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Oracle® GoldenGate Veridata管理者ガイド
11gリリース2 (11.2.1.0.0)
B71707-01
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11 Oracle GoldenGate Veridataサーバー構成パラメータ

この章では、サーバー側のソートを使用する場合のソート・メモリー構成の様々な点を調整するパラメータについて説明します。

この章の内容は次のとおりです。


11.1項「サーバー・メモリーの概要」
11.2項「メモリー使用量の見積り」
11.3項「パラメータの設定方法」
11.4項「パラメータの説明」

11.1 サーバー・メモリーの概要

Oracle GoldenGate Veridataサーバーは仮想メモリーを次のように使用します。

ソート・プロセスで使用できるメモリーの量は、次のうち最小のものを超えることはできません。

11.2 メモリー使用量の見積り

Oracle GoldenGate Veridataで使用可能なメモリーの最大量は、Javaブート・オプション-Xmxで指定されます。サーバー側のソートを使用する場合、このメモリーの大部分が比較時のソート用に確保されます。確保される量は、server.max_sort_memory構成パラメータによって制御されます。

比較を実行する際、2つのバッファが確保されたソート・メモリーから割り当てられます。各々のサイズは、「Maximum Memory Usage (MB)」で指定されたサイズと同じです。この設定にアクセスするには、「Profile Configuration」画面で「Edit」オプションをクリックし、「Profile settings」カテゴリで「Sorting Method」をクリックします。

同時比較の数に基づいたメモリーの見積り

任意の比較に使用されるメモリーの最大量は、パラメータserver.max_comparison_sort_memoryによって設定されます。-Xmx Javaブート・オプションは、希望する同時比較の数に対して十分な大きさに設定します。

同時比較の最大数は、server.max.concurrent_comparison_threads構成パラメータによって定義されます。したがって、ソート・メモリーの最大量は次のとおりです。

server.max_comparison_sort_memory * server_max_comparison_threads

たとえば、10個の同時比較が可能なようにserver.max_concurrent_comparison_threadsを設定し、server.max_comparison_sort_memoryをデフォルト値の100MBのままにすると、1GBの使用可能なメモリーが必要です。

行ごとに使用されるメモリー量の見積り

行ごとに使用されるメモリー量の見積りの詳細は、2.4.2項「サーバー・コンポーネントのディスクおよびメモリー要件」を参照してください。

11.3 パラメータの設定方法

パラメータを設定するには、veridata.cfgファイルにあるエンティティを編集します。このファイルは、Oracle GoldenGate Veridataサーバーのインストール・ディレクトリ内のshared/confディレクトリに格納されています。


注意:

サーバー構成またはTomcatユーザーを変更する前にconfディレクトリをバックアップしてください。


Oracleサービス・リクエストを開いてから、これらのパラメータを変更します。詳細は、http://support.oracle.comを参照してください。

11.4 パラメータの説明

この項では、veridata.cfgファイルで設定されるパラメータについて説明します。

11.4.1 server.max_sort_memory

サーバー側ソートを使用する実行中のすべての比較に使用できるソート仮想メモリーの最大量が設定されます。デフォルトの量は、Javaブート・オプション-Xmx最大メモリー設定から、基本的なタスクに必要な200MBを除いた量です。Oracle GoldenGate Webユーザー・インタフェースがより多くのメモリーを使用できるようこの量を制限できます。

比較が起動時に十分な仮想メモリーを取得できない場合、server.sort_waiting_thresholdパラメータの設定に応じて失敗するか、再試行します。比較が十分な仮想メモリーを取得できると、現在使用可能なソート仮想メモリーは比較が確保した分だけ減らされます。比較が完了すると、使用可能なソート仮想メモリーの量は、確保されたソート仮想メモリーの分だけ増分されます。

構文

server.max_sort_memory {default | number{M | m}}
  • defaultに設定すると、Oracle GoldenGate Veridataはオペレーティング・システム依存の最大値を定義できます。

  • number{M | m}は値がメガバイトで指定されます。たとえば、1000Mは1000メガバイトが限度であることを示します。この数値が使用可能なメモリーの量を超える場合、値は使用可能なメモリーの量まで減らされます。

11.4.2 server.max_concurrent_comparison_threads

実行可能な最大同時比較数が設定されます。通常、サーバーによって構成される数はマシン・リソースの最適値です。この数を減らしてシステム上のサーバーの影響を減らせます。この上限に達すると、アクティブな比較が完了するまで新たな比較は開始されません。

構文

server.max_concurrent_comparison_threads {default | number}
  • defaultに設定すると、Oracle GoldenGate Veridataはserver.max_comparison_sort_memoryと使用可能なリソースに基づき最大同時スレッド数を計算します。デフォルト値は、server.max_sort_memoryserver.max_comparison_sort_memoryで割った値です。

  • numberは、最大同時比較スレッド数を設定する正の整数です。

11.4.3 server.max_comparison_sort_memory

サーバー・ソートを使用する1つの比較で確保される仮想メモリーの最大量を設定します。この値を超える予約は、再試行が構成されていても失敗します。

このプロパティに設定される量は、Oracle GoldenGate Webユーザー・インタフェース・プロファイルで設定可能な量の上限です。

このパラメータの値が変更されると、使用中のプロファイルで定義されているソート・パラメータによっては、サーバー側ソートを使用する同時比較が失敗する場合があります。

構文

server.max_comparison_sort_memory {default | number{ M | m }}
  • defaultは100MBです。

  • number{M | m}は値がメガバイトで指定されます。たとえば、600Mは比較の限度が600メガバイトに設定されます。

11.4.4 server.sort_waiting_threshold

仮想メモリー確保の再試行を待機する比較が多すぎる場合、その値を超えると新規ジョブが失敗するしきい値を設定します。

構文

server.sort_waiting_threshold {default | number}
  • defaultはゼロで、メモリーが割り当てられない場合、ジョブを実行できません。

  • numberは、新規ジョブが失敗するまでの待機可能比較数を設定します。たとえば値が100の場合、メモリー予約を待機している比較が100あり、実行開始可能なジョブがあると、このジョブは実行できないことを示します。