Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerメッセージドリブンBeanのプログラミング 11g リリース1 (10.3.6) B61425-04 |
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表11-1は、MDBの動作に影響を及ぼすデプロイメント要素と構成プロパティを示します。表の各行は、デプロイメント要素(EJBデプロイメント記述子で使用)およびそれに関連する構成プロパティ(アノテーションで指定)を記載しています。すべての要素が関連プロパティを持つとは限りません。
MDBにおいてデプロイメント記述子の使用とアノテーションの使用の違いに関する詳細は、「EJB 3.0準拠MDBのプログラミング」を参照してください。
注意: 関連構成プロパティを持つ要素の場合、要素のかわりに該当するプロパティを使用することをお薦めします。 |
表11-1は、次のように構成されています。
要素列の各要素の後には、カッコの中に要素が使用されるデプロイメント記述子名が続きます。weblogic-ejb-jar.xml
記述子の要素は、『Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansのプログラミング』の「weblogic-ejb-jar.xmlのデプロイメント記述子リファレンス」に記載されている要素の詳細説明にリンクしています。ejb-jar.xml
の要素は、http://java.sun.com/xml/ns/javaee/ejb-jar_3_0.xsd
のスキーマに関する項を参照してください。
特に断りのないかぎり、構成プロパティ列にリスト表示されているすべてのプロパティは、アクティブ化構成プロパティです。つまり、ejb-jar.xml
記述子のmessage-driven
スタンザにある@ActivationConfigProperty
アノテーションまたはactivation-config-property
要素を使用して定義されたプロパティです。@ActivationConfigProperty
の使用に関する詳細は、EJB 3.0準拠MDBのプログラミングに関する項を参照してください。
また、構成プロパティ列は、アノテーションや@ActivationConfigProperty
プロパティ以外のプロパティもリストしています。これらの場合、プロパティの後にはアノテーション名および当該アノテーションの使用に必要なimport
文が続きます。
表11-1 MDBのデプロイメント要素とアノテーション
要素 | 構成プロパティ | 説明 | 有効な値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|---|
( |
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メッセージが受信および処理されたことをJMSプロバイダに通知します。コンテナ管理トランザクションを使用する場合は、確認応答モードは無視されます。(確認応答はトランザクションのコンテキストで実行されます。) |
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( |
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キューおよびトピックを作成するためにMDBがルックアップするJMS ConnectionFactoryのJNDI名。「connection-factory-jndi-nameの設定方法」を参照してください。 |
有効なJNDI名 |
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( |
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JMSモジュール内の有効なリソース |
なし |
( |
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WebLogic Server JNDIツリーにデプロイされている実際のJMSキューまたはトピックにMDBを関連付けるために使用するJNDI名。「destination-jndi-nameの設定方法」を参照してください。 |
有効なJNDI名 |
なし |
( |
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JMSモジュール内の有効なリソース |
なし |
( |
なし |
このオプション要素を使用すると、Beanに特定のWorkManagerを指定できるようになります。『Oracle WebLogic Serverパフォーマンスおよびチューニング』のメッセージ・ドリブンBeanのチューニングに関する項を参照してください。 |
有効な実行キューの名前 |
なし |
( |
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同一クラスタ内のWebLogic JMS分散宛先(トピックまたはキュー)にアクセスするMDBが、すべての分散宛先メンバーから消費するか、または現在のWebLogic Serverインスタンスに対してローカルの分散宛先メンバーのみから消費するかを指定します。すべてのユース・ケースに適用することはできません。「JMS分散宛先」および第10章「JMSトピックを使用したMDBの構成とデプロイ」を参照してください。 |
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( |
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MDBがアンデプロイまたは削除されるときに恒久トピック・サブスクリプションが自動的に削除されるようにするかどうかを指定します。 |
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( |
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EJBコンテナが一意の |
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( |
なし |
フリー・プールの初期サイズを設定します。WebLogic Serverは起動時に、Beanクラスごとに指定された数のBeanインスタンスをフリー・プールに格納します。この方法でBeanインスタンスをフリー・プールに格納しておくと、要求が来てから新しいインスタンスを生成せずにBeanに対する初期リクエストが可能になるため、MDBの初期レスポンス時間が短縮されます。 |
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0 |
( |
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接続ファクトリの作成にEJBコンテナが使用する初期コンテキスト・ファクトリ。「initial-context-factoryの設定方法」を参照してください。 |
初期コンテキスト・ファクトリの有効な名前 |
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( |
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EJBコンテナがJMSリソースの停止を検出したときにMDBのJMS接続を中断する初期秒数。「JMSリソース停止中のメッセージ配信の中断の構成」を参照してください。 |
任意の整数 |
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( |
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JMS宛先に接続時のMDBのクライアントID。オプションです。JMSトピックへの恒久サブスクリプションに使用されます。詳細は、付録B「トピック・サブスクリプション識別子」を参照してください。 |
なし |
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( |
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アクセスできなくなっているJMS宛先にEJBコンテナが再接続しようとする試みの秒間隔。「クラスタ化MDBの移行とリカバリ」を参照してください。 |
任意の整数 |
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( |
なし |
MDBフリー・プール内のBeanインスタンスの最大数。また、インスタンスの実際の数は、スレッド・プール・サイズおよびその他の要因によっても制限されます。『Oracle WebLogic Serverパフォーマンスおよびチューニング』のメッセージ・ドリブンBeanのチューニングに関する項を参照してください。 |
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1000 |
( |
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MDBのトランザクションに入れることができるメッセージの最大数を指定します。 |
すべての正の整数 |
なし |
( |
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EJBコンテナがJMSリソースの停止を検出したときにMDBのJMS接続を中断する最大秒数。「JMSリソース停止中のメッセージ配信の中断の構成」を参照してください。 |
任意の整数 |
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( |
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JMS宛先のタイプ(宛先で実装されるJavaインタフェース)を指定します。 |
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なし |
( |
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ヘッダー・フィールド参照およびプロパティ参照ごとに、関連のあるメッセージを指定するためにクライアントによって使用される文字列。ヘッダーとプロパティ値がセレクタに一致するメッセージのみが送信されます。 |
メッセージ・プロパティまたはメッセージ・ヘッダーを使用する条件式 |
NULL |
( |
なし |
ほとんど使用されません。 |
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なし |
( |
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有効なURL |
NULL |
( |
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JCAドリブンMDBの場合、このMDBがメッセージを受信する元のリソース・アダプタを識別します。 |
なし |
なし |
( |
なし |
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なし |
なし |
( |
なし |
MDBがいつメッセージの処理を開始するのかを制御します。 falseに設定すると、WebLogic Serverがそのリスニング・ポートを開くまでメッセージの処理が延期されます。 |
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( |
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JMSトピック・サブスクリプションが |
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なし |
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トピック・メッセージの配信モードを設定します。第10章「JMSトピックを使用したMDBの構成とデプロイ」を参照してください。 |
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( |
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エンタープライズBeanのトランザクション管理タイプを指定します。詳細は、「MDBのトランザクション管理戦略の構成」を参照してください。 |
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( |
import javax.ejb.TransactionAttribute @TransactionAttribute(TransactionAttributeType.REQUIRED) |
メソッドの呼出しをエンタープライズBeanのビジネス・メソッドに委託するときにコンテナがトランザクションの境界をどのように管理するのかを指定します。 注意: Beanがコンテナ管理トランザクションの境界設定を使用すると指定されている場合、 |
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( |
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EJBのコンテナで初期化されたトランザクションの最長継続時間(秒単位)。この時間を過ぎると、トランザクションはロールバックされます。「MDBのトランザクション管理戦略の構成」を参照してください。 |
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トランザクション・タイムアウトが指定されていないか、または |
( |
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WebLogic Serverバージョン8.1方式のポーリングの下位互換性を有効にします。 |
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False |