Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド 11g リリース1(11.1.1.6.0) B72085-01 |
|
前 |
次 |
この章では、WebCenter Portalアプリケーションで使用される分析サービスを構成および管理する方法について説明します。分析サービスを使用することで、アプリケーションの使用状況とパフォーマンスのメトリックを表示できるようになります。
WebCenter Portalアプリケーションのバックエンド・サービスを確認および構成するには、常にFusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドライン・ツールを使用してください。デプロイ後にWebCenter Portalアプリケーションに加えた変更は、MDSメタデータ・ストアにカスタマイズとして格納されます。第1.3.5項「WebCenter Portalの構成に関する考慮事項」を参照してください。分析コレクタ構成に加えた変更は、分析データベースに格納されます。
注意: Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して分析サービスの構成に対して加えた変更は、動的ではありません。変更を有効にするには、分析コレクタまたはWebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。第8.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。 |
対象読者
この章の内容は、WebCenter Portalでの分析の設定と、FrameworkアプリケーションおよびSpaces用の分析コレクタの詳細の構成を担当する管理者を対象としています。
WebCenter Portal管理者およびビジネス・ユーザーは、分析を使用することによって、ポータルの使用状況を追跡および分析できます。分析では、次の基本機能が提供されます。
使用状況トラッキング・メトリック: 分析によって、コミュニティ、ページ、ポートレットおよびドキュメントへのアクセスなどの、ポータルの一般的な機能に関するメトリックが収集および報告されます。
動作トラッキング: ユーザーはポータル・メトリックを分析して、ポータル訪問期間や、一定期間の使用状況などの使用パターンを特定できます。
ユーザー・プロファイルの相関: ユーザーは、メトリック情報をユーザー・プロファイル情報と関係付けることができます。国、会社、都道府県などのユーザー・プロファイル・データを基準に、使用状況トラッキング・レポートを表示およびフィルタ処理できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドの問合せオプションに関する項を参照してください。
次の各項では、分析のコンポーネントと、すぐに使用可能なタスク・フローの概要を説明します。
図13-1は、WebCenter Portalにおける分析サービスのコンポーネントを示しています。
WC_Spaces: Spacesアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバー。
(Frameworkアプリケーションは異なる管理対象サーバーにデプロイされます。)
WC_Utilities: 分析コレクタがデプロイされている管理対象サーバー。
イベント・データ: 定義されたイベント・セットが分析によって追跡および収集されます。すぐに使用可能な最多発イベントの包括的なセットが付属しています。
Open Usage API: OpenUsage APIによって、UDP (ユーザー・データグラム・プロトコル)を使用して分析コレクタにメトリックが送信されます。
分析コレクタ: 分析コレクタ・コンポーネントによって、イベント・データが収集されます。
分析コレクタをクラスタ化して、スケーラビリティと信頼性を高めることができます。
分析データベース: 分析データベース(ACTIVITIES)には、ポータル・イベントおよび非ポータル・イベントから収集されたメトリックが格納されます。
分析タスク・フロー: 分析によって、一般的なポータル機能のメトリックを報告する一連のタスク・フローが提供されます。
MDS: タスク・フローのカスタマイズを格納するOracle Metadata Service (MDS)リポジトリ。
表13-1は、WebCenter Portalで使用できる分析タスク・フローを示しています。各タスク・フローは、FrameworkアプリケーションでもSpacesでも同様に動作します。これらのタスク・フローの詳細および使用方法は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのSpacesでの分析タスク・フローの概要に関する項を参照してください。
表13-1 WebCenter Portalでの分析タスク・フロー
分析タスク・フロー | 説明 |
---|---|
ポータル内の一般的なイベントのサマリー・ビュー。 |
|
ポータル内のページへのアクセス数と、いずれかのページにアクセスした一意のユーザー数が表示されます。 |
|
ポータルへのログインについて報告されます。 |
|
ポートレットの使用状況データが表示されます。 |
|
ポートレットのパフォーマンス・データが表示されます。 |
|
ポートレット・インスタンスの使用状況データが表示されます。 同じポートレットが複数のページに表示される場合は、各配置がポートレット・インスタンスとして考慮されます。 |
|
ポートレット・インスタンスのパフォーマンス・データが表示されます。 |
|
ポータルの検索が追跡されます。 |
|
ドキュメント・ビューが追跡されます。 |
|
最も人気が高い/低いwikiが追跡されます。 |
|
最も人気が高い/低いブログが追跡されます。 |
|
最も人気が高い/低いディスカッションが追跡されます。 |
|
(Spacesのみ)スペースの使用状況データが表示されます。 |
|
(Spacesのみ)スペースのページ・パフォーマンス・データが表示されます。 |
*これらのタスク・フローはSpaces固有のものです。これらのタスク・フローは、Frameworkアプリケーションには使用できません。
図13-2のフロー・チャートおよび表13-2は、Spacesアプリケーションで分析サービスを動作させるための前提条件と必要なタスクの概要を示しています。
表13-2 Spacesで使用するための分析サービスの構成
担当者 | タスク | サブタスク |
---|---|---|
管理者 |
1. Oracle WebCenter Portal: Spacesと、分析サービスのバックエンド・コンポーネントをインストールします |
|
管理者 |
2. (オプション)次のツールのいずれかを使用して、分析コレクタを構成します
|
|
管理者 |
3. 次のツールのいずれかを使用して、Spacesアプリケーションと分析コレクタ間の接続を構成します
|
|
Spaces管理者 |
4. 分析データがSpacesで使用可能なことをテストします |
4.a 管理者権限でSpacesにログインします 4.b 分析ビジネス・ロールのメイン・ページを開いてライブ・データを表示します: |
分析コレクタはOracle WebCenter Portalのオプションのインストール・オプションです。この製品をインストールするには、Fusion Middleware構成ウィザードで「Oracle WebCenter Portal Analytics Collector」を選択します。インストール手順の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストール・ガイドを参照してください。
分析スキーマ(ACTIVITIES
)とWebCenter Portalスキーマ(WEBCENTER
)は、同じデータベースにインストールすることも、別々のデータベースにインストールすることもできます。
分析コレクタは、インストールのデフォルトを使用して、初期設定でイベントを受信するように構成されています。デフォルト値がインストール環境に適さない場合や、クラスタを使用している場合は、WLSTまたはMBeanブラウザを使用して別の値を構成できます。詳細は、第13.4項「分析コレクタ設定の構成」を参照してください。
Spacesは、初期設定では、分析コレクタにイベントを送信するように構成されていません。Spaces (またはFrameworkアプリケーション)の使用状況とパフォーマンスのメトリックを収集する場合は、分析コレクタを登録し、イベント収集を有効化する必要があります。詳細は、第13.5項「アプリケーション用の分析コレクタの登録」を参照してください。接続後は、追加構成を行わなくても、分析データが収集され、アプリケーションに(分析タスク・フローを介して)表示されるようになります。
Spacesでは、適切な権限を持つユーザーに対してのみ、リソース・カタログに分析タスク・フローが表示されます。
管理者: Administrator
ロールを持つユーザーはすべての分析タスク・フローにアクセスできます。
モデレータ: 特定のスペース内でModerator
ロールを持つメンバーは、そのスペースの使用状況データを表示する分析タスク・フローにアクセスできます。
分析の使用状況データは、ポータル分析には有益ですが、ポータル・ユーザーの個人データまたは機密データとみなされる場合があります。Spacesの管理者および個別スペースのモデレータは、使用状況メトリックに関連するセキュリティとプライバシの権利を保護するために、ページのセキュリティを管理し、分析データを公開するページにアクセスできるユーザーを、指定された適切なユーザーのみに制限する必要があります。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのページとコンポーネントの保護に関する項も参照してください。
同様に、Frameworkアプリケーションを構築する開発者は、分析タスク・フローおよびデータ公開のための適切なセキュリティ・モデルを設定する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』の分析タスク・フローおよび使用状況データのセキュリティの設定に関する項を参照してください。
分析タスク・フローにはカスタム・イベント情報は表示されません。
分析コレクタは、インストール時に、次のデフォルト値を使用してイベントを受信するように構成されます。
コレクタ・ホスト名: localhost
デフォルト・ポート: 31314
最大ポート番号: 31314
ブロードキャスト・タイプ: マルチキャスト
クラスタリング: クラスタリング設定は適用されません。クラスタリングはこのバージョンではサポートされません。
これらのデフォルト値がインストール環境に適さない場合や、クラスタを使用している場合は、WLSTを使用するか、またはFusion Middleware ControlでMBeanブラウザを使用して、適切な値を構成できます。
これらの分析コレクタ構成設定は分析データベース(ACTIVITIES
)に格納されます。
WLSTコマンドのsetAnalyticsCollectorConfig
を使用して、分析コレクタのイベント収集プロパティを設定します。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のsetAnalyticsCollectorConfigに関する項を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
注意: プロパティ値の使用を開始するには、分析コレクタ・アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバー( |
分析コレクタのイベント収集プロパティを設定するには、Fusion Middleware ControlでシステムMBeanブラウザを使用します。
分析コレクタ(デプロイ場所: 管理対象サーバーWC_Utilities
)を構成する手順は次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、SpacesアプリケーションまたはFrameworkアプリケーションのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
システムMBeanブラウザを開きます。
Spacesアプリケーションでは、「WebCenterポータル」メニューから、「システムMBeanブラウザ」を選択します。
Frameworkアプリケーションでは、「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「システムMBeanブラウザ」を選択します。
次の場所に移動します。
「アプリケーション定義のMBean」→「oracle.webcenter.analytics」→「サーバー: WC_Utilities」→「アプリケーション: analytics-collector」→「CollectorConfiguration」→「構成」
または、CollectorConfiguration
を検索するか、MBeanパターンoracle.webcenter.analytics:*
を使用してシステムMBeanブラウザ・ツリーをフィルタ処理します。
分析コレクタの構成プロパティを変更します。詳細は、表13-3を参照してください。
表13-3 分析コレクタ: 構成プロパティ
フィールド | 説明 |
---|---|
BroadcastType |
分析コレクタがハートビートをブロードキャストして、その位置をイベント・プロデューサに通知するネットワーク・チャネルを指定します。有効な値は Broadcast: 標準のネットワーク・ブロードキャスト・チャネルを使用します。 Multicast: 指定された固定マルチキャスト・アドレスを使用します。 |
CollectorHostName |
分析コレクタを実行しているホスト名を入力します。 デフォルト設定は |
CollectorDefaultPort |
分析コレクタがリスニングするデフォルト・ポート番号を入力します。デフォルト値は |
CollectorMaximumPort |
分析コレクタがリスナーの割当て時に使用できる最大ポート番号を入力します。 このプロパティは、ほとんどの場合、同じボックスで複数のコレクタが稼働するクラスタ環境で使用されます。各コレクタは指定されたポート範囲内の空きポートで受信UDPメッセージをリスニングします。この範囲はデフォルト・ポート番号から最大ポート番号までです。 |
ClusterEnabled |
クラスタリング設定は適用されません。クラスタリングはこのバージョンではサポートされません。 |
ClusterName |
クラスタリング設定は適用されません。クラスタリングはこのバージョンではサポートされません。 |
HeartbeatFrequency |
クラスタリング設定は適用されません。クラスタリングはこのバージョンではサポートされません。 |
新しい設定の使用を開始するには、分析コレクタ・アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバー(WC_Utilities
)を再起動する必要があります。詳細は、第8.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
OpenUsage APIによってSpacesまたはFrameworkアプリケーションで生成されたイベントを、分析サービス、推奨サービスおよびアクティビティ・グラフ・エンジンで使用できるように、分析コレクタに送信できます。これらのサービスが提供するいずれかの機能またはタスク・フローを使用する場合は、SpacesまたはFrameworkアプリケーションを分析コレクタに接続する必要があります。
SpacesまたはFrameworkアプリケーション用に複数の分析コレクタ接続を登録できますが、使用される分析コレクタは、デフォルトの(またはアクティブな)接続1つのみです。
新しい構成の使用を開始するには、SpacesまたはFrameworkアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。
この項の内容は次のとおりです。
SpacesまたはFrameworkアプリケーション用に分析コレクタを登録する手順は次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、SpacesアプリケーションまたはFrameworkアプリケーションのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
「サービス構成」ページを開きます。
Spacesアプリケーションの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページのサービスのリストから、「Analyticsおよびアクティビティ・グラフ」を選択します。
分析コレクタに接続するには、「追加」をクリックします(図13-4)。
この接続の一意の名前を入力します。
名前は、SpacesまたはFrameworkアプリケーションのすべての接続タイプにおいて一意である必要があります。
この接続を分析およびアクティビティ・グラフ・サービスに使用する場合は、「アクティブな接続」を選択します。
SpacesまたはFrameworkアプリケーション用に複数の分析コレクタ接続を登録できますが、使用される接続は、デフォルトの(またはアクティブな)接続1つのみです。
OpenUsage APIによって生成された分析イベントを分析コレクタに送信するには、「WebCenterポータル・イベント収集の有効化」を選択します。
分析データを収集しない場合は、このオプションの選択を解除します。
分析コレクタの接続の詳細を入力します。詳細は、表13-4を参照してください。
表13-4 分析コレクタ接続: 接続の詳細
フィールド | 説明 |
---|---|
メッセージング・モード |
このプロパティでは、イベントをクラスタ化された分析コレクタにマルチキャスト・モードで送信するか、または単一の分析コレクタにユニキャスト通信を使用して送信するかを指定します。現在のリリースでは分析コレクタのクラスタリングはサポートされていないため、このリリースの有効な値は |
コレクタ・ホスト名 |
メッセージング・モードを デフォルト設定は |
コレクタ・ポート |
分析コレクタがイベントをリスニングするポートを入力します。デフォルト値は |
クラスタ名 |
メッセージング・モードを |
タイムアウト(秒) |
メッセージング・モードを デフォルト値は30秒です。 |
「OK」をクリックして保存します。
新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、SpacesまたはFrameworkアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、第8.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
WLSTコマンドのcreateAnalyticsCollectorConnection
を使用して、SpacesまたはFrameworkアプリケーション用に分析コレクタ接続を作成します。既存の接続を更新するには、setAnalyticsCollectorConnection
を使用します。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のcreateAnalyticsCollectorConnectionとsetAnalyticsCollectorConnectionに関する項を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
注意: 新しい接続の使用を開始するには、 |
OpenUsage APIによって生成されるイベントを収集しない場合は、イベント送信を一時的または永続的に停止できます。
この項の内容は次のとおりです。
SpacesまたはFrameworkアプリケーションのイベント収集を無効化する手順は次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、SpacesアプリケーションまたはFrameworkアプリケーションのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
「サービス構成」ページを開きます。
Spacesアプリケーションの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページのサービスのリストから、「Analyticsおよびアクティビティ・グラフ」を選択します。
表で接続を選択して「編集」をクリックします。
「WebCenterポータル・イベント収集の有効化」の選択を解除します(図13-5)。
この変更を有効にするには、SpacesまたはFrameworkアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、第8.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
WLSTを使用してイベントの収集を無効化するには、isEnabled
引数を0 (false)
に設定したsetAnalyticsCollectorConnection
コマンドを実行します。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のsetAnalyticsCollectorConnectionに関する項を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
ユーザー・プロファイル情報はキャッシュされます。つまり、ユーザー・プロファイルの変更は、キャッシュが更新されるまでレポートに表示されません。このキャッシュは、デフォルトでは1000オブジェクトに制限され、各オブジェクトは、デフォルトでは60分間キャッシュ内に残ります。これらの値は、WLSTを使用して変更できます。キャッシュの最大オブジェクト数を変更するには、setProfileCacheNumberOfObjects
コマンドを実行します。キャッシュ内でオブジェクトがアイドル状態を維持する時間を変更するには、setProfileCacheTimeToLive
コマンドを実行します。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
次の場所にあるトレース・ログを調べることによって、イベントが分析コレクタに到達するかどうかを確認できます。
<base_domain_name>/servers/WC_Utilities/logs/analytics-collector/collector.trc
イベント・メッセージは次のようなものです。
[2010-09-16T07:13:56.906-07:00] [WC_Utilities] [TRACE] [] [SRC_METHOD: OnMessageReceived] Event = [[ EVENT_TYPE: {http://www.myorg.com/videoapp}VIDEOVIEWS VERSION: 3.0.XXXX AS_DIMENSION_USER.USERID: testuser01 VIDEO.RESOURCEID: video8736 VIDEO.TITLE: Project Kick Off VIDEO.LOOP: false QUALITY: 720 PROPERTY_VERSION: 3.0.XXXX
分析コレクタの構成情報を表示するには、次のURLを入力します。
http://hostname:WC_Utilities_port/collector
このページに表示される内容は次のとおりです。
コレクタのデフォルト・ポート
コレクタの最大ポート
コレクタのサーバー名
ブロードキャスト・タイプ
クラスタ有効
クラスタ名
パーティショニング有効
今年の時間ディメンション
スペース・ディメンションが存在(Spacesアプリケーション・インストールの場合)
分析コレクタが収集を行うよう構成されているイベントを表示するには、Fusion Middleware ControlでシステムMBeanブラウザを使用します。
分析イベントの現在のリストを表示する手順は次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、SpacesアプリケーションまたはFrameworkアプリケーションのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
システムMBeanブラウザを開きます。
Spacesアプリケーションでは、「WebCenterポータル」メニューから、「システムMBeanブラウザ」を選択します。
Frameworkアプリケーションでは、「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「システムMBeanブラウザ」を選択します。
次の場所に移動します。
「アプリケーション定義のMBean」→「oracle.webcenter.analytics」→「サーバー: WC_Utilities」→「アプリケーション: analytics-collector」→「CollectorServices」→「サービス」
または、CollectorServices
を検索するか、MBeanパターンoracle.webcenter.analytics:*
を使用してシステムMBeanブラウザ・ツリーをフィルタ処理します。
「操作」タブを選択します。
「listRegisteredEventTypes」をクリックします。
「起動」をクリックします。
または、WLSTコマンドlistAnalyticsEventTypes
を使用します。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のlistAnalyticsEventTypesに関する項を参照してください。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のOracle WebCenter Portal分析データのパーティション化に関する項を参照してください。
SpacesまたはFrameworkアプリケーションに分析が表示されない場合は、次のことを確認します。
分析コレクタの構成に誤りがないこと、特に「WebCenterイベント収集の有効化」と「アクティブな接続」の両方が設定されていることを確認します(図13-7)。「アプリケーション用の分析コレクタの登録」を参照してください。
接続を変更する場合は、SpacesまたはFrameworkアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、第8.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
SpacesまたはFrameworkアプリケーションが最近アップグレードされた場合は、ドメイン起動スクリプトにレガシーの分析コレクタ設定が含まれていないことを確認してください。レガシー設定が含まれていると、その値によって、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して指定したあらゆる接続詳細が上書きされてしまいます。
SpacesまたはFrameworkアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを停止します。
次にある、ドメイン起動スクリプトsetDomainEnv
を編集します。
UNIX: DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh
Windows: DOMAIN_HOME\bin\setDomainEnv.cmd
分析コレクタ設定を削除します。
管理対象サーバーを再起動します。