インストレーション・ガイド
11gリリース(11.2) for Linux x86-64
B66469-01(原本部品番号:E18802-03)
2011年7月
『Oracle Database Express Editionインストレーション・ガイド for Linux x86-64』へようこそ。このガイドの内容は次のとおりです。
注意: このインストレーション・ガイドの最新版は、Oracle Technology NetworkにあるOracle Database Express Edition (Oracle Database XE)のダウンロード・ページから入手できます。 |
Oracle Database XEは簡単にインストールできます。Oracle Database XEでは、Oracleデータベースと同データベースを管理するためのツールが用意されています。
Oracle Database XEでは、次の開発環境をサポートしています。
Oracle SQL Developer: Oracle SQL Developerは、SQL*Plusをグラフィカルにしたものです。データベース開発者は、Oracle SQL Developerを使用して基本的なタスクを簡単に実行できます。標準のOracleデータベース認証を使用して、任意のターゲットOracle Database XEスキーマに接続できます。接続後、データベース内のオブジェクトに対して操作を実行できます。
Oracle SQL Developerは次の場所からダウンロードおよびインストールします。
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/sql-developer/overview/index.html
Oracle Application Express: Oracle Database XEには、Oracleデータベースのための高速Webアプリケーション開発ツールであるOracle Application Expressが組み込まれています。Oracle Application Expressは、Oracle Database XEにおいてデフォルトで使用可能になっています。
Java: Javaは、インターネットの分散環境で使用するよう設計された、オープンソース・プログラミング言語です。開発ライフ・サイクル全体をサポートする無料の統合Java開発環境であるOracle JDeveloperを使用できます。
Oracle JDeveloperは次の場所からダウンロードおよびインストールします。
http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/overview/index.html
PHP
PHPは、Web開発用に設計されたオープンソースのサーバー側埋込みスクリプト言語です。PHPコードをHTMLに埋め込むことができます。PHPはhttp://www.php.net
からダウンロードおよびインストールできます。
Oracle Database XEの詳細は、次を参照してください。
Oracle Technology NetworkのOracle Database XEホームページ:
Oracle Database XEドキュメント・ライブラリ:
Oracle Technology NetworkのOracle Database XEホームページで該当するリンクをクリックするか、システム・メニューから「Oracle Database 11g Express Edition」を選択し、「ヘルプを表示」、「ドキュメントを参照」の順に選択します。
ディスカッション・フォーラム:
Oracle Technology NetworkのOracle Database XEホームページで該当するリンクをクリックするか、システム・メニューから「Oracle Database 11g Express Edition」を選択し、「ヘルプを表示」、「オンライン・フォーラムに移動」の順に選択します。
この項のトピックは、次のとおりです。
この項のトピックは、次のとおりです。
表1では、Oracle Database XEのシステム要件を示しています。
表1 Oracle Database XEの要件
要件 | 説明 |
---|---|
オペレーティング・システム |
次のいずれか:
|
ネットワーク・プロトコル |
次のプロトコルがサポートされています。
|
RAM |
最小256MB、推奨512MB |
ディスク領域 |
最小1.5GB |
パッケージ |
|
Oracle Database XEに必要な最小スワップ領域は、2GBまたはRAMの2倍のサイズのいずれか小さい値です。
Oracle Database XEのインストールでは、次のカーネル・パラメータ設定についてシステムのチェックが行われます。システムのカーネル・パラメータが表2にリストされた値より小さい場合、インストールによって、この表の値を使用するようカーネル・パラメータ設定が変更されます。
Oracle Database XEをインストールするにはroot権限が必要です。
この項のトピックは、次のとおりです。
Oracle Database XEが複数のCPU (デュアルコアCPUを含む)を持つコンピュータ上にインストールされている場合、最大で1つのCPUに相当する処理リソースを消費します。たとえば、2つのCPUを持つコンピュータで、2つのOracleデータベース・クライアントがCPUに負担を掛ける問合せを同時に試行した場合、Oracle Database 11g Standard Edition、Oracle Database 11g Standard Edition OneまたはOracle Database 11g Enterprise Editionでは、問合せを効率的に処理するため、両方のCPUが使用されます。ところが、Oracle Database XEの場合、2つのCPUでのコンカレント処理の方が高速であったとしても、Oracleデータベースは1つのCPUの速度で問合せを処理します。コンピュータの処理リソースを最大限に使用するには、Oracle Database 11g Standard Edition、Oracle Database 11g Standard Edition OneまたはOracle Database 11g Enterprise Editionにアップグレードします。
Oracle Database XEのインストールは、1台のコンピュータに1回のみ実行できます。これは、Oracle Database 11g Standard Edition、Oracle Database 11g Standard Edition OneまたはOracle Database 11g Enterprise Editionの既存または新規のインストールに影響しません。さらに、ユーザーが実行できるOracle Database XEデータベースのインスタンスは、各コンピュータで1つのみです。複数のOracle Databaseサーバー・インスタンスを実行したり、データベース・ソフトウェアの複数のコピーをインストールするには、Oracle Database 11g Standard Edition、Oracle Database 11g Standard Edition OneまたはOracle Database 11g Enterprise Editionにアップグレードします。
Oracle Database XEデータベースのユーザー・データの最大量は、11GBを超えないようにします。ユーザー・データがこの制限を超えた場合、ORA-12592
エラーが表示されます。11GBを超えるユーザー・データを使用するには、Oracle Database 11g Standard Edition、Oracle Database 11g Standard Edition OneまたはOracle Database 11g Enterprise Editionにアップグレードします。
Oracle Database XEデータベースで使用されるRAMの最大量は、1GBを超えないようにします(それ以上使用できる場合も同様)。表1「Oracle Database XEの要件」では、使用する必要がある最小RAMおよび推奨RAMを示しています。Oracle Database XEで使用されるRAMの正確な量は、自動メモリー管理を使用して自動計算されます。
1GBを超えるRAMを使用するには、Oracle Database 11g Standard Edition、Oracle Database 11g Standard Edition OneまたはOracle Database 11g Enterprise Editionにアップグレードします。
メモリー管理の詳細は、『Oracle Database Express Edition 2日でデータベース管理者』を参照してください。
HTTPSは、Oracle Database XEに組み込まれたHTTPリスナーによりネイティブ・サポートされていません。HTTPSサポートが必要な場合は、HTTPSのサポートを提供するApacheなどの代替Webリスナーを使用し、Oracle Database XEで提供されるURLのプロキシを指定します。
Oracle Database XEでのセキュリティ管理の詳細は、『Oracle Database Express Edition 2日でデータベース管理者』を参照してください。
この項のトピックは、次のとおりです。
Oracle Database XE 11.2のインストールを試行する前に、既存のOracle Database XEまたはSID XE
を持つデータベースをターゲット・システムからアンインストールします。
Oracle Database XEをインストールする手順は、次のとおりです。
使用するコンピュータにroot権限でログオンします。
次のWebサイトに移動します。
http://www.oracle.com/technetwork/database/express-edition/downloads/index.html
無料ダウンロードをクリックし、指示に従ってOracle Database XEのLinuxバージョンを選択し、ダウンロードします。
Oracle Database XE実行可能ファイルoracle-xe-11.2.0-1.0.x86_64.rpm
を実行して、Oracle Database XEをインストールします。
# rpm -ivh downloads/oracle-xe-11.2.0-1.0.x86_64.rpm
インストール中は進捗のステータスが表示されます。
プロンプトが表示されたら、次のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/oracle-xe configure
次の構成情報を入力します。
Oracle Application Express用の有効なHTTPポート(デフォルトは8080)
Oracleデータベース・リスナー用の有効なポート(デフォルトは1521)
SYS
およびSYSTEM
管理ユーザー・アカウントのパスワード
SYS
およびSYSTEM
管理ユーザー・アカウントのパスワードの確認
コンピュータの起動時にデータベースを自動的に起動するかどうか(次回の再起動)
これで構成は完了です。起動プロセスでデータベースが起動します。
注意: INTERNAL およびADMIN Oracle Application Expressユーザー・アカウントのパスワードは、最初はSYS およびSYSTEM 管理ユーザー・アカウントと同じです。 |
データベースを手動で起動するには、rootユーザーとして次のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/oracle-xe start
データベースを手動で停止するには、rootユーザーとして次のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/oracle-xe stop
注意: データベースの作成ログは、$ORACLE_HOME/config/log/* に出力されます。 |
Oracle Database XE実行可能ファイルの.rpm
ファイルに、レスポンス・ファイルxe.rsp
が付属しています。
サイレント・インストールを実行する手順は、次のとおりです。
インストール用の実行可能ファイルをダウンロード(「Oracle Database XEのインストール手順」を参照)した後で、次の値の設定を含むレスポンス・ファイルxe.rsp
を作成します。
ORACLE_LISTENER_PORT
: Oracle Database XEに接続するための有効なリスナー・ポート番号
ORACLE_HTTP_PORT
: Oracle Application Express用の有効なHTTPポート番号
ORACLE_PASSWORD
: SYS
およびSYSTEM
管理ユーザー・アカウントのパスワード
ORACLE_CONFIRM_PASSWORD
: SYS
およびSYSTEM
のパスワード(確認のため再入力)
ORACLE_DBENABLE
: yes (y
)またはno (n
)で、コンピュータの起動時に自動的にOracle Database XEを起動するかどうかを指定
レスポンス・ファイルのORACLE_LISTENER_PORT
、ORACLE_HTTP_PORT
およびORACLE_DBENABLE
について、デフォルト値が移入されます。
サイレント・インストールを実行するためのラッパー・シェル・スクリプトを作成します。
これには、次のようなコマンドを組み込みます。
#!/bin/bash rpm -ivh /downloads/oracle-xe-11.2.0-1.0.x86_64 > /xe_logs/XEsilentinstall.log /etc/init.d/oracle-xe configure responseFIle=<location of xe.rsp> >> /xe_logs/XEsilentinstall.log
rootユーザーとしてラッパー・スクリプトを実行します。
インストールの詳細は、XEsilentinstall.log
ファイルを参照してください。
サイレント・インストールを完了したら、第4.3項「Oracle Database XE環境変数の設定」で説明しているOracle Database XE環境変数を設定します。
注意: データベースの作成ログは、$ORACLE_HOME/config/log/* に出力されます。 |
Oracle Database XEをインストールして構成したら、Oracle Database XEを使用する前に環境を設定する必要があります。そのためにroot権限でログオンする必要はありません。Oracle Database XEには、必要な環境変数を設定するスクリプトが用意されています。
次の手順を実行します。
次のディレクトリに移動します。
/u01/app/oracle/product/11.2.0/xe/bin
次のスクリプトを探します。
oracle_env.csh
(Cまたはtcshシェル用)
oracle_env.sh
(Bourne、BashまたはKornシェル用)
シェルに適したスクリプトを実行します。次に例を示します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ . ./oracle_env.sh
Cまたはtcshシェル:
% source oracle_env.csh
また、ログインするたび、または新しいシェルを開くたびにこれらの環境変数が正しく設定されるようにするには、ログイン・ファイルまたはプロファイル・ファイルを編集します。
Bourne、BashまたはKornシェルの場合は、.bash_profile
(ログイン時に実行される)または.bashrc
ファイル(新しいシェルを開く際に実行される)に、次の行を入力します。
. /u01/app/oracle/product/11.2.0/xe/bin/oracle_env.sh
Cまたはtcshシェルの場合は、.login
ファイル(ログイン時に実行される)または.cshrc
ファイル(新しいシェルを開く際に実行される)に、次の行を入力します。
source /u01/app/oracle/product/11.2.0/xe/bin/oracle_env.csh
Oracle Database XEのインストール後、「Oracle Database 11g Express Editionのスタート・ガイド」ホームページは、ローカル・サーバーからのみ使用可能で、リモートからは使用できません。
セキュリティ上の注意: Oracle Database XEに対してリモートからHTTP経由でアクセスすると、ブラウザとデータベース間ですべての情報(データベースのユーザー名とパスワードも含む)がクリアテキストで(つまり暗号化されずに)やり取りされます。これが心配な場合は、データベースに対するリモートHTTP接続を有効にしないでください。 |
SQLコマンドラインを使用する場合は、次の手順を実行します。
SQL*Plusを起動し、SYSTEM
としてログインします。
$ sqlplus system
Enter password: SYSTEM_password
リモートからログインする場合は、次のように入力します。
$ sqlplus system@xe_server_host_name Enter password: SYSTEM_password
SQLプロンプトで、次のコマンドを入力します。
SQL> EXEC DBMS_XDB.SETLISTENERLOCALACCESS(FALSE);
Oracle ODBCドライバ・デモをコンパイルおよび実行する場合は、次の手順を実行します。
unixODBC DriverManagerをインストールしていない場合は、次のWebサイトからダウンロードします。
DriverManagerをインストールしたディレクトリを指すようにODBCDM_HOME
環境変数を設定します。
次のmakeファイルを実行して、Oracle ODBCドライバ・デモをコンパイルします。
make -f demo_xe.mk buildodbcdemo ODBCDM_HOME=DriverManager_location
Oracle Database XEをインストールすると、データベースは稼働状態となり、次の手順ですぐに使用開始できます。
データベースが現在停止している場合、次の手順で起動します。メインメニュー(Gnome)またはアプリケーションメニュー(KDE)をクリックし、「Oracle Database 11g Express Edition」、「データベースの起動」の順にクリックします。
メインメニュー(Gnome)またはアプリケーションメニュー(KDE)に移動し、「Oracle Database 11g Express Edition」、「SQLコマンドラインの実行」の順にクリックします。ユーザー名SYSTEM
でデータベースに接続し、構成時に作成したパスワードを指定します。
Oracle Database XEについて学習を開始するには、Oracle Database XEのドキュメントを参照してください。
Oracle Database XEのドキュメントにアクセスするには、メインメニュー(Gnome)またはアプリケーションメニュー(KDE)から、「Oracle Database 11g Express Edition」、「ヘルプを表示」の順に選択し、「ドキュメントを参照」をクリックします。
注意: Oracle Database XEを使用するには、使用するユーザーIDがLinuxグループdba のメンバーである必要があります。 |
Oracle Database XEをアンインストールすると、データ・ファイル、データベースおよびソフトウェアを含むすべてのコンポーネントが削除されます。データ・ファイルを保存してOracle Database XEソフトウェアおよびデータベースを削除する場合は、『Oracle Database Express Edition 2日でデータベース管理者』に記載されているいずれかの方法を使用してデータをエクスポートしてから、Oracle Database XEをアンインストールします。
アンインストール・プロセスを実行すると、Oracle Database XEがインストールされているディレクトリからすべてのファイルが削除されるため、必要に応じてディレクトリからファイルをバックアップしてからアンインストールを実行します。
このセクションの内容は次のとおりです。
次の手順を実行します。
root権限でログオンします。
次のコマンドを実行して、Oracle Database XEをアンインストールします。
# rpm -e oracle-xe
10.2 XEと11.2 XEの間でデータをインポートおよびエクスポートするには、次の手順を実行します。
11.2 XE shiphomeのアップグレード・ディレクトリからローカル・ディレクトリにgen_inst.sql
ファイルをコピーします。
SYS
ユーザーとして10.2 XEデータベースに接続し、gen_inst.sql
を実行します。これにより、install.sql
、gen_apps.sql
およびその他の.sql
ファイルが生成されます。ファイルはgen_inst.sql
が含まれるフォルダに生成されます。
SQL> @<
local_dir
>/gen_inst.sql
ここで、local_dir
はgen_inst.sql
がコピーされたローカル・ディレクトリです。
注意: 同じシステムにXE 11.2をインストールする場合は、10.2 XEホーム・ディレクトリにgen_inst.sql ファイルをコピーしないでください。XE 10.2がアンインストールされると、生成済のすべてのファイルが削除されます。 |
10.2 XEデータベースからデータをエクスポートするには、次の手順を実行します。
SYS
ユーザーとして10.2 XEデータベースに接続します。
ローカル・ファイル・システムにダンプ・フォルダdump_folder
を作成します。
SYSTEM
ユーザーに対するREAD
およびWRITE
権限のあるディレクトリ・オブジェクトDUMP_DIR
を作成します。
SQL> CREATE DIRECTORY DUMP_DIR AS '/<dump_folder>';
SQL>GRANT read, write ON DIRECTORY DUMP_DIR TO system;
10.2 XEデータベースからダンプ・フォルダにデータをエクスポートします。
expdp system/system_password full=Y EXCLUDE=SCHEMA:\"LIKE \'APEX_%\'\",SCHEMA:\"LIKE \'FLOWS_%\'\" directory=DUMP_DIR dumpfile=DB10G.dmp logfile=expdpDB10G.log expdp system/system_password TABLES=FLOWS_FILES.WWV_FLOW_FILE_OBJECTS$ directory=DUMP_DIR dumpfile=DB10G2.dmp logfile=expdpDB10G2.log
11.2 XEを同じシステムにインストールする場合は、10.2 XEをアンインストールします。
11.2 XEデータベースをインストールします。詳細は、第4項「Oracle Database XEのインストール」を参照してください。
11.2 XEデータベースにデータをインポートするには、次の手順を実行します。
SYS
ユーザーとして11.2 XEデータベースに接続します。
SYSTEM
ユーザーに対するREAD
およびWRITE
権限のあるディレクトリ・オブジェクトDUMP_DIR
を作成します。
SQL> CREATE DIRECTORY DUMP_DIR AS '/<dump_folder>';
SQL>GRANT read, write ON DIRECTORY DUMP_DIR TO system;
ダンプ・フォルダから11.2 XEデータベースにデータをインポートします。
impdp system/system_password full=Y directory=DUMP_DIR dumpfile=DB10G.dmp logfile=expdpDB10G1.log impdp system/system_password directory=DUMP_DIR TABLE_EXISTS_ACTION=APPEND TABLES=FLOWS_FILES.WWV_FLOW_FILE_OBJECTS$ dumpfile=DB10G2.dmp logfile=expdpDB10G1b.log
SYS
ユーザーとして11.2 XEデータベースに接続し、ステップ2で生成されたスクリプトinstall.sql
を実行します。これにより、ws.sql
、gen._apps.sql
およびその他の.sql
ファイルの実行がトリガーされます。
Oracle Database XEでセキュリティ脆弱性を見つけたら、問題の詳細をオラクル社まで次のメール・アドレス宛に送信してください。
メールに次の情報を記載してください。
発生した問題の詳細な説明
ご使用のOracle Database XEのバージョン
Oracle Database XEを実行していたプラットフォーム
セキュリティ上の問題を追跡するのに役立つスクリプトまたはサンプル
オラクル社のセキュリティ問題に対する取組みの詳細は、次を参照してください。
Oracle Database XEは、ユニバーサル複数言語キャラクタ・セットおよび言語の構成でのみ使用できます。
データベースは、あらゆる言語のグローバル・データに適したUnicode (AL32UTF8
)キャラクタ・セットを使用して作成されます。
日本語、ポルトガル語(ブラジル)および中国語(簡体字)言語メッセージ・ファイルがORACLE_HOME
にインストールされています。
Oracle Application Expressユーザー・インタフェースおよびデータベースのエラー・メッセージは、英語、日本語、ポルトガル語(ブラジル)および中国語(簡体字)で表示できます。
「グローバリゼーション・サポート: NLS_LANGパラメータによるロケールおよびキャラクタ・セットの構成」では、文字および言語の追加情報を提供しています。
この項では、Oracle Database XEのグローバリゼーション設定の構成方法について説明します。内容は次のとおりです。
オラクル社では、ユーザーが好みのロケールとキャラクタ・セットの設定でデータベースとやり取りできるように、グローバリゼーション・サポートを提供しています。NLS_LANG
環境変数を設定すると、Oracleソフトウェアのロケール動作が指定されます。これにより、クライアント・アプリケーションおよびデータベース・サーバーで使用される言語と地域が設定されます。また、SQL*Plusなどのクライアント・プログラムでデータを入力および表示するためのキャラクタ・セットも設定されます。
NLS_LANG
パラメータでは次の形式が使用されます。
NLS_LANG
=
LANGUAGE_TERRITORY
.
CHARACTER_SET
次の表で、この形式について説明します。
パラメータ | 説明 |
---|---|
LANGUAGE |
SQL内で、製品メッセージ、曜日名および月名を表示するときの言語を指定します。
言語の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。 |
TERRITORY |
日付、数値、時刻および通貨形式に関する文化固有の表記規則を指定します。
地域別の表記規則の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。 |
CHARACTER_SET |
クライアント・アプリケーションが使用するエンコーディング(通常は、処理するソース・データのキャラクタ・セット、および出力の表示に使用するキャラクタ・セット)を指定します。
サポートされているキャラクタ・セットのリストは、「サポートされているキャラクタ・セット」を参照してください。 |
NLS_LANG
パラメータとグローバリゼーション・サポートの初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。
Linuxセッションのロケール設定は、NLS_LANG
パラメータの設定方法に影響を与えます。表3に、Linuxの各種言語とそのデフォルトのロケールID、およびそれに対応するNLS_LANG
の値を示します。
表3 Linuxロケールに対応するNLS_LANGパラメータの値
言語 | ロケールID | NLS_LANG |
---|---|---|
英語(アメリカ) |
en_US.UTF-8 |
|
英語(アメリカ) |
en_US.ISO-8859-1 |
|
英語(アメリカ) |
en_US.ISO-8859-15 |
|
英語(オーストラリア) |
en_AU.UTF-8 |
|
英語(オーストラリア) |
en_AU.ISO-8859-1 |
|
英語(オーストラリア) |
en_AU.ISO-8859-15 |
|
英語(イギリス) |
en_GB.UTF-8 |
|
英語(イギリス) |
en_GB.ISO-8859-1 |
|
英語(イギリス) |
en_GB.ISO-8859-15 |
|
英語(アイルランド) |
en_IE.UTF-8 |
|
英語(アイルランド) |
en_IE.ISO-8859-1 |
|
英語(アイルランド) |
en_IE.ISO-8859-15 |
|
ポルトガル語(ブラジル) |
pt_BR.UTF-8 |
|
ポルトガル語(ブラジル) |
pt_BR.ISO-8859-1 |
|
ポルトガル語(ブラジル) |
pt_BR.ISO-8859-15 |
|
日本語 |
ja_JP.EUC-JP |
|
日本語 |
ja_JP.UTF-8 |
|
中国語(簡体字) |
zh_CN.GB18030 |
|
中国語(簡体字) |
zh_CN.UTF-8 |
|
中国語(繁体字) |
zh_TW.BIG5 |
|
中国語(繁体字) |
zh_TW.UTF-8 |
|
表4は、Oracle Database XEでサポートされているキャラクタ・セットの一覧です。
キャラクタ・セットAL16UTF16
は、NCHAR
キャラクタ・セットとしてのみ使用でき、データベース・キャラクタ・セットとしては使用できません。
各言語に割り当てられるロケールIDのキャラクタ・セット・マッピング(charmap)は、Linuxオペレーティング・システムのディストリビューションおよびバージョンによって異なります。現在のキャラクタ・マッピングを確認するには、シェルに次のコマンドを入力します。
% locale charmap UTF-8
表5は、各charmapと、対応するOracleキャラクタ・セットの一覧です。一般に、NLS_LANG
パラメータのCHARACTER_SET
部分は、Linuxセッションの実際のcharmapに応じて更新する必要があります。
表5 charmapとOracleキャラクタ・セットのマッピング
ロケールcharmap | Oracleキャラクタ・セット |
---|---|
UTF-8 |
|
ISO-8859-1 |
|
ISO-8859-2 |
|
ISO-8859-3 |
|
ISO-8859-4 |
|
ISO-8859-5 |
|
ISO-8859-6 |
|
ISO-8859-7 |
|
ISO-8859-8 |
|
ISO-8859-9 |
|
ISO-8859-13 |
|
ISO-8859-14 |
|
ISO-8859-15 |
|
BIG5 |
|
BIG5-HKSCS |
|
CP1251 |
|
CP1255 |
|
EUC-JP |
|
EUC-KR |
|
EUC-TW |
|
GB18030 |
|
GB2312 |
|
GBK |
|
TIS-620 |
|
オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc
を参照してください。
Oracleサポートへのアクセス
Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info
またはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs
(聴覚障害者向け)を参照してください。
Oracle Database Express Editionインストレーション・ガイド, 11g リリース2 (11.2) for Linux x86-64
B66469-01
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