Oracle® Fusion Middleware Oracle Application Development Frameworkデスクトップ統合開発者ガイド 11gリリース1(11.1.1.6.0) B66694-01 |
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この章では、統合Excelワークブックを構成段階でテストして検証する方法、およびサーバーpingテストの実行方法について説明します。
この章の内容は次のとおりです。
統合Excelワークブックを公開してエンド・ユーザーにデプロイする前に、構成した機能が予定どおり動作することをテストによって検証できます。統合Excelワークブックをテストする前に、Excelワークブックと統合するFusion Webアプリケーションをテストします。Fusion Webアプリケーションが予定どおりに機能したら、ADFデスクトップ統合で提供されるテスト・モードを使用して、統合Excelワークブックの機能をテストします。
統合Excelワークブックのテストを開始する前に、Excelワークブックと統合するFusion Webアプリケーションをテストします。Fusion Webアプリケーションのテストの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Application Development Framework Fusion開発者ガイド』を参照してください。Excelワークブックと統合するFusion Webアプリケーションについて、C.1項「Fusion WebアプリケーションによるADFデスクトップ統合のサポートの検証」の手順を行い、ADFデスクトップ統合がサポートされていることを検証してください。
統合Excelワークブックを実行する際、テスト・モードと実行時モードではいくつかの違いがあります。それらの相違点を表13-1に示します。
表13-1 テスト・モードと実行時モードの違い
テスト・モード | 実行時モード |
---|---|
改ざんチェックは実行されません。 |
改ざんチェックが実行されます。 |
接続確認ダイアログは表示されません。 |
接続確認ダイアログが表示されます。 |
「Oracle ADF」リボン・タブが表示されます。 |
「Oracle ADF」タブは表示されません。 |
設計モードに切り替えることができます。 |
設計モードに切り替えることはできません。 |
JDeveloperでFusion Webアプリケーションを実行する前に、すべての統合ExcelワークブックおよびExcelアプリケーションを閉じたことを確認してください。アプリケーション・デプロイメントは、開こうとするファイルがExcelによってロックされ、ロックされたファイルを検出すると失敗します。
ヒント: Fusion WebアプリケーションのWebページからダウンロードした統合Excelワークブックをテストする場合は、アプリケーションを再デプロイする前に再公開する必要があります。ワークブックを再公開することで、最新バージョンであることを確認できます。 |
アプリケーションのテストで判明した問題を解決するために、Fusion Webアプリケーションに対して変更を行う場合は、次の作業を行う必要があります。
Excelおよびすべての統合Excelワークブックを閉じます。アプリケーション・デプロイメントは、開こうとするファイルがExcelによってロックされ、ロックされたファイルを検出すると失敗します。
Fusion Webアプリケーションの開発に使用するJDeveloperプロジェクトを再ビルドします。
Fusion Webアプリケーションを実行します。
統合Excelワークブックに関連付けられているページ定義ファイルを再ロードします。統合Excelワークブックの「Oracle ADF」タブのバインディングのリフレッシュ・ボタンをクリックして、ページ定義ファイルを再ロードします。
これらの手順を行うことで、Fusion Webアプリケーションでの変更が統合Excelワークブックに反映されるようになります。ページ定義ファイルの再ロード方法の詳細は、4.3.3項「Excelワークブックへのページ定義ファイルのリロード」を参照してください。
サーバーpingテスト
サーバーpingテストにより、実行中のシステムでADFデスクトップ統合リモート・サーブレットのバージョンを確認できます。また、リモート・サーブレットがロードされてレスポンスしていることを確認するのにも役立ちます。
Fusion Webアプリケーションを実行して有効なユーザーとしてログインした後、次の書式のURLを開いてリモート・サーブレットが実行されているかどうかを検証します。
http://<hostname>:<portnumber>/<context-root>/adfdiRemoteServlet
たとえば、Master Price List Fusion Webアプリケーションを実行する場合は、次のURLを開きます。
http://127.0.0.1:7101/FODMasterPriceList/adfdiRemoteServlet
次のレスポンスは、リモート・サーブレットが実行されていることを証明します。
Oracle ADF 11g Desktop Integration (11.1.1.55.30) [1738]
Response from oracle.adf.desktopintegration.servlet.DIRemoteServlet: OK.
この例の場合、リモート・サーブレットのバージョンは11.1.1.55.30
、リモート・サーブレットに対応するADFデスクトップ統合のバージョンは1738
です。
注意: サーバーpingテストを実行するには、有効なユーザー・セッションが必要です。Webアプリケーションの認証が有効化されている場合は、ログインするための有効な資格証明を求められます。 |
Fusion Webアプリケーションと統合するExcelワークブックを構成する場合、設計モードからテスト・モードに切り替えて、ワークブックに追加する機能をテストできます。「Oracle ADF」タブを使用して、テスト・モードと設計モードを切り替えます。
テスト・モードでは、統合Excelワークブックの構成状況に合せて、その機能をテストできます。テスト・モードは、公開された統合Excelワークブックをエンド・ユーザーが表示して実行するときの状態に相当するため、エンド・ユーザーの視点から統合Excelワークブックを確認できます。テスト・モードの統合Excelワークブックと、公開された統合Excelワークブックとの違いは、公開された統合ExcelワークブックではユーザーがADFデスクトップ統合の作業ウィンドウを使用できない点です。
テスト・モードおよび設計モードの詳細は、5.1項「開発ツールの概要」を参照してください。
ADFデスクトップ統合では、統合Excelワークブックでトリガーされたイベントに基づいて情報を取得するログ・ファイルを生成できます。これらのログ・ファイルの詳細は、付録C「統合Excelワークブックのトラブルシューティング」を参照してください。
注意: 統合Excelワークブックのテストを開始する前に、次のことを確認してください。
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テスト・モードで統合Excelワークブックを実行する手順:
統合Excelワークブックをテストおよび実行するには、「Oracle ADF」タブの「実行」ボタンをクリックします。
統合Excelワークブックは、設計モードからテスト・モードに切り替わります。ADFデスクトップ統合では、テスト・モードを開始する前に、すべての設計時コンポーネントのプレースホルダが消去されます。
テスト・モードを停止して統合Excelワークブックを設計モードに戻す手順:
テスト中の統合Excelワークブックの「Oracle ADF」タブで、「停止」ボタンをクリックします。
統合Excelワークブックは、テスト・モードから設計モードに切り替わります。ADFデスクトップ統合では、設計モードに切り替わる前に、表示可能なデータおよびキャッシュされたデータがワークブックのあらゆる部分からすべて削除され、設計時コンポーネントのプレースホルダが再描画されます。
注意: エンド・ユーザーが統合Excelワークブックを開いてから変更を行っていない場合でも、これを閉じようとすると、ワークブックを保存するためのダイアログがMicrosoft Excelによって表示されます。この動作は予期されたものであり、エンド・ユーザーが統合Excelワークブックを開くたびに、ADFデスクトップ統合によって変更が行われることに起因します。 |