Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B55911-04 |
|
前 |
次 |
この付録では、Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1)の削除と再インストールについて説明します。内容は次のとおりです。
注意: ソフトウェアを削除する場合は、必ずこの付録の説明に従ってください。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、ソフトウェアを再インストールするときに問題が発生することがあります。この付録の手順に従うと、ソフトウェアは確実に、正常に削除されます。 |
このトピックでは、Oracle Identity Managementを削除する手順を説明します。この章には次の項目があります。
アンインストーラは、自らが起動されたOracleホーム・ディレクトリをアンインストールしようとします。Oracle Identity Management Oracleホーム・ディレクトリをアンインストールする前に、ディレクトリが既存のドメインによって使用されていないこと、およびこのOracleホームを使用するすべての実行プロセスが停止されていることを確認します。
Oracle Identity Managementをアンインストールしても、作成したWebLogicドメインは削除されません。削除されるのは、Oracle Identity Management Oracleホーム・ディレクトリ内のソフトウェアのみです。
注意: インスタンスおよびOracleホームの削除には、oraInventoryが必要です。たとえば、UNIXの場合は次の場所にあります。/etc/oraInst.loc |
この項では、グラフィカルな、画面ベースのアンインストーラを使用して、Oracle Identity Management Oracleホーム・ディレクトリをアンインストールする方法を説明します。ただし、レスポンス・ファイルを使用してサイレント・アンインストールを実行することもできます。アンインストール・レスポンス・ファイルのテンプレートは、アンインストールにあわせてカスタマイズ可能で、UNIXではDisk1/stage/Responseディレクトリ、WindowsではDisk1\stage\Responseディレクトリにあります。
グラフィカルな、画面ベースのアンインストーラを使用してOracle Identity Management Oracleホームをアンインストールするには、次の手順を実行します。
Oracle Identity Management Oracleホームが、既存のドメインによって使用されていないことを確認します。
Oracle Identity Management Oracleホームを使用しているすべてのプロセスを停止します。
コマンド・プロンプトを開き、IDM_ORACLE_HOME
/oui/binディレクトリ
(UNIX)、またはIDM_ORACLE_HOME
\oui\binディレクトリ
(Windows)に移動(cd)します。
-deinstall
オプションを使用して、コマンド・ラインからアンインストーラを起動します。次に例を示します。
UNIXの場合:
./runInstaller -deinstall
Windowsの場合:
setup.exe -deinstall
「ようこそ」画面が表示されます。
「次へ」をクリックします。
Oracle Internet Directory、Oracle Virtual Directory、Oracle Directory Services Manager、Oracle Directory Integration PlatformまたはOracle Identity Federationをアンインストールする場合、「アンインストール・タイプの選択」画面が表示されます。
実行するアンインストール・タイプを選択します。表F-1で、各アンインストール・タイプについて説明します。
表F-1 アンインストール・タイプ
タイプ | 説明 |
---|---|
Oracleホームの削除 |
リストされているOracle Identity Management Oracleホームに含まれるバイナリをアンインストールするには、このオプションを選択します。 このオプションを選択すると、「Oracleホームのアンインストール」画面が表示され、アンインストールする前にアンインストール設定を含むレスポンス・ファイルを保存できます。 |
Weblogicドメインにより管理されているASInstanceのアンインストール - Oracle Internet DirectoryとOracle Virtual Directoryにのみ適用できます。 |
Weblogicドメインに登録されたOracle Internet DirectoryやOracle Virtual DirectoryなどのOracle Identity Managementシステム・コンポーネント・インスタンスをアンインストールするには、このオプションを選択します。 このオプションを選択すると、「Weblogicドメインの詳細の指定」画面が表示されます。ここで、アンインストールするシステム・コンポーネントが属する管理ドメインを特定します。次に「管理対象インスタンスの選択」画面が表示されたら、アンインストールするインスタンスを特定します。 |
管理対象外ASInstanceのアンインストール - Oracle Internet DirectoryとOracle Virtual Directoryにのみ適用できます。 |
Weblogicドメインに登録されていないOracle Internet DirectoryやOracle Virtual DirectoryなどのOracle Identity Managementシステム・コンポーネント・インスタンスをアンインストールするには、このオプションを選択します。 このオプションを選択すると、「インスタンスの場所の指定」画面が表示されます。ここで、アンインストールするインスタンスを特定します。 |
選択するオプションおよびその後に表示される画面にかかわらず、アンインストールの進捗状況画面が表示され、アンインストールの進捗状況とステータスが示されます。アンインストールが完了する前に中止する場合は、「取消」をクリックします。
アンインストールの進捗状況が100%になったら、「終了」をクリックします。「アンインストール完了」画面が表示されます。
「アンインストール完了」画面で「終了」をクリックすると、アンインストーラが終了します。
MW_HOME
ディレクトリにあるORACLE_COMMON_HOME
ディレクトリには、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware ControlおよびJava Required Files(JRF)に必要なバイナリ・ファイルとライブラリ・ファイルが含まれます。ORACLE_COMMON_HOME
ディレクトリを削除する前に、Oracle SOA Suiteなど他のOracle Fusion MiddlewareソフトウェアがORACLE_COMMON_HOME
に依存していないことを確認します。ORACLE_COMMON_HOME
ディレクトリに依存するすべてのソフトウェアを削除するまで、このディレクトリを削除できません。
ORACLE_COMMON_HOME
ディレクトリを削除するには、次の手順を実行します。
ORACLE_COMMON_HOME
ディレクトリを使用するすべてのプロセスを停止します。ORACLE_COMMON_HOMEディレクトリを使用しているすべてのプロセスを知るには、次のコマンドを使用します。
UNIXの場合:
ps-ef grep <oracle_common>
Windowsの場合:
Windowsのタスク・マネージャを使用して、ORACLE_COMMON_HOMEディレクトリを使用しているプロセスを特定します。
「Oracle Identity ManagementのOracleホームの削除」の手順を実行して、Oracle Identity ManagementのOracleホームを削除します。
コマンド・プロンプトを開き、ORACLE_COMMON_HOME
/oui/bin/ディレクトリ
(UNIXの場合)またはORACLE_COMMON_HOME
\oui\bin\ディレクトリ
(Windowsの場合)に移動(cd)します。
-deinstallオプションとJava Runtime Environment (JRE)がインストールされている場所を特定する-jreLocオプションを使用して、コマンド・ラインからアンインストーラを起動します。例:
UNIXの場合:
./runInstaller -deinstall -jreLoc FULL_PATH_TO_JRE_DIRECTORY
Windowsの場合:
setup.exe -deinstall -jreLoc FULL_PATH_TO_JRE_DIRECTORY
「ようこそ」画面が表示されます。
「次へ」をクリックします。「アンインストール・タイプの選択」画面が表示されます。
「アンインストール・タイプの選択」画面上部にある「Oracleホームのアンインストール」オプションを選択します。
注意: ORACLE_COMMON_HOME ディレクトリへのパスは、「Oracleホームのアンインストール」オプションを説明するテキストに表示されます。 |
「次へ」をクリックします。「Oracleホームのアンインストール」画面が表示されます。
正しいORACLE_COMMON_HOME
ディレクトリが表示されていることを確認し、「アンインストール」をクリックします。
アンインストールの進捗状況画面に、ORACLE_COMMON_HOME
ディレクトリの削除の確認を求めるダイアログ・ボックスが表示されます。
「警告」ダイアログ・ボックスで「はい」をクリックし、ORACLE_COMMON_HOME
ディレクトリの削除を確認します。アンインストールが開始されます。
アンインストールの進捗状況が100%になったら、「終了」をクリックします。「アンインストール完了」画面が表示されます。
「アンインストール完了」画面で「終了」をクリックすると、アンインストーラが終了します。
Oracle Single Sign-On 10g リリース10.1.4.3.0に登録されたパートナ・アプリケーションをアンインストールするには、Oracle Single Sign-Onから手動でパートナ・アプリケーションを登録解除する必要があります。次のURLにある『Oracle Application Server Single Sign-On 管理者ガイド10gリリース10.1.4.0.1』の第9章のシングル・サインオン中間層でのmod_ossoの再登録に関する項を参照してください。
http://www.oracle.com/technology/documentation/oim1014.html
Oracle Identity Managementを再インストールするには、次の手順を実行します。
Oracle Identity Managementの再インストール先ディレクトリに、既存のOracle Identity Managementインスタンスが含まれていないことを確認します。含まれている場合、再インストールする前にそれらのインスタンスをアンインストールする必要があります。既存のOracle Identity Managementインスタンスを含むディレクトリに、Oracle Identity Management 11gリリース1(11.1.1)を再インストールすることはできません。
このガイドの該当する手順を実行して、初回インストールであるかのようにOracle Identity Managementを再インストールします。
注意: Oracle Directory Integration PlatformおよびOracle Directory Services Managerでは、アンインストールしたドメインへの再インストールがサポートされています。 |