Sun Ray Software は、Sun Ray クライアントを VPN エンドポイントデバイスにするための IPsec 機能に加え、暗号に基づく高品質のセキュリティーを Sun Ray クライアントと Sun Ray サーバーの間に提供するための IPsec もサポートしています。Sun Ray サーバーおよび Sun Ray クライアントで IPsec を構成して有効にすると、Sun Ray クライアントは Sun Ray サーバーとエンドツーエンドのセキュアな IPsec トンネルのネゴシエーションを行なってから、サーバー上の Sun Ray サービスと対話します。

Sun Ray Software の IPsec の実装は Sun Ray クライアントのファームウェアに組み込まれています。Sun Ray クライアントは常に接続の開始側になるので、インバウンドの接続要求に応答する必要はありません。このタイプのネゴシエーションは、現在の IPsec VPN の動作 (Sun Ray サービスが呼び出される前に VPN ゲートウェイとの IPsec が確立される) に似ています。ただし、これら 2 つの IPsec 実装には異なる構成が必要です。

詳細については、付録A IPsec サポートを参照してください。