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Oracle® Database Express Editionインストレーション・ガイド
11g リリース2 (11.2) for Linux x86-64
B66469-01
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Oracle® Database Express Edition

インストレーション・ガイド

11gリリース(11.2) for Linux x86-64

B66469-01(原本部品番号:E18802-03)

2011年7月

『Oracle Database Express Editionインストレーション・ガイド for Linux x86-64』へようこそ。このガイドの内容は次のとおりです。


注意:

このインストレーション・ガイドの最新版は、Oracle Technology NetworkにあるOracle Database Express Edition (Oracle Database XE)のダウンロード・ページから入手できます。

http://www.oracle.com/pls/xe112/homepage


1 はじめに

Oracle Database XEは簡単にインストールできます。Oracle Database XEでは、Oracleデータベースと同データベースを管理するためのツールが用意されています。

Oracle Database XEでは、次の開発環境をサポートしています。

Oracle Database XEの詳細は、次を参照してください。

2 要件

この項のトピックは、次のとおりです。

2.1 ソフトウェア要件

この項のトピックは、次のとおりです。

2.1.1 システム要件

表1では、Oracle Database XEのシステム要件を示しています。

表1 Oracle Database XEの要件

要件 説明

オペレーティング・システム

次のいずれか:

  • Oracle Enterprise Linux 4 Update 7

  • Oracle Enterprise Linux 5 Update 2

  • Red Hat Enterprise Linux 4 Update 7

  • Red Hat Enterprise Linux 5 Update 2

  • SUSE Linux Enterprise Server 10 SP2

  • SUSE Linux Enterprise Server 11

ネットワーク・プロトコル

次のプロトコルがサポートされています。

  • IPC

  • Named Pipes

  • SDP

  • TCP/IP

  • SSL付きTCP/IP

RAM

最小256MB、推奨512MB

ディスク領域

最小1.5GB

パッケージ

  • glibc2.3.4-2.41以上

  • make3.80以上

  • binutils2.16.91.0.5以上

  • gcc4.1.2以上

  • libaio0.3.104以上


2.1.2 スワップ領域要件

Oracle Database XEに必要な最小スワップ領域は、2GBまたはRAMの2倍のサイズのいずれか小さい値です。

2.1.3 サーバー・コンポーネントのカーネル・パラメータ要件

Oracle Database XEのインストールでは、次のカーネル・パラメータ設定についてシステムのチェックが行われます。システムのカーネル・パラメータが表2にリストされた値より小さい場合、インストールによって、この表の値を使用するようカーネル・パラメータ設定が変更されます。

表2 Oracle Database XEに必要なカーネル・パラメータ設定

カーネル・パラメータ 設定

semmsl

250

semmns

32000

semopm

100

semmni

128

shmmax

4294967295

shmmni

4096

shmall

2097152

file-max

6815744

VERSION

2.4.21

ip_local_port_range

9000–65500


2.2 Oracle Database XEのインストールに必要な権限要件

Oracle Database XEをインストールするにはroot権限が必要です。

3 ライセンス制限

この項のトピックは、次のとおりです。

3.1 Oracle Database XEのCPUに関する制限事項

Oracle Database XEが複数のCPU (デュアルコアCPUを含む)を持つコンピュータ上にインストールされている場合、最大で1つのCPUに相当する処理リソースを消費します。たとえば、2つのCPUを持つコンピュータで、2つのOracleデータベース・クライアントがCPUに負担を掛ける問合せを同時に試行した場合、Oracle Database 11g Standard Edition、Oracle Database 11g Standard Edition OneまたはOracle Database 11g Enterprise Editionでは、問合せを効率的に処理するため、両方のCPUが使用されます。ところが、Oracle Database XEの場合、2つのCPUでのコンカレント処理の方が高速であったとしても、Oracleデータベースは1つのCPUの速度で問合せを処理します。コンピュータの処理リソースを最大限に使用するには、Oracle Database 11g Standard Edition、Oracle Database 11g Standard Edition OneまたはOracle Database 11g Enterprise Editionにアップグレードします。

3.2 Oracle Database XEのインストールおよび実行に関する制限事項

Oracle Database XEのインストールは、1台のコンピュータに1回のみ実行できます。これは、Oracle Database 11g Standard Edition、Oracle Database 11g Standard Edition OneまたはOracle Database 11g Enterprise Editionの既存または新規のインストールに影響しません。さらに、ユーザーが実行できるOracle Database XEデータベースのインスタンスは、各コンピュータで1つのみです。複数のOracle Databaseサーバー・インスタンスを実行したり、データベース・ソフトウェアの複数のコピーをインストールするには、Oracle Database 11g Standard Edition、Oracle Database 11g Standard Edition OneまたはOracle Database 11g Enterprise Editionにアップグレードします。

3.3 Oracle Database XEのユーザー・データに関する制限事項

Oracle Database XEデータベースのユーザー・データの最大量は、11GBを超えないようにします。ユーザー・データがこの制限を超えた場合、ORA-12592エラーが表示されます。11GBを超えるユーザー・データを使用するには、Oracle Database 11g Standard Edition、Oracle Database 11g Standard Edition OneまたはOracle Database 11g Enterprise Editionにアップグレードします。

3.4 Oracle Database XEのRAMに関する制限事項

Oracle Database XEデータベースで使用されるRAMの最大量は、1GBを超えないようにします(それ以上使用できる場合も同様)。表1「Oracle Database XEの要件」では、使用する必要がある最小RAMおよび推奨RAMを示しています。Oracle Database XEで使用されるRAMの正確な量は、自動メモリー管理を使用して自動計算されます。

1GBを超えるRAMを使用するには、Oracle Database 11g Standard Edition、Oracle Database 11g Standard Edition OneまたはOracle Database 11g Enterprise Editionにアップグレードします。

メモリー管理の詳細は、『Oracle Database Express Edition 2日でデータベース管理者』を参照してください。

3.5 HTTPSのサポート

HTTPSは、Oracle Database XEに組み込まれたHTTPリスナーによりネイティブ・サポートされていません。HTTPSサポートが必要な場合は、HTTPSのサポートを提供するApacheなどの代替Webリスナーを使用し、Oracle Database XEで提供されるURLのプロキシを指定します。

Oracle Database XEでのセキュリティ管理の詳細は、『Oracle Database Express Edition 2日でデータベース管理者』を参照してください。

4 Oracle Database XEのインストール

この項のトピックは、次のとおりです。

4.1 Oracle Database XEのインストール手順

Oracle Database XE 11.2のインストールを試行する前に、既存のOracle Database XEまたはSID XEを持つデータベースをターゲット・システムからアンインストールします。

Oracle Database XEをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. 使用するコンピュータにroot権限でログオンします。

  2. 次のWebサイトに移動します。

    http://www.oracle.com/technetwork/database/express-edition/downloads/index.html

  3. 無料ダウンロードをクリックし、指示に従ってOracle Database XEのLinuxバージョンを選択し、ダウンロードします。

  4. Oracle Database XE実行可能ファイルoracle-xe-11.2.0-1.0.x86_64.rpmを実行して、Oracle Database XEをインストールします。

    # rpm -ivh downloads/oracle-xe-11.2.0-1.0.x86_64.rpm
    

    インストール中は進捗のステータスが表示されます。

  5. プロンプトが表示されたら、次のコマンドを実行します。

    # /etc/init.d/oracle-xe configure
    
  6. 次の構成情報を入力します。

    • Oracle Application Express用の有効なHTTPポート(デフォルトは8080)

    • Oracleデータベース・リスナー用の有効なポート(デフォルトは1521)

    • SYSおよびSYSTEM管理ユーザー・アカウントのパスワード

    • SYSおよびSYSTEM管理ユーザー・アカウントのパスワードの確認

    • コンピュータの起動時にデータベースを自動的に起動するかどうか(次回の再起動)

これで構成は完了です。起動プロセスでデータベースが起動します。


注意:

INTERNALおよびADMIN Oracle Application Expressユーザー・アカウントのパスワードは、最初はSYSおよびSYSTEM管理ユーザー・アカウントと同じです。

データベースを手動で起動するには、rootユーザーとして次のコマンドを実行します。

# /etc/init.d/oracle-xe start

データベースを手動で停止するには、rootユーザーとして次のコマンドを実行します。

# /etc/init.d/oracle-xe stop

注意:

データベースの作成ログは、$ORACLE_HOME/config/log/*に出力されます。

4.2 サイレント・インストールの実行

Oracle Database XE実行可能ファイルの.rpmファイルに、レスポンス・ファイルxe.rspが付属しています。

サイレント・インストールを実行する手順は、次のとおりです。

  1. インストール用の実行可能ファイルをダウンロード(「Oracle Database XEのインストール手順」を参照)した後で、次の値の設定を含むレスポンス・ファイルxe.rspを作成します。

    • ORACLE_LISTENER_PORT: Oracle Database XEに接続するための有効なリスナー・ポート番号

    • ORACLE_HTTP_PORT: Oracle Application Express用の有効なHTTPポート番号

    • ORACLE_PASSWORD: SYSおよびSYSTEM管理ユーザー・アカウントのパスワード

    • ORACLE_CONFIRM_PASSWORD: SYSおよびSYSTEMのパスワード(確認のため再入力)

    • ORACLE_DBENABLE: yes (y)またはno (n)で、コンピュータの起動時に自動的にOracle Database XEを起動するかどうかを指定

    レスポンス・ファイルのORACLE_LISTENER_PORTORACLE_HTTP_PORTおよびORACLE_DBENABLEについて、デフォルト値が移入されます。

  2. サイレント・インストールを実行するためのラッパー・シェル・スクリプトを作成します。

    これには、次のようなコマンドを組み込みます。

    #!/bin/bash
     
    rpm -ivh  /downloads/oracle-xe-11.2.0-1.0.x86_64 > /xe_logs/XEsilentinstall.log
    
    /etc/init.d/oracle-xe configure responseFIle=<location of xe.rsp> >> /xe_logs/XEsilentinstall.log
    
  3. rootユーザーとしてラッパー・スクリプトを実行します。

    インストールの詳細は、XEsilentinstall.logファイルを参照してください。

サイレント・インストールを完了したら、第4.3項「Oracle Database XE環境変数の設定」で説明しているOracle Database XE環境変数を設定します。


注意:

データベースの作成ログは、$ORACLE_HOME/config/log/*に出力されます。

4.3 Oracle Database XE環境変数の設定

Oracle Database XEをインストールして構成したら、Oracle Database XEを使用する前に環境を設定する必要があります。そのためにroot権限でログオンする必要はありません。Oracle Database XEには、必要な環境変数を設定するスクリプトが用意されています。

次の手順を実行します。

  1. 次のディレクトリに移動します。

    /u01/app/oracle/product/11.2.0/xe/bin

  2. 次のスクリプトを探します。

    • oracle_env.csh (Cまたはtcshシェル用)

    • oracle_env.sh (Bourne、BashまたはKornシェル用)

  3. シェルに適したスクリプトを実行します。次に例を示します。

    • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

      $ . ./oracle_env.sh
      
    • Cまたはtcshシェル:

      % source oracle_env.csh
      

また、ログインするたび、または新しいシェルを開くたびにこれらの環境変数が正しく設定されるようにするには、ログイン・ファイルまたはプロファイル・ファイルを編集します。

Bourne、BashまたはKornシェルの場合は、.bash_profile (ログイン時に実行される)または.bashrcファイル(新しいシェルを開く際に実行される)に、次の行を入力します。

. /u01/app/oracle/product/11.2.0/xe/bin/oracle_env.sh

Cまたはtcshシェルの場合は、.loginファイル(ログイン時に実行される)または.cshrcファイル(新しいシェルを開く際に実行される)に、次の行を入力します。

source /u01/app/oracle/product/11.2.0/xe/bin/oracle_env.csh

4.4 Oracle Database XEをリモート・クライアントから使用可能にする手順

Oracle Database XEのインストール後、「Oracle Database 11g Express Editionのスタート・ガイド」ホームページは、ローカル・サーバーからのみ使用可能で、リモートからは使用できません。


セキュリティ上の注意:

Oracle Database XEに対してリモートからHTTP経由でアクセスすると、ブラウザとデータベース間ですべての情報(データベースのユーザー名とパスワードも含む)がクリアテキストで(つまり暗号化されずに)やり取りされます。これが心配な場合は、データベースに対するリモートHTTP接続を有効にしないでください。

SQLコマンドラインを使用する場合は、次の手順を実行します。

  1. SQL*Plusを起動し、SYSTEMとしてログインします。

    $ sqlplus system
    Enter password: SYSTEM_password
    

    リモートからログインする場合は、次のように入力します。

    $ sqlplus system@xe_server_host_name
    Enter password: SYSTEM_password
    
  2. SQLプロンプトで、次のコマンドを入力します。

    SQL> EXEC DBMS_XDB.SETLISTENERLOCALACCESS(FALSE);
    

4.5 Oracle ODBCドライバ・デモのコンパイル

Oracle ODBCドライバ・デモをコンパイルおよび実行する場合は、次の手順を実行します。

  1. unixODBC DriverManagerをインストールしていない場合は、次のWebサイトからダウンロードします。

    http://www.unixodbc.org/

  2. DriverManagerをインストールしたディレクトリを指すようにODBCDM_HOME環境変数を設定します。

  3. 次のmakeファイルを実行して、Oracle ODBCドライバ・デモをコンパイルします。

    make -f demo_xe.mk buildodbcdemo ODBCDM_HOME=DriverManager_location
    

5 Oracle Database XEの起動

Oracle Database XEをインストールすると、データベースは稼働状態となり、次の手順ですぐに使用開始できます。

  1. データベースが現在停止している場合、次の手順で起動します。メインメニュー(Gnome)またはアプリケーションメニュー(KDE)をクリックし、「Oracle Database 11g Express Edition」「データベースの起動」の順にクリックします。

  2. メインメニュー(Gnome)またはアプリケーションメニュー(KDE)に移動し、「Oracle Database 11g Express Edition」「SQLコマンドラインの実行」の順にクリックします。ユーザー名SYSTEMでデータベースに接続し、構成時に作成したパスワードを指定します。

  3. Oracle Database XEについて学習を開始するには、Oracle Database XEのドキュメントを参照してください。

    Oracle Database XEのドキュメントにアクセスするには、メインメニュー(Gnome)またはアプリケーションメニュー(KDE)から、「Oracle Database 11g Express Edition」「ヘルプを表示」の順に選択し、「ドキュメントを参照」をクリックします。


注意:

Oracle Database XEを使用するには、使用するユーザーIDがLinuxグループdbaのメンバーである必要があります。

6 Oracle Database XEのアンインストール

Oracle Database XEをアンインストールすると、データ・ファイル、データベースおよびソフトウェアを含むすべてのコンポーネントが削除されます。データ・ファイルを保存してOracle Database XEソフトウェアおよびデータベースを削除する場合は、『Oracle Database Express Edition 2日でデータベース管理者』に記載されているいずれかの方法を使用してデータをエクスポートしてから、Oracle Database XEをアンインストールします。

アンインストール・プロセスを実行すると、Oracle Database XEがインストールされているディレクトリからすべてのファイルが削除されるため、必要に応じてディレクトリからファイルをバックアップしてからアンインストールを実行します。

このセクションの内容は次のとおりです。

6.1 Oracle Database XEソフトウェアのアンインストール

次の手順を実行します。

  1. root権限でログオンします。

  2. 次のコマンドを実行して、Oracle Database XEをアンインストールします。

    # rpm -e oracle-xe
    

7 10.2 XEと11.2 XEの間のデータのインポートおよびエクスポート

10.2 XEと11.2 XEの間でデータをインポートおよびエクスポートするには、次の手順を実行します。

  1. 11.2 XE shiphomeのアップグレード・ディレクトリからローカル・ディレクトリにgen_inst.sqlファイルをコピーします。

  2. SYSユーザーとして10.2 XEデータベースに接続し、gen_inst.sqlを実行します。これにより、install.sqlgen_apps.sqlおよびその他の.sqlファイルが生成されます。ファイルはgen_inst.sqlが含まれるフォルダに生成されます。

    SQL> @<local_dir>/gen_inst.sql

    ここで、local_dirgen_inst.sqlがコピーされたローカル・ディレクトリです。


    注意:

    同じシステムにXE 11.2をインストールする場合は、10.2 XEホーム・ディレクトリにgen_inst.sqlファイルをコピーしないでください。XE 10.2がアンインストールされると、生成済のすべてのファイルが削除されます。

  3. 10.2 XEデータベースからデータをエクスポートするには、次の手順を実行します。

    1. SYSユーザーとして10.2 XEデータベースに接続します。

    2. ローカル・ファイル・システムにダンプ・フォルダdump_folderを作成します。

    3. SYSTEMユーザーに対するREADおよびWRITE権限のあるディレクトリ・オブジェクトDUMP_DIRを作成します。

      SQL> CREATE DIRECTORY DUMP_DIR AS '/<dump_folder>';
      SQL>GRANT read, write ON DIRECTORY DUMP_DIR TO system;
      
    4. 10.2 XEデータベースからダンプ・フォルダにデータをエクスポートします。

      expdp system/system_password full=Y 
             EXCLUDE=SCHEMA:\"LIKE \'APEX_%\'\",SCHEMA:\"LIKE \'FLOWS_%\'\" 
             directory=DUMP_DIR dumpfile=DB10G.dmp logfile=expdpDB10G.log
      expdp system/system_password TABLES=FLOWS_FILES.WWV_FLOW_FILE_OBJECTS$ 
             directory=DUMP_DIR dumpfile=DB10G2.dmp logfile=expdpDB10G2.log
      
  4. 11.2 XEを同じシステムにインストールする場合は、10.2 XEをアンインストールします。

  5. 11.2 XEデータベースをインストールします。詳細は、第4項「Oracle Database XEのインストール」を参照してください。

  6. 11.2 XEデータベースにデータをインポートするには、次の手順を実行します。

    1. SYSユーザーとして11.2 XEデータベースに接続します。

    2. SYSTEMユーザーに対するREADおよびWRITE権限のあるディレクトリ・オブジェクトDUMP_DIRを作成します。

      SQL> CREATE DIRECTORY DUMP_DIR AS '/<dump_folder>';
      SQL>GRANT read, write ON DIRECTORY DUMP_DIR TO system;
      
    3. ダンプ・フォルダから11.2 XEデータベースにデータをインポートします。

      impdp  system/system_password full=Y directory=DUMP_DIR 
            dumpfile=DB10G.dmp logfile=expdpDB10G1.log
      impdp  system/system_password directory=DUMP_DIR 
            TABLE_EXISTS_ACTION=APPEND  TABLES=FLOWS_FILES.WWV_FLOW_FILE_OBJECTS$ dumpfile=DB10G2.dmp logfile=expdpDB10G1b.log
      
  7. SYSユーザーとして11.2 XEデータベースに接続し、ステップ2で生成されたスクリプトinstall.sqlを実行します。これにより、ws.sqlgen._apps.sqlおよびその他の.sqlファイルの実行がトリガーされます。

8 セキュリティ脆弱性のレポート

Oracle Database XEでセキュリティ脆弱性を見つけたら、問題の詳細をオラクル社まで次のメール・アドレス宛に送信してください。

secalert_us@oracle.com

メールに次の情報を記載してください。

オラクル社のセキュリティ問題に対する取組みの詳細は、次を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/deploy/security/index.html

9 Oracle Database XEの文字および言語の構成

Oracle Database XEは、ユニバーサル複数言語キャラクタ・セットおよび言語の構成でのみ使用できます。

「グローバリゼーション・サポート: NLS_LANGパラメータによるロケールおよびキャラクタ・セットの構成」では、文字および言語の追加情報を提供しています。

10 グローバリゼーション・サポート: NLS_LANGパラメータによるロケールおよびキャラクタ・セットの構成

この項では、Oracle Database XEのグローバリゼーション設定の構成方法について説明します。内容は次のとおりです。

10.1 NLS_LANGパラメータについて

オラクル社では、ユーザーが好みのロケールとキャラクタ・セットの設定でデータベースとやり取りできるように、グローバリゼーション・サポートを提供しています。NLS_LANG環境変数を設定すると、Oracleソフトウェアのロケール動作が指定されます。これにより、クライアント・アプリケーションおよびデータベース・サーバーで使用される言語と地域が設定されます。また、SQL*Plusなどのクライアント・プログラムでデータを入力および表示するためのキャラクタ・セットも設定されます。

NLS_LANGパラメータでは次の形式が使用されます。

NLS_LANG = LANGUAGE_TERRITORY.CHARACTER_SET

次の表で、この形式について説明します。

パラメータ 説明
LANGUAGE SQL内で、製品メッセージ、曜日名および月名を表示するときの言語を指定します。

言語の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

TERRITORY 日付、数値、時刻および通貨形式に関する文化固有の表記規則を指定します。

地域別の表記規則の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

CHARACTER_SET クライアント・アプリケーションが使用するエンコーディング(通常は、処理するソース・データのキャラクタ・セット、および出力の表示に使用するキャラクタ・セット)を指定します。

サポートされているキャラクタ・セットのリストは、「サポートされているキャラクタ・セット」を参照してください。


NLS_LANGパラメータとグローバリゼーション・サポートの初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

10.2 NLS_LANGのデフォルト値

Linuxセッションのロケール設定は、NLS_LANGパラメータの設定方法に影響を与えます。表3に、Linuxの各種言語とそのデフォルトのロケールID、およびそれに対応するNLS_LANGの値を示します。

表3 Linuxロケールに対応するNLS_LANGパラメータの値

言語 ロケールID NLS_LANG

英語(アメリカ)

en_US.UTF-8

AMERICAN_AMERICA.AL32UTF8

英語(アメリカ)

en_US.ISO-8859-1

AMERICAN_AMERICA.WE8ISO8859P1

英語(アメリカ)

en_US.ISO-8859-15

AMERICAN_AMERICA.WE8ISO8859P15

英語(オーストラリア)

en_AU.UTF-8

ENGLISH_AUSTRALIA.AL32UTF8

英語(オーストラリア)

en_AU.ISO-8859-1

ENGLISH_AUSTRALIA.WE8ISO8859P1

英語(オーストラリア)

en_AU.ISO-8859-15

ENGLISH_AUSTRALIA.WE8ISO8859P15

英語(イギリス)

en_GB.UTF-8

ENGLISH_UNITED KINGDOM.AL32UTF8

英語(イギリス)

en_GB.ISO-8859-1

ENGLISH_UNITED KINGDOM.WE8ISO8859P1

英語(イギリス)

en_GB.ISO-8859-15

ENGLISH_UNITED KINGDOM.WE8ISO8859P15

英語(アイルランド)

en_IE.UTF-8

ENGLISH_IRELAND.AL32UTF8

英語(アイルランド)

en_IE.ISO-8859-1

ENGLISH_IRELAND.WE8ISO8859P1

英語(アイルランド)

en_IE.ISO-8859-15

ENGLISH_IRELAND.WE8ISO8859P15

ポルトガル語(ブラジル)

pt_BR.UTF-8

BRAZILIAN PORTUGUESE_BRAZIL.AL32UTF8

ポルトガル語(ブラジル)

pt_BR.ISO-8859-1

BRAZILIAN PORTUGUESE_BRAZIL.WE8ISO8859P1

ポルトガル語(ブラジル)

pt_BR.ISO-8859-15

BRAZILIAN PORTUGUESE_BRAZIL.WE8ISO8859P15

日本語

ja_JP.EUC-JP

JAPANESE_JAPAN.JA16EUC

日本語

ja_JP.UTF-8

JAPANESE_JAPAN.AL32UTF8

中国語(簡体字)

zh_CN.GB18030

SIMPLIFIED CHINESE_CHINA.ZHS32GB18030

中国語(簡体字)

zh_CN.UTF-8

SIMPLIFIED CHINESE_CHINA.AL32UTF8

中国語(繁体字)

zh_TW.BIG5

TRADITIONAL CHINESE_TAIWAN.ZHT16BIG5

中国語(繁体字)

zh_TW.UTF-8

TRADITIONAL CHINESE_TAIWAN.AL32UTF8


10.3 サポートされているキャラクタ・セット

表4は、Oracle Database XEでサポートされているキャラクタ・セットの一覧です。

キャラクタ・セットAL16UTF16は、NCHARキャラクタ・セットとしてのみ使用でき、データベース・キャラクタ・セットとしては使用できません。

表4 サポートされているユニバーサル・キャラクタ・セット

名前 説明

AL16UTF16

Unicode 4.0 UTF-16ユニバーサル・キャラクタ・セット

AL32UTF8

Unicode 4.0 UTF-8のユニバーサル・キャラクタ・セット。

UTF8

Unicode 3.0 UTF-8ユニバーサル・キャラクタ・セット、CESU-8準拠


10.4 CharmapとOracleキャラクタ・セット

各言語に割り当てられるロケールIDのキャラクタ・セット・マッピング(charmap)は、Linuxオペレーティング・システムのディストリビューションおよびバージョンによって異なります。現在のキャラクタ・マッピングを確認するには、シェルに次のコマンドを入力します。

% locale charmap
UTF-8

表5は、各charmapと、対応するOracleキャラクタ・セットの一覧です。一般に、NLS_LANGパラメータのCHARACTER_SET部分は、Linuxセッションの実際のcharmapに応じて更新する必要があります。

表5 charmapとOracleキャラクタ・セットのマッピング

ロケールcharmap Oracleキャラクタ・セット

UTF-8

AL32UTF8

ISO-8859-1

WE8ISO8859P1

ISO-8859-2

EE8ISO8859P2

ISO-8859-3

SE8ISO8859P3

ISO-8859-4

NEE8ISO8859P4

ISO-8859-5

CL8ISO8859P5

ISO-8859-6

AR8ISO8859P6

ISO-8859-7

EL8ISO8859P7

ISO-8859-8

IW8ISO8859P8

ISO-8859-9

WE8ISO8859P9

ISO-8859-13

BLT8ISO8859P13

ISO-8859-14

CEL8ISO8859P14

ISO-8859-15

WE8ISO8859P15

BIG5

ZHT16BIG5

BIG5-HKSCS

ZHT16HKSCS

CP1251

CL8MSWIN1251

CP1255

IW8MSWIN1255

EUC-JP

JA16EUC

EUC-KR

KO16KSC5601

EUC-TW

ZHT32EUC

GB18030

ZHS32GB18030

GB2312

ZHS16CGB231280

GBK

ZHS16GBK

TIS-620

TH8TISASCII


11 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。


Oracle Database Express Editionインストレーション・ガイド, 11g リリース2 (11.2) for Linux x86-64

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