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Oracle Tuxedo MQ Adapterは、Oracle Tuxedo to WebSphere MQサーバー(TM_MQO)、WebSphere MQ to Oracle Tuxedoサーバー(TM_MQI)、およびtpenqueue()
およびtpdequeue()
リクエストを処理するためのサーバー(TMQUEUE_MQM)の、3台のOracle Tuxedoサーバーから構成されています。使用するサーバーの各々をOracle Tuxedo UBBCONFIGファイルで識別する必要があります。さらに、MQ Adapterでは、各サーバーに特定のパラメータを設定する必要があります。これらのパラメータは、サーバー構成ファイルで定義します。このドキュメントでは、各サーバーのサンプル構成ファイルを示します。これらのサンプル構成ファイルをベースにして、使用する環境に必要な固有の情報を挿入することができます。
次のいくつかの項では、Oracle Tuxedo UBBCONFIGファイル内で各サーバーを識別する方法、およびこれらの各サーバーに対してMQ Adapterが必要とする構成ファイルを設定する方法を説明します。
TM_MQOは、Oracle TuxedoクライアントからWebSphere MQサービスへのすべてのリクエストをルーティングします。サービス・リクエストおよびレスポンスをエンキューおよびデキューすることによって、Message Queue Interface (MQI)を介してWebSphere MQと対話します。MQIは、すべてのWebSphere MQアプリケーションが実装する、共通アプリケーション・プログラミング・インタフェースです。
リスト3-1に示すように、TM_MQOサーバーは、Oracle Tuxedo UBBCONFIGファイルのSERVERSセクションで定義します。
*SERVERS
TM_MQO SRVGRP="identifier" SRVID="number"
CLOPT="-- -C configuration_file_name"
SRVGRP
、SRVID
およびCLOPT
パラメータの構文と定義に関する情報は、 ファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセスのリファレンスを参照してください。
CLOPT= "-- -C Tuxedo to WebSphere MQ configfile"
により、サーバーの構成ファイルが指定されます。
構成ファイルは、サービスおよび関連パラメータのリストを起動時にサーバーに提供します。定義する必要があるパラメータの説明は、「サーバー構成ファイルの作成」を参照してください。
Oracle Tuxedoは、$TUXDIR/udataobj/Usysfl32
フィールド定義表および$TUXDIR/include/Usysfl32.h
ヘッダー・ファイルで、TM_MQOのためのFML32フィールドを定義しています。Oracle Tuxedo MQ Adapterは、FML32関数を使用して、エラーに関連したフィールド型バッファを操作します。FML32プログラミングの詳細情報は、『FMLを使用したOracle Tuxedo ATMIアプリケーションのプログラミング』を参照してください。
TM_MQOのフィールド定義表の構文は、次のリスト3-2に示すとおりです。
# name number type flags comments
TPMQ_ADAPTER_ERR `n' string - -
TPMQ_ADAPTER_ERR_CODE `n' string - -
TPMQ_APP_ERR `n' string - -
これらのフィールドは、$TUXDIR/udataobj/Usysfl32
および$TUXDIR/include/Usysfl32.h
で定義されています(Oracle Tuxedo 9.1以前を実行している相互運用クライアントでこれらのフィールドを使用する場合、クライアントはOracle Tuxedoの後のバージョンと同じフィールド番号を使用してこれらのフィールドを定義する必要があります)。
環境変数FLDTBLDIR32およびFIELDTBLS32は、システムがFML32フィールド定義を$TUXDIR/udataobj/Usysfl32
で参照できるように設定してください。
TM_MQIは、WebSphere MQアプリケーションからリクエストされたメッセージをOracle Tuxedoサービスに転送します。アプリケーションはリクエストをTM_MQIによってモニターされる指定キューに登録します。リクエストされたサービスは、メッセージ記述子で指定されます。TM_MQOと同様に、TM_MQIは、キューに格納されるデータについてデータ変換および意味論的変換を実行してからサービスに提供する必要があります。応答についても同様にする必要があります。
リスト3-3に示すように、TM_MQIサーバーは、Oracle Tuxedo UBBCONFIGファイルのSERVERSセクションで定義します。
*SERVERS
identifier
TM_MQI SRVGRP="" SRVID="number" REPLYQ=N
CLOPT="-- -C configuration_file_name"
SRVGRP、SRVID、REPLYQおよびCLOPTパラメータの構文および定義の詳細は、Oracle Tuxedoのリファレンス・マニュアルを参照してください。
CLOPT= "-- -C WebSphere MQ to Tuxedo configfile"
により、サーバーの構成ファイルが指定されます。
構成ファイルは、キュー、サービスおよび関連パラメータのリストを起動時にサーバーに提供します。定義する必要があるパラメータの説明は、「サーバー構成ファイルの作成」を参照してください。
TMQUEUE_MQMは、WebSphere MQキューとの間でデータを送受信する必要があるOracle Tuxedoアプリケーションからのtpenqueue()
およびtpdequeue()
リクエストを処理します。
リスト3-4に示すように、TMQUEUE_MQMサーバーは、Oracle Tuxedo UBBCONFIGファイルのSERVERSセクションで定義します。
*SERVERS
TMQUEUE_MQM SRVGRP="identifier" SRVID="number" REPLYQ=N CLOPT="-- -C configuration_file_name"
SRVGRP、SRVID、REPLYQおよびCLOPTパラメータの構文および定義の詳細は、Oracle Tuxedoのリファレンス・マニュアルを参照してください。
CLOPT= "-- -C enqueue/dequeue configfile"
により、サーバーの構成ファイルが指定されます。
構成ファイルは、キューおよび関連パラメータのリストを起動時にサーバーに提供します。定義する必要があるパラメータの説明は、「サーバー構成ファイルの作成」を参照してください。
3つのMQ Adapterサーバーそれぞれについて、構成ファイルを作成する必要があります。ドキュメントに、構成ファイルを作成するベースとして使用できるサンプル・ファイルが示されています。サンプル・ファイルのパラメータ設定を、環境で必要な設定に置き換えることができます。
TM_MQO.CFGファイルは、Oracle Tuxedo to WebSphere MQサーバー(TM_MQO)の操作を制御します。TM_MQO構成ファイルにあるセクションと、各セクションで定義できるパラメータを次に示します。説明の後にサンプル構成ファイルを示します。
注意: | TM_MQO.CFGは、一般的なファイル名です。このファイルには、任意の名前を付けることができますが、ファイル名は、Oracle Tuxedo UBBCONFIGファイルで指定した、-C configuration_file_nameパラメータと一致する必要があります。(UBBCONFIGファイルでのTM_MQOサーバーの構成に関する説明は、「Oracle Tuxedo to WebSphere MQサーバー(TM_MQO)の構成」を参照してください。) |
TM_MQO構成ファイルは、次の必須セクションに分かれています:
TM_MQO構成ファイルには、次に示すオプションのセクションが1つあります。
これらのセクションと各セクションのパラメータは、必須のセクションとパラメータが定義されている限り、構成ファイル内に自由な順序で指定できます。
TM_MQO構成ファイルのQUEUE_MANAGERセクションの構文は、次のリスト3-5に示すとおりです。
*QUEUE_MANAGER
NAME=string
LQMID=string
注意: | 構成ファイルにはQUEUE_MANAGERセクションを1つしか指定できません。 |
M_MQO構成ファイルのQUEUE_MANAGERセクションには、次のパラメータが含まれている必要があります。
NAME= string
LQMID= string
TM_MQO構成ファイルのSERVICEセクションの構文は、次のリスト3-6に示すとおりです。
*SERVICE
string
NAME=MQNAME=string
FORMAT=string
TRAN={Y/N}
MAXMSGLEN=integer
REPLYTOQ=string
TIMEOUT=integer
EXPIRE=integer
PRIORITY=integer
INFIELD=string
OUTFIELD=string
OUTFIELDVNAME=string
M_MQO構成ファイルのSERVICEセクションには、次のパラメータが含まれている必要があります。
NAME = string
MQNAME = string
MAXMSGLEN = integer
TIMEOUT = integer
EXPIRE = integer
PRIORITY = integer
FORMAT = string
TRAN = {Y|N}
REPLYTOQ = string
INFIELD = string
OUTFIELD = string
OUTFIELDVNAME = view32name
TM_MQO構成ファイルのSERVERセクションの構文は次のリスト3-7に示すとおりです。
*SERVER
DEFTIMEOUT=integer
DEFMAXMSGLEN=integer
MINMSGLEVEL=integer
MAXMSGLEVEL=integer
MINMSGLEVEL = integer
MAXMSGLEVEL = integer
DEFMAXMSGLEN = integer
DEFTIMEOUT = integer
リスト3-8は、TM_MQOサーバーのサンプル構成ファイルです。
*SERVER
DEFTIMEOUT=60
DEFMAXMSGLEN=4096
MINMSGLEVEL=10
MAXMSGLEVEL=30
*QUEUE_MANAGER
LQMID=QM1
NAME=BEA.TEST.MANAGER
*SERVICE
NAME=MQTest1
TIMEOUT=20
MQNAME=TEST.SAMPLE.ECHO
REPLYTOQ=TEST.REPLY.QUEUE
*SERVICE
NAME=MQTest2
TIMEOUT=15
REPLYTOQ=TEST.REPLY.QUEUE
MQNAME=TEST.SAMPLE.TOUPPER
*SERVICE
NAME=MQTest3
MQNAME=TEST.NOREPLY.QUEUE
TRAN=Y
MAXMSGLEN=1024
TM_MQI.CFGファイルは、WebSphere MQ to Oracle Tuxedoサーバー(TM_MQI)の操作を制御します。TM_MQI構成ファイルにあるセクションと、各セクションで定義できるパラメータを次に示します。説明の後にサンプル構成ファイルを示します。
注意: TM_MQI.CFGは、一般的なファイル名です。このファイルには、任意の名前を付けることができますが、ファイル名は、Oracle Tuxedo UBBCONFIGファイルで指定した、-C configuration_file_nameパラメータと一致する必要があります。(UBBCONFIGファイルでのTM_MQIサーバーの構成に関する説明は、「WebSphere MQ to Oracle Tuxedoサーバー(TM_MQI)の構成」を参照してください。)
TM_MQI構成ファイルは、次の必須セクションに分かれています:
TM_MQI構成ファイルには、次に示すオプションのセクションが1つあります。
これらのセクションと各セクションのパラメータは、必須のセクションとパラメータが定義されている限り、構成ファイル内に自由な順序で指定できます。
TM_MQI構成ファイルのQUEUE_MANAGERセクションの構文は、次のリスト3-9に示すとおりです。
*QUEUE_MANAGER
NAME=string
LQMID=string
注意: | 構成ファイルにはQUEUE_MANAGERセクションを1つしか指定できません。 |
M_MQO構成ファイルのQUEUE_MANAGERセクションには、次のパラメータが含まれている必要があります。
NAME = string
QUEUE_MANAGERセクションの以下のパラメータはオプションです。
LQMID = string
TM_MQI構成ファイルのQUEUEセクションの構文は、次のリスト3-10に示すとおりです。
*QUEUE
MQNAME=string
MAXMSGLEN=integer
SERVICE=string
TM_MQI構成ファイルのQUEUEセクションには、以下のパラメータを含める必要があります。
MQNAME = string
MAXMSGLEN = integer
MaxMsgLength
値が使用されます。
SERVICE = string
TM_MQI構成ファイルのSERVICEセクションの構文は次のリスト3-11に示すとおりです。
*SERVICE
NAME=string
FORMAT=string
TRAN={Y|N}
TM_MQI構成ファイルのSERVICEセクションには、以下のパラメータを含める必要があります。
NAME = string
FORMAT = string
TRAN = {Y|N}
TM_MQI構成ファイルのSERVERセクションの構文は次のリスト3-12に示すとおりです。
*SERVER
MINMSGLEVEL=integer
MAXMSGLEVEL=integer
DEFMAXMSGLEN=integer
TPESVCFAILDATA={Y|N}
注意: | 構成ファイルにはSERVERセクションを1つしか指定できません。 |
MINMSGLEVEL = integer
MAXMSGLEVEL = integer
DEFMAXMSGLEN = integer
TPESVCFAILDATA = {Y|N}
tpcall()
でエラーが発生すると、TM_MQIはtpcall
に送信された元のデータをMQデッド・レター・キュー(存在する場合)に送信します。 TPESVCFAILDATA=Yの場合、応答の長さがゼロではなく、TPESVCFAILによりtpcall()
fが失敗すると、TM_MQIは呼び出し側の応答キューにデータを返し、元のメッセージはMQデッド・レター・キューに送信されません。この場合、TM_MQIはMQMDのFeedbackをMQFB_APPL_FIRST+TPESVCFAILに設定します。Oracle Tuxedoサービスの呼出しが、長さがゼロのデータや、TPESVCFAIL以外のtperrno
値により失敗した場合、元のメッセージはデッド・レター・キューに送信されます。
リスト3-13にTM_MQIサーバーの構成ファイルの例を示します。
*SERVER
MINMSGLEVEL=1
MAXMSGLEVEL=100
*QUEUE_MANAGER
LQMID=QM1
NAME=BEA.TEST.MANAGER
*SERVICE
NAME=SvcToupper
FORMAT=UPPER
*SERVICE
NAME=SvcEcho
FORMAT=ECHO
TRAN=Y
*QUEUE
MQNAME=TEST.SAMPLE.QUEUE1
MAXMSGLEN=200
*QUEUE
MQNAME=TEST.SAMPLE.QUEUE2
TMQUEUE_MQM.CFGファイルは、tpenqueue
およびtpdequeue
リクエストを扱うサーバー(TMQUEUE_MQM)の処理を制御します。TMQUEUE_MQM構成ファイルのセクションと各セクションで定義できるパラメータを以下に示します。説明の後にサンプル構成ファイルを示します。
注意: | TMQUEUE_MQM.CFGは一般的なファイル名です。このファイルには、任意の名前を付けることができますが、ファイル名は、Oracle Tuxedo UBBCONFIGファイルで指定した、-C configuration_file_name パラメータと一致する必要があります。(UBBCONFIGファイルでTMQUEUE_MQMサーバーを構成する手順については、「TMQUEUE_MQMサーバーの構成」を参照してください)。 |
TMQUEUE_MQM構成ファイルは次の必須のセクションに分かれています。
TMQUEUE_MQM構成ファイルにはオプションのセクションが1つあります。
これらのセクションと各セクションのパラメータは、必須のセクションとパラメータが定義されている限り、構成ファイル内に自由な順序で指定できます。
TMQUEUE_MQM構成ファイルのQUEUE_MANAGERセクションの構文は次のリスト3-14に示すとおりです。
*QUEUE_MANAGER
NAME=string
LQMID=string
注意: | 構成ファイルにはQUEUE_MANAGERセクションを1つしか指定できません。 |
TMQUEUE_MQM構成ファイルのQUEUE_MANAGERセクションには、以下のパラメータを含める必要があります。
NAME = string
LQMID = string
リスト3-15にTMQUEUE_MQM構成ファイルのQUEUEセクションの構文を示します。
*QUEUE
MQNAME=string
TUXNAME=string
MAXMSGLEN=integer
TMQUEUE_MQM構成ファイルのQUEUEセクションには、以下のパラメータを含める必要があります。
MQNAME = string
TUXNAME = string
MAXMSGLEN = integer
リスト3-16にTMQUEUE_MQM構成ファイルのSERVERセクションの構文を示します。
*SERVER
MINMSGLEVEL=integer
MAXMSGLEVEL=integer
DEFMAXMSGLEN=integer
注意: | 構成ファイルにはSERVERセクションを1つしか指定できません。 |
MINMSGLEVEL = integer
MAXMSGLEVEL = integer
DEFMAXMSGLEN = integer
リスト3-17にTMQUEUE_MQMサーバーの構成ファイルの例を示します。
*SERVER
DEFMAXMSGLEN=4096
*QUEUE_MANAGER
LQMID=QM1
NAME=BEA.TEST.MANAGER
*QUEUE
TUXNAME=MQTest1
MQNAME=TEST.NOREPLY.QUEUE
*QUEUE
TUXNAME=MQEcho
MQNAME=TEST.SAMPLE.ECHO
MAXMSGLEN=2048
*QUEUE
TUXNAME=MQReply
MQNAME=TEST.REPLY.QUEUE
MQ Adapter for Oracle Tuxedoを実行するためには、WebSphere MQキュー・マネージャを構成する必要があります。キュー・マネージャの構成に関する手順については、WebSphere MQのドキュメントを参照してください。
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