Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Interactionアップグレード・ガイド 10gリリース4(10.3.3.0.0)for Windows B66151-01 |
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この章では、ソフトウェア要件と、環境上の前提条件およびサード・パーティ・ソフトウェアの前提条件を示します。アップグレードを進める前に、この章を読み、前提条件を満たす必要があります。
次の基本的な手順を実行して、ネットワークおよびホスト・コンピュータをデプロイメント用に準備します。
Oracle WebCenter Interaction 10.3または10.3.0.1を実行していることを確認します。
バージョン10.3または10.3.0.1からのみアップグレードできます。これよりも古いバージョンを実行している場合、このガイドの手順を行う前に10.3にアップグレードしておく必要があります。10.3へのアップグレード方法については、Oracle WebCenter Interaction 10gリリース3(10.3)のドキュメント・セットに含まれるドキュメントを参照してください。
Oracle Technology NetworkでOracle WebCenter Interaction 10gリリース4(10.3.3.0.0)ドキュメント・セットの最新のドキュメントをダウンロードします。
製品のリリース・ノートを読み、デプロイメントの実行に影響する可能性がある互換性の問題、既知の問題および回避方法についての情報を確認します。
デプロイメント用のホスト・コンピュータをプロビジョニングして、必要なソフトウェアをインストールします。詳細は、「ソフトウェアの要件」を参照してください。
configuration.xmlをバックアップします。インストーラにより新しい設定がこのファイルにマージされ、その過程でこれまでに行ったカスタマイズが上書きされる可能性があります。
インストールと構成のタスクを完了する必要があるリソースへの管理アクセス権があることを確認します。詳細は、「管理ユーザーの要件」を参照してください。
.NETポータルを32ビット・システムにインストールする場合、Oracle WebCenter Interactionのホスト・コンピュータでboot.iniファイルの/3GBスイッチを有効にする必要があります。詳細は、「.NETポータルの仮想メモリー要件」を参照してください。
デプロイメント内でOracle Databaseを使用している場合は、Oracle環境変数を設定します。詳細は、「Oracle環境変数の設定」を参照してください。
デプロイメント内でOracle WebLogic Serverを使用している場合は、Basic認証を無効にします。詳細は、「Oracle WebCenter Interaction用のOracle WebLogic Serverの準備」を参照してください。
デプロイメント内でTomcatを使用している場合は、適切な設定を構成します。詳細は、「Oracle WebCenter Interaction用のTomcatの準備」を参照してください。
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumを初めてインストールする場合は、Documentum DFC Runtime Environmentを先にインストールする必要があります。詳細は、「Documentum DFC Runtime Environmentの構成」を参照してください。
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumをアップグレードする場合は、次の手順を実行します。
config.xmlおよびdql.xmlの各構成ファイルをカスタマイズした場合は、インストーラによって上書きされないように、これらのファイルをインストール先パス外の一時的な場所にコピーします。
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumの以前のバージョンをアンインストールします。
注意: Professional Consulting Services(PCS)によってOracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumに特殊なカスタマイズが加えられている場合は、自分でアップグレードしないでください。新しいバージョンには独自のカスタマイズが含まれない可能性があります。アップグレードを行う場合は、PCSに連絡してください。 |
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Lotus Notesをアップグレードする場合は、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Lotus Notesの以前のバージョンをアンインストールします。
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesを初めてインストールする場合は、Microsoft Internet Information Servicesに.NET拡張を登録します。詳細は、「Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows FilesのMicrosoft Internet Information Servicesの構成」を参照してください。
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesをアップグレードする場合は、次の手順を実行します。
config.xmlファイルをカスタマイズした場合は、このファイルがインストーラで上書きされないように、インストール先のパス以外の一時的な場所にファイルをコピーします。
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesの以前のバージョンをアンインストールします。
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Microsoft Exchangeを初めてインストールする場合は、サポート対象バージョンのMicrosoft OutlookまたはMicrosoft Exchangeクライアントをインストールし、このサービスで使用するWindowsユーザーを作成して構成します。詳細は、「Oracle WebCenter Interaction Content Service for Microsoft Exchangeのドメイン・ユーザーの作成」を参照してください。
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Microsoft Exchangeをアップグレードする場合は、Oracle WebCenter Interaction Content Service for Microsoft Exchangeの以前のバージョンをアンインストールします。
Oracle WebCenter Interaction Identity Service for LDAPをアップグレードする場合は、Oracle WebCenter Interaction Identity Service for LDAPの以前のバージョンをアンインストールします。
Oracle WebCenter Console for Microsoft SharePointをアップグレードする場合は、Oracle WebCenter Console for Microsoft SharePointの以前のバージョンをアンインストールします。
Oracle WebCenter Interaction Identity Service for Microsoft Active Directoryをアップグレードする場合は、Oracle WebCenter Interaction Identity Service for Microsoft Active Directoryの以前のバージョンをアンインストールします。
次の各項では、Oracle WebCenter Interactionのソフトウェア要件を示します。
サポートされているオペレーティング・システム、アプリケーション・サーバー、データベースおよびブラウザの最新情報については、Oracle Fusion Middlewareのサポート対象システム構成ページ(http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html
)でOracle User Interaction 10gR3のシステム要件およびサポート対象プラットフォームのスプレッドシートを開いてWCIワークシートを参照してください。
実装のサイズに基づく推奨構成の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Interactionデプロイメント・プランニング・ガイドのコンピュータのプロビジョニングに関する項を参照してください。
注意:
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この項では、Microsoft Windows環境の要件を示します。
表2-1 Windowsプラットフォーム・サポート
サポート・タイプ | サポートされる製品とバージョン |
---|---|
オペレーティング・システム |
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アプリケーション・サーバー |
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データベース |
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仮想化システム |
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この項では、サポートされるWebブラウザを示します。
Microsoft Internet Explorer 6.0、6.0 SP1、6.0 SP2(XP)、7.0(Vista)、7.0 SP2(XP SP2)または8.0
Apple Safari 2.0 & 3.0(Windows)
Mozilla Firefox 2.0または3.0
この項では、Oracle WebCenter Interactionのデプロイメントに必要なその他のサード・パーティ・ソフトウェアを示します。
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumの場合:
Documentum Content Server 5.25または5.3
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Lotus Notesの場合:
Domino Server 6.5または7.0
IBM Lotus Notes Client 6.5.1または7.0.1
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesの場合:
MDAC 2.7.1.90
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Microsoft Exchangeの場合:
Microsoft Outlook 2000、2002または2003
Microsoft Exchange Server 2000または2003
Microsoft Exchange 5.5、6.0または6.5
Oracle WebCenter Interaction Identity Service for LDAPの場合、次のいずれかの認定LDAPベンダーが必要です。
Novell eDirectory
Lotus Notes
iPlanet/SunONE
Oracle WebCenter Console for Microsoft SharePointの場合:
Microsoft Office SharePoint Server 2007
Windows SharePoint Services 2.0または3.0
Oracle WebCenter Interaction Development Kit(IDK)の場合:
バイナリのアップロードまたはダウンロードを使用する.NET API(Remote.Prc.Collaboration.Document.IDocumentManager.InsertNewDocumentなど)をサポートするには、WSE 2.0sp3(http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=1ba1f631-c3e7-420a-bc1e-ef18bab66122&displaylang=en
)をインストールする必要があります。
この項では、Microsoft WindowsでのOracle WebCenter Interactionコンポーネントのインストールに必要な管理ユーザー権限について説明します。
ポータルを.NETで実行する場合、Oracle WebCenter Interactionのホスト・コンピュータでboot.iniファイルの/3GBスイッチを有効にする必要があります。/3GBスイッチは、各プロセスで使用可能なユーザー・モードの仮想アドレス空間を構成します。
/3GBスイッチを有効にする手順は次のとおりです。
C:ディレクトリにあるboot.iniファイルを開きます。
boot.iniファイルは非表示で読取り専用であるため、非表示のファイルを表示してboot.iniファイルに対する書込み権限を有効にするようにWindowsを構成する必要があります。
boot.iniファイルで、ブートするパーティションを指定するmulti
行の最後に/3GBフラグを追加します。たとえば、次のようになります。
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINDOWS="Windows Server 2003, Standard" /3GB /fastdetect /NoExecute=OptOut
ポータルのホスト・コンピュータを再起動します。
注意: /3GBフラグをboot.iniファイルに正しく追加してください。このファイルを誤って編集した場合、ポータル・コンピュータの安定性に悪影響を与えることがあります。そのため、この手順を実行する際は、適切なドキュメント( |
この表は、Oracle9iまたはOracle Database 10gのインスタンスにOracle WebCenter製品をインストールする場合に設定する必要があるOracle環境変数について説明しています。
環境変数 | 説明 | 値の例 |
---|---|---|
ORACLE_BASE |
Oracleインストールのルート・ディレクトリに設定する必要があります。 |
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ORACLE_HOME |
Oracleインストールのホーム・ディレクトリに設定する必要があります。 |
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ORACLE_SID |
ポータル・データベース・インスタンスのシステムID(SID)に設定する必要があります。 |
注意: SQLスクリプトでは、PLUMまたはPLUM10が想定されています。SIDをこれらの例以外の値に設定した場合は、この変更を反映するようにSQLスクリプトを編集する必要があります。 |
この項では、Oracle WebCenter Interactionポータル・アプリケーションで使用するためのOracle WebLogic Serverを構成する方法について説明します。
Oracle WebLogic Server上のOracle WebCenter Interactionポータル・アプリケーションに対して、WebLogic Basic認証を無効にする必要があります。これには、Oracle WebCenter Interactionポータルに対するOracle WebLogic Serverのconfig.xmlで、<enforce-valid-basic-auth-credentials>
をfalse
に設定します。
Oracle WebCenter Interactionポータル・アプリケーションに対して、WebLogic Basic認証を無効にします。
テキスト・エディタでWebLogic_home\user_projects\domains\domain\config\config.xmlを開きます。WebLogic_homeはOracle WebLogicのインストール・ディレクトリです。
<security-configuration>
セクションで、<enforce-valid-basic-auth-credentials>
をfalse
に設定します。
このセクションで<enforce-valid-basic-auth-credentials>
がすでに定義されている場合、その値をfalse
に変更します。
このセクションに<enforce-valid-basic-auth-credentials>
が存在しない場合、次に示す行を</security-configuration>
行の前に追加します。次のようになります。
<security-configuration> ... <enforce-valid-basic-auth-credentials> false </enforce-valid-basic-auth-credentials> </security-configuration>
JVMのMaxPermSize
を大きくします。
MaxPermSize
は256m
に設定することをお薦めします。MaxPermSize
の値が小さすぎると、ポータルの起動時にjava.lang.OutOfMemoryError: PermGen space
が表示されます。MaxPermSize
を大きくするには、ドメインのsetDomainEnv.sh
スクリプトを編集します。JAVA_VENDOR
に対してMaxPermSize
が設定されている箇所を探し、その値を256m
に設定します。
たとえば、次のようになります。
if [ "${JAVA_VENDOR}" = "HP" ] ; then #MEM_ARGS="${MEM_ARGS} -XX:MaxPermSize=128m" MEM_ARGS="${MEM_ARGS} -XX:MaxPermSize=256m" export MEM_ARGS fi
この項では、Oracle WebCenter Interactionのインストールとデプロイメントの前に必要なTomcatの構成について説明します。
必要に応じて、tomcat_home\conf\Catalina\localhostディレクトリを作成します。
Tomcat 6.0の新規インストール時にはこのディレクトリは存在しない場合があります。存在しない場合には、ディレクトリを作成する必要があります。
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Documentumをインストールする場合は、Documentum DFC Runtime Environmentを先にインストールする必要があります。Documentum製品のインストールの詳細は、Documentumのドキュメントを参照してください。
Documentum Desktop Clientをリモート・サーバー・ホスト・コンピュータにインストールした後、クライアントのdmcl.iniファイルを次のように構成します。
ホストを、このリモート・サーバーのすべてのユーザーによって使用されるdocbrokerに設定します。複数のdocbrokerを許可するには、docbrokerごとにリモート・サーバーをインストールする必要があります。
[DOCBROKER_PRIMARY] host = YOURDOCBROKER
最大セッション数を、Oracle WebCenter Interaction Content Service for DocumentumコンテンツWebサービスによって開始されると予想されるセッション数(1つのコンテンツWebサービスの1人のユーザーに付き1接続)よりも十分に大きいが、このコンピュータのパフォーマンスの上限を十分に下回り、Documentumサーバーによって許可される同時セッションの最大数をはるかに下回る値に設定します。詳細は、「詳細構成: Documentumサーバーのチューニング」を参照してください。
[DMAPI_CONFIGURATION] cache_query = T connect_pooling_enabled=T connect_recycle_interval=100 max_session_count= Docbroker_search_order=RANDOM
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesをインストールする場合、インストールで機能するようにMicrosoft Internet Information Services(IIS)を構成する必要があります。
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Windows Filesのインストーラでは、IISでの.NET拡張の登録と許可が求められます。
コマンドラインで.NET拡張を登録するには、次のように実行します。
<v1.1.4322_framework_directory>\aspnet_regiis.exe -i
ASP.NET 1.1.4322拡張を許可する手順は次のとおりです。
IISマネージャを開きます。「スタート」メニューで、「プログラム」→「管理ツール」→「インターネット インフォメーション サービス マネージャ」をクリックします。
IISマネージャの左ペインでWebサーバーのノードを展開し、「Web サービス拡張」をクリックします。
右ペインで、Webサービス拡張と、それぞれの拡張のステータス(「禁止」または「許可」)のリストを表示します。拡張名を右クリックし、「許可」を選択して拡張を有効にします。
Oracle WebCenter Interaction Content Service for Microsoft Exchangeをインストールする場合、このサービスで使用するMicrosoft Windowsドメイン・ユーザーを作成および構成します。
ali-exchangecs-userというMicrosoft Windowsドメイン・ユーザーを作成し、このユーザーのアカウントをMicrosoft Exchange Serverでプロビジョニングします。この管理ユーザーはクロール・ジョブを実行するため、この目的専用でアカウントを作成する必要があります。
リモート・サーバーのホスト・コンピュータで、ali-exchangecs-userとしてログインし、Microsoft Outlookを開いて初期化画面をすべて終了します。
Microsoft Outlookをali-exchangecs-userのデフォルトのメール・クライアントとして構成し、パスワードを保存するオプションを選択します。
Microsoft Windowsセキュリティ・ポリシー・マネージャを使用して、「オペレーティング システムの一部として機能」ポリシーにali-exchangecs-userを追加します。
クロールするすべてのMicrosoft Exchangeフォルダにali-exchangecs-userがアクセスできることを確認します。
Microsoft OutlookクライアントとMicrosoft Exchange Serverとの接続性をテストするには、ali-exchangecws-userからali-exchangecs-userにメールを送信します。
注意: Oracle WebCenter Interaction Content Service for Microsoft Exchangeは、メールを送受信しません。この手順は単なるテストです。 |