D ワークブック管理ツールの使用

この付録では、ワークブック管理ツールの使用方法を説明します。このツールを使用して、Fusion Webアプリケーションと統合するワークブックを管理できます。

この付録の内容は次のとおりです。

• D.1項「ワークブック管理ツールの使用」

D.1 ワークブック管理ツールの使用

最終の統合Excelワークブックを公開した後、ワークブック管理ツールを使用して、WebAppRootなどの様々なワークブック・プロパティの値を設定できます。統合Excelワークブックを公開した後にFusion WebアプリケーションのURLが変更された場合などに、このツールを使用します。

また、ワークブックの設定を変更しようとしてもできない場合や、E.2項「ADFデスクトップ統合Excelダウンロード・フィルタの構成」で説明しているHTTPフィルタの値を設定しない場合にも使用できます。

ワークブック管理ツールは、Javaベースのプログラムで、Oracle ADFで使用されるJavaのバージョンをサポートするオペレーティング・システムで実行できます。また、次のディレクトリにあるadf-desktop-integration-admin-tool.jarファイルにアクセスする必要があります。

MW_HOME\jdeveloper\adfdi\lib

第3章「開発環境の設定」で示したような、ADFデスクトップ統合でのコンポーネントやユーティリティのその他の要件は、ワークブック管理ツールに適用されません。

ワークブック管理ツールを使用してワークブックの設定を変更するには:

• コマンドライン・コンソールを開いて次のコマンドを実行します。

  java -cp adf-desktop-integration-admin-tool.jar oracle.adf.desktopintegration.admintool.WorkbookAdminTool <arg(s)>
  

<arg(s)>は、表D-1に示す1つ以上の必須またはオプションの引数です。

表D-1 ワークブック管理ツールのコマンドライン・オプション

値を指定する引数	目的	引数の値は必須か
-workbook	更新するワークブックのディレクトリ・パスを指定します。	はい
-root	このプロパティの値を、デスクトップ・アプリケーションを統合するWebアプリケーションの完全修飾URLに設定します。	いいえ
-mode	ワークブックのモードを次のいずれかに変更します。 RT RTは実行時モードを示します。 DT DTは設計モードを示します。 TST TSTはテスト・モードを示します。 ワークブックのモードの詳細は、5.1項「開発ツールについて」を参照してください。	いいえ
-out	出力ファイルのディレクトリ・パスおよびファイル名を指定します。	はい
-quiet	詳細出力が生成されないようにする場合に、この引数を指定します。	いいえ
-help	ヘルプ情報を出力します。	いいえ

次のコマンドは、Fusion Webアプリケーション(http://hostname:7101/FODADFBC)に対して実行時モード(RT)でワークブックのコピー(text.xlsx)を作成し、新しいファイル名(myresult.xlsx)でディレクトリに書き込みます。

java -cp adf-desktop-integration-admin-tool.jar oracle.adf.desktopintegration.admintool.WorkbookAdminTool -workbook test.xlsx -mode RT -root http://hostname:7101/FODADFBC -out myresult.xlsx