ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverの理解
12c リリース1 (12.1.1)
B65923-02
  目次へ移動
目次

前
 
 

15 WebLogic Serverの互換性

Oracleでは、永続的データ、生成されるクラス、およびAPIの互換性について、現在のバージョンのWebLogic ServerとWebLogic Server 9.2以降の全バージョンの、バイナリおよびソース・レベルでの互換性をサポートしようと考えています。ただし、完全な互換性を維持できない場合もあります。そのような場合について、『Oracle WebLogic Serverアップグレード・ガイド』で詳しく説明しています。

Java EE 6の互換性

WebLogic Server 12c リリース1 (12.1.1)はJava EE 6と互換性があります。この互換性があるため、あるオペレーティング・システム・プラットフォームでJava EE 6に準拠したアプリケーションを開発し、そのアプリケーションを別のプラットフォームに本番環境としてデプロイできます。その際、Java EE 6アプリケーションのコードを変更する必要はありません。OracleはこのようなJava EE 6アプリケーションの移植に関する互換性をWebLogic Serverの1つのリリース・レベルの範囲内で保証しています。

生成されるクラスの互換性

1つの例外を除き、WebLogic Server 12c リリース1 (12.1.1)にアップグレードする場合、アプリケーションを再コンパイルしてクラスを新しく生成する必要はありません。

現在のバージョンのEJBGenユーティリティは、JDK 5.0以降メタデータ・アノテーション・スタイルの「EJBGen」タグのみを認識し、以前のJavadocスタイルのタグは認識しません。つまり、Javadocスタイルのタグを使用するソース・ファイルは、同等のアノテーションを使用するようにアップグレードしてから、更新されたバージョンのEJBGenを使用して再コンパイルする必要があります。

ドメイン内での互換性

永続的データの互換性

WebLogic Server 9.xから12.1.1へ移動する場合は、構成ファイルに変更を加える必要があります。WebLogic Serverのバージョン9.0以降では、アップグレード・ツールによって、構成ファイルが自動的に変換されます。

APIの互換性

WebLogic Server 12c リリース1 (12.1.1)にデプロイされるWebLogic Server 9.x、10.0、10.3.xのアプリケーションは、変更しなくても動作します。ただし、仕様への準拠や不具合の修正を目的としてAPIの動作が変更されている場合があります。特定の状況では、これらの変更によってアプリケーションの動作が変わる可能性があります。

プロトコルの互換性

WebLogic Server 12c リリース1 (12.1.1)とWebLogic Server 9.x、10.0、10.3.xの間の相互運用性は、次のシナリオでサポートされています。