Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverコマンド・リファレンス 12c リリース1 (12.1.1) B65928-02 |
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Oracle WebLogic Serverには、管理およびプログラミング・タスクを行うためのJavaユーティリティとAntタスクが用意されています。この章では、それらのJavaユーティリティとAntタスクについて説明します。
これらのユーティリティとタスクを使用するには、CLASSPATH
を正しく設定する必要があります。詳細については、「クラスパスの変更」を参照してください。
Oracle WebLogic Serverには、インストールおよび構成タスクを簡素化したり、サービスを提供したり、便利なショートカットを提供したりするJavaプログラムが用意されています。以下では、Oracle WebLogic Serverに付属のすべてのJavaユーティリティについて説明します。ここでは、すべてのユーティリティのコマンド・ライン構文を示し、一部のユーティリティについては使用例を紹介します。
また、Oracle WebLogic Serverには、一般的なサーバー・プログラミング・タスクを自動化するAntタスクも用意されています。Apache Webサイトでは、その他の便利なAntタスク(EAR、WAR、およびJARファイルのパッケージ化など)が提供されています。詳細については、(http://jakarta.apache.org/ant/manual/
)を参照してください。
appcコンパイラは、EJBおよびJSPをOracle WebLogic Serverにデプロイするのに必要なクラスを生成し、コンパイルします。また、個別のモジュール・レベルとアプリケーション・レベルの両方で、現在の仕様に準拠しているかどうかデプロイメント記述子を検証します。『Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansバージョン2.1のプログラミング』のappcリファレンスに関する項を参照してください。
AppletArchiver
ユーティリティは、別のフレームにあるアプレットを実行し、ダウンロードされたクラスと、そのアプレットによって使用されたリソースの記録をすべて保持し、.jar
ファイルまたは.cab
ファイルにパッケージ化します(cabarc
ユーティリティはMicrosoftから入手できます)。
$ java utils.applet.archiver.AppletArchiver URL filename
表2-1に、AppletArchiver
ユーティリティに渡される引数を示します。
autotype
Antタスクは、Webサービス用の非組込みデータ型コンポーネント(シリアライゼーション・クラスなど)を生成するために使用します。autotype
Antタスクの完全修飾名は、weblogic.ant.taskdefs.webservices.javaschema.JavaSchema
です。
WebサービスAntタスクの詳細なリストについては、『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンス』のAntタスク・リファレンスの項を参照してください。
BuildXMLGenは、分割ディレクトリ構造のエンタープライズ・アプリケーション用のbuild.xml
ファイルを生成するために使用します。このユーティリティの詳細は、『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』の分割開発ディレクトリでのアプリケーションのビルドに関する項を参照してください。
CertGen
ユーティリティによって生成される証明書は、デモまたはテスト専用のもので、本番環境では使用できません。
$ java utils.CertGen -certfile <cert_file> -keyfile <private_key_file> -keyfilepass <private_key_password> [-cacert <ca_cert_file>][-cakey <ca_key_file>] [-cakeypass <ca_key_password>] [-selfsigned][-strength <key_strength>] [-e <email_address>][-cn <common_name>] [-ou <org_unit>][-o <organization>] [-l <locality>][-s <state>][-c <country_code>] [-keyusage [digitalSignature,nonRepudiation,keyEncipherment, dataEncipherment,keyAgreement,keyCertSign, cRLSign,encipherOnly,decipherOnly]] [-keyusagecritical true|false] [-subjectkeyid <subject_key_identifier>] [-subjectkeyidformat UTF-8|BASE64] [-help]
表2-2に、CertGen
ユーティリティに渡される引数を示します。
表2-2 CertGenの引数
引数 | 定義 |
---|---|
-certfile cert_file -keyfile private_key_file |
生成されるパブリック証明書用と秘密鍵用の、拡張子を付けない出力ファイル名。 |
-keyfilepass private_key_password
|
生成される秘密鍵のパスワード。 |
-cacert ca_cert_file -cakey ca_key_file -cakeypass ca_key_password |
生成される証明書の発行者として使用されるCAのパブリック証明書、秘密鍵ファイル、秘密鍵パスワード。これらのオプションのうち1つまたは複数が指定されていない場合、関連するデモCAファイル |
-selfsigned |
信頼性のあるCA証明書として使用できる自己署名証明書を生成します。この引数を指定する場合は、 |
-strength key_strength
|
生成するキーの長さ(ビット単位)。キーが長くなるほど、暗号の解読が難しくなります。 |
-e email_address
|
生成される証明書に関連付ける電子メール・アドレス。 |
-cn common_name
|
生成される証明書に関連付ける名前。 |
-ou org_unit
|
生成される証明書に関連付ける組織単位名。 |
-o organization
|
生成される証明書に関連付ける組織名。 |
-l locality
|
市町村の名前。 |
-s state
|
組織が米国またはカナダにある場合は、その組織が活動している州の名前。省略不可です。 |
-c country_code
|
ISOの2文字の国コード。米国のコードはUS。 |
-keyusage [digitalSignature, nonRepudiation,keyEncipherment, dataEncipherment,keyAgreement, keyCertSign,cRLSign, encipherOnly,decipherOnly] |
キー用途の拡張機能、およびビット名のカンマ区切りのリストに応じたビット・セットを付加して証明書を生成します。 複数の処理に使用される可能性のあるキーに対して、処理を制限する場合は、キー用途を指定します。 |
-keyusagecritical true|false |
デフォルトでは、キー用途拡張機能は「重要」とマークされます。拡張が「重要」でない証明書を生成するには、 |
-subjectkeyid subject_key_identifier
|
指定されたサブジェクト・キー識別子を持つ証明書を生成します。 |
-subjectkeyidformat UTF-8|BASE64 |
|
デフォルトでは、CertGenユーティリティは現在のディレクトリまたはWL_HOME
ディレクトリから
CertGenCA.derおよびCertGenCAKey.der
ファイルを検索します。これは、weblogic.home
システム・プロパティまたはCLASSPATH
で指定します。かわりに、コマンド・ラインでCAファイルを指定することもできます。
次のコマンドを入力すると、testcert
という名前の証明書ファイルとtestkey
という名前の秘密鍵ファイルが生成されます。
$ java utils.CertGen -keyfilepass mykeypass -certfile testcert -keyfile testkey Generating a certificate with common name return and key strength 1024 issued by CA with certificate from CertGenCA.der file and key from CertGenCAKey.der file
Java EE EARファイルからクライアント側JARファイルを展開して、デプロイ可能なJARファイルを作成するには、weblogic.ClientDeployer
を使用します。weblogic.ClientDeployer
クラスは、Javaコマンド・ラインで次の構文を使用して実行します。
java weblogic.ClientDeployer ear-file client
ear-file
引数は、1つまたは複数のクライアント・アプリケーションJARファイルが格納されている展開されたディレクトリ か、または拡張子.ear
を持つJavaアーカイブ・ファイルです。
例:
java weblogic.ClientDeployer app.ear myclient
上記の例で、app.ear
は、myclient.jar
にパッケージ化されたJava EEクライアントを格納するEARファイルです。
EARファイルからクライアント側のJARファイルが展開されたら、weblogic.j2eeclient.Main
ユーティリティを使用してクライアント側アプリケーションをブート・ストラップし、次のようにWebLogic Serverインスタンスを示すようにします。
java weblogic.j2eeclient.Main clientjar URL [application args]
例:
java weblogic.j2eeclient.Main helloWorld.jar t3://localhost:7001 Greetings
clientgen
を使用して、Webサービスを呼び出すために必要なクライアント側のアーティファクト(JAX-RPCスタブなど)を生成します。『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンス』のAntタスク・リファレンスの項を参照してください。
WebLogic Server 9.0は、6.0より前のバージョンのOracle WebLogic Serverからの変換またはアップグレードをサポートしていません。バージョン6.1以降からのアップグレードについては、『Oracle WebLogic Serverアップグレード・ガイド』を参照してください。
dbping
コマンド・ライン・ユーティリティを使用すると、JDBCドライバを使用したDBMSとクライアント・マシンの間の接続をテストできます。このユーティリティを使用する前に、ドライバをインストールしておく必要があります。ドライバのインストール方法の詳細は、ドライバ・ベンダーのドキュメントを参照してください。また、『Oracle WebLogic Server JDBCのプログラミング』のWebLogic Serverでのサード・パーティ・ドライバの使用方法に関する項も参照してください。
DB2用のWebLogicタイプ4 JDBCドライバを使用する場合は、dbping
ユーティリティを使用して、DB2サーバー上にパッケージを作成することもできます。dbpingユーティリティを使用してデータベースに対してpingを実行すると、データベース・サーバー上にデフォルトのパッケージがドライバによって自動的に作成されます(まだ存在していない場合)。データベース・サーバー上にデフォルトのパッケージがすでに存在している場合、dbping
ユーティリティでは既存のパッケージが使用されます。
デフォルトのDB2パッケージには200の動的セクションが含まれます。-d
オプションを使用して、DB2パッケージに作成する動的セクションの異なる数を指定できます。また、-d
オプションは、接続テストで使用される接続に対し、CreateDefaultPackage=true
およびReplacePackage=true
も設定します。これにより、DB2ドライバはDB2サーバー上のDB2パッケージの置き換えるよう強制されます。(詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCのプログラミング』のDataDirectドキュメントの使用に関する項を参照してください。)動的セクション数を200
に設定して-d
オプションを使用することで、DB2サーバー上でデフォルトのパッケージを強制的に再作成できます。
注意:
DB2パッケージを作成するには、指定するユーザーはデータベースに対してCREATE PACKAGE権限を持っている必要があります。 |
$ java utils.dbping DBMS [-d dynamicSections] user password DB
表2-3に、dbping
コマンド・ライン・ユーティリティに渡される引数を示します。
表2-3 dbpingの引数
引数 | 定義 |
---|---|
DBMS
|
DBMSおよびJDBCドライバによって異なります。
|
[-d dynamicSections]
|
DB2パッケージに作成する動的セクション数を指定します。このオプションは、DB2用のWebLogicタイプ4 JDBCドライバを使用する場合のみ使用します。
|
user
|
ログインに使用する有効なデータベース・ユーザー名。
|
password
|
ユーザーの有効なデータベース・パスワード。 |
DB
|
データベースの名前と場所。使用するJDBCドライバに応じて次の形式で指定します。
説明:
|
Oracle Thinドライバの使用例を次に示します。
C:\>java utils.dbping ORACLE_THIN scott tiger dbserver1:1561:demo **** Success!!! **** You can connect to the database in your app using: java.util.Properties props = new java.util.Properties(); props.put("user", "scott"); props.put("password", "tiger"); props.put("dll", "ocijdbc9"); props.put("protocol", "thin"); java.sql.Driver d = Class.forName("oracle.jdbc.driver.OracleDriver").newInstance(); java.sql.Connection conn = Driver.connect("jdbc:oracle:thin:@dbserver1:1561:demo", props);
Derbyドライバの使用例を次に示します。Derbyは、WebLogic Serverにバンドルされているオープン・ソースのリレーショナル・データベース管理システムです。サンプル・アプリケーションとサンプル・コードでデモ用のデータベースとして使用されます。
$ java utils.dbping DERBY examples examples localhost:1527/demo **** Success!!! **** You can connect to the database in your app using: java.util.Properties props = new java.util.Properties(); props.put("user", "examples"); props.put("password", "examples"); java.sql.Driver d = Class.forName("org.apache.derby.jdbc.ClientDriver").newInstance(); java.sql.Connection conn = Driver.connect("jdbc:derby://localhost:1527/demo", props);
このAntタスクは、EARInitを呼び出します。EARInitは、EAR
用のapplication.xml
およびweblogic-application.xml
ファイルを生成します。詳細については、「EarInit (非推奨)」を参照してください。
DDInit
は、Oracle WebLogic Serverにデプロイされるアプリケーションのデプロイメント記述子を生成するためのユーティリティです。モジュールのアーカイブまたはフォルダをターゲットとし、DDInit
はモジュールのクラス・ファイルにある情報を使用して、適切なデプロイメント記述子ファイルを作成します。
そのコマンド・ライン版であるDDInit
は、新しいファイルを記述して既存の記述子ファイルを上書きします。META-INF
またはWEB-INF
が存在しない場合は、DDInit
によって作成されます。
以下のように、そのタイプに固有のDDInit
コマンドを使用することで、デプロイメント記述子を生成するJava EEデプロイ可能ユニットのタイプ(Webアプリケーションまたはエンタープライズ・アプリケーション)を指定します。
WAR
ファイル、またはWAR
ファイルとしてアーカイブするファイルが格納されたフォルダをターゲットとし、WebInit
はモジュールのweb.xml
およびweblogic.xml
ファイルを作成します。
prompt> java weblogic.marathon.ddinit.WebInit <module>
EarInit
ツールは、このリリースのOracle WebLogic Serverで非推奨になりました。したがって、以下の操作は行わないようにしてください。
DDInit
ユーティリティを使用してエンタープライズ・アプリケーションのデプロイメント記述子を生成します。
ddcreate
Antタスクを使用します。このタスクはEarInit
を呼び出します。
このコマンドを使用して、EAR
のapplication.xml
およびweblogic-application.xml
ファイルを生成します。既存のEAR
、またはEAR
ファイルにアーカイブするJAR
またはWAR
ファイルが格納されたフォルダをターゲットとします。
prompt> java weblogic.marathon.ddinit.EarInit <module>
weblogic.Deployerツールを使用すると、コマンド・ラインまたはスクリプト環境で、Java EEアプリケーションおよびコンポーネントをWebLogic Serverにデプロイできます。このツールの使用方法の詳細は、『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』のweblogic.Deployerコマンド・ライン・リファレンスの項を参照してください。
weblogic.Deployer
ユーティリティは、非推奨となったweblogic.deploy
ユーティリティにかわるものです。
der2pem
ユーティリティを使用すると、X509証明書をDER形式からPEM形式に変換できます。.pem
ファイルは、変換元の.der
ファイルと同じディレクトリに書き込まれ、同じファイル名になります。
$ java utils.der2pem derFile [headerFile] [footerFile]
表2-4に、der2pem
ユーティリティに渡される引数を示します。
表2-4 der2pemの引数
引数 | 説明 |
---|---|
derFile
|
変換するファイルの名前。ファイル名は |
headerFile
|
PEMファイルに配置されるヘッダー。デフォルトのヘッダーは、"-----BEGIN CERTIFICATE-----"です。 変換中のDERファイルが秘密鍵ファイルの場合は、ヘッダー・ファイルを使用します。以下のいずれかを含むヘッダー・ファイルを作成します。
注意: ファイル内のヘッダー行の最後には、改行が必要になります。 |
footerFile
|
PEMファイルに配置されるヘッダー。デフォルトのヘッダーは、"-----END CERTIFICATE-----"です。 変換中のDERファイルが秘密鍵ファイルの場合は、フッター・ファイルを使用します。ヘッダーに以下のいずれかを含むフッター・ファイルを作成します。
注意: ファイル内のヘッダー行の最後には、改行が必要になります。 |
Derbyは、Java、JDBCおよびSQLの標準に基づいたオープン・ソースのリレーショナル・データベース管理システムです。WebLogic Serverにバンドルされており、サンプル・アプリケーションとサンプル・コードでデモ用のデータベースとして使用されます。Derbyの詳細は、http://db.apache.org/derby
を参照してください。
『Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansバージョン2.1のプログラミング』のappcリファレンスに関する項を参照してください。
EJBGenは、Enterprise JavaBeans 2.0のコード・ジェネレータです。Beanクラス・ファイルにjavadocタグでアノテーションを付けて、EJBGenでリモート・クラスとホーム・クラス、およびEJBアプリケーションのデプロイメント記述子ファイルを生成し、編集および管理する必要があるEJBファイルの数を1つに減らすことができます。
『Oracle WebLogic Server Enterprise JavaBeansバージョン2.1のプログラミング』のEJBGenリファレンスに関する項を参照してください。
weblogic.security.Encrypt
ユーティリティは、クリア・テキストの文字列をOracle WebLogic Server用に暗号化します。このユーティリティは、現在のディレクトリの暗号化サービス、または指定されたOracle WebLogic Serverドメインのルート・ディレクトリの暗号化サービスを使用します。
注意: 文字列は、暗号化した文字列が使用されるOracle WebLogic Serverドメインの暗号化サービスを使って暗号化しなければなりません。そうしないと、サーバーはその文字列を復号化できません。 |
Oracle WebLogic Serverドメインに少なくとも1つのサーバー・インスタンスがあるマシン上でのみ、weblogic.security.Encrypt
ユーティリティを実行できます。クライアントからは実行できません。
注意: このユーティリティは、管理サーバーのドメイン・ディレクトリから実行するか、または管理サーバーをホストするマシン上で実行し、ドメイン・ルート・ディレクトリを指定することをお薦めします。 |
java [-Dweblogic.RootDirectory=dirname] [-Dweblogic.management.allowPasswordEcho=true] weblogic.security.Encrypt [password]
表2-5に、weblogic.security.Encrypt
ユーティリティに渡される引数を示します。
表2-5 Encryptの引数
引数 | 定義 |
---|---|
dirname
|
省略可能。暗号化した文字列が使用されるOracle WebLogic Serverドメイン・ディレクトリ。指定しない場合、デフォルトのドメイン・ルート・ディレクトリは現在のディレクトリ(ユーティリティを実行するディレクトリ)になります。 |
weblogic.management.allowPasswordEcho |
省略可能。コマンド・ラインで入力した文字が表示されるようにします。 |
password
|
省略可能。暗号化するクリア・テキストの文字列。コマンド・ラインで省略した場合は、パスワードの入力を求められます。 |
ユーティリティは、現在のディレクトリにある暗号化サービスを使用して暗号化した文字列を返します。
java weblogic.security.Encrypt xxxxxx {AES}yWv/i0qhfM4/IvzoghzjHj/xpJUkQPF8OWuSfh0f0Ss=
ユーティリティは、指定されたドメインの場所にある暗号化サービスを使用して暗号化した文字列を返します。
java -Dweblogic.RootDirectory=./mydomain weblogic.security.Encrypt xxxxxx {AES}wr86u9Z5DHr+5p7WIbzTDSy4M/sl7EYnX/K5xzcarDQ=
ユーティリティは、現在のディレクトリで暗号化した文字列を返します。このときにパスワードは表示されません。
java weblogic.security.Encrypt Password: {AES}LIX8hoiStcAhph0PGCpveouw/0UO0lciODuj+TQh/bs=
getProperty
ユーティリティを使用すると、Javaの設定およびシステムに関する詳細情報を表示できます。引数はありません。
$ java utils.getProperty -- listing properties -- user.language=en java.home=c:\java11\bin\.. awt.toolkit=sun.awt.windows.WToolkit file.encoding.pkg=sun.io java.version=1.1_Final file.separator=\ line.separator= user.region=US file.encoding=8859_1 java.vendor=Sun Microsystems Inc. user.timezone=PST user.name=mary os.arch=x86 os.name=Windows NT java.vendor.url=http://www.sun.com/ user.dir=C:\weblogic java.class.path=c:\weblogic\classes;c:\java\lib\cla... java.class.version=45.3 os.version=4.0 path.separator=; user.home=C:\
ImportPrivateKey
ユーティリティを使用すると、プライベート・キーストア・ファイルに秘密鍵をロードできます。
$ java utils.ImportPrivateKey -certfile <cert_file> -keyfile <private_key_file> [-keyfilepass <private_key_password>] -keystore <keystore> -storepass <storepass> [-storetype <storetype>] -alias <alias> [-keypass <keypass>] [-help]
表2-6に、ImportPrivateKey
ユーティリティに渡される引数を示します。
表2-6 ImportPrivateKeyの引数
引数 | 定義 |
---|---|
cert_file
|
秘密鍵に関連付けられている証明書の名前。 |
private_key_file
|
生成される秘密鍵ファイルの名前。 |
private_key_password
|
秘密鍵のパスワード。 |
keystore
|
キーストア・ファイルの名前。キーストアが存在しない場合は、新しいキーストアが作成されます。 |
storepass
|
キーストアのパスワード。 |
storetype
|
キーストアのタイプ(フォーマット)。
keystore.type=jks 構成済みのセキュリティ・プロバイダでサポートされている場合は、別の |
alias
|
キーストアにインポートされている証明書および秘密鍵のルックアップに使用する名前。 |
keypass
|
キーストアにインポートされている秘密鍵エントリのパスワード。 |
注意:
|
次の操作を行うには、以下の手順に従います。
CertGen
ユーティリティで証明書および秘密鍵を生成する
ImportPrivateKey
ユーティリティでキーストアを作成して秘密鍵を格納する
注意: デフォルトでは、CertGenユーティリティは現在のディレクトリまたは かわりに、コマンド・ラインでCAファイルを指定することもできます。デフォルトの設定を使用する場合、コマンド・ラインでCAファイルを指定する必要はありません。 |
証明書を生成するには、次の手順に従います。
次のコマンドを入力すると、testcert
という名前の証明書ファイルとtestkey
という名前の秘密鍵ファイルが生成されます。
$ java utils.CertGen -keyfilepass mykeyfilepass -certfile testcert -keyfile testkey Generating a certificate with common name return and key strength 1024 issued by CA with certificate from CertGenCA.der file and key from CertGenCAKey.der file
証明書をDER形式からPEM形式に変換します。
$ java utils.der2pem CertGenCA.der
証明書と認証局(CA)を連結します。
$ cat testcert.pem CertGenCA.pem >> newcerts.pem
mykeystore
という名前のキーストアを新たに作成し、testkey.pem
ファイルにある秘密鍵をロードします。
$ java utils.ImportPrivateKey -keystore mykeystore -storepass mypasswd -keyfile mykey -keyfilepass mykeyfilepass -certfile newcerts.pem -keyfile testkey.pem -alias passalias No password was specified for the key entry Key file password will be used Imported private key testkey.pem and certificate newcerts.pem into a new keystore mykeystore of type jks under alias passalias
JHTMLファイルをJSPファイルに変換します。結果を慎重に調べてください。JHTMLコードには予測できない部分があるため、jhtml2jsp
は必ずしも完璧な変換結果を生成しません。
出力は、元のファイルに基づいた名前の新しいJSPファイルです。
JSPページから自動生成されるHTTPサーブレットは、JHTMLから生成される通常のHTTPサーブレットとは異なります。JSPサーブレットはweblogic.servlet.jsp.JspBase
を拡張したものであり、通常のHTTPサーブレットで使用できるメソッドにアクセスできません。
JHTMLページでこれらのメソッドを参照してサーブレットのcontext
またはconfig
オブジェクトにアクセスする場合は、これらの暗黙的オブジェクトを表すJSPの予約語でメソッドを置き換える必要があります。
JHTMLでJSPの予約語と同じ名前の変数を使用している場合、ツールは警告を出力します。生成されたJSPページのJavaコードを編集して、変数名を予約語とは違う名前に変更する必要があります。
JSP固有のコンパイラ・タスク。「appc」を使用してください。
logToZip
ユーティリティは、HTTPサーバー・ログ・ファイルの内容を検索し、その中でサーバーによってロードされるJavaクラスを検出してから、それらのJavaクラスを含む非圧縮の.zip
ファイルを作成します。このユーティリティは、HTTPサーバーのドキュメント・ルート・ディレクトリから実行します。
このユーティリティを使用するには、HTTPサーバーによって作成されたログ・ファイルへのアクセスが必要です。
$ java utils.logToZip logfile codebase zipfile
表2-8に、logToZip
ユーティリティに渡される引数を示します。
表2-8 logToZipの引数
引数 | 定義 |
---|---|
logfile
|
必須。ログ・ファイルの完全修飾パス名。 |
codebase
|
必須。アプレットのコード・ベース、またはコード・ベースがない場合は |
zipfile
|
必須。作成する |
MBeanコマンド(CREATE
、DELETE
、GET
、INVOKE
およびSET
)は、MBeanを管理するために使用します。『WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』の編集コマンドに関する項を参照してください。
MulticastTest
ユーティリティは、WebLogicクラスタの構成時にマルチキャストに関する問題をデバッグする場合に便利です。このユーティリティは、マルチキャスト・パケットを送信し、ネットワーク上で、マルチキャストがどのくらい効果的に機能しているかについての情報を返します。特に、MulticastTest
は標準出力を通して以下のタイプの情報を表示します。
現在のサーバーが送信する各メッセージの確認およびシーケンスID
現在のサーバーを含む、任意のクラスタリングされたサーバーから受信した各メッセージのシーケンスと送信者ID
メッセージを受信したがシーケンスがない場合は、シーケンス紛失警告
予期されていたメッセージが受信されなかった場合は、メッセージ紛失警告
MulticastTest
を使用するには、まず、マルチキャスト・トラフィックのテストを行う各ノードにこのユーティリティをコピーします。
ヒント: 現在実行しているWebLogicクラスタのアドレスと同じマルチキャスト・アドレス( |
マルチキャストの設定については、WebLogic Serverホスト・マシンのオペレーティング・システムおよびハードウェアの構成に関するドキュメントを参照してください。クラスタの構成の詳細は、『Oracle WebLogic Serverクラスタの使用』を参照してください。
$ java utils.MulticastTest -n name -a address [-p portnumber] [-t timeout] [-s send]
表2-9に、MulticastTest
ユーティリティに渡される引数を示します。
表2-9 MulticastTestの引数
引数 | 定義 |
---|---|
-n name
|
必須。シーケンスされたメッセージの送信者を示す名前。開始するテスト・プロセスごとに、異なる名前を使用してください。 |
-a address
|
シーケンスされたメッセージがブロードキャストされるマルチキャスト・アドレス。または、クラスタ内のサーバーが互いに通信するマルチキャスト・アドレス。(デフォルトは237.0.0.1)。 |
-p portnumber
|
省略可能。クラスタ内のすべてのサーバーが通信するマルチキャスト・ポート。(マルチキャスト・ポートは、WebLogic Serverに設定されたリスニング・ポートと同じで、設定されていない場合のデフォルトは7001です。) |
-t timeout
|
省略可能。マルチキャスト・メッセージが受け取れない場合のアイドル・タイムアウト(秒単位)。この引数を設定しない場合、デフォルトは600秒(10分)です。タイムアウトを経過すると、タイムアウトの確認情報が |
-s send
|
省略可能。送信間の時間間隔(秒単位)。この引数を設定しない場合、デフォルトは2秒です。送信された各メッセージの確認情報が、 |
$ java utils.MulticastTest -N server100 -A 237.155.155.1 Set up to send and receive on Multicast on Address 237.155.155.1 on port 7001 Will send a sequenced message under the name server100 every 2 seconds. Received message 506 from server100 Received message 533 from server200 I (server100) sent message num 507 Received message 507 from server100 Received message 534 from server200 I (server100) sent message num 508 Received message 508 from server100 Received message 535 from server200 I (server100) sent message num 509 Received message 509 from server100 Received message 536 from server200 I (server100) sent message num 510 Received message 510 from server100 Received message 537 from server200 I (server100) sent message num 511 Received message 511 from server100 Received message 538 from server200 I (server100) sent message num 512 Received message 512 from server100 Received message 539 from server200 I (server100) sent message num 513 Received message 513 from server100
pem2der
ユーティリティを使用すると、X509証明書をPEM形式からDER形式に変換できます。.der
ファイルは、変換元の.pem
ファイルと同じディレクトリに書き込まれます。
$ java utils.pem2der
graceland_org.pem
Decoding
................................................................
................................................................
................................................................
................................................................
................................................................
WebLogic RMIコンパイラは、リモート・オブジェクトを生成してコンパイルするためのコマンド・ライン・ユーティリティです。weblogic.rmic
は、クライアント側でアプリケーションのカスタム・リモート・オブジェクト・インタフェースに対して動的プロキシを生成し、サーバー側オブジェクトにホット・コード生成を提供します。『Oracle WebLogic Server RMIのプログラミング』のWebLogic RMIコンパイラの使用方法に関する項を参照してください。
Schema
ユーティリティを使用すると、WebLogic JDBCドライバを使用してデータベースにSQL文をアップロードできます。データベース接続の詳細は、『Oracle WebLogic Server JDBCのプログラミング』を参照してください。
$ java utils.Schema driverURL driverClass [-u username] [-p password] [-verbose] SQLfile
表2-11に、Schema
ユーティリティに渡される引数を示します。
次のコードでは、examples.utils
パッケージのSchema
コマンド・ラインを示します。
$ java utils.Schema "jdbc:derby://localhost:1527/demo" "org.apache.derby.jdbc.ClientDriver" -u examples -p examples examples/utils/ddl/demo.ddl utils.Schema will use these parameters: url: jdbc:derby://localhost:1527/demo driver: org.apache.derby.jdbc.ClientDriver user: examples password: examples SQL file: examples/utils/ddl/demo.ddl
servicegen
Antタスクは、EJB JARファイルまたはJavaクラス・リストを入力として取り、必要なすべてのWebサービス・コンポーネントを作成してそれらをデプロイ可能なEARファイルにパッケージ化します。
WebLogic Webサービスの8.1と9.0の間で多くの点が変更され、WebサービスがJava EE標準になりました。
WebサービスAntタスクの詳細なリストについては、『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンス』のAntタスク・リファレンスの項を参照してください。
このAntタスクは、FileSet
に含まれているbuild.xml
ファイルを実行します。このタスクは、FileSet
に定義されているすべてのファイルが有効なビルド・ファイルであると見なし、それぞれのファイルに対してAnt
タスクを実行します。
FileSet
のフィルタ処理が正確であることを確認してください。SearchAndBuildTask
の呼出し元となるbuild.xml
ファイルが含まれている場合、このタスクは最上位のビルド・ファイル(それ自身)を永久に実行することになるため、無限ループとなります。
<project name="all_modules" default="all" basedir="."> <taskdef name="buildAll" classname="weblogic.ant.taskdefs.build.SearchAndBuildTask"/> <target name="all"> <buildAll> <fileset dir="${basedir}"> <include name="**\build.xml"/> <exclude name="build.xml"/> </fileset> </buildAll> </target> </project>
Javaクラスを使用して実装されるWebLogic WebサービスのJavaソース・ファイルからweb-services.xml
デプロイメント記述子ファイルを生成します。
WebLogic Webサービスの8.1と9.0の間で多くの点が変更され、WebサービスがJava EE標準になりました。
WebサービスAntタスクの詳細なリストについては、『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンス』のAntタスク・リファレンスの項を参照してください。
system
ユーティリティを使用すると、コンピュータの操作環境に関する基本的な情報を表示できます。この情報には、JDKの製造メーカーとバージョン、CLASSPATH
、オペレーティング・システムに関する情報などがあります。
$ java utils.system * * * * * * * java.version * * * * * * * 1.5.0_03 * * * * * * * java.vendor * * * * * * * * * * * * * * java.class.path * * * * * * * C:\Oracle\Middleware\wlserver_10.3\server\classes; C:\dev\src\build\JROCKI~2.0_0\lib\tools.jar; ... * * * * * * * os.name * * * * * * * Windows 2000 * * * * * * * os.arch * * * * * * * x86 * * * * * * * os.version * * * * * * * 5.0
WebLogic Serverには、既存の証明書チェーンがWebLogic Serverによって拒否されるかどうかをチェックするためのValidateCertChain
ユーティリティが用意されています。このユーティリティは、PEMファイル、PKCS-12ファイル、PKCS-12キーストア、およびJKSキーストアの証明書チェーンを使用します。このユーティリティでは、証明書チェーン全体が使用される必要があります。以下は、ValidateCertChain
ユーティリティの構文です。
java utils.ValidateCertChain -file pemcertificatefilenamejava utils.ValidateCertChain -pem pemcertificatefilenamejava utils.ValidateCertChain -pkcs12store pkcs12storefilenamejava utils.ValidateCertChain -pkcs12file pkcs12filename passwordjava utils.ValidateCertChain -jks alias storefilename [storePass]
有効な証明書チェーンの例:
java utils.ValidateCertChain -pem zippychain.pemCert[0]: CN=zippy, OU=FORTESTINGONLY,O=MyOrganization,L=MyTown,ST=MyState,C=USCert[1]: CN=CertGenCAB,OU=FOR TESTINGONLY,O=MyOrganization,L=MyTown,ST=MyState,C=US Certificate chain appears valid
無効な証明書チェーンの例:
java utils.ValidateCertChain -jks mykey mykeystoreCert[0]: CN=corba1, OU=FOR TESTING ONLY, O=MyOrganization,L=MyTown,ST=MyState,C=US CA cert not marked with critical BasicConstraint indicating it is a CACert[1]: CN=CACERT,OU=FOR TESTING ONLY, O=MyOrganization,L=MyTown,ST=MyState,C=USCertificate chain is invalid
verboseToZip
ユーティリティは、HTTPサーバーのドキュメント・ルート・ディレクトリから実行されると、verboseモードで実行されているJavaアプリケーションから標準出力を取得し、参照されているJavaクラスを検出してから、それらのJavaクラスを含む非圧縮の.zip
ファイルを作成します。
このユーティリティは、デプロイメント用のJava EE EARファイル、EJB JARファイル、またはWARファイルをコンパイルおよび検証します。
詳細は、『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』のwlappcを使用したモジュールおよびアプリケーションのビルドに関する項を参照してください。
wlcompile
Antタスクは、javac
コンパイラを呼び出して、アプリケーションのJavaファイルを分割開発ディレクトリ構造にコンパイルするために使用します。『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』の分割開発ディレクトリでのアプリケーションのビルドに関する項を参照してください。
wlconfig Antタスクを使用すると、動作中の管理サーバー・インスタンス上でMBeanの作成、問合せ、変更を行うことで、WebLogic Serverドメインを構成できます。このAntタスクの詳細は、『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』のAntタスクを使用したWebLogic Serverドメインの構成に関する項を参照してください。
wldeploy
Antタスクでは、Antタスクで指定した属性を使用してデプロイヤの機能を実行できます(「デプロイヤ」を参照)。『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』の分割開発ディレクトリからのデプロイメントとパッケージ化に関する項を参照してください。
wlpackage
Antタスクは、分割開発ディレクトリ・アプリケーションを、WebLogic Serverにデプロイ可能な従来のEARファイルとしてパッケージ化するのに使用します。『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』の分割開発ディレクトリからのデプロイメントとパッケージ化に関する項を参照してください。
wlserver
Antタスクを使用すると、WebLogic Serverインスタンスを起動、再起動および停止したり、WebLogic Serverインスタンスへ接続したりできます。サーバー・インスタンスは、構成済のWebLogic Serverドメインにすでに存在している場合もありますが、存在しない場合は、generateconfig=true
属性を使用して開発用の新しい単一サーバー・ドメインを作成できます。このAntタスクの詳細は、『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』のwlserver Antタスクを使用したサーバーの起動とドメインの作成に関する項を参照してください。
wsdl2Service
Antタスクは、既存のWSDLファイルを入力として取り、目的のWebサービスの実装を表現するJavaインタフェースと、Webサービスを記述するweb-services.xml
ファイルを生成するWebサービス・ツールです。『Oracle WebLogic Server JAX-WS Webサービス・スタート・ガイド』のWSDLファイルから開始するWebLogic Webサービスの開発: 主な手順に関する項を参照してください。
wsdlgen
Antタスクは、Webサービスを実装するEARおよびWARファイルからWSDLファイルを生成するWebサービス・ツールです。
WebLogic Webサービスの8.1と9.0の間で多くの点が変更され、WebサービスがJava EE標準になりました。
WebサービスAntタスクの詳細なリストについては、『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンス』のAntタスク・リファレンスの項を参照してください。
Web Services wspackage
Antタスクは、WebLogic Webサービスの各種コンポーネントをデプロイ可能な新規EARファイルにパッケージ化し、既存のEARファイルにコンポーネントを追加するために使用します。
WebLogic Webサービスの8.1と9.0の間で多くの点が変更され、WebサービスがJava EE標準になりました。
WebサービスAntタスクの詳細なリストについては、『Oracle WebLogic Server WebLogic Webサービス・リファレンス』のAntタスク・リファレンスの項を参照してください。