サンプル・プログラムの前提条件

このページでは、サンプル・プログラムの実行に必要な前提条件について説明します。「開発者のためのサンプル・プログラム」では、プログラミング言語およびデータ・アクセス・インタフェースごとにグループ分けされている一連のサンプル・プログラムについて説明します。プログラムは、quickstart/sample_codeディレクトリの下のサブディレクトリにあります。

データベース、ユーザー・アカウントおよびプログラムのランタイム環境を設定するために多数のスクリプトが用意されています。次の手順に従って使用してください。

1. build_sampledbスクリプトを実行する

quickstart/sample_scripts/createdb/build_sampledbスクリプトを実行すると、サンプル・プログラムで使用されるサンプル・データベースとユーザー・アカウントが作成されます。このスクリプトでは、TimesTenユーザー・アカウントが作成され、必要なユーザー・パスワードの入力を求められます。

Windows: > cd quickstart/sample_scripts/createdb
> build_sampledb.bat
   
UNIX/Linux: $ cd quickstart/sample_scripts/createdb
$ ./build_sampledb.sh

注意: サンプル・プログラム環境を再設定するには、build_sampledbスクリプトを再度実行します。

ユーザー・アカウント: build_sampledbスクリプトによって次のTimesTenデータベース・ユーザーが作成されます。

ADM このユーザーは、サンプル・データベースの管理者です。ADMは、新しいユーザー・アカウントの作成やデータベースのバックアップなどの管理タスクを実行できます。
APPUSER APPUSERは、サンプル・プログラムのデフォルトのアプリケーション・ユーザーです。このユーザーは、サンプル・プログラムで必要なすべてのデータベース・オブジェクトを所有します。
XLAUSER XLAUSERは、データベースの変更をサブスクライブするためにXLAサンプル・プログラムで使用されます。

データベース・オブジェクト: 次のデータベース・オブジェクトがAPPUSERの下に作成されます。
ABC
ACCOUNT
ACTION
BINS
CUSTOMER
DATA_TABLE
DEPT
EMP
EMP_UNIQUE_ID_
ICF
INVENTORY
INVENTORY2
JOURNAL
MYDATA
MYTABLE
NUM1_TAB
NUM2_TAB
ORDERS
ORDER_ITEM
PRODUCT
PURCHASE_RECORD
RATIO
RESULT_TABLE
SUM_TAB
TEMP
XLAPERSISTENT_TABLE
パッケージ EMP_PKG
PERSONNEL
SAMPLE_PKG
プロシージャ GETEMPNAME_UNIQUE_ID_
GETEMPNO_UNIQUE_ID_
関数 SP
順序 ACCT_SEQUENCE
CUSTID
ORDERID
PRODUCTID

コマンドラインで明示的に指定されないかぎり、すべてのサンプル・プログラムは、デフォルトのユーザーappuserを使用してsampledb_1121データベースに対して実行されます。サンプル・プログラムの実行前に、サンプル・データベースを作成する必要があります。

2. コンパイルおよび実行するためのプログラム環境を設定する

サンプル・プログラムをコンパイルして実行するための環境を設定するには、quickstartディレクトリでttquickstartenvスクリプトを実行します。このスクリプトは、サンプル・プログラムをコンパイルして実行する新しい端末またはコマンド・プロンプト・セッションを起動するたびに実行してください。

Windows:   > quickstart/ttquickstartenv.bat
Unix/Linux:   $ . quickstart/ttquickstartenv.sh またはsource quickstart/ttquickstartenv.csh

3. サンプル・プログラムをコンパイルおよび実行する

サンプル・プログラムのコンパイルおよび実行方法の詳細は、各ディレクトリのREADMEファイルを参照してください。また、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseクイック・スタート・ガイド』の各サンプル・プログラムのページにある「コンパイルおよび実行」リンクでは、サンプル・プログラムの実行方法の例が示されています。

これで、選択したAPIで使用可能なサンプル・プログラムを選択する準備ができました。左のナビゲーション・メニューのリンクまたは「サンプル・プログラム」から選択してください。