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Oracle Fusion Middleware Oracle Identity and Access Managementインストレーション・ガイド
11gリリース2 (11.1.2)
B69541-02
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4 Oracle Identity Navigatorの構成

この章では、Oracle Identity Navigatorを構成する方法について説明します。内容は次のとおりです。

4.1 開始前の重要な注意点

このガイドで説明されるいずれかのシナリオでOracle Identity and Access Management製品のインストールおよび構成が開始される前に、Oracle Identity Manager、Oracle Access Management、Oracle Adaptive Access Manager、Oracle Entitlements Server、Oracle Identity Navigator、Oracle Privileged Account ManagerおよびOracle Access Management Mobile and Socialを含むOracleホーム・ディレクトリを参照するために、IAM_Homeが使用されます。このOracleホーム・ディレクトリには任意の名前を指定できます。

4.2 Oracle Identity Navigatorのインストールおよび構成ロードマップ

表4-1に、Oracle Identity Navigatorのインストールおよび構成のタスクを示します。

表4-1 Oracle Identity Navigatorのインストールおよび構成フロー

番号 タスク 説明

1

インストレーション・プランニング・ガイドでインストール概念を確認します。

『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』を読みます。このドキュメントには、ユーザーの既存の環境に応じて、様々なユーザーがOracle Fusion Middleware 11g(11.1.2)をインストールまたはアップグレードする手順が記載されています。

2

システム要件および動作保証のドキュメントを読み、環境がインストールするコンポーネントの最低のインストール要件を満たしていることを確認します。

詳細は、第2.1項「システム要件および動作保証の確認」を参照してください。

3

Oracle Fusion Middlewareソフトウェアを入手します。

詳細は、第3.2.1項「Oracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手」を参照してください。

4

データベース要件を確認します。

詳細は、第3.2.2項「データベース要件」を参照してください。

5

Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用して、Oracle Identity and Access Management製品に対する適切なスキーマを作成し、ロードします。

詳細は、第3.2.3項「Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用したデータベース・スキーマの作成」を参照してください。

6

WebLogic Serverおよびミドルウェア・ホームの要件を確認します。

詳細は、第3.2.4項「WebLogic Serverおよびミドルウェア・ホーム要件」を参照してください。

7

Oracle Identity and Access Managementインストーラを起動します。

詳細は、第3.2.6項「Oracle Identity and Access Managementインストーラの起動」を参照してください。

8

Oracle Identity and Access Management 11gソフトウェアをインストールします。

Oracle Identity Navigatorは、Oracle Identity and Access Management Suiteに含まれています。Oracle Identity and Access Management Suiteをインストールするには、Oracle Identity and Access Management 11gインストーラを使用します。

詳細は、第3.2.7項「Oracle Identity and Access Management(11.1.2)のインストール」を参照してください。

9

Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行して、新規または既存のWebLogicドメイン内でOracle Identity and Access Management製品を構成します。

詳細は、第4.3項「新しいWebLogicドメインでのOracle Identity Navigatorの構成」を参照してください。

10

データベース・セキュリティ・ストアを構成します。

詳細は、第3.2.9項「Oracle Identity and Access Managementドメインのデータベース・セキュリティ・ストアの構成」を参照してください。

11

サーバーを起動します。

WebLogic管理サーバーを起動する必要があります。詳細は、第4.4項「サーバーの起動」を参照してください。

12

インストール後のタスクを実行してください。

次のインストール後のタスクを実行してください。


4.3 新しいWebLogicドメインでのOracle Identity Navigatorの構成

このトピックでは、新しいWebLogic管理ドメインでOracle Identity Navigatorのみを構成する方法について説明します。内容は、次のとおりです。

4.3.1 適切なデプロイメント環境

新しいWebLogicドメインにOracle Identity Manager、Oracle Access ManagementおよびOracle Adaptive Access ManagerとともにOracle Identity Navigatorを構成し、その後Oracle Identity Navigatorの検出機能を実行する場合、この項の構成を実行してください。この機能により、Oracle Identity Manager、Oracle Access ManagementおよびOracle Adaptive Access Managerの製品コンソールへのリンクが移入されます。これにより、個々の製品コンソールURLを覚えていなくても、Oracle Identity Navigatorインタフェースからこれらの製品コンソールにアクセスできます。

4.3.2 デプロイされるコンポーネント

この項の構成を実行すると、Oracle Identity Navigatorアプリケーションが新しいWebLogic Administration Serverにデプロイされます。

4.3.3 依存性

この項の構成は、次のものに依存しています。

4.3.4 手順

次の手順を実行して、新しいWebLogic管理ドメインにOracle Identity Navigatorのみを構成します。

  1. Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを起動するには、<IAM_Home>/common/bin/config.shスクリプト(UNIXの場合)または<IAM_Home>\common\bin\config.cmd(Windowsの場合)を実行します。

    Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの「ようこそ」画面が表示されます。


    注意:

    ここでは例として、IAM_Homeが使用されます。Oracle Identity Manager、Oracle Access Management、Oracle Adaptive Access Manager、Oracle Entitlements Server、Oracle Identity Navigator、Oracle Privileged Account ManagerおよびOracle Access Management Mobile and Socialが含まれているOracle Identity and Access Managementホーム・ディレクトリからこのスクリプトを実行する必要があります。


  2. 「ようこそ」画面で「新しいWebLogicドメインの作成」を選択し、「次へ」をクリックします。「ドメイン・ソースの選択」画面が表示されます。

  3. 「ドメイン・ソースの選択」画面で、「以下の製品をサポートするために、自動的に構成されたドメインを生成する」オプションが選択されていることを確認します。Oracle Identity Navigator - 11.1.2.0.0 [IAM_Home]を選択し、「次へ」をクリックします。「ドメイン名と場所の指定」画面が表示されます。


    注意:

    Oracle Identity Navigator - 11.1.2.0.0 [IAM_Home]オプションを選択すると、次のオプションもデフォルトで選択されます。

    • Oracle Platform Security Service 11.1.1.0 [IAM_Home]

    • Oracle JRF - 11.1.1.0 [oracle_common]


  4. 作成するドメインの名前と場所を入力して「次へ」をクリックします。「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面が表示されます。

  5. 管理者のユーザー名とパスワードを構成します。デフォルトのユーザー名はweblogicです。「次へ」をクリックします。

  6. Oracle Fusion Middleware構成ウィザードの「サーバーの起動モードおよびJDKの構成」画面で、「JDK」と「本番モード」を選択します。「次へ」をクリックします。「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面が表示されます。

  7. 「JDBCコンポーネント・スキーマの構成」画面で、変更するコンポーネント・スキーマ(OPSSスキーマなど)を選択します。

    スキーマ所有者、スキーマ・パスワード、データベースとサービス、ホスト名およびポートの値を設定できます。「次へ」をクリックします。JDBCコンポーネント・スキーマのテスト画面が表示されます。テストが成功したら、「次へ」をクリックします。「オプションの構成を選択」画面が表示されます。

  8. 「オプションの構成を選択」画面では、「管理サーバー」「管理対象サーバー、クラスタ、およびマシン」、「デプロイメントとサービス」および「RDBMSセキュリティ・ストア」の各オプションを構成できます。「次へ」をクリックします。

  9. オプション: 次の管理サーバー・パラメータを構成します。

    • 名前

    • リスニング・アドレス

    • リスニング・ポート

    • SSLリスニング・ポート

    • SSLが有効か無効か

  10. オプション: 管理サーバーをマシンに割り当てます。

  11. オプション: デプロイメント(アプリケーションやライブラリなど)およびサービスを選択し、それらを特定のクラスタまたはサーバーにターゲット指定します。

  12. オプション: 必要に応じてRDBMSセキュリティ・ストアを構成します。

  13. 「構成のサマリー」画面で、デプロイメント、アプリケーションおよびサービスの構成のサマリーを確認できます。ドメインの構成を確認し、「作成」をクリックしてドメインの作成を開始します。

Oracle Identity Navigatorをサポートする新しいWebLogicドメインが、<MW_HOME>\user_projects\domainsディレクトリ(Windowsの場合)に作成されます。UNIXでは、ドメインは<MW_HOME>/user_projects/domainsディレクトリに作成されます。


注意:

Oracle Identity Navigatorを新規WebLogic管理ドメインで構成したら、データベース・セキュリティ・ストアを構成する必要があります。詳細は、第3.2.9項「Oracle Identity and Access Managementドメインのデータベース・セキュリティ・ストアの構成」を参照してください。


4.4 サーバーの起動

Oracle Identity Navigatorをインストールおよび構成した後、Oracle WebLogic Administration Serverを実行する必要があります。付録C「スタックの起動」を参照してください。

4.5 Oracle Identity Navigatorの検証

Oracle Identity Navigatorのインストールを検証するには、次の手順を実行します。

  1. 次のURLを使用してOracle Identity Navigatorの管理コンソールにログインします。

    http://<adminserver-host>:<adminserver-port>/oinav/faces/idmNag.jspx

    Oracle Identity Navigatorのダッシュボードおよびリソース・カタログが表示されます。

  2. 画面の右上にある「カスタマイズ」リンクをクリックして、「編集」モードに切り替えます。

  3. ページで「コンテンツの追加」ボタンをクリックします。リソース・カタログがポップ・アップ表示されます。

  4. ポップアップ・ダイアログで、IDM製品ランチャーフォルダの「開く」リンクをクリックします。ランチャ・タスク・フローがポップ・アップ表示されます。

  5. ポップアップ・ダイアログで、「追加」リンクをクリックします。ランチャ・ポートレットがページ・コンテンツに追加されていることを確認します。ポップアップ・ダイアログを閉じずに、ページへの新規タスク・フローの追加を続けます。右上隅にある上矢印をクリックします。最上位フォルダ・レイアウトが再び表示されます。「ニュース」フォルダの「開く」リンクをクリックします。「ニュースとお知らせ」タスク・フローがポップ・アップ表示されます。

  6. 「ニュースとお知らせ」ポップアップ・ダイアログで、「追加」リンクをクリックします。レポート・ポートレットがページ・コンテンツに追加されていることを確認します。ポップアップ・ダイアログを閉じずに、ページへのレポート・タスク・フローの追加を続けます。右上隅にある上矢印をクリックします。最上位フォルダ・レイアウトが再び表示されます。「マイ・レポート」フォルダの「開く」リンクをクリックします。「追加」リンクをクリックして、「閉じる」ボタン(X)をクリックします。3つのワークフローがすべて、ページ・コンテンツに追加されます。

  7. 必要であれば、画面の右上部にある鉛筆アイコンをクリックして、デフォルトのレイアウトを変更します。

  8. 「編集」モードを終了するには、「閉じる」ボタンをクリックします。

    タスク・フローがページ・コンテンツに適切に追加された場合、画面にタスク・フロー・コンテンツが表示されます。

  9. 次の手順で、製品登録機能をテストします。

    1. 「管理」タブをクリックして、製品情報を作成、編集または削除します。

    2. 新製品を追加するには、「製品登録」セクションで「イメージの作成」アイコンをクリックします。「新規製品登録」ダイアログがポップ・アップ表示されます。

    3. このダイアログに関連情報を入力すると、新製品登録が適宜更新されます。「ダッシュボード」タブをクリックすると、ランチャ・ポートレットで新製品登録データが更新されます。

    4. 製品リンクをクリックし、新しいブラウザ・ウィンドウまたはタブに登録した製品のURLが表示されることを確認します。

  10. 次の手順で、ニュース機能をテストします。

    1. リフレッシュ・アイコンをクリックし、RSSフィード・コンテンツを更新します。

    2. ニュース・アイテム・リンクをクリックし、コンテンツのソースを新しいブラウザ・ウィンドウまたはタブで開きます。

  11. 次の手順で、レポート機能をテストします。

    1. 「追加」アイコンをクリックして、レポートを追加します。「レポートの追加」ダイアログがポップ・アップ表示されます。

    2. このダイアログで、追加するレポートを選択し、「レポートの追加」ボタンをクリックします。レポートが追加されていることを確認します。

    3. 「レポート」アイコンをクリックして、レポートを実行します。新しいブラウザ・ウィンドウまたはタブにレポートが開きます。

4.6 インストール後のOracle Oracle Identity Navigatorの起動

Oracle Identity Navigatorをインストールした後で、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Navigator管理者ガイドのIdentity Navigatorの使用に関する項を参照してください。