以下の項では、Oracle Tuxedo ATMIワークステーション・コンポーネントの概要を説明します。
Oracle Tuxedoシステムのワークステーション・コンポーネントを使用すると、サーバー側の機能がフル・インストールされていないマシン、つまり管理サーバーもアプリケーション・サーバーもサポートしないマシンに、アプリケーション・クライアントを収容できます。次の図のように、ワークステーション・クライアント (ワークステーション・コンポーネント上で動作するアプリケーション・クライアント)とサーバー・アプリケーションの間の通信はすべてネットワーク経由で行われます。
注意: | ワークステーション・クライアントは、ワークステーション・ハンドラ(WSH)のプロセスを介してサーバー・アプリケーションと通信します。 |
ワークステーション・クライアントは、WindowsまたはUNIXシステムのどちらで動作していても、ほとんどのクライアントATMIにアクセスできますが、ネイティブ・クライアント(サーバー・プログラムを実行しているマシンと同じマシン上で動作するクライアント)が利用できるすべてのアクセス権を持っているわけではありません。ただし、どちらのクライアントも、次の処理は実行できます。
tmadmin()
コマンドを使用してリモート・クライアントに関する情報を送受信します。詳細は、『Oracle Tuxedoコマンド・リファレンス』の「tmadmin(1)」を参照してください。 ワークステーション・クライアントは、ネイティブ・クライアントが利用できるすべての機能にアクセスできるわけではありません。たとえば、ワークステーション・クライアントは、ネイティブ・クライアントとは異なり、tpsysadm
としてアプリケーションに参加できません(つまり、サービス呼出しを発行するイベントをその後サブスクライブできません)。
ワークステーション・クライアントをOracle Tuxedoアプリケーションに統合するには、アプリケーションの構成ファイルで、そのクライアントに必要なパラメータを定義する必要があります。詳細は、『Oracle Tuxedoアプリケーションの設定』の「ワークステーション・クライアントの設定」を参照してください。