Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド 11gリリース1(11.1.1) B55911-04 |
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この章では、Oracle Entitlements Server 11gリリース1(11.1.1)をインストールおよび構成する方法を説明します。
ここでは、次の項目について説明します。
Oracle Entitlements Serverは、アプリケーション・リソースの保護を精密に制御するために使用できる緻密な認可および権限管理ソリューションであり、以前はAquaLogic Enterprise Securityと呼ばれていました。これにより、包括的で再利用可能な完全に監査可能な認可ポリシーと簡素で使用しやすい管理モデルが提供され、エンタープライズ・アプリケーションとSOAのセキュリティが簡略化され集中管理されます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Entitlements Server管理者ガイド』のOracle Entitlements Serverの導入に関する項を参照してください。
Oracle Entitlements Server 11gには、次の2つの個別コンポーネントがあります。
Oracle Entitlements Server管理サーバー(Authorization Policy Manager)
このコンポーネントは、Oracle Identity and Access Management 11gリリース1(11.1.1.5.0)のインストールに含まれていて、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリを作成するOracle WebLogic Serverが必要です。
OESクライアント(セキュリティ・モジュール)
このコンポーネントには独自のインストーラが付属しており、それはOracle Identity and Access Management 11gリリース1(11.1.1.5.0)インストールには含まれていません。OESクライアントにはOracle WebLogic Serverは不要です。
この項には次のトピックが含まれます:
Oracle Entitlements Server 11gリリース1(11.1.1)をインストールするための前提条件は、次のとおりです。
Oracle WebLogic Server 11gリリース1(10.3.5)
Oracle Entitlements Serverポリシー・ストアに対する次のいずれかのデータベース
Oracle Database
Apache Derby(Oracle WebLogic Serverインストールに含まれる評価データベース)
Oracle Entitlements Server 11g管理サーバーのインストールには、次の手順があります。
詳細は、「システム要件および動作保証の確認」を参照してください。
Oracle Entitlements Server管理サーバーのインストールでは、次のソフトウェアを入手する必要があります。
Oracle WebLogic Server
Oracle Database(推奨)
Oracleリポジトリ作成ユーティリティ
Oracle Identity and Access Management Suite
Oracle Fusion Middleware 11gソフトウェアの入手に関する詳細は、Oracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成のReadMeを参照してください。
Oracle Identity and Access Management 11gリリース1(11.1.1)コンポーネントをインストールする前に、Oracle WebLogic Serverをインストールして、Oracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリを作成する必要があります。
詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle WebLogic Serverのインストールに関する項を参照してください。
さらにOracle WebLogic Serverのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』を参照してください。
詳細は、「Oracle Databaseのインストール」を参照してください。
注意: Oracle Entitlements Serverは、Oracle WebLogic Serverインストールに含まれる評価データベース、Apache Derby 10.5.3.0もサポートしています。 |
Oracle Entitlements Serverに対して選択するポリシー・ストアに応じて、次のいずれかを実行します。
Oracle Entitlement Serverポリシー・ストアに対応するOracle Databaseの使用
Oracle Entitlements Serverポリシー・ストアに対応するOracle Databaseを使用する場合には、Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してOESスキーマおよびMDSスキーマを作成します。スキーマ作成の詳細は、「Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用したデータベース・スキーマの作成」を参照してください。
注意: スキーマを作成する場合、RCUに表示されるスキーマ・オーナーとパスワードを決して忘れないでください。 |
Oracle Entitlement Serverポリシー・ストアに対応するApache Derbyの使用
Oracle Entitlements Serverポリシー・ストアに対応するApache Derbyを使用する場合には、次の手順を実行する必要があります。
setNetworkServerCP
(UNIXの場合、格納場所はwlserver_10.3/common/derby/bin
)またはsetNetworkServerCP.bat
(Windowsの場合、格納場所はwlserver_10.3\common\derby\bin
)をテキスト・エディタで開き、次の例に示されているようにDERBY_HOME
を指定します。
DERBY_HOME="Oracle/Middleware/wlserver_10.3/common/derby"
次のコマンドを実行して、Apache Derbyデータベースを起動します。
setNetworkServerCP
(UNIXの場合)またはsetNetworkServerCP.bat
(Windowsの場合)
startNetworkServer
(UNIXの場合、格納場所はwlserver_10.3/common/derby/bin
)またはstartNetworkServer.bat
(Windowsの場合、格納場所はwlserver_10.3\common\derby\bin
)
また、startDerby.sh
(格納場所はwlserver_10.3/common/bin
)またはstartDerby.cmd
(格納場所はwlserver_10.3\common\bin
)を実行して、Apache Derbyデータベースを起動することも可能です。また、Oracle WebLogic Serverを起動すると、自動的にApache Derbyデータベースが起動します。
ij
(UNIXの場合、格納場所はwlserver_10.3/common/derby/bin
)またはij.bat
(Windowsの場合、格納場所はwlserver_10.3\common\derby\bin
)を実行して、ネットワーク・サーバーの接続をテストします。
bin/ij
次の例に示されているとおり、Apache Derbyサーバーに接続します。
ij> connect 'jdbc:derby://127.0.0.1:1527/data/oesdb;create=true';
oesdb
はデータベースの名前であり、data
はサーバーを起動したディレクトリに基づく相対パスです。この例では、データベース・ファイルが保存されるOracle/Middleware/wlserver_10.3/common/derby/bin
です。
opss_user.sql
(格納場所はRCU_HOME/rcu/integration/apm/sql/derby
)をテキスト・エディタで開き、&&1
をスキーマのユーザー名で置き換えます。
前述の手順を次のSQLファイル(格納場所はRCU_HOME/rcu/integration/apm/sql/derby
)に対して繰り返します。
opss_tables.sql
opss_version.sql
opss_gencatalog.sql
注意: これは、Oracle Entitlements Serverの構成時に指定するスキーマ名です。詳細は、「Oracle Entitlements Server管理サーバーの構成」を参照してください。 |
次のSQLファイル(格納場所はRCU_HOME/rcu/integration/apm/sql/derby
)をijコンソールで実行します。
run'opss_user.sql';
run'opss_tables
.sql';
run'opss_version.sql';
run'opss_gencatalog.sql';
注意: 必ず前述の順序でSQLファイルを実行し、スキーマ所有者と作成したパスワードを書き留めます。 |
このトピックでは、大部分のOracle Identity and Access Managementのインストールと構成を開始するための共通手順を説明します。インストールは、インストーラを起動して開始し、「前提条件チェック」画面の手順を終了して完了します。
注意: root ユーザーとしてのインストーラの起動は、サポートされていません。 |
Oracle Identity and Access Managementのインストールを開始するには、次の手順を実行します。
注意: Oracle Entitlements Server Administrationは、Oracle Identity and Access Management Suiteに含まれています。 |
ofm_iam_generic_11.1.1.5.0_disk1_1of1.zip
ファイルのコンテンツをディレクトリにダウンロードします。デフォルトでは、このディレクトリはofm_iam_generic_11.1.1.5.0_disk1_1of1
という名前です。
現在の作業ディレクトリを、ofm_iam_generic_11.1.1.5.0_disk1_1of1
フォルダの下のofm_iam_generic_11.1.1.5.0_disk1_1of1/Disk1
ディレクトリに変更します。
次のいずれかのコマンドを実行して、インストーラを起動します。
UNIX: <runInstallerディレクトリへのフル・パス>/runInstaller -jreLoc <ミドルウェア・ホーム>/jdk160_24/jre
Windows: <setup.exeディレクトリへのフル・パス>\ setup.exe -jreLoc <ミドルウェア・ホーム>\jdk160_24\jre
注意: インストーラから、システムにインストールされているJDKへの絶対パスを入力するよう要求されます。Oracle WebLogic Serverのインストール時に、ミドルウェア・ホームの下にjdk160_24 ディレクトリが作成されます。インストーラを起動するときに、このJDKの中にあるJREフォルダの絶対パスを入力する必要があります。たとえば、Windowsで、JREがC:\oracle\Middleware\jdk160_24 に存在する場合、次のようにしてインストーラをコマンド・プロンプトから起動します。
JDKを使用してインストール上の問題を回避する場合には、コマンド・ラインで InvocationTargetException |
表20-1の手順に従って、Oracle Entitlements Serverをインストールします。
インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプを参照してください。
注意: Oracle Identity and Access Managementのホーム・ディレクトリに対して、このガイドの説明や手順ではIDM_HOME と記載されています。IDM_Homeディレクトリには任意の名前を指定できます。 |
表20-1 Oracle Entitlements Serverのインストール・フロー
番号 | 画面 | 説明および必要なアクション |
---|---|---|
1 |
|
「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
|
次のいずれかを選択し、「次へ」をクリックします。
|
3 |
|
すべての前提条件のチェックに合格したら、「次へ」をクリックして続行します。 注意: オペレーティング・システム・パッケージの欠落に関する警告は無視できます。評価の目的でこの製品を使用する場合には、カーネル・パラメータに関する警告を無視します。 |
4 |
|
Oracleミドルウェア・ホームフィールドに、システムにインストールしたOracleミドルウェア・ホームへのパスを入力します。Oracle WebLogic Serverが、「Oracle WebLogic ServeのインストールとOracleミドルウェア・ホームの作成」の説明に従って、ミドルウェア・ホームと同じシステムにインストールされていることを確認します。このディレクトリは、Oracle WebLogic Serverインストールで作成されたOracleホームと同じです。 「Oracleホーム・ディレクトリ」フィールドで、ミドルウェア・ホームの下に作成されるOracleホーム・フォルダの名前を入力します。このディレクトリは 「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
|
「サマリー・ページ」画面には、選択内容のサマリーが表示されます。このサマリーを確認し、インストールを開始するかどうかを決定します。この段階でいずれかの構成設定を変更する場合は、左のナビゲーション・ページでトピックを選択し、選択内容を変更します。Oracle Identity and Access Managementのインストールを続行するには、「インストール」をクリックします。 |
6 |
|
UNIXシステムにインストールする場合、 「次へ」をクリックして続行します。 |
7 |
|
「終了」をクリックしてインストーラを終了します。 このインストール処理により、Oracle Identity and Access Managementソフトウェアがシステムにコピーされ、ミドルウェア・ホームの下にIDM_Homeディレクトリが作成されます。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行してWebLogicドメインの作成に進む必要があります。また、ドメインの作成時に管理サーバーの設定を構成する必要があります。 |
Oracle Entitlements Server管理サーバーが正常にインストールされたことを検証するには、Oracle Identity and Access Management 11gリリース1(11.1.1.5.0)インストールに関連付けられたOracleミドルウェア・ホーム・ディレクトリに移動して、OESフォルダがIDM_HOMEの下に作成されていることを確認します。
この項では、新しいWebLogicドメインにOracle Entitlements Serverを構成する方法を説明します。内容は、次のとおりです。
この項の構成を実行すると、次のコンポーネントがデプロイされます。
WebLogic管理サーバー
管理サーバー上のOracle Entitlements Serverアプリケーション
Oracle Entitlements Server 11gリリース1(11.1.1)を構成するための前提条件は、次のとおりです。
Oracle Entitlements Server管理サーバーのインストールは、「Oracle Entitlements Server管理サーバーのインストール」の説明に従って行う必要があります。
weblogic.policy
ファイルを編集するには、次のコマンドを実行します。
IDM_HOME/common/bin/wlst.sh IDM_HOME/oes/modifygrants.py
注意: 前述のコマンドは、デフォルトのポリシー名を使用したweblogic.policy ファイルの場合のみ機能します。ポリシー・ファイルのデフォルトの名前を変更する場合には、ファイルをテキスト・エディタで開き、例に示した次のラインを追加します。
grant codeBase "file:${idm.opss.oracle.home}/modules/oracle.jps_${jrf.version}/*" { permission java.security.AllPermission; }; grant codeBase "file:${idm.opss.oracle.home}/oes/*" { permission java.security.AllPermission; }; grant codeBase "file:${oes.client.home}/-" { permission java.security.AllPermission; }; |
Apache Derbyを使用している場合、oracle.apm_11.1.1.3.0_template_derby.zip
ファイル(格納場所はIDM_HOME/common/templates/applications
)を抽出して、oracle.apm_11.1.1.3.0_template_derby.jar
ファイルを次の場所に格納する必要があります。
IDM_HOME\common\templates\applications
新しいWebLogicドメインでOracle Entitlements Serverを構成するには、次の手順を実行します。
注意: Oracle Entitlements Server専用のOracle WebLogic Serverドメインが必要です。このドメインでは、それ以外のOracle Identity and Access Managementコンポーネントを構成しないでください。 |
UNIXではIDM_HOME/common/bin/config.sh
スクリプトを実行します(Windowsでは、IDM_HOME\common\bin\config.cmd
)。
Fusion Middleware構成ウィザードが表示されます。
「ようこそ」画面で「新しいWebLogicドメインの作成」オプションを選択します。「次へ」をクリックします。
「ドメイン・ソースの選択」画面が表示されます。
「ドメイン・ソースの選択」画面で、「次の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成する」オプションが選択されていることを確認します。
Oracle Entitlements Server - 11.1.1.0 [Oracle_IDM1]オプションを選択して、「次へ」をクリックします。
注意:
|
「ドメイン名と場所の指定」画面が表示されます。
作成するドメインの名前と場所を入力して「次へ」をクリックします。
「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面が表示されます。
管理者のユーザー名とパスワードを入力します。デフォルトのユーザー名はweblogic
です。「次へ」をクリックします。
「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面が表示されます。
注意: 管理者のユーザー名とパスワードを入力する際には、それを必ず覚えておいてください。 |
「使用可能なJDK」から「JDK」を選択し、「WebLogicドメインの起動モード」を選択します。「次へ」をクリックします。
注意: 選択しているJDKバージョンがJava SE 6 Update 24以上であることを確認してください。 |
「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面が表示されます。
「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、Oracle Entitlements Server schemaとMDS Schemaを選択して、スキーマ所有者、スキーマ・パスワード、データベースとサービス、ホスト名、およびポートを指定します。「次へ」をクリックします。
JDBCコンポーネント・スキーマのテスト画面が表示されます。
テストするコンポーネントのスキーマを選択し、「接続のテスト」をクリックします。テストが成功したら、「次へ」をクリックします。
「オプションの構成を選択」画面が表示されます。
「オプションの構成を選択」画面では、「管理サーバー」、「管理対象サーバー」、「クラスタ」、「マシン」、「デプロイメントとサービス」および「RDBMSセキュリティ・ストア」を構成できます。該当するチェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。
注意: このステップはオプションです。 |
「構成のサマリー」画面で、ドメイン構成を確認し、「作成」をクリックしてドメインを作成します。
Oracle Entitlements Serverをサポートする新しいWebLogicドメインが、<MW_HOME>\user_projects\domains
ディレクトリ(Windowsの場合)に作成されます。UNIXでは、ドメインは<MW_HOME>/user_projects/domains
ディレクトリに作成されます。
コマンドラインで次のコマンドを実行して、管理サーバーを起動する必要があります。
Windows
MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\startWebLogic.cmd
UNIX
MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin/startWebLogic.sh
構成を完了するには、コマンドラインで次のコマンドを実行します。
注意: 管理サーバーが起動しており実行中であることを確認します。 |
wlst.sh
(格納場所はIDM_HOME/common/bin
)を実行します。
次のコマンドを使用して管理サーバーに接続します。
connect('weblogic-username', 'weblogic-password','t3://host:port')
ポリシー・ストアに応じて、次のWLST(オンライン)コマンドを実行します。
Oracleデータベース
configureOESAdminServer(servertype="DB_ORACLE");
表20-2 WLSTコマンド(Oracle Database)
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle Entitlements Serverのドメイン名です。デフォルト値は |
jpsroot |
すべてのデータの移行先となるターゲット・リポジトリのルート・ノードを指定します。デフォルト値は |
datasourcename |
データソースの名前です。デフォルト値は |
servertype |
ターゲット・データベースのサーバー名です。「 |
注意: デフォルト値を変更するには、コマンドラインにdomain 、jpsroot 、およびdatasourcename という引数を入力します。たとえば、configureOESAdminServer(domain="oes_domain", servertype="DB_ORACLE", jpsroot="cn=jpsroot", datasourcename="jdbc/APMDBDS") のように入力します。 |
Apache Derby
configureOESAdminServer(servertype="DB_DERBY");
表20-3 WLSTコマンド(Apache Derby)
引数 | 定義 |
---|---|
|
Oracle Entitlements Serverのドメイン名です。デフォルト値は |
jpsroot |
すべてのデータの移行先となるターゲット・リポジトリのルート・ノードを指定します。デフォルト値は |
datasourcename |
データソースの名前です。デフォルト値は |
servertype |
ターゲット・データベースのサーバー名です。「 |
注意: デフォルト値を変更するには、コマンドラインにdomain 、jpsroot 、およびdatasourcename という引数を入力します。たとえば、configureOESAdminServer(domain="farm", servertype="DB_DERBY", jpsroot="cn=root", datasourcename="jdbc/APMDBDS"); のように入力します。 |
WLSTコマンドの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Scripting Tool』およびOracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンスを参照してください。
Oracle Entitlements Server管理サーバーを「サーバーの再起動」の説明に従って再起動します。
Oracle Entitlements Server管理サーバーの構成が成功したことを確認するには、次のURLを使用してOracle Entitlements Server管理コンソールにログインします。
http://hostname:port/apm/
ここで、hostname
は管理サーバーのDNS名またはIPアドレス、port
は管理サーバーがリクエストをリスニングしているポートのアドレスです。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Entitlements Server管理者ガイド』のユーザーインタフェースに対するログインおよびサインアウトに関する項を参照してください。
このセクションには次のトピックが含まれます。
Oracle Entitlements Server管理サーバーのインストールと構成は、「Oracle Entitlements Server管理サーバーのインストール」および「Oracle Entitlements Server管理サーバーの構成」の説明に従って行う必要があります。
OES Client 11gソフトウェアの入手に関する詳細は、Oracle Fusion Middlewareのダウンロード、インストールおよび構成のReadMeを参照してください。
Oracle Entitlements Server 11gリリース1(11.1.1.5.0)インストールをインストールするには、oesclient.zip
のコンテンツをローカル・ディレクトリに抽出し、setup.exe
(Windowsの場合)または./runInstaller
(UNIXの場合)をDisk1
ディレクトリから実行します。
注意: インストーラから、システムにインストールされているJDKへの絶対パスを入力するよう要求されます。Oracle WebLogic Serverのインストール時に、ミドルウェア・ホームの下にjdk160_24 ディレクトリが作成されます。インストーラを起動するときに、このJDKの中にあるJREフォルダの絶対パスを入力する必要があります。たとえば、Windowsで、JREがC:\oracle\Middleware\jdk160_24 に存在する場合、次のようにしてインストーラをコマンド・プロンプトから起動します。
JDKを使用してインストール上の問題を回避する場合には、コマンド・ラインで |
表20-4の手順に従い、OESクライアントをインストールします。
インストール画面に関して詳細な情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプを参照してください。
表20-4 OESクライアントのインストール・フロー
番号 | 画面 | 説明および必要なアクション |
---|---|---|
1 |
ようこそ |
「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
前提条件チェック |
すべての前提条件のチェックに合格したら、「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
インストール場所の指定 |
「Oracleホーム・ディレクトリ」フィールドに、OESクライアント・インストールを保存するディレクトリを入力します。このドキュメントでは、このディレクトリを Oracle Entitlements Serverクライアントでは、Oracle WebLogic ServerがインストールされているMiddlewareホームは必要ありません。 OESクライアント・インストールは、Oracle Entitlements Server管理サーバーがインストールされているMiddlewareホームと同じ場所の別のディレクトリに保存することをお薦めします。たとえば、 「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
インストール・サマリー |
インストール・サマリー・ページ画面には、選択した内容のサマリーが表示されます。このサマリーを確認し、インストールを開始するかどうかを決定します。この段階でいずれかの構成設定を変更する場合は、左のナビゲーション・ページでトピックを選択し、選択内容を変更します。OESクライアント管理のインストールを続けるには、「インストール」をクリックします。 |
5 |
インストールの進行状況 |
UNIXシステムにインストールする場合、 「次へ」をクリックして続行します。 |
8 |
インストール完了 |
「終了」をクリックしてインストーラを終了します。 このインストール処理により、Identity Managementソフトウェアがシステムにコピーされ、ミドルウェア・ホームの下にIDM_Homeディレクトリが作成されます。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行してWebLogicドメインの作成に進む必要があります。また、ドメインの作成時に管理サーバーの設定を構成する必要があります。 |
OESクライアントが正常にインストールされたことを検証するには、インストール中に指定したOracleホーム・ディレクトリに移動して、OESクライアントのインストール・ファイルが作成されていることを確認します。
OESクライアントはポリシーを、アプリケーションとサービスを保護する個々のセキュリティ・モジュールに配布します。ポリシー・データは、制御された方法または制御されない方法で配布されます。配布モードは、各セキュリティ・モジュールのjps-config.xml
構成ファイルで定義されています。指定された配布モードは、そのセキュリティ・モジュールにバインドされているすべてのアプリケーション・ポリシー・オブジェクトに適用できます。
注意: 制御された配布モードでOESクライアントを構成することをお薦めします。 |
この項では、次の構成方法について説明します。
次の項で、既存のsmconfig.prp
ファイルを使用してセキュリティ・モジュールを短時間で構成する方法を説明します。
Javaセキュリティ・モジュールのインスタンスを制御された配布モードで構成するには、次の手順を実行します。
smconfig.java.controlled.prp
ファイル(格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/SMConfigTool
)をテキスト・エディタで開き、表20-5で説明されているパラメータを指定します。
config.sh
(UNIXの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/bin
)またはconfig.cmd(Windowsの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME\oessm\bin
)を次のように実行します。
config.sh –smConfigId <SM_NAME> -prpFileName OES_CLIENT_HOME/oessm/SMConfigTool/smconfig.java.controlled.prp
入力が要求されたら、次の各項目を指定します。
Oracle Entitlements Serverのユーザー名(管理サーバーのユーザー名)
Oracle Entitlements Serverのパスワード(管理サーバーのパスワード)
登録用の新規キーストアのパスワード
RMIセキュリティ・モジュールのインスタンスを制御された配布モードで構成するには、次の手順を実行します。
smconfig.rmi.controlled.prp
ファイル(格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/SMConfigTool
)をテキスト・エディタで開き、表20-5で説明されているパラメータを指定します。
config.sh
(UNIXの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/bin
)またはconfig.cmd
(Windowsの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME\oessm\bin
)を次のように実行します。
config.sh –smConfigId <SM_NAME> -RMIListeningPort <RMISM_PORT> -prpFileName OES_CLIENT_HOME/oessm/SMConfigTool/smconfig.rmi.controlled.prp
入力が要求されたら、次の各項目を指定します。
Oracle Entitlements Serverのユーザー名(管理サーバーのユーザー名)
Oracle Entitlements Serverのパスワード(管理サーバーのパスワード)
登録用の新規キーストアのパスワード
Webserviceセキュリティ・モジュールのインスタンスを制御された配布モードで構成するには、次の手順を実行します。
smconfig.ws.controlled.prp
ファイル(格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/SMConfigTool
)をテキスト・エディタで開き、表20-5で説明されているパラメータを指定します。
config.sh
(UNIXの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/bin
)またはconfig.cmd
(Windowsの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME\oessm\bin
)を次のように実行します。
config.sh –smConfigId <SM_NAME> -WSListeningPort <WSSM_PORT> -prpFileName OES_CLIENT_HOME/oessm/SMConfigTool/smconfig.ws.controlled.prp
入力が要求されたら、次の各項目を指定します。
Oracle Entitlements Serverのユーザー名(管理サーバーのユーザー名)
Oracle Entitlements Serverのパスワード(管理サーバーのパスワード)
登録用のキーストアのパスワード
Oracle WebLogic Serverセキュリティ・モジュールのインスタンスを制御された配布モードで構成するには、次の手順を実行します。
smconfig.wls.controlled.prp
ファイル(格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/SMConfigTool
)をテキスト・エディタで開き、表20-5で説明されているパラメータを指定します。
config.sh
(UNIXの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/bin
)またはconfig.cmd
(Windowsの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME\oessm\bin
)を次のように実行します。
config.sh –smConfigId <SM_NAME> -prpFileName $OES_CLIENT_HOME/oessm/SMConfigTool/smconfig.wls.controlled.prp –serverLocation <Location of Web Logic Server Home
OESクライアントを第20.5.4項「OESクライアント・ドメインの作成」の説明に従って作成します。
配布モードの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Entitlements Server開発者ガイド』の配布モードの定義に関する項を参照してください。
次の各項では、配布モードの構成方法について説明します。
制御された配布モードを構成するには、smconfig.prp
ファイル(格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/bin/SMConfigTool
)をテキスト・エディタで開き、表20-5で説明されているパラメータを編集します。
表20-5 smconfig.prpファイルのパラメータ(制御された配布)
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
デフォルト値の |
|
Oracle Entitlements Server管理サーバーのアドレスを入力します。 |
|
Oracle Entitlements Server管理サーバーのSSLポート番号を入力します。SSLポート番号は、WebLogic管理コンソールで検出できます。 |
smconfig.prp
ファイル(格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/bin/SMConfigTool
)をテキスト・エディタで開き、表20-6で説明されている次のパラメータを編集します。
表20-6 smconfig.prpファイルのパラメータ(制御されない配布)
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
配布モードには、 |
|
ポリシー・ストア・タイプを指定します。たとえば、Oracle Databaseでは |
|
データベース・ポリシー・ストアのJDBC URLを指定します。 |
|
LDAP URLを指定します。 |
|
ドメイン名を指定します。デフォルト値は |
|
jpsコンテキストのルート名を指定します。デフォルト値は |
入力が要求されたら、次の各項目を指定します。
Oracle Entitlements Serverのユーザー名(管理サーバーのユーザー名)
Oracle Entitlements Serverのパスワード(管理サーバーのパスワード)
登録用の新規キーストアのパスワード
OESクライアントには、次のセキュリティ・モジュールがあります。
Javaセキュリティ・モジュール
複数プロトコルのセキュリティ・モジュール
WebLogicセキュリティ・モジュール
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Entitlements Server管理者ガイド』のセキュリティ・モジュールのタイプの概要に関する項を参照してください。
Javaセキュリティ・モジュールは、Java APIを使用して認証を決定する汎用ポリシー決定ポイントです。このセキュリティ・モジュールは次に関して構成できます。
Java Standard Edition(JSE)
Javaセキュリティ・モジュールのインスタンスを作成するには、config.sh
(UNIXの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/bin
)またはconfig.cmd
(Windowsの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME\oessm\bin
)を次のように実行する必要があります。
注意: Javaセキュリティ・モジュールをWeb Serviceセキュリティ・モジュールやRMIセキュリティ・モジュールとともにプロキシ・モードで使用する場合は、oes-ws-client.jar またはoes-rmi-client.jar を使用する必要があります。oes-client.jar は使用しないでください。 |
config.sh -smType java -smConfigId mySM_Java_Controlled -pdServer <oes_server_address> -pdPort <oes_server_ssl_port>
制御されたプッシュ・モードでは、Oracle Entitlements Server管理サーバーのユーザー名とパスワード、および登録用の新規キーストアのパスワードの入力を求められます。
制御されないモードや制御されたプル・モードでは、Oracle Entitlements Serverスキーマのユーザー名とパスワードの入力を求められます。
表20-7では、コマンドラインで指定するパラメータについて説明します。
表20-7 JSEセキュリティ・モジュール・パラメータ
パラメータ | 配布モード | 説明 |
---|---|---|
|
すべて |
作成するセキュリティ・モジュール・インスタンスのタイプです。たとえば、 |
|
すべて |
セキュリティ・モジュール・インスタンスの名前です。たとえば、 |
|
|
Oracle Entitlements Server管理サーバーのアドレスです。 |
|
|
Oracle Entitlements Server管理サーバーのSSLポート番号です。たとえば、 |
Javaセキュリティ・モジュール・インスタンスは、OES_CLIENT_HOME/oes_sm_instances/mySM_java
で作成されます(表20-7で説明されているデフォルト値を使用した場合)。
IBM WebSphere
IBM WebSphere上のJavaセキュリティ・モジュールを構成するには、次の手順を実行します。
IBM WebSphereコンソールを使用して新規アプリケーション・サーバーを作成し、それをOesServer
と名付けます。
IBM WebSphereに対して作成したOracle Entitlements Server(OesServer)を起動します。
was-client.war
(格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/pd
)を作成したOracle Entitlements Serverにデプロイします。
smconfig.prp
ファイルをテキスト・エディタで開き、pdクライアント・ポートおよびpd appクライアント・コンテキストを指定します。pdクライアント・ポート番号はIBM WebSphere Application ServerのSSLポート番号であり、pd appクライアント・コンテキストはwas-client.jarをデプロイする場所です。次に例を示します。
oracle.security.jps.pd.was.client.appcontext=pd-client oracle.security.jps.pd.clientPort=8002
config.sh
コマンドを次のように実行します。
$OES_CLIENT_HOME/oessm/bin/config.sh -smType was -smConfigId mySM_WAS -pdServer <oes_admin_server> -pdPort <oes_admin_port> -serverNodeName <was_node_name> -serverName <server_name> -serverLocation WAS_HOME
WAS_HOME
は、IBM WebSphere Application Serverの場所です。
選択した配布モードに対して、ユーザー名とパスワードの入力を求められたら、IBM WebSphereサーバーのユーザー名とパスワードを指定する必要があります。
制御されたプッシュ・モードでは、Oracle Entitlements Server管理サーバーのユーザー名とパスワード、および登録用の新規キーストアのパスワードの入力を求められます。
制御されないモードや制御されたプル・モードでは、Oracle Entitlements Serverスキーマのユーザー名とパスワードの入力が求められます。
表20-8では、コマンドラインで指定するパラメータについて説明します。
表20-8 IBM WebSphereセキュリティ・モジュール・パラメータ
パラメータ | 配布モード | 説明 |
---|---|---|
|
すべて |
作成するセキュリティ・モジュール・インスタンスのタイプです。たとえば、 |
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すべて |
セキュリティ・モジュール・インスタンスの名前です。たとえば、 |
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制御されたプッシュ |
Oracle Entitlements Server管理サーバーのアドレスです。 |
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制御されたプッシュ |
Oracle Entitlements Server管理サーバーのSSLポート番号です。たとえば、 |
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すべて |
IBM WebSphere Serverの場所です。 |
IBM WebSphere Application ServerのSSLを次のように構成します。
次の例に示すように、keytoolを使用してWLSデモ信頼証明書をWLSデモ信頼キーストア・ファイルからエクスポートすることで、Oracle WebLogic Serverデモ信頼証明書をIBM WebSphereノードのデフォルト信頼キーストアおよびセルのデフォルト信頼キーストアにインポートします。または、OES trust.jks
ファイルを.der
にインポートします。
keytool -exportcert -keystore $OES_CLIENT_HOME/oessm/enroll/DemoTrust.jks -alias wlscertgencab -file ~/was.der
次のように、was.der
ファイルをWASノードのデフォルト信頼キーストアとセルのデフォルト信頼キーストアにインポートします。
IBM WebSphere Administration Serverコンソールでインポートを確認できます。
「security」→「SSL certificate and key management」→「Key stores and certificates」→「<NodeDefaultTrustStore> <CellDefaultTrustStore>」(ここでは名前を1つ選択する必要があります)→「Signer certificates」。
「追加」をクリックします。
別名を入力します。たとえば、WLSです。
エクスポート済の.der
ファイルを選択し、データ型にはDERを選択します。
次のように、発行済の秘密鍵をIBM WebSphereノードのデフォルト・キーストアにインポートします。
IBM WebSphere Administration Serverコンソールでインポートを確認できます。
「security」→「SSL certificate and key management」→「Key stores and certificates」→「NodeDefaultKeyStore」→「Personal certificates」。
「インポート」をクリックします。
「Keystore」を選択し、キーストア・ファイルへのパス(格納場所はOES_CLIENT_HOME/oes_sm_instances/mySM_WAS/security/identity.jks
)を入力します。
タイプにJKSを選択し、キーストア・ファイルの作成に使用したパスワードを入力します。
証明書の別名はホスト名と同じです。
注意: デモ信頼証明書をWAS NDエディションの2つの信頼ストアにインポートする必要があります。秘密鍵の場合、1つのキーストアをインポートする必要があります。 |
次のように、IBM WebSphereセキュリティ・モジュールが実行されているサーバーに対するインバウンドSSLを有効化します。
IBM WebSphere管理コンソールで、「Security」→「SSL certificate and key management」→「Manage endpoint security configurations」の順に移動します。
インバウンド・ツリーを展開して「Inbound」→「DefaultCell(CellDefaultSSLSettings)」→「nodes」→「DefaultCellFederatedNode」→「servers」→「<server name running IBM WebSphere Security Module>」と表示し、サーバーを選択します。
「General Properties」ページで、「Override inherited values」を選択します。
「SSL configuration」リストで、「NodeDefaultSSLSettings」を選択します。
「Update certificate alias list」ボタンをクリックし、「Certificate alias in key store」リストで新規インポート済の秘密鍵の別名を選択します。
「適用」をクリックします。
次のように、IBM WebSphereセキュリティ・モジュールが実行されているサーバーに対するアウトバウンドSSLを有効化します。
IBM WebSphere管理コンソールで、「Security」→「SSL certificate and key management」→「Manage endpoint security configurations」の順に移動します。
インバウンド・ツリーを展開して「Outbound」→「DefaultCell(CellDefaultSSLSettings)」→「nodes」→「DefaultCellFederatedNode」→「servers」→「<server name running IBM WebSphere Security Module>」と表示し、サーバーを選択します。
「General Properties」ページで、「Override inherited values」を選択します。
「SSL configuration」リストで、「NodeDefaultSSLSettings」を選択します。
「Update certificate alias list」をクリックし、「Certificate alias in key store」リストで新規インポート済の秘密鍵の別名を選択します。
「適用」をクリックします。
複数プロトコルのセキュリティ・モジュールとは、汎用Javaセキュリティ・モジュールにラップされた(サービス指向型アーキテクチャ・プリンシパルに基づく)認可サービスです。この項では、次の項目を使用して複数プロトコルのセキュリティ・モジュールの構成方法について説明します。
RMI
RMIセキュリティ・モジュールのインスタンスを構成するには、config.sh
(UNIXの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/bin
)またはconfig.cmd(Windowsの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME\oessm\bin
)を次のように実行する必要があります。
config.sh -smType rmi -smConfigId mySM_Rmi_Controlled -pdServer <oes_server_address> -pdPort <oes_server_ssl_port> -RMIListeningPort 9405
制御されたプッシュ・モードでは、Oracle Entitlements Server管理サーバーのユーザー名とパスワード、および登録用の新規キーストアのパスワードの入力を求められたら、それらを指定します。
制御されない配布モードや制御されたプル配布モードでは、入力を求められたらOracle Entitlements Serverスキーマのユーザー名とパスワードを指定します。
表20-9では、コマンドラインで指定するパラメータについて説明します。
表20-9 RMIセキュリティ・モジュール・パラメータ
パラメータ | 配布モード | 説明 |
---|---|---|
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すべて |
作成するセキュリティ・モジュール・インスタンスのタイプです。たとえば、 |
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すべて |
セキュリティ・モジュール・インスタンスの名前です。たとえば、 |
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制御されたプッシュ |
Oracle Entitlements Server管理サーバーのアドレスです。 |
|
制御されたプッシュ |
Oracle Entitlements Server管理サーバーのSSLポートです。たとえば、 |
|
すべて |
RMIリスニング・ポートたとえば、 |
このコマンドは、RMIセキュリティ・モジュール・インスタンス向けのクライアント構成も作成します。
Webサービス
Webserviceセキュリティ・モジュールのインスタンスを作成するには、config.sh
(UNIXの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/bin
)またはconfig.cmd(Windowsの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME\oessm\bin
)を次のように実行する必要があります。
config.sh -smType ws -smConfigId mySM_Ws_Controlled -pdServer <oes_server_address> -pdPort <oes_server_ssl_port> -WSListeningPort 9410
制御されたプッシュ・モードでは、Oracle Entitlements Server管理サーバーのユーザー名とパスワード、および登録用の新規キーストアのパスワードの入力を求められたら、それらを指定します。
制御されない配布モードや制御されたプル配布モードでは、入力を求められたらOracle Entitlements Serverスキーマのユーザー名とパスワードを指定します。
表20-10では、コマンドラインで指定するパラメータについて説明します。
表20-10 Web Serviceセキュリティ・モジュール・パラメータ
パラメータ | 配布モード | 説明 |
---|---|---|
|
すべて |
作成するセキュリティ・モジュール・インスタンスのタイプです。たとえば、 |
|
すべて |
セキュリティ・モジュール・インスタンスの名前です。たとえば、 |
|
制御されたプッシュ |
Oracle Entitlements Server管理サーバーのアドレスです。 |
|
制御されたプッシュ |
Oracle Entitlements Server管理サーバーのSSLポートです。たとえば、7002です。 |
|
すべて |
Web Serviceリスニング・ポートです。たとえば、 |
このコマンドは、Webserviceセキュリティ・モジュール・インスタンス向けのクライアント構成も作成します。
WebLogicセキュリティ・モジュールとは、ポリシー決定ポイントとポリシー施行ポイントの両方を備えたカスタムJavaセキュリティ・モジュールです。これは、明示的認可のAPIコールなしで、WebLogic Serverから直接リクエストを受信できます。これは、WebLogic Serverコンテナ上でのみ稼働します。
WebLogic Serverセキュリティ・モジュールのインスタンスを構成するには、config.sh
(UNIXの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/bin
)またはconfig.cmd(Windowsの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME\oessm\bin
)を次のように実行する必要があります。
config.sh -smType wls -smConfigId mySM_WLS -pdServer <oes server> -pdPort <oes_server_ssl_port> -serverLocation MW_HOME/wlserver_10.3/
制御されない配布モードや制御されたプル配布モードでは、入力を求められたらOracle Entitlements Serverスキーマのユーザー名とパスワードを指定します。
表Table 20-11では、コマンドラインで指定するパラメータについて説明します。
表20-11 Oracle WebLogic Serverセキュリティ・モジュールのパラメータ
パラメータ | 配布モード | 説明 |
---|---|---|
|
すべて |
作成するセキュリティ・モジュール・インスタンスのタイプです。たとえば、 |
|
すべて |
セキュリティ・モジュール・インスタンスの名前です。たとえば、 |
|
制御されたプッシュ |
Oracle Entitlements Server管理サーバーのアドレスです。 |
|
制御されたプッシュ |
Oracle Entitlements Server管理サーバーのSSLポートです。たとえば、7002です。 |
|
すべて |
Oracle WebLogic Serverの場所です。 |
構成ウィザードが表示されます。OESクライアントを第20.5.4項「OESクライアント・ドメインの作成」の説明に従って作成します。
Web Serviceセキュリティ・モジュールまたはRMIセキュリティ・モジュール向けのPDPプロキシ・クライアントを、表20-12の説明に従って構成します。
表20-12 PDPプロキシ・クライアントのセキュリティ・モジュールのパラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
o |
値に |
|
Web Service( |
|
|
config.sh
(UNIXの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME/oessm/bin
)またはconfig.cmd
(Windowsの場合、格納場所はOES_CLIENT_HOME\oessm\bin
)を、次の例に示されているように実行する必要があります。
Javaセキュリティ・モジュールの場合:
OES_CLIENT_HOME/oessm/bin/config.sh -smType <SM_TYPE> -smConfigId <SM_NAME>
SM_TYPE
にはjava
、wls
、またはwas
と入力し、SM_NAME
には適切な名前を入力します。
OESクライアント・ドメインを作成するには、次の手順を実行します。
注意: Oracle Entitlements Serverの既存のOracle WebLogic Serverドメインを拡張できます。JRFが存在する既存のドメインはサポートされません。 |
セキュリティ・モジュール構成ツールを起動すると、「Fusion Middleware構成ウィザード」が表示されます。
「ようこそ」画面で「新しいWebLogicドメインの作成」オプションを選択します。「次へ」をクリックします。
「ドメイン・ソースの選択」画面が表示されます。
「ドメイン・ソースの選択」画面で、「次の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成する」オプションが選択されていることを確認します。
Oracle Entitlements Server WebLogic Security Module - 11.1.1.0 [OESCLIENT]オプションを選択します。「次へ」をクリックします。
注意: IDM_HOME でOracle Entitlements Server管理サーバーに関連付けられたドメイン・テンプレートを選択していないことを確認します。 |
「ドメイン名と場所の指定」画面が表示されます。
作成するドメインの名前と場所を入力して「次へ」をクリックします。
「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面が表示されます。
管理者のユーザー名とパスワードを入力します。デフォルトのユーザー名はweblogic
です。「次へ」をクリックします。
「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面が表示されます。
注意: 管理者のユーザー名とパスワードを入力する際には、それを必ず覚えておいてください。 |
「使用可能なJDK」から「JDK」を選択し、「WebLogicドメインの起動モード」を選択します。「次へ」をクリックします。
注意: 選択しているJDKバージョンがJava SE 6 Update 24以上であることを確認してください。 |
「オプションの構成を選択」画面が表示されます。
「オプション構成の選択」画面で、「管理サーバー」と「管理対象サーバー」、クラスタおよびマシン、「デプロイメントとサービス」の各チェック・ボックスを選択して、「次へ」をクリックします。
「管理サーバーの構成」画面が表示されます。
「管理サーバーの構成」画面で、次の詳細情報を入力します。
名前: 有効なサーバー名は、文字列(英数字)です。この名前はドメイン内で一意にする必要があります。たとえば、AdminServer
です。
リスニング・アドレス: ドロップダウン・リストからリスニング・アドレスの値を選択します。使用可能な値の情報は、「リスニング・アドレス」の指定に関する項を参照してください。
Listen port: 通常の非セキュア・リクエスト(HTTPやT3などのプロトコル経由)で使用するリスニング・ポートの有効な値を入力します。デフォルト値は、次に使用できるリスニング・ポートです。このフィールドをブランクにすると、デフォルトのポートが使用されます。たとえば、8001です。
SSL有効: このチェック・ボックスを選択し、SSLリスニング・ポートを有効にします。デフォルトでは、SSLはすべての新規サーバーで無効になっています。
SSLリスニング・ポート: セキュアなリクエスト(HTTPSやT3Sなどのプロトコル経由)に使用する有効な値を入力します。デフォルト値は、次に使用できるリスニング・ポートです。このフィールドをブランクにすると、デフォルトのポートが使用されます。たとえば、8002です。
注意: SSLリスニング・ポート値を指定したら、smconfig.wls.controlled.prp ファイルまたはsmconfig.prp ファイル内のoracle.security.jps.pd.clientPort プロパティをSSLリスニング・ポート値で更新する必要があります。次に、Oracle WebLogic Serverセキュリティ・モジュール向けのsmconfig ツールを実行し、管理サーバーのSSLポートをoracle.security.jps.pd.clientPort で指定したポートに設定する必要があります。 |
「管理対象サーバーの構成」画面で、「追加」をクリックして2つの管理対象サーバーを作成します。次の情報を入力します。
名前: 「OES_ManagedServer_1
」および「OES_ManagedServer_2」と入力します。
Listen address: ドロップダウン・リストから、OES_ManagedServer_1
およびOES_ManagedServer_2に対するリスニング・アドレスの値を選択します。
Listen port: OES_ManagedServer_1
およびOES_ManagedServer_2で使用するリスニング・ポートの有効な値を入力します。デフォルト値は、次に使用できるリスニング・ポートです。このフィールドをブランクにすると、デフォルトのポートが使用されます。有効なリスニング・ポートの範囲は1から65535までです。
SSL有効: このチェック・ボックスを選択し、SSLリスニング・ポートを有効にします。デフォルトでは、SSLはすべての新規サーバーで無効になっています。
SSLリスニング・ポート: OES_ManagedServer_1
およびOES_ManagedServer_2のセキュアなリクエスト(HTTPSやT3Sなどのプロトコル経由)に使用する有効な値を入力します。デフォルト値は、次に使用できるリスニング・ポートです。このフィールドをブランクにすると、デフォルトのポートが使用されます。有効なリスニング・ポートの範囲は1から65535までです。
「次へ」をクリックします。
「クラスタの構成」画面が表示されます。「次へ」をクリックします。
「マシンの構成」画面が表示されます。「次へ」をクリックします。
「構成のサマリー」画面で、ドメイン構成を確認し、「作成」をクリックしてドメインを作成します。
DOMAIN_HOME/config/oeswlssmconfig
の下に3つのディレクトリを作成して、次のように名前を付けます。
AdminServer
OES_ManagedServer_1
OES_ManagedServer_2
前述のDOMAIN_HOME/config/oeswlssmconfig
で作成した新規フォルダを除くすべてのファイルを選択してコピーし、次の新たに作成されたフォルダに貼り付けます。
AdminServer
OES_ManagedServer_1
OES_ManagedServer_2
jps-config.xml
(格納場所はDOMAIN_HOME/config/oeswlssmconfig/OES_ManagedServer_1
)を開き、oracle.security.jps.runtime.pd.client.DistributionServiceURL
に対するOES_ManagedServer_1管理対象サーバーのホスト名とポート番号を指定します。
jps-config.xml
(格納場所はDOMAIN_HOME/config/oeswlssmconfig/OES_ManagedServer_2
)を開き、oracle.security.jps.runtime.pd.client.DistributionServiceURL
に対するOES_ManagedServer_2管理対象サーバーのホスト名とポート番号を指定します。
setDomainEnv.sh
(UNIX)またはsetDomainEnv.cmd
(Windows)をテキスト・エディタで開き、-Doracle.security.jps.config=${DOMAIN_HOME}/config/oeswlssmconfig/jps-config.xml
の行を次のように編集します。
b.-Doracle.security.jps.config=${DOMAIN_HOME}/config/oeswlssmconfig/${SERVER_NAME}/jps-config.xml
Oracle Entitlements Serverセキュリティ・モジュール・インスタンスは、OES_CLIENT_HOME/oes_sm_instances
ディレクトリに作成されます。
Oracle WebLogic Serverセキュリティ・モジュールの場合、ドメイン構成はDOMAIN_HOME/config/oeswlssmconfig
に格納されています。
必要に応じて、セキュリティ・モジュール・インスタンスを作成、削除、または変更できます。
ご使用のプログラムのJavaセキュリティ・モジュールを構成したら、次の手順に従ってそのプログラムのJavaセキュリティ・モジュールを起動する必要があります。
新規Javaシステム・プロパティの値として、OES_CLIENT_HOME/oes_sm_instances/<SM_NAME>/config/jps-config.xml
に作成されたjps-config.xml
の場所を設定します。
プログラムのクラスパスに「oes-client.jar
」(格納場所はOES_CLIENT_HOME/modules/oracle.oes_sm.1.1.1
)と入力します。
Oracle Entitlements Serverのインストール後、次のドキュメントを参照してください。
Oracle Fusion Middleware Oracle Entitlements Server管理者ガイド
Oracle Fusion Middleware Oracle Entitlements Server開発者ガイド