この付録では、8.1、9.2または10.0/10.2/10.3/10.3.2からWebLogic Portal 10.3.4へのアップグレードにWebLogicアップグレード・ウィザードを使用しない場合に、データベース・アップグレード作業を手動で実行する方法について説明します。
アップグレードで使用するファイルおよび特定のアップグレード手順の詳細は、<
WLPORTAL_HOME>\common\lib\upgrade\db
ディレクトリにあるREADME.txt
ファイルおよびupgrade_db.properties
ファイルを参照してください。
この付録には次のセクションがあります。
WebLogicアップグレード・ウィザードを使用してメインのWebLogic Portalデータベースを8.1、9.2または10.0/10.2/10.3/10.3.2から10.3.4にアップグレードしなかった場合は、アップグレードを手動で実行できます。
注意: アップグレード・プロセスの一環として、DDLによって、p13nDatasourceが構成されているスキーマ内にRDBMSセキュリティ・ストア表が自動的に作成されます。p13nDatasourceが構成されているスキーマ以外のデータベース・スキーマを使用または構成する必要がある場合、ポータル・ドメイン管理者は次のスクリプトを手動で実行して、そのスキーマに対するRDBMSセキュリティ・ストア表を作成する必要があります。
RDBMSセキュリティ・ストア表の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Portalデータベース管理ガイドのRDBMSセキュリティ・ストア表に関する項を参照してください。 |
WebLogic Portalデータベースをアップグレードするには、次の手順を実行します。
WebLogic Serverを停止します。
データベース・ベンダーの指示に従って、データベース・データをバックアップします。
データベース環境の<
WLPORTAL_HOME>\common\lib\upgrade\db\upgrade_db.properties
ファイルを編集します。@記号および記号間のテキストを、@DB_USER@
、@DB_PASSWORD@
、@DB_HOST@
、@DB_PORT@
および@DB_NAME@
に対する正しい値で置き換えます。
upgrade_db.properties
ファイルでポータル・データベースのfiles=
設定を変更し、非コメント化します。特定のアップグレード・タイプ(9.2から10.3.4または8.1から10.3.4)のupgrade_db.properties
ファイルの指示に従います。
次のスクリプトを実行します。upgrade_db.cmd/.sh
8.1から10.3.4にアップグレードする場合は、upgrade_db_data.cmd/.sh
スクリプトを実行してデータベース・データをアップグレードします。
メインのWebLogic Portalデータベースを8.1 SP4、SP5またはSP6からアップグレードする場合は、パッチ番号CR244936が適用されているかどうかを確認します。このパッチが適用されていれば、メインのWebLogic Portalデータベースの手動アップグレードはこれで完了です。このパッチについては、WebLogic Portal 8.1 SP5リリース・ノート(http://download.oracle.com/docs/cd/E13218_01/wlp/docs81/relnotes/index.html
)で次のように説明されています。
CR237251: マークアップが4000バイトを超える場合、データベースに保存しようとするとエラーが発生します。データの移入されたPF_MARKUP_XML表がデータベースに含まれず(たとえば、Select count(*) from PF_MARKUP_XMLが0行を返す場合など)、PF_MARKUP_DEFINITION表にBEGIN_XML列とEND_XML列が含まれない場合、このパッチは適用されていません。
メインのWebLogic Portalデータベースを8.1 SP4、SP5またはSP6からアップグレードする場合に、パッチ番号CR244936が適用されていなければ、データベースに対して次のスクリプトを実行します。
<WLPORTAL_HOME>\portal\db\<DBMS>\pf9_drop_columns.sql
Derbyデータベースを8.1、9.2または10.0から手動でアップグレードするには、まずWebLogicアップグレード・ウィザードを実行してドメインをアップグレードし、「いいえ」を選択してデータベースのアップグレードをスキップする必要があります。また、データベース・ファイル自体(weblogic_eval.dbn
およびweblogic_eval$#.wal
)を<WLPORTAL_HOME>
\common\upgrade\db
ディレクトリにコピーしてから、ドメイン・ディレクトリに再度コピーしなおす必要もあります。
Derbyデータベースを手動でアップグレードするための詳細な手順は、README.txt
ファイルを参照してください。
RDBMS Authenticatorは8.1ではサポートされていましたが、Portal 9.2以降のすべてのリリースでは非推奨となっています。RDBMS AuthenticatorはSQL Authenticatorに置き換えられています。
アップグレード・ウィザードでRDBMS Authenticatorを使用するドメインをアップグレードできるようにするには、次の手順を手動で実行する必要があります。8.1 RDBMS AuthenticatorをPortal 10.3.4にアップグレードする前に、次の回避策を実行します。
setDomainEnv.cmd/sh変数weblogic.alternateTypesDirectory
を、非推奨のプロバイダへのパス(<WLPORTAL_HOME>/p13n/deprecated/lib/security
)を含むように更新します。
アップグレード・ウィザードを実行してアップグレードを行います。アップグレード・ウィザードによって、ドメインのconfig.xml
ファイルから非推奨のRDBMS Authenticatorへの参照も削除されます。
ヒント: ドメインのアップグレード・プロセス中にユーザー・ストアをアップグレードしなかった場合は、後で手動アップグレードを実行できます。次のスクリプトを使用して、WebLogic Portal固有のRDBMS AuthenticatorからWebLogic SQL Authenticatorにアップグレードします。<WLPORTAL_HOME>\p13n\db\<DBMS>\ upgrade_fromdbmsauth_tosqlauth.sql |
8.1で個別の動作追跡データベースを作成した場合は、それを手動でアップグレードできます。
個別の動作追跡データベースをアップグレードするには、次の手順を実行します。
WebLogic Serverを停止します。
データベース・ベンダーの指示に従って、データベース・データをバックアップします。
動作追跡データベースのupgrade_db.properties
ファイルの設定を編集します。@記号および記号間のテキストを、@DB_USER@
、@DB_PASSWORD@
、@DB_HOST@
、@DB_PORT@
および@DB_NAME@
に対する正しい値で置き換えます。
upgrade_db.properties
ファイルで動作追跡データベースのfiles=
設定を変更し、非コメント化します。upgrade_db.properties
ファイルの指示に従います。
次のスクリプトを実行します。upgrade_db.cmd/.sh
デフォルトのコンテンツ管理データベースは自動的にアップグレードされます。8.1、9.2または10.0で追加のコンテンツ管理データベースを作成した場合は、それを手動でアップグレードできます。
追加のコンテンツ管理データベースをアップグレードするには、次の手順を実行します。
WebLogic Serverを停止します。
データベース・ベンダーの指示に従って、データベース・データをバックアップします。
コンテンツ管理データベースのupgrade_db.properties
ファイルの設定を更新します。@記号および記号間のテキストを、@DB_USER@
、@DB_PASSWORD@
、@DB_HOST@
、@DB_PORT@
および@DB_NAME@
に対する正しい値で置き換えます。
upgrade_db.properties
ファイルでコンテンツ管理データベースのfiles=
設定を変更し、非コメント化します。upgrade_db.properties
ファイルの指示に従います。
次のスクリプトを実行します。upgrade_db.cmd/.sh
WebLogic Server SQL Authenticatorへのアップグレード後に、次のスクリプトを使用して、WebLogic Portal RDBMS Authenticatorに関連付けられている表を削除できます。
<WLPORTAL_HOME>\p13n\db\<DMBS>\dep9_drop_tables.sql
WebLogic Portal 10.3.4へのアップグレード後に、次のスクリプトを使用して、Compoze/Collaborationに関連付けられている表を削除できます。
<WLPORTAL_HOME>\portal\db\<DMBS>\dep9_drop_tables.sql