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Oracle® Functional Testing OpenScriptユーザーズ・ガイド
バージョン9.31
B62630-03
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11 Adobe Flex機能テスト・モジュールの使用

この章では、OpenScript Adobe Flex機能テスト・モジュールの設定および使用手順について説明します。このテスト・モジュールは、Adobe FlexベースWebアプリケーションの機能テストのサポートを提供します。

11.1 Adobe Flex機能テスト・モジュールについて

OpenScript Adobe Flex機能テスト・モジュールでは、Adobe Flex Automation Frameworkを使用するWebアプリケーションの機能テストに対応するサポート機能を提供します。OpenScript Adobe Flex機能テスト・モジュールでは、Webページに埋め込まれたAdobe Flexアプリケーションにおけるトランザクションを記録、再生、検証することができます。OpenScript Adobe Flex機能テスト・モジュールは、Web機能テスト・モジュールの拡張です。

Adobe Flex機能テスト・モジュールは、Webテストを拡張して、Adobe Flex機能テストの記録機能および再生機能を提供する、OpenScript Web機能テスト・モジュールの拡張モジュールです。Adobe Flex機能テスト・モジュールは、結果ビュー、詳細ビュー、プロパティ・ビュー、コンソール/問題の各ビュー、詳細設定、ステップ・グループ、スクリプト・マネージャ、ワークスペース・マネージャなどのOpenScriptプラットフォームと完全に統合されています。

Adobe Flex機能テスト・レコーダでは、コマンドがツリー・ビューにわかりやすいコマンドで表示されます。スクリプト・コマンドは、Adobe Flex Automation FrameworkによってOpenScriptアクションとして生成されるAdobe Flexのイベントに対応しています。デフォルトでは、スクリプト・コマンドは順次記録されます。ステップ・グループは、手動で追加できますがデフォルトでは作成されません。

OpenScriptによって、Adobe Flex機能テスト・スクリプトの再生結果が結果ビューに表示されます。結果ビューには各スクリプト・コマンドの結果が表示されます(経過時間や失敗のサマリーを含む)。結果レポートは同じ情報をHTMLフォーマットの結果レポートにコンパイルします。結果をOpenScript GUIから標準フォーマット(CSV / HTML)でエクスポートすることもできます。また、コマンドラインを通じた自動再生によっても結果は生成されます。

Adobe Flex機能テスト・モジュールAPIには、追加のプログラミング機能を提供する"Web"クラスが含まれています。

11.1.1 Adobe Flex機能テスト・モジュールの主な機能

  • OpenScript Adobe Flex機能テスト・モジュールは、Adobe Flex Automation Frameworkをベースにしています。Flex Automation Framework (フレームワーク)には、次の機能があります。

    • ビルトインの様々なFlexコントロールで使用できる、広範囲で信頼性の高い記録および再生機能。

    • 記録および再生機能をカスタム・コントロールに拡張する方法を文書化してサポート。

    • 標準化されたオブジェクト識別。

    • Flexアプリケーションのテストに関するAdobeのドキュメントと一貫性のある製品動作。

  • どのバージョンでも(2、3、4)、任意のブラウザ(IEまたはFF)を使用して、Flexアプリケーションの自動化と検証に関するAdobe Flexアクションを記録できます。Flexフレームワークで作成されたFlashアプリケーションに対応しています。

  • 記録されたAdobe Flexのアクション/コマンドを再生します。これは属性で識別されたイベントとオブジェクトで構成されます(例: flexFT.textarea(138, "Path").input("LOREM IPSUM");)。

  • 統合された完全なスクリプト・コード・ビューが提供されており、OpenScript Adobe Flex機能テスト・モジュールのスクリプトを生成できます。OpenScript Adobe Flex機能テスト・モジュールには追加のAPIが含まれており、Flex機能テスト・プロトコルのコード・スクリプティングがサポートされています。

  • ユーザーは、OpenScript Adobe Flex機能テスト・スクリプトへのユーザー入力をパラメータ化し、その入力データを外部データファイル(データバンク)から取り込むことができます。

  • ユーザーは、テストを挿入して再生時にAdobe Flexコンテンツを検証できます。

  • OpenScript Adobe Flex機能テスト・スクリプトの再生結果を結果ビューおよびコンソール・ビューでレポートします。

  • OpenScript Adobe Flex機能テスト・スクリプト・モジュールAPI。OpenScript Adobe Flex機能テスト・アプリケーション・プログラミング・インタフェースには、Adobe Flexアプリケーションの機能テスト固有のJavaコード・メソッドが含まれています。APIは、Flex 3で使用可能なMXコンポーネント・クラスをサポートしています。

新規プロジェクト・ウィザード(「ファイル」メニューから「新規」を選択)には、OpenScriptでFlex機能テスト・プロジェクトを作成する際に使用するAdobe Flexオプションが含まれます。OpenScriptではユーザー・アクションを取得し、ナビゲーションおよびアクションを非常に読み取りやすい順序でOpenScriptスクリプト・ノードに記録します。

11.1.2 前提条件

Adobe Flex機能テスト・モジュール・レコーダには、次の前提条件があります。


注意:

オートメーション・ライブラリ/swcファイルは、Flex機能テストのみに必要です。これは、プロトコル・レベルで記録するAdobe Flex (AMF)負荷テストには適用されません。

  • Flexアプリケーションには、コンパイル時か実行時のいずれかでAdobe Flexオートメーション・ライブラリが含まれている必要があります。Adobe <flex builder>\sdks\3.5.0\frameworks\libsフォルダから、少なくともautomation.swcおよびautomation_agent.swcが必要です(3.5.0はAdobe sdkのバージョン)。また、グラフ、advanceddatagridおよびolapdatagridのサポートにはautomation_dmv.swcも必要です。Flexオートメーション・ライブラリの追加に必要なタスクの詳細は、『Adobe Flex Data Visualization Developer's Guide』の「Creating Applications for Testing」を参照してください。

    「Creating Applications for Testing」:

    http://livedocs.adobe.com/flex/3/html/help.html?content=functest_components2_15.html#178953

    『Adobe Flex Data Visualization Developer's Guide』:

    http://livedocs.adobe.com/flex/3/html/help.html?content=functest_components2_15.html#178953

  • Flexアプリケーションを再コンパイルする際には、Oracle OpenScript openscript_agent.swcファイルを追加する必要があります。Flexアプリケーションは、<installdir>\OpenScript\plugins\oracle.oats.scripting.modules.flexFT_version\flexagent\openscript_agent.swcまたは同等の場所にあるOpenScript Flexエージェントにリンクしてください。

11.2 Adobe Flex機能テストの記録

Adobe Flex機能テスト・モジュールは、Adobe Flex Automation Frameworkを使用するWebアプリケーションを記録します。レコーダでは、Adobe Flexアプリケーションのテストを自動化する機能テストおよび回帰テストのスクリプトが作成されます。

イベントは、Adobe Flex Automation Frameworkによって生成されるときに記録され、フレームワークを通じて再生されます。

Adobe Flex機能テスト・モジュールは、コントロール間の通信を記録するためのOpenScriptのオブジェクトまたは属性の情報を提供します。アクションは、OpenScriptのflexFTコマンドとして、テスト・スクリプト内で取得されます。その他のコンポーネントは、Web機能テストのオブジェクト属性を使用して標準のOpenScriptのwebコマンドとして取得される標準のWebコントロールです。オブジェクト識別属性は、ツリー・ビューまたはコード・ビューで、新規スクリプトまたは記録済コマンドの詳細設定のグローバル設定を使用して後から変更できます。

Adobe Flex機能テスト・モジュールには記録ツールバー・ボタンがあり、ユーザーはこれを使用してAdobe Flexレコーダを開始し、Web/Adobe Flexイベントをスクリプト・ビューに取得することができます。記録ツールバーには、記録の開始および停止のツールバー・ボタンがあります。OpenScriptレコーダでは、記録中にブラウザとOpenScriptを切り替えることなく使用できるフローティング・ツールバーも開きます。

11.2.1 Adobe Flex機能テスト・スクリプトの記録

Adobe Flex機能テスト・スクリプトを記録するには、次のようにします。

  1. OpenScriptを起動します。

  2. Adobe Flex機能テスト記録の詳細設定を設定します。

  3. 「ファイル」メニューから「新規」を選択します。

  4. 機能テスト・グループを開きます。

  5. 「Adobe Flex」を選択します(Adobe Flexスクリプトは、WebとAdobe Flexの両方のテクノロジを同じスクリプトの一部として組み合せます)。

  6. 「次へ」をクリックします。

  7. リポジトリとワークスペースを選択します。

  8. スクリプト名を入力します。

  9. 「終了」をクリックします。新規スクリプト・ツリーがスクリプト・ビューに作成されます。

  10. 「スクリプト」メニューから「記録」を選択します。記録を開始すると、ブラウザが自動的に開きます。

  11. 記録を開始するWebページをブラウザにロードします。

  12. ページ・オブジェクト、アクションおよびナビゲーションを記録するWebサイトにアクセスします。ページ・オブジェクト、アクションおよびナビゲーションは、「記録セクション指定」設定で指定したスクリプト・ツリーのノード(デフォルトは「Run」ノード)に追加されます。

  13. ページのナビゲーションが終了したら、ブラウザを閉じてください。

  14. 「スクリプト」メニューから「停止」を選択するか、OpenScriptツールバーの「停止」ボタンをクリックします。

  15. スクリプトの「Run」ノードを開いて、スクリプト・ツリーのページ・オブジェクト、アクションおよびナビゲーションのノードを表示します。

    特定のテスト要件実現のために、メニュー・オプションまたはコード・ビューを使用してスクリプトをカスタマイズすることができます。


    注意:

    記録中またはスクリプトの再生中に、スクリプト・エディタ・ビューまたはスクリプト・プロジェクトを閉じないでください。閉じると、OpenScriptアプリケーションで予期しない動作が発生する場合があります。

11.3 スクリプトの再生

OpenScriptでは、記録されたAdobe Flexのアクション/コマンドを再生します。これは属性で識別されたイベントとオブジェクトで構成されます(例: flexFT.combobox(objectId Path).select("Visa", TriggerEvent.Mouse, KeyModifier.None);)。objectId PathはFlexアプリケーションの特定のUIコンポーネントを識別するときに使用されるオブジェクト・プロパティの階層セットです。

再生に使用されるアクションは、記録されているアクションまたはJavaコード・ビューで手動で指定したアクションです。自動再生は、OpenScriptのコマンドライン・インタフェースを使用した、Oracle Test Managerまたはサード・パーティ・ツールによってサポートされます。Adobe Flex 機能テスト・スクリプトは、Oracle Load Testingでは再生されません。

Adobe Flex機能テスト・モジュールには再生ツールバー・ボタンと反復ツールバー・ボタンがあり、ユーザーはこれらを使用してスクリプトの再生を開始することができます。再生は、スクリプトを通じて一度のみ行うか、データバンク・ファイルのデータを使用して何度も反復することが可能です。Adobe Flex機能スクリプトの再生結果は、「結果」ビューと「コンソール」ビューで確認できます。

11.3.1 Adobe Flexオブジェクト識別

Adobe Flex機能テスト・モジュールでは、オブジェクト識別を使用して、Adobe Flexオブジェクトの識別に使用する属性を指定します。Adobe Flex機能テスト・モジュールでは、Web機能テスト・モジュールと同じ事前定義済パス属性を、共通Webオブジェクトに対して使用します。ただし、Adobe Flexのテスト自動化では、Flexの制御を識別するための次の追加属性が提供されます。オブジェクトパスはXPathの書式で指定されます。たとえばオブジェクト識別パスはJavaコードでは以下のように現れます。

flexFT.tree(8,"/web:window[@index='0' or @title='Adobe Flex 3 Component Explorer']
 /web:document[@index='0']
   /flex:application[@automationIndex='index:-1' and
     @automationName='explorer' and 
     @automationClassName='FlexApplication' and
     @className='explorer' and
     @label='' and 
     @id='explorer']
   /flex:dividedBox[@className='mx.containers.HDividedBox' and 
     @id='null' and 
     @automationIndex='index:0' and 
     @automationName='index:0' and
     @automationClassName='FlexDividedBox' and
     @label='']
   /flex:panel[@automationIndex='index:0' and 
     @automationName='Adobe%20Flex%203%20Component%20Explorer' and
     @automationClassName='FlexPanel' and 
     @className='mx.containers.Panel' and 
     @label='' and
     @id='null']
   /flex:tree[@automationIndex='index:0' and 
     @automationName='compLibTree' and
     @automationClassName='FlexTree' and
     @className='mx.controls.Tree' and
     @id='compLibTree']")
   .select("Visual Components>Button Controls>CheckBox", 
     TriggerEvent.Mouse, KeyModifier.None);

Web機能テスト・モジュールの記録詳細設定でデフォルトのWebオブジェクト属性を設定できます。また、ツリー・ビューやコード・ビューで、記録済スクリプト内のオブジェクト属性を編集できます。Adobe Flexのオブジェクト識別は、コンポーネントの記録時にAdobe Flex Automation Frameworkによって提供され、OpenScript詳細設定では設定されません。

事前定義済のオブジェクト識別の他にも、オブジェクト・ライブラリをスクリプトに追加して、ライブラリ・ファイルにパスを記録できます。オブジェクト・ライブラリ・ファイルは、その他のスクリプトによって共有および再利用されます。オブジェクト・ライブラリ・ファイルによって、より便利なオブジェクトの「省略名」が提供されるため、プログラミングが容易になります。

11.3.2 Adobe Flex機能スクリプトの再生

Adobe Flex機能スクリプトを再生するには、次のようにします。

  1. OpenScriptを起動します。

  2. 再生するAdobe Flex機能スクリプトを開きます。

  3. 「スクリプト」メニューの「再生」を選択するか、ツールバーのボタンをクリックします。

    コンソール・ビューでスクリプト再生の進捗状況を確認できます。結果ビューでスクリプト再生の結果を確認できます。

11.3.3 Adobe Flex機能スクリプトを反復して再生

Adobe Flex機能スクリプトを反復再生するには、次のようにします。

  1. OpenScriptを起動します。

  2. 再生するAdobe Flex機能スクリプトを開きます。

  3. 「スクリプト」メニューから「反復」を選択するか、ツールバー・ボタンをクリックします。

  4. 反復回数を設定します。

  5. 使用するデータバンク・ファイルを、必要に応じて選択します。

  6. 選択したデータバンクの開始レコードを「データバンク設定」セクションで設定します。反復設定の詳細は、4.2.4項「スクリプトの反復再生」を参照してください。

  7. 「OK」をクリックします。

    コンソール・ビューでスクリプト再生の進捗状況を確認できます。結果ビューでスクリプト再生の結果を確認できます。

11.4 スクリプトの変更

スクリプトを作成あるいは記録したら、テスト上の必要に応じてスクリプトに変更を加え、カスタマイズすることができます。

11.4.1 Flexアクションの追加

Adobe Flexモジュールには、スクリプトに追加できるAdobe Flexオブジェクトのアクションが含まれています。

Formsアクションをスクリプトに追加するには、次のようにします。

  1. Adobe Flex機能テスト・スクリプトを記録します。

  2. アクションを追加するスクリプト・ノードを選択します。

  3. 「スクリプト」メニューを選択した後、「追加」サブメニューから「その他」を選択します。

  4. 「Flexアクション」ノードを開きます。

  5. アクション・ノードを開いてアクションを選択します。

  6. 「OK」をクリックします。

  7. オブジェクトに対するオブジェクト識別パスを入力します。「キャプチャ」または「選択」メニュー・オプションを使用して、オブジェクト・パスを取得または選択できます。

  8. オブジェクト・アクションに使用する必要な値を入力します。

  9. 「OK」をクリックします。アクション・ノードがスクリプト・ツリーに追加されます。

    Javaコード・ビューでは、flexFT.object(objectId).action()メソッドが次のようにスクリプト・コードに追加されます。

    flexFT.tree(8,"/web:window[@index='0' or @title='Adobe Flex 3 Explorer']
     /web:document[@index='0']
       /flex:application[@automationIndex='index:-1' and
         @automationName='explorer' and
         @automationClassName='FlexApplication' and
         @className='explorer' and
         @label='' and
         @id='explorer']
       /flex:dividedBox[@className='mx.containers.HDividedBox' and
         @id='null' and
         @automationIndex='index:0' and 
         @automationName='index:0' and 
         @automationClassName='FlexDividedBox' and
         @label='']
       /flex:panel[@automationIndex='index:0' and 
         @automationName='Adobe%20Flex%203%20Explorer' and 
         @automationClassName='FlexPanel' and
         @className='mx.containers.Panel' and
         @label='' and 
         @id='null']
       /flex:tree[@automationIndex='index:0' and
         @automationName='compLibTree' and
         @automationClassName='FlexTree' and 
         @className='mx.controls.Tree' and 
         @id='compLibTree']")
       .select("Visual Components>Button Controls>CheckBox", 
         TriggerEvent.Mouse, KeyModifier.None);
    

    注意:

    表、オブジェクト、または他のOpenScriptをFlexコントロールに追加するときは、OpenScriptテスト・ノードと、テストするFlexコントロールの間のスクリプトに遅延時間を追加してください。遅延時間は、OpenScriptテストを実行する前にFlexコントロールを完全にロードできる十分な長さが必要です。Flexコントロールのロード前にOpenScriptテストが実行された場合は、エラーが発生します。

    Adobe Flex機能テスト・モジュールは、Accordion、AdvancedDataGrid、Alert、Application、AreaChart、AreaSeries、AxisRenderer、BarChart、BarSeries、Box、BubbleSeries、Button、ButtonBar、Canvas、CartesianChart、Chart、ChartLegend、ChartSeries、CheckBox、ColorPicker、ColumnChart、ColumnSeries、ComboBase、ComboBox、Container、DataGrid、DateChooser、DateField、DisplayObject、DividedBox、Form、FormItem、HLOCChart、Image、Label、LineChart、LineSeries、LinkBar、List、ListBase、ListLabel、Loader、Menu、MenuBar、NavigationBar、NumericStepper、OLAPDataGrid、Panel、PieChart、PlotSeries、PopUpButton、ProgressBar、RadioButton、Repeater、Rule、ScrollBar、ScrollBase、Slider、TabNavigator、TextArea、TitleWindow、ToggleButtonBar、Tree、UIMovieClip、VideoDisplay、ViewStackなどのAdobe Flex固有のオブジェクトに対してもアクションを実行できます。

11.4.2 Adobe Flexアクション・ダイアログ・ボックス

Adobe Flexアクション・ダイアログ・ボックスで、Flex固有のオブジェクトに対して実行するアクションを指定できます。使用できるオプションと設定は、Flexオブジェクトとオブジェクトに対して実行するアクションのタイプによって異なります。ダイアログ・ボックスには、次のセクションとフィールドが表示されます。

アクション: Flexオブジェクトに対して実行するアクションのタイプが表示されます。

オブジェクト: アクションを実行する対象のFlexオブジェクトのタイプが表示されます。

パス: アプリケーションのオブジェクトの識別に使用されるオブジェクト識別パスが示されます。

値: Flexオブジェクトに対してアクションを実行するとき使用する値を指定します。値は、オブジェクトのタイプとアクションによって異なります。インデックス値はすべてゼロ基準です。

  • アクション: コントロールのドラッグ・アンド・ドロップ操作に対するアクションを示すString。

  • インデックス開始: ColorPicker、ComboBase、ComboBox、DateField、NumericStepper、TextAreaの各コントロールに対するSelectTextアクションの開始インデックスを示すInteger。

  • 対象クリック: クリック・アクションの対象を指定します。「thumb」または「track」を入力して、スライダ・トラックとスライダ・サムのいずれかを指定します。この設定は、Sliderコントロールに対するChangeアクションに使用されます。

  • 色: ColorPickerコントロールの変更アクションで使用する16進のRGB色(例: #003366)を示すString。

  • 行インデックス: グリッドタイプのコントロールでクリック、編集、拡張される列のインデックスを示すInteger。

  • 日付フィールド: グリッドタイプのコントロールでクリック・アクションのHeaderデータ・フィールドを示すString。

  • 変化: マウスのスクロール・アクションにおける値の変更を示すInteger値。

  • ドラッグ アイテム: コントロールに対するDragStartおよびDragDropアクションでドラッグされるアイテムを示すString。

  • 終端インデックス: ColorPicker、ComboBase、ComboBox、DateField、NumericStepper、TextAreaの各コントロールに対するSelectTextアクションの終端インデックスを示すInteger。

  • ヘッダー部分: AdvancedDataGridおよびOLAPDataGridコントロールに対するHeaderClickアクションのheaderTextPartまたはheaderIconPartを示すString。

  • ヒット セット: AreaSeries、BarSeries、BubbleSeries、ChartSeries、ColumnSeries、LineSeries、PieSeries、PlotSeriesの各コントロールに対するClickSeries、DoubleClickまたはItemRollOverアクションで、グラフ・シリーズのデータ・ポイントを表すDouble。

  • アイテム描画: Combo、Grid、Tree、およびリストタイプの各コントロールでアイテムを示すString。

  • キー コード: コントロールに対するTypeアクションで使用するキー・コードを示すString。「キー コード」は、Adobe ActionScriptのキー・コードに対応しています。

  • キー修正: キーボード・トリガー・イベントで使用する修飾キーを指定します。キーボード・アクションには、Ctrl、Alt、Shiftなどの修飾キー、またはCtrl-Alt、Shift-Altのような修飾キーの組合せが含まれます。

    • なし: 選択すると、キーボード・トリガー・イベントでキーボードの修飾キーが使用されません。

    • Ctrl: 選択すると、キーボード・トリガー・イベントの修飾キーとして[Ctrl]キーが使用されます。例: Ctrl-key。

    • CtrlShift: 選択すると、キーボード・トリガー・イベントの修飾キーとして[Ctrl]+[Shift]キーが使用されます。例: Ctrl-Shift-key

    • Alt: 選択すると、キーボード・トリガー・イベントの修飾キーとして[Alt]キーが使用されます。例: Alt-key

    • CtrlAlt: 選択すると、キーボード・トリガー・イベントの修飾キーとして[Ctrl]+[Alt]キーが使用されます。例: Ctrl-Alt-key

    • ShiftAlt: 選択すると、キーボード・トリガー・イベントの修飾キーとして[Shift]+[Alt]キーが使用されます。例: Shift-Alt-key

    • CtrlShiftAlt: 選択すると、キーボード・トリガー・イベントの修飾キーとして[Ctrl]+[Shift]+[Alt]キーが使用されます。例: Ctrl-Shift-Alt-key

  • 位置 X: コントロールに対するColumnStretchおよびMouseMoveアクションで、コントロール内のマウス座標X位置を示します。

  • 位置 Y: コントロールに対するMouseMoveアクションで、コントロール内のマウス座標X位置を示します。

  • 移動行インデックス: AdvancedDataGridおよびOLAPDataGridコントロールでシフトされるColumGroupedADGHeaderのインデックスを示すInteger。

  • 新規行インデックス: AdvancedDataGridおよびOLAPDataGridコントロールでシフトされるColumGroupedADGHeaderの新規インデックスを示すInteger。

  • 新規インデックス: AdvancedDataGridおよびOLAPDataGridコントロールでシフトされるヘッダーの新規インデックスを示すInteger。

  • 旧行インデックス: AdvancedDataGridおよびOLAPDataGridコントロールでシフトされるolumGroupedADGHeaderの旧インデックスを示すInteger。

  • 旧インデックス: AdvancedDataGridおよびOLAPDataGridコントロールでシフトされるヘッダーの旧インデックスを示すInteger。

  • ポジション: スクロールタイプのコントロールでポジション番号を示すInteger。

  • スクロール方向: オブジェクトをスクロールする方向を指定します。

    • 垂直: 選択すると、スクロール・アクションが垂直方向になります。

    • 水平: 選択すると、スクロール・アクションが水平方向になります。

  • スクロール詳細: スクロールタイプのコントロールでスクロール・バーの詳細を指定します。

    • 左側: 選択すると、スクロール・バーがスクロール範囲の左に配置されます。

    • 上部: 選択すると、スクロール・バーがスクロール範囲の上部に配置されます。

    • 右側: 選択すると、スクロール・バーがスクロール範囲の右に配置されます。

    • 下部: 選択すると、スクロール・バーがスクロール範囲の下部に配置されます。

    • ライン左: 選択すると、スクロール範囲でスクロール・バーが1行分左に移動します。

    • ライン上: 選択すると、スクロール範囲でスクロール・バーが1行分上に移動します。

    • ライン右: 選択すると、スクロール範囲でスクロール・バーが1行分右に移動します。

    • ライン下: 選択すると、スクロール範囲でスクロール・バーが1行分下に移動します。

    • ページ左: 選択すると、スクロール範囲でスクロール・バーが1ページ分左に移動します。

    • ページ アップ: 選択すると、スクロール範囲でスクロール・バーが1ページ分上に移動します。

    • ページ右: 選択すると、スクロール範囲でスクロール・バーが1ページ分右に移動します。

    • ページ ダウン: 選択すると、スクロール範囲でスクロール・バーが1ページ分下に移動します。

    • サム トラック: 選択すると、スクロール・アクションが移動します。

    • サム ポジション: 選択すると、スクロール・アクションが停止します。

  • 関連オブジェクト: Accordion、ButtonBar、LinkBar、NavigationBar、NumericStepper、TabNavigator、ToggleButtonBarなどのコンテナタイプのコントロールで関連オブジェクトを指定します。

  • 列インデックス: AdvancedDataGridおよびOLAPDataGridコントロールで編集される行のインデックスを示すInteger。

  • シフト キー: キー・コードとともに[Shift]キーを使用する必要があるかどうかを指定します。有効な値はTrueとFalseです。この設定は、すべてのコントロール・タイプのChangeFocusアクションで使用されます。

  • テキスト: TextAreaコントロールに対するInputまたはPassword Inputアクションで使用されるテキストまたはパスワードを示すString。

  • サム インデックス: Sliderコントロールに対するChangeアクションを実行するサムのインデックスを指定します。

  • トリガー イベント: オブジェクトに対するイベントのトリガーに使用するアクションを指定します。

    • マウス: 選択すると、マウス・アクションによってオブジェクトに対するイベントがトリガーされます。

    • キーボード: 選択すると、キーボード・アクションによってオブジェクトに対するイベントがトリガーされます。キーボード・イベント・トリガーで使用する「キー修正」を指定してください。

  • 値: Sliderコントロールに対するChangeアクションで使用される値を示すDouble。

11.4.3 Adobe Flex機能テスト・モジュールAPIの使用

Adobe Flex機能テスト・モジュールには、Adobe Flex機能テストに固有のスクリプトのAPI (アプリケーション・プログラミング・インタフェース)が含まれています。Adobe Flex機能テスト・モジュールのレコーダでは、ツリー・ビューに対応するJavaコードを作成し、Adobe Flex機能テスト・コマンドをわかりやすい機能名でJavaコード・ビューに表示します。Javaコード・ビューのコマンドはツリー・ビューに対応しているため、どちらのビューでもスクリプトを修正できます。

Adobe Flex機能テストAPIを使用すると、追加のテスト機能により記録済スクリプトを拡張できます。Adobe Flex機能テスト・モジュールに固有のコマンドは、siebelFTクラスの一部です。追加の機能テスト・メソッドはwebクラスまたはftクラス内で使用できます。また、その他の有効なクラス(サービス)の他のコマンドや汎用Javaコマンドも、スクリプトで利用できます。

Adobe Flexのテスト・モジュールAPIには、次のものなどが含まれています。

  • Accordion

  • AdvancedDataGrid

  • Alert

  • Application

  • AreaChart

  • AreaSeries

  • AxisRenderer

  • BarChart

  • BarSeries Box

  • BubbleSeries

  • Button

  • ButtonBar

  • Canvas

  • CartesianChart

  • Chart

  • ChartLegend

  • ChartSeries

  • CheckBox

  • ColorPicker

  • ColumnChart

  • ColumnSeries

  • ComboBase

  • ComboBox

  • Container

  • DataGrid

  • DateChooser

  • DateField

  • DisplayObject

  • DividedBox

  • Form

  • FormItem

  • HLOCChart

  • Image

  • Label

  • LineChart

  • LineSeries

  • LinkBar

  • List

  • ListBase

  • ListLabel

  • Loader

  • Menu

  • MenuBar

  • NavigationBar

  • NumericStepper

  • OLAPDataGrid

  • Panel

  • PieChart

  • PlotSeries

  • PopUpButton

  • ProgressBar

  • RadioButton

  • Repeater

  • Rule

  • ScrollBar

  • ScrollBase

  • Slider

  • TabNavigator

  • TextArea

  • TitleWindow

  • ToggleButtonBar

  • Tree

  • UIMovieClip

  • VideoDisplay

  • ViewStack

Adobe Flex機能テスト・モジュールのツリー・ビューを使用して、多数のAPIメソッドを追加できます。Javaコード・ビューを使用してさらにメソッドを追加することができます。使用できるプロシージャ一覧のインテリジェンス・ウィンドウを開くには、[Ctrl]キーを押しながら[Space]キーを押します。その他のプログラミング情報の詳細は、OpenScriptヘルプのAPIリファレンスを参照してください。