TimesTenデータベースの作成

このチュートリアルは、TimesTenデータベースを設定および作成する方法について、手順を追った説明を提供します。データベースを作成するには、ユーザーがTimesTenをインストールしている必要があります。このユーザーはインスタンス管理者になります。

1. データソース名(DSN)の設定

TimesTenデータベースは、データソース名(DSN)を介してアクセスされます。DSNは、TimesTenデータベースを識別する論理名です。各DSNには、作成またはアクセスされるデータベースのプロパティを指定する属性が含まれます。

LinuxおよびUNIXシステムでは、システムDSNinstall_dir/info/sys.odbc.iniファイルに定義されます。このファイルは、システムODBC.INIファイルと呼ばれます。Microsoft Windowsでは、DSNはWindowsのODBCデータソース・アドミニストレータを使用してメンテナンスされます。

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Linux / UNIXでDSNを設定する方法
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WindowsでDSNを設定する方法


2. TimesTenデータベースの作成


TimesTenデータベースは、接続するだけで簡単に作成されます。既存のデータベースは、初回接続時にメモリーにロードされます。データベースに接続が確立されると、データベース・オブジェクトを作成できます。TimesTenデータベースは、インスタンス管理者のみが作成することができます。

例として、ttIsqlを使用してデータベースmy_ttdbを作成し、これに接続します。

a. データベースを作成するには、主要なTimesTenデーモン・プロセスまたはTimesTen Windowsサービスを実行中にする必要があります。デーモンの起動を許可されるのは、インスタンス管理者のみです。デーモンの起動には、ユーティリティttDaemonAdminが使用されます。デーモンが起動されていない場合は、OSのコマンドラインでttdaemonadmin -startを入力して起動します。
   
  ttdaemonadmin -start
   
  注意: ttdaemonadminおよび他のTimesTenデータベース・ユーティリティは、install_dir/binディレクトリにあります。これらのユーティリティをすぐに利用できるようにするには、PATH環境変数にbinディレクトリを含めるか、またはttenvスクリプトを実行してTimesTen環境を設定します。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』の環境変数に関する項を参照してください。
   
b. OSのコマンド・プロンプトでttisqlを入力してttIsqlを起動します。
   
  ttisql
   
c. ttIsqlコマンド・プロンプトでconnect "dsn=my_ttdb";と入力します。
   
 
   
d. データベースmy_ttdbが作成され、メモリーにロードされると、connectコマンドが戻ります。