/etc/vfstab ファイルの更新とマウントポイントの作成

/etc/vfstab の各フィールドに次の値を指定します:

• マウントするデバイス – マウントするファイルシステムの名前。この値は、mcf ファイルで指定したファイルシステムのファミリセット名と同じである必要があります。

• 検査するデバイス この値は、オプションがないことを示すダッシュ文字 (-) でなければなりません。この文字を指定すると、Oracle Solaris システムによってファイルシステムの fsck プロセスが実行されません。この処理の詳細については、fsck(1M) のマニュアルページを参照してください。

• マウントポイント – たとえば、 /samfs1.。

• ファイルシステムのタイプ – この値は samfs でなければなりません。

• fsck のパス – この値は、オプションがないことを示すダッシュ文字 (-) でなければなりません。

• ブート時のマウント

  • 「yes」は、ブート時に Sun Storage Archive Manager ファイルシステムを自動的にマウントすることを示します。

  • 「no」は、ファイルシステムを自動的にマウントしないことを示します。

  これらのエントリの書式については、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual 』を参照してください。

• マウントパラメータ。マウントパラメータは、次の方法で指定します:

  • mount コマンドを使用して、パラメータをコンマで区切って指定します。ここで指定したマウントオプションは、/etc/vfstab ファイルおよび samfs.cmd ファイルで指定したマウントオプションをオーバーライドします。

  • /etc/vfstab ファイルを編集します。ここで指定したマウントオプションは、samfs.cmd ファイルで指定したマウントオプションをオーバーライドします。

  • samfs.cmd ファイルを編集します。

  使用可能なマウントオプションのリストについては、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual 』を参照してください。

SAM-QFS Manager を使用してファイルシステムを作成した場合は、デフォルトの /etc/vfstab ファイルが作成されます。ただし、SAM-QFS Manager で指定したマウントオプションは、/etc/vfstab ファイルではなく samfs.cmd ファイルに書き込まれます。詳細は、「マスター構成ファイルの手動作成」を参照してください。

/etc/vfstab ファイルを更新し、マウントポイントを作成する方法

この手順のコマンドでは、/samfs1 が samfs1 ファイルシステムのマウントポイントであると仮定しています。

1. /etc/vfstab ファイルに、各ファイルシステムのエントリを作成します。

   次の例は、ローカルファイルシステムのヘッダーフィールドとエントリを示しています。

   #DEVICE    DEVICE   MOUNT   FS    FSCK  MOUNT    MOUNT
   #TO MOUNT  TO FSCK  POINT   TYPE  PASS  AT BOOT  PARAMETERS
   #
   samfs1     -        /samfs1 samfs  -    yes      high=80,low=60

2. mkdir コマンドを使用して、マウントポイントを作成します。

   次に例を示します。

   # mkdir /samfs1

samfs.cmd ファイルを作成および編集する方法 (SAM-QFS Manager)

SAM-QFS Manager でファイルシステムを作成するときにデフォルト以外のマウントオプションを指定した場合は、そのマウントオプションで samfs.cmd ファイルが作成または更新されます。

1. 「管理対象ホスト」ページで、ファイルシステムがあるサーバーの名前を選択します。

   「ファイルシステムの概要」ページが表示されます。

2. マウントオプションを編集するファイルシステムを選択します。
3. 「操作」メニューから「マウントオプションの編集」を選択します。

   「マウントオプションの編集」ページが表示されます。

4. マウントオプションの情報を編集します。

   「マウントオプションの編集」ページについての詳細は、File System Manager のオンラインヘルプを参照してください。

5. 「保存」をクリックします。

   新しいマウントオプションが samfs.cmd ファイルに書き込まれます。

手動での samfs.cmd ファイルの作成および編集

テキストエディタを使用して /etc/opt/SUNWsamfs/samfs.cmd ファイルを作成します。

/etc/opt/SUNWsamfs/samfs.cmd ファイルに、マウント、パフォーマンス機能、またはそのほかのファイルシステム管理の観点を制御する行を作成します。詳細は、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「samfs.cmd(4)」『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual 』を参照してください。