この付録では、Oracle Database Applianceのコア数に関するトピックとpay-as-you-grow機能について説明します。この付録では、次の項目について説明します。
Oracle Database Applianceには、2台のサーバーがあります。各サーバーには2つのCPUが含まれ、各CPUにはハイパー・スレッドに対応した6つのコアがあります。デフォルトでは、Oracle Appliance Managerを構成する場合、24のコア(サーバーごとに2つの6コア型CPU)がすべて有効で、ハイパー・スレッドに対応しています。
Oracle Database Applianceのライセンスは、システム上にあるライセンス保有コアの数によって決まります。pay-as-you-growライセンス機能を使用すると、システム・リソースのニーズの変化に応じてCPUのコア数を変更できます。
ライセンス保有コアの数は、アプリケーションに現在必要なレベルまで減らすことができます。後でアプリケーションの能力を高めることが必要になったら、コアの数を増やすことができます。ライセンス保有コアの数を変更するには、コア・キーを取得して適用し、表B-1のオプションの1つを構成します。
表B-1 Oracle Database ApplianceのCPU、サーバー・ノードおよびアプライアンス別のコア数
CPUコア数 | 各ノードのライセンス保有コア数(ハイパー・スレッドあり) | アプライアンスのアクティブなコア |
---|---|---|
1 |
2 |
4 |
2 |
4 |
8 |
3 |
6 |
12 |
4 |
8 |
16 |
5 |
10 |
20 |
6 |
12 |
24 |
アプリケーションのパフォーマンス要件を確認した後、システムの初期コア数を必要なレベルまで減らし、要件の増加に応じて増やすことができます。
CPUコア数を変更する前に、次のルールおよび制限を確認してください。
アクティブなハイパー・スレッド・コアの必要数に応じてキーを取得します。サーバーごとに2、4、6、8、10または12を選択する必要があります。
CPUコア数をより少ないアクティブなコア数に変更した後は、CPUコア数を増やすことのみ可能です。
たとえば、サーバー・ノードごとにCPUコア数を6に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を8、10または12に変更できます。その後、CPUコア数を8に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を10または12に変更できます。
1つのSIに複数の製品を設定できますが、コア・キーの生成はOracle Database Applianceごとに一意であり、そのアプライアンスのシリアル番号に登録されます。
サーバー・ノードごとに12のCPUコアが必要な場合は、コア数を変更しないでください。デフォルト構成を使用してください。必要以上のリソースがある場合は、その時点でコア数を減らすことができます。
注意: CPUコア数を12に変更する手順に従った場合、CPUコア数を減らすことはできません。エラーが即時発生した場合は、エラーの修正に関するサポートを受けるためにOracleサポート・サービスに連絡してください。 |
関連項目: コア・ライセンスの詳細は『Oracle Database Applianceライセンス情報』を参照 |
注意: 初期デプロイ後にコア数を変更すると、両方のサーバーが再起動します。初期デプロイ後、ユーザーの停止時間を短縮するために、コア数をより適切な数に変更してください。 |
CPUコア数を変更するには、次の手順に従います。
次の情報を収集します。
サポートID (SI)
Oracle Database Applianceシリアル番号
構成するコア数値
My Oracle Supportにログインします。
https://myoraclesupport.com
「Settings」タブをクリックし、メニューから「Assets」を選択します。
アセット・リスト内のアプライアンスのシリアル番号を検索します。
シリアル番号が見つからない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。
アプライアンスのシリアル番号を選択します。
使用可能なアクションから、「Manage Key...」を選択します。
「Manage Cores Configuration Key」ダイアログ・ボックスで、アプライアンスのシリアル番号を表示できます。キーが以前に生成されていた場合、現在の構成を表示できます。
「Cores Per Server」リストで、必要なサーバーごとにアクティブなCPUコアの数を選択します。選択した値は、アプライアンス上の両方のサーバーに適用されます。
最初は、2
、4
、6
、8
、10
または12
から選択できます。
それ以降は、現在の数より大きい数のみ選択できます。
「Generate Key」をクリックして、キーを生成します。
「Copy Key to Clipboard」をクリックして、キーをクリップボードにコピーします。
キーを空のテキスト・ファイルに貼り付けて、そのファイルをOracle Database Appliance上の場所に保存します。
Oracle Database Applianceサーバー・ノードの1つにroot
としてログオンします。
注意: このステップのコマンドを使用すると、両方のOracle Database Applianceサーバー・ノードが再起動し、再構成が完了します。
次のコマンドを実行します。key_file_location
は、ステップ8で作成したテキスト・ファイルのフルパス名です。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli apply core_config_key key_file_location
次に例を示します。
/opt/oracle/oak/bin/oakcli apply core_config_key /home/myfile.txt
システムの再起動後、Oracle Database Applianceは再構成され、両方のサーバーは指定したCPUコア数で実行されます。
注意: CPUコア数の変更の手順も、『Oracle Database Applianceライセンス情報』を参照してください。 |
関連項目: コア数を変更するためのキーのリクエストの詳細は次のURLから入手できるMy Oracle Supportのノート1383197.1「Oracle Database Appliance - Generating a Key via MOS to change your CORE Count」を参照: |