Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server WebLogic Tuxedo Connector管理ガイド 12c リリース1 (12.1.1) B65956-01 |
|
前 |
この章では、WebLogic Tuxedo Connectorのトラブルシューティング情報について説明します。
この章の内容は以下のとおりです。
WebLogic Tuxedo Connectorは、WebLogic Serverログ・ファイルを使用してログ情報を記録します。ログ情報を記録するには、次のことを行ってください。
TraceLevel
がサポートされなくなったため、システム・デバッグを使用してください。デフォルトではすべてのデバッグ・トレースは無効になっています。デバッグの設定方法については、「システム・レベルのデバッグ設定」を参照してください。
WebLogic Serverのプロパティ設定の詳細は、「Oracle WebLogic Tuxedo Connectorプロパティの設定方法」を参照してください。
ログ・ファイルにトレース情報を書き込む指定は、以下の手順で行います。
左ペイン内で「サーバー」のノードをクリックします。
左ペイン内で使用するサーバーを選択します。
「ロギング」タブを選択します。
「全般」タブをクリックします。
「標準出力のロギングのリダイレクトを有効化」をクリックします。
「標準出力」の「重大度」しきい値を「Info」に設定します。
ユーザー・データのダンプを有効化するには、java.weblogic.Server
コマンドに次の行を追加します。
JAVA_OPTIONS=-Dweblogic.debug.DebugWTCUData=true
ダンプを有効化すると、接続の確立後にユーザー・データがダンプされます。他のデバッグ・プロパティが有効化されていない場合、通常のWTCエラー・メッセージと情報メッセージ以外では、このデータが唯一のダンプされるWTC情報になります。ダンプはWLSのサーバー・ログ・ファイルで使用できます。
ダンプのフォーマットは次のとおりです。
発信メッセージの場合
Outbound UDATA: buffer type (<type>, <subtype>) +++++ User Data(size) +++++ ......
着信メッセージの場合
Inbound UDATA: buffer type (<type>, <subtype>) +++++ User Data(size) +++++ ......
この節では、よくあるユーザーからの質問に対する解決策について説明します。
simpserv
サンプルを構築すると、次のようなエラーが表示されます。
<date> <Error> <EJB> <EJB Deployment: Tolower has a class weblogic.wtc.jatmi.tpserviceHome which is in the classpath. This class should only be located in the ejb-jar file.>
このエラー・メッセージは、このリリースのWebLogic Tuxedo Connectorでは無視できます。EJBは、EJB jarファイルのEJB呼出しにすべてのインタフェースを要求します。しかし、WebLogic Tuxedo ConnectorのインタフェースのいくつかはCLASSPATHで実装されるため、コンパイラが例外を発生します。EJBをデプロイするとき、コンパイラはクラスのいくつかがCLASSPATHで検出されるために再デプロイできないことを示します。
WebLogic Server 7.0より前のリリースでは、WebLogic Tuxedo Connectorのセッションの開始にWebLogic Serverの起動クラスを、またセッションの終了にWebLogic Serverの停止クラスを使用していました。WebLogic Server 8.1以降では、WTCサービスを使用してWebLogic Tuxedo Connectorセッションが管理されます。
WebLogic Tuxedo Connectorセッションは、構成済みのWTCサービスが、選択されたサーバーに割り当てられたときに開始します。
WebLogic Tuxedo Connectorセッションは、WTCサービスがWebLogic Serverから削除されたとき、またはWebLogic Serverがシャットダウンされたときに終了します。
Tuxedoキュー・ブリッジは、WTCサービスにTuxedoキュー・ブリッジおよびリダイレクトの構成が存在し、選択したサーバーにWTCサービスを割り当てる場合に開始されます。
WTCサービスをサーバーに割当てようとすると、コンソールに例外メッセージが表示されます。どうすればよいでしょうか。
構成済みの有効なWTCサービスがあることを確認します。WTCサービスをサーバーに割り当てるには、各WTCサービスに1つ以上のローカルTuxedoアクセス・ポイントが構成されている必要があります。サーバーのログに、次のように表示されます。
<Apr 22, 2002 4:21:35 PM EDT> <Error> <WTC> <180101> <At least one local domain has to be defined.>
Oracle WebLogic Tuxedo ConnectorとTuxedo間で接続の確立中に問題が発生します。どうすればよいでしょうか。
Tuxedoサーバーが起動されていることを確認します。
TraceLevel
を設定し、デバッグ・モードを有効にします。接続テストを再度行い、WebLogic Tuxedo ConnectorとTuxedoログ・ファイルにエラー・メッセージがないかチェックします。
マシン名やlocalhostの使用は避けます。ネットワークの位置を指定する場合には、必ずIPアドレスを使用します。
AclPolicy
属性とCredentialPolicy
属性をチェックします。AclPolicy
がLOCAL
なら、リモート・ドメインDOMAINID
をWebLogic Serverユーザーとして登録する必要があります。詳細は、「ユーザー認証」を参照してください。
WebLogic Server 6.xからの移行で、使用していたアプリケーションでセキュリティ機能を使用していた場合、PasswordKey
をWebLogic Serverプロパティとして設定する必要があります。詳細は、「Oracle WebLogic Tuxedo Connectorプロパティの設定方法」を参照してください。
Tuxedoリモート・ドメインに対するWebLogic Tuxedo Connector構成をチェックします。リモート・ドメインは、Oracle WebLogic Tuxedo Connectorで構成されたリモート・ドメインの名前と一致している必要があります。
たとえば、Tuxedo DMCONFIG *DM_LOCAL_DOMAINSセクションでsimpapp
という名前が構成されている場合、この名前はリモートTuxedoアクセス・ポイントのアクセス・ポイントID
属性内の名前と一致している必要があります。
BEAカスタマ・サポートに問い合わせます。