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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorスタート・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B65041-01
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4 Oracle Data Integratorの起動

この章では、デモンストレーション環境の起動方法とOracle Data Integrator Studioでの最初の処理について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

4.1 デモンストレーション環境の起動

Oracle Data Integratorデモンストレーション環境には、このスタート・ガイドの例で使用されるデータが含まれる初期リポジトリとデータベースが用意されています。

デモンストレーション環境を起動するには:

  1. ディレクトリをODI_HOME/oracledi/demo/binディレクトリに変更します。

  2. 次のコマンドを入力します。

    • UNIXオペレーティング・システムの場合:

      ./startdemo.sh

    • Windowsオペレーティング・システムの場合:

      startdemo.bat

ソースとターゲットのデータ・サーバーおよびデモ・リポジトリ・データ・サーバーが起動します。

データベース・サーバーを停止するには、同じディレクトリのstopdemoコマンドを使用します:

次のコマンドを入力します。


注意:

[Ctrl]+[C]キーボード・ショートカットや実行ウィンドウを閉じることでデータベースを停止しないでください。これによって、ソース、ターゲットおよびリポジトリ・データベースが不安定な状態になることがあります。必ずstopdemoスクリプトを使用してください。

4.2 Oracle Data Integrator Studioの起動

この項では、Oracle Data Integrator Studioの起動方法について説明します。


注意:

ODI Studioを起動する前に、第4.1項「デモンストレーション環境の起動」の説明のように、デモンストレーション環境が起動されていることを確認します。

4.2.1 ODI Studioの起動

デモンストレーション環境には、デモンストレーション・リポジトリへの接続がすでに定義されています。このスタート・ガイドのタスクを実行するには、SUPERVISORとしてログインし、Oracle Data Integrator Studioを起動するだけでよいです。

デモンストレーション・リポジトリに接続し、ODI Studioを起動するには:

  1. ODI Studioを起動します。

    • UNIXオペレーティング・システムの場合:

      ODI_HOME/oracledi/client directory/odi.sh

    • Windowsオペレーティング・システムの場合:

      ODI_HOME\oracledi\client\odi.exe


      注意:

      Windowsでは、「スタート」メニューからODI Studioを起動できます。

      「スタート」メニューで、「すべてのプログラム」「Oracle」「Oracle Data Integrator」「ODI Studio」の順に選択します。


  2. デザイナ・ナビゲータで「リポジトリへの接続」をクリックします。

    「Oracle Data Integratorログイン」ダイアログが表示されます。

  3. 「ログイン名」ドロップダウン・メニューから「Getting Started - ETL Project」を選択します。


    注意:

    このログイン名がない場合、第4.2.2項「新規Getting Startedログインの定義」に進んでください。

  4. 「ユーザー」フィールドにSUPERVISORと入力します。ユーザー名では、大文字と小文字が区別されることに注意してください。

  5. 「パスワード」フィールドにSUNOPSISと入力します。パスワードでは、大文字と小文字が区別されることに注意してください。

  6. Oracle Dataログイン・ダイアログの表示は、図4-1のようになります。

    図4-1 Getting Started ODIログイン

    図4-1については周囲のテキストで説明しています。
  7. 「OK」をクリックします。

ODI Studioがデモンストレーション環境リポジトリに接続されます。これで、Oracle Data Integratorデモンストレーション環境を使用できます。

4.2.2 新規Getting Startedログインの定義

この項では、デモンストレーション・リポジトリへの新規接続の定義方法および新規ODIログインの作成方法について説明します。

「Getting Started - ETL Project」ログイン名が、図4-1に示すように「Oracle Data Integratorログイン」ダイアログの「ログイン名」リストに表示されない場合にのみ、この項に示すタスクを実行する必要があります。

デモンストレーション・リポジトリへの新規接続を定義するには:

  1. 「Oracle Data Integratorログイン」ダイアログで「新規」をクリックします。

    図4-2に、「Oracle Data Integratorログイン」ダイアログを示します。

    図4-2 デフォルトODIログイン

    図4-2については周囲のテキストで説明しています。

    「リポジトリ接続情報」ダイアログが表示されます。

  2. 「新規」をクリックします。

    「リポジトリ接続情報」ダイアログが表示されます。

  3. Oracle Data Integrator接続の詳細を次のように指定します:

    • ログイン名: Getting Started - ETL Project

    • ユーザー: SUPERVISOR

    • パスワード: SUNOPSIS

    ユーザー名とパスワードでは、大文字と小文字が区別されることに注意してください。

  4. データベース接続(マスター・リポジトリ)の詳細を次のように指定します:

    • ユーザー: sa

      これは、ODIマスター・リポジトリを含むスキーマ(データベース、ライブラリ)のデータベース・ユーザーのID/ログインです。

    • パスワード: このフィールドは空のままにします。

    • ドライバ・リスト: リストから「Hypersonic SQLドライバ」を選択します。

      このドライバは、マスター・リポジトリをサポートするDBMSに接続するために必要です。

    • ドライバ名: org.hsqldb.jdbcDriver

    • URL: jdbc:hsqldb:hsql://localhost

      このURLは、リポジトリをホストするデータベースへのJDBC接続の確立に使用されます。ドライバ名では大文字と小文字が区別されることに注意し、URLに余分な文字(特に空白)が含まれていないことを確認してください。

  5. 「作業リポジトリ」を選択し、「作業リポジトリ」フィールドにWORKREPと入力します。

    「リポジトリ接続情報」ダイアログの表示は、図4-3のようになります。

    図4-3 「リポジトリ接続情報」ダイアログ

    図4-3については周囲のテキストで説明しています。
  6. 「テスト」をクリックして、接続が有効であることを確認します。

    「情報」ダイアログが開き、接続が確立されたかどうかが表示されます。接続が失敗する場合、次のステップに進む前に、リポジトリへの接続パラメータを修正し、startdemoスクリプトが実行されていることを確認します(第4.1項「デモンストレーション環境の起動」を参照してください)。

  7. 「OK」をクリックして、「情報」ダイアログを閉じます。

  8. 「Oracle Data Integratorログイン」ダイアログで、「ログイン名」ドロップダウン・メニューから「Getting Started - ETL Project」を選択します。

    SUPERVISORユーザーとSUNOPSISパスワードが自動的に設定されます。

    Oracle Dataログイン・ダイアログの表示は、図4-1のようになります。

  9. 「Oracle Data Integratorログイン」ダイアログで「OK」をクリックします。

ODI Studioがデモンストレーション環境リポジトリに接続されます。これで、Oracle Data Integratorデモンストレーション環境を使用できます。

4.3 ODIナビゲータの使用の概要

ODI Studioには、ODI統合プロジェクトの様々な側面やステップを管理するための4つのナビゲータが用意されています。

このスタート・ガイドで実行されるタスクは、デザイナ・ナビゲータ(開発物の作成と実行)およびオペレータ・ナビゲータ(開発物の実行の監視)で行われます。この項では、このスタート・ガイドで使用されるナビゲータについてのみ説明します。トポロジ・ナビゲータとセキュリティ・ナビゲータの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Data Integrator開発者ガイド』を参照してください。

4.3.1 デザイナ・ナビゲータ

デザイナ・ナビゲータは、メタデータの管理、データ整合性チェックの設計および変換の作成に使用されます。

デザイナ・ナビゲータで処理する主要なオブジェクトは、モデルプロジェクトです。

  • アプリケーションのデータ・モデルには、データ・サーバーのすべてのメタデータが含まれます(表、列、制約、説明、相互参照など)。

  • プロジェクトには、データ・サーバーのすべてのロード・ルールと変換ルールが含まれます(インタフェース、プロシージャ、変数など)。

デザイナ・ナビゲータの表示は、図4-4のようになります。

図4-4 デザイナ・ナビゲータ

図4-4については周囲のテキストで説明しています。

デザイナ・ナビゲータには、次のアコーディオンがあります。

  • プロジェクト

    「プロジェクト」アコーディオンには、デザイナ・ナビゲータで作成された開発物が含まれます。

  • モデル

    「モデル」アコーディオンには、データおよびアプリケーション構造の説明が含まれます。

  • その他

    「その他」アコーディオンには、グローバル・ユーザー関数、変数、マーカーおよび順序が含まれます。

  • ソリューション

    「ソリューション」アコーディオンには、バージョン管理の使用時に作成されたソリューションが含まれます。

デモンストレーション・リポジトリには、このスタート・ガイドで必要なオブジェクトが用意されています。

  • 「モデル」アコーディオンには、Orders ApplicationParametersおよびSales Administrationアプリケーションに対応するすべてのデータ・モデルがあります。

  • 「プロジェクト」アコーディオンには、Demoプロジェクトと、インタフェースがいくつかすでに含まれたSales Administrationフォルダがあります。このフォルダで新規インタフェースを開発します。

  • 必要なナレッジ・モジュール(KM)は、Demoプロジェクトにすでにインポートされています。

    • LKM File to SQL

    • LKM SQL to SQL

    • CKM HSQL

    • IKM SQL Incremental Update

4.3.2 オペレータ・ナビゲータ

オペレータ・ナビゲータは、本番の管理および監視ツールであり、IT本番オペレータ向けに設計されており、開発者がコード実行のチェックやデバッグ操作に使用することができます。オペレータ・ナビゲータを使用すると、セッションでの開発物の実行および本番のシナリオを管理できます。

オペレータ・ナビゲータの表示は、図4-5のようになります。

図4-5 オペレータ・ナビゲータ

図4-5については周囲のテキストで説明しています。

「オペレータ・ナビゲータ」には次のアコーディオンがあります。

  • セッション・リスト

    「セッション・リスト」アコーディオンには、日付、物理エージェント、ステータス、キーワードなどの単位で編成されたすべてのセッションが表示されます。

  • 階層セッション

    「階層セッション」アコーディオンには、階層で編成された実行セッションが子セッションとともに表示されます。

  • スケジューリング

    「スケジューリング」アコーディオンには、物理エージェントとスケジュールのリストが表示されます。

  • シナリオ

    「シナリオ」アコーディオンには使用可能なシナリオのリストが表示されます。

  • ソリューション

    「ソリューション」アコーディオンには、バージョン管理の使用時に作成されたソリューションが含まれます。

デモンストレーション環境とOracle Data Integratorが起動したため、「データ品質管理の実装」に進むことができます。