このチュートリアルでは、TimesTen 11.2.1に付属する事前定義済のDSNであるcachedb1_1121を使用します。例にある2台のマシンのホスト名はstacb12およびstach17です。cachedb1_1121はstacb12のアクティブ・キャッシュ・データベースであり、stach17のcachedb2_1121はスタンバイ・キャッシュ・データベースです。

アクティブ・スタンバイ・データベースを設定するには、最初に、1つ目のアクティブ・マスター・データベースになるキャッシュ・データベースを作成する必要があります。このデータベースには、ADMIN権限を持つユーザー、およびアプリケーション・ユーザーが所有するキャッシュ・グループを含める必要があります。

a.	「In-Memory Database Cacheの構成」のチュートリアルに従って、最初のキャッシュ・データベースcachedb1_1121を作成します。キャッシュ・データベースには、Oracle hr.employees表とhr.job_history表に基づく動的に更新可能なグローバル・キャッシュ・グループ、およびhr.departments表に基づく読取り専用のローカル・キャッシュ・グループの2つのキャッシュ・グループが含まれます。 次のチュートリアルを完了します。 Oracle Databaseにおける必須の構成 キャッシュ・データベースを設定する方法 キャッシュ・データベースにキャッシュ・グループを追加する方法*
	*ここでは、手順4「キャッシュ・グリッドへのキャッシュ・データベースのアタッチ」および手順5「キャッシュ・グループへのデータの事前ロード」は必要ありません。アクティブ・スタンバイ・ペアを設定する際は、スタンバイ・データベースを作成した後、グリッドのアタッチおよびキャッシュ・グループのロード手順を実行する必要があります。このチュートリアルの手順11、14および15を参照してください。
b.	スタンバイ・サーバーで、スタンバイ・キャッシュ・データベースにDSNを作成します。このDSNは、アクティブ・キャッシュ・データベースと同じ属性定義を持つ必要があります。この例では、スタンバイ・データベースDSNとしてcachedb2_1121を使用します。 インスタンス管理者としてサーバー2（stach17）にログインし、cachedb1_1121と同じ属性設定を使用してcachedb2_1121というDSNを作成します。
	必要に応じて、「データ・ソース名の設定」を参照してください。

a.

データベース・ユーザーを作成して、レプリケーション管理者の役割を割り当てます。このユーザーは、アクティブ・スタンバイ・ペア・レプリケーションを設定および管理します。新しいデータベース・ユーザーを作成するかわりに、cacheadmに必須の権限を付与することもできます。このユーザーは、それ以後、レプリケーションとキャッシュ処理の両方を管理することになります。 ttisqlを使用して、インスタンス管理者としてデータベースcachedb1_1121にログインし、次を実行します。 GRANT admin TO cacheadm; 注意: 前述のIn-Memory Database Cacheの例では、cacheadmにADMIN権限をすでに付与しているため、この手順は必要ありません。

初期キャッシュ・データベースを設定したら、アクティブ・スタンバイ・ペアの構成を定義して、現行のデータベースをアクティブ・データベースとして割り当てることができます。

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