8.3. スマートカード構成ファイル

デスクトップクライアントでスマートカードを使用する場合、Sun Ray サーバーは、使用されているスマートカードの種類を識別し、一意識別子をカードから抽出する必要があります。スマートカードの種類は、スマートカード構成ファイルを通じて識別されます。このファイルは、SwapDrop 言語で記述され、/etc/opt/SUNWut/smartcard ディレクトリに配置されます。すべてのファイルは、acme_card.cfg のように接尾辞 .cfg で終わります。

ユーザーがデスクトップクライアントにスマートカードを挿入すると、使用可能なスマートカード構成ファイルは、「「スマートカード検索順序」」に説明されているスマートカード検索順序に基づく順序で実行されます。実行されると、構成ファイルはスマートカードに対して I/O アクションを実行して識別しようとします。

構成ファイルがスマートカードを識別した場合、一意のトークン ID がサーバーに送信され、そのトークン ID と関連付けられたセッションがクライアントに接続されたアクティブなセッションになります。どの構成ファイルもカードを識別できない場合、カードエラーアイコンがクライアントに表示され、クライアントに対してアクティブなセッションはありません。