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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementリファレンス
11gリリース1 (11.1.1)
B55921-03
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1 コマンドライン・ツールの概要

この章では、Oracle Identity Managementで使用できるコマンドライン・ツールの使用について役立つ情報を提供します。内容は次のとおりです。

1.1 コマンドライン・ツールでのパスワードの使用

多くのコマンドライン・ツールでは、パスワードによる認証が必要です。場合により、次のいずれかの方法でパスワードを指定できます。

セキュリティ上の理由から、可能なかぎりコマンドラインでのパスワードの入力は行わないでください。コマンドラインで入力されたパスワードは画面上に表示され、さらにpsコマンドの出力またはログ・ファイルに表示される場合があります。プロンプトでパスワードを入力した場合、画面、psコマンドの出力またはログ・ファイルにパスワードは表示されません。

環境変数LDAP_PASSWORD_PROMPTONLYTRUEまたは1に設定されている場合に、-w passwordオプションおよび-P passwordオプションを無効にするように、LDAPツールは変更されています。-qまたは-Qを使用した場合、それぞれユーザー・パスワードまたはウォレット・パスワードの入力が求められます。可能なかぎり、この環境変数を設定してください。この機能は、次のツールの動作に影響します。


注意:

オプション-qまたは-Q、およびLDAPコマンドの出力のリダイレクトまたはパイプを使用する場合は、コマンドラインにプロンプトは表示されません。ただし、入力したパスワードはコマンドに受け入れられます。

環境変数LDAP_PASSWORD_PROMPTONLYがtrueに設定されている場合に、LDAPツールで-w passwordオプションを使用すると、次のエラー・メッセージとコマンドの使用方法のヘルプが表示されます。

Command-line passwords are disabled for LDAP commands.
Use -q option instead of -w <password>. You are prompted for the password.*

同様に、環境変数LDAP_PASSWORD_PROMPTONLYがtrueに設定されている場合にLDAPツールで-P passwordオプションを使用すると、次のエラー・メッセージとコマンドの使用方法のヘルプが表示されます。

Command-line passwords are disabled for LDAP commands.
Use -Q option instead of -P <password>. You are prompted for the password.

1.2 環境の 構成

Oracle Identity Managementのコマンドライン・ツールを使用する前に、環境を構成する必要があります。この構成作業では、適切な環境変数を設定します。

このガイドに記載された構文と例を使用するには、環境変数を次のように設定する必要があります。

1.3 Oracle Identity Managementコマンドライン・ツールのカテゴリ

Oracle Identity Managementのコマンドライン・ツールは、次のカテゴリに分類されます。