Java EEを使用してWebサプライヤ管理システム用のWebアプリケーションを作成する処理を示します。デモ・アプリケーションを通して、要点が示され、サンプル・コードが提供されます。

Suppliersモジュールは、Modelという名前のビジネス・サービス・プロジェクトとViewControllerという名前のWebユーザー・インタフェース・プロジェクトで構成されます。ViewControllerプロジェクトを実行して、JDeveloperでFusion Order DemoのSuppliersモジュールを実行します。ViewControllerプロジェクトでは、ビュー・テクノロジとしてJavaServer Faces(JSF)を使用し、Modelプロジェクトでは、EJBとの対話に際して、プロジェクトはADFモデル・レイヤーに依存します。Suppliersモジュールについての知識を深め、実装の詳細を理解するには、第2.3.1項「Supplierモジュール・コード」および第2.3.2項「Supplierモジュールのページ」を参照してください。

2.2 Fusion Order Demoアプリケーションの設定

Fusion Order Demoアプリケーションは、OracleデータベースとOracle JDeveloper 11gを使用して実行されます。サポートされるプラットフォームは、JDeveloperによってサポートされるプラットフォームと同じです。

Fusion Order Demoアプリケーションを設定する手順は次のとおりです。

  1. Oracle JDeveloper 11gをインストールし、インストールの前提条件を満たします。Fusion Order Demoアプリケーションには、既存のOracleデータベースが必要です。

  2. Oracle Technology NetworkからFusion Order Demoアプリケーションをインストールします。

  3. Mozilla FireFoxバージョン2.0以上またはInternet Explorerバージョン7.0以上をインストールします。

  4. 画面解像度1024×768以上をサポートするモニターでアプリケーションを実行します。

詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』のFusion Order Demoアプリケーションの設定に関する項を参照してください。

2.3 Suppliersモジュールの実行

Fusion Order DemoアプリケーションのSuppliersモジュールを実行する手順:

  1. 『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』のFusion Order Demoアプリケーションの設定に関する項に記載のとおり、Fusion Order Demoアプリケーションをダウンロードし、インストールします。

  2. Oracle JDeveloperでアプリケーションを開きます。

    1. JDeveloperのメイン・メニューで、「ファイル」メニューから「開く」を選択します。

    2. デモ用ZIPファイルを解凍した場所に移動し、SupplierModuleディレクトリからSupplierModule_2.0.jwsアプリケーション・ワークスペースを選択して「開く」をクリックします。

      図2-1は、アプリケーション・ワークスペースにファイルを開いた後のアプリケーション・ナビゲータを示しています。ワークスペースの各プロジェクトの詳細は、第2.3.1項「Supplierモジュール・コード」を参照してください。

      図2-1 Oracle JDeveloperでのSuppliersモジュール・コード

      FODデモ・アプリケーション・プロジェクトのフォルダ
  3. アプリケーション・ナビゲータで、「アプリケーション・リソース」アコーディオン・タイトルをクリックし、パネルを展開します。

  4. 「アプリケーション・リソース」パネルで、「接続」「データベース」の順にノードを展開します。

  5. FOD接続を右クリックし、「プロパティ」を選択します。

  6. 「データベース接続の編集」ダイアログで、表2-1のように各自の環境に合せて接続情報を変更します。

    表2-1 Fusion Order Demoアプリケーションの実行に必要な接続プロパティ

    プロパティ 説明

    ホスト名

    データベースのホスト名。次に例を示します。

    localhost

    JDBCポート

    データベースのポート。次に例を示します。

    1521

    SID

    データベースのSID。次に例を示します。

    ORCLまたはXE


    ユーザー名とパスワード(fod/fusion)は変更しないでください。これらはそのままにしておきます。「OK」をクリックします。

  7. アプリケーション・ナビゲータで、「モデル」を右クリックして「再ビルド」を選択します。

  8. アプリケーション・ナビゲータで、「ViewController」を右クリックして「実行」を選択します。

    login.jspxページが表示されます。このモジュールでのセキュリティの構成上、まずログインする必要があります。

  9. 「ユーザー名」SHEMANT「パスワード」welcome1と入力します。

ログインすると、browseページが表示され、製品を検索できます。結果の表で製品を選択すると、製品情報の編集や削除を行えます。ページの上部のコマンド・リンクを使用して、仕入先の情報を編集したり、仕入先を新たに追加できます。実行時のSuppliersモジュールの詳細は、第2.3.2項「Supplierモジュールのページ」を参照してください。

2.3.1 Suppliersモジュール・コード

Oracle JDeveloperでプロジェクトを開くと、各プロジェクト内のアーティファクトの確認を開始できます。Modelプロジェクトには、Webアプリケーションにデータを表示できるようにするJava クラスとメタデータ・ファイルが含まれています。oracle.fodemo.commonプロジェクトには、アプリケーション内の複数のクラスで使用されるコンポーネントが含まれています。oracle.fodemo.supplierプロジェクトには、仕入先のデータへのアクセスに使用されるコンポーネントが含まれています。図2-2は、Modelプロジェクトおよび関連するディレクトリを示しています。

図2-2 JDeveloperでのModelプロジェクト

Modelプロジェクトのディレクトリ

ViewControllerプロジェクトには、バッキングBean、デプロイメント・ファイル、JSPXファイルなど、Webインタフェース用のファイルが含まれています。「アプリケーション・ソース」ノードには、マネージドBeanおよびバッキングBean、国際化に使用するプロパティ・ファイル、Oracle ADFによってバインド・データの表示に使用されるメタデータなど、Webクライアントで使用されるコードが含まれています。「Webコンテンツ」ノードには、JSPファイル、イメージ、スキン・ファイル、デプロイメント・ディスクリプタ、ライブラリなどのWebファイルが含まれています。図2-3は、ViewControllerプロジェクトおよび関連するディレクトリを示しています。

図2-3 JDeveloperでのViewController プロジェクト

ViewControllerプロジェクトのディレクトリ

2.3.2 Suppliersモジュールのページ

Supplierモジュールには、ユーザーが次のタスクを実行できる8個のメイン・ページが含まれています。

  • 製品の検索: browse.jspxページでは、ユーザーは製品を検索できます。検索結果は、表に表示されます。図2-4は、browseページの検索フォームを示しています。

    図2-4 Supplierモジュールの検索フォーム

    Supplierモジュールの検索フォーム
  • 表内の行データの編集: browse.jspxページの表から、ユーザーは製品を選択し、「Update」を選択してproductInfo.jspxページに移動できます(製品リンクのクリックでも、このページに移動します)。表から、ユーザーは「Remove」をクリックし、選択した製品を削除できるポップアップを起動することもできます。図2-5は、browseページの表を示しています。

    図2-5 browseページの表

    browseページの表
  • フォーム内の行データの編集: productInfo.jspxページで、ユーザーは行のデータを変更できます。選択リストには、製品ステータスの有効な値が含まれています。「ファイルの選択」ボタンを使用して、ユーザーはグラフィック・ファイルをアップロードできます。このファイルはフォームの下に表示されます。図2-6は、productInfo.jspxページを示しています。

    図2-6 製品の詳細ページ

    製品の詳細ページ
  • 「サプライヤの追加」リンクをクリックすると、図2-7に示す、新規サプライヤの作成に使用されるregisrationDetails.jspxページに含まれる一連のページに移動します。

    図2-7 仕入先作成トレイン

    仕入先作成トレイン
  • アプリケーションへのログイン: login.jspxページで、ユーザーはアプリケーションにログインできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』のFusion WebアプリケーションでのADFセキュリティの有効化に関する項を参照してください。