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Oracle® Fusion Middlewareリリース・ノート
11g リリース2 (11.1.2)
B69543-02
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6 Oracle Adaptive Access Manager

この章では、Oracle Adaptive Access Managerに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

6.1 一般的な問題および回避方法

この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

6.1.1 「フィンガープリント詳細」ページで「最終使用日」列がソートされない

不具合のため、フィンガープリント詳細のタブの「最終使用日」列をソートできません。

6.1.2 OAAM Adminに不正なパスワードを入力したときのADF例外

不正なパスワードを使用してOAAM Adminコンソールにログインしようとすると、ログにADF例外が表示されます。これは機能に影響を及ぼしません。

6.1.3 セッション・アラート・メッセージがハード・コーディングされていて翻訳されていない

Oracle Adaptive Access Managerとともにパッケージ化された標準ポリシーのアラート・メッセージでは、多数の言語がサポートされます。しかし、アラート・メッセージはグローバル化されていません。

Oracle BI PublisherレポートRecentLoginsは、この問題の影響を受けます。RecentLoginsレポートに表示される、すぐに使用できるポリシーのアラート・メッセージは、レポートのロケール設定に従いません。

6.2 スケジューラの問題および回避方法

この項では、スケジューラの問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

6.2.1 スケジュール・パラメータを変更しても次の再帰が変更されない

開始日時が変更されていない場合、スケジュール済のタスクのスケジュール・パラメータを変更しても、次の再帰は変更されません。

6.2.2 ジョブ・インスタンス・タブに「一時休止」および「取消」ジョブ・ステータスが表示されない

ジョブが取り消されるか一時休止された場合、ジョブ・インスタンス・タブに「一時休止」および「取消」ジョブ・ステータスが表示されません。

6.3 監査とレポートの問題および回避方法

この項では、監査とレポートの問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

6.3.1 Commit Snapshot Diffイベント詳細が切り捨てられる

Commit Snapshot Diffイベント詳細は、イベント・ログが監査情報の一部であるため、全体がデータ・フィールドに収まりません。スナップショット・データは大きい可能性があるため、すべてのデータを監査ログにログすることは実用的ではありません。したがって、監査目的の場合、使用可能な監査イベント・データ領域よりも大きいデータは、監査イベントで切り捨てられて表示される場合があります。

6.3.2 BI Publish 11g検索トランザクション・レポートの問題

BI Publisherの検索トランザクション・レポートでは、次の問題があります。

  • すべてのトランザクション・タイプを選択したとき、ドロップ・ダウン・リストで一般的な「トランザクション」フィールドおよび「エンティティ」フィールドを使用できる必要がある。BI Publisherでは、特定のトランザクション・タイプを選択しないと、ドロップ・ダウン・リストは空になります。

  • 「トランザクション」フィールド、トランザクション値フィールド、「エンティティ」フィールドおよびエンティティ値フィールドがユーザーにとって直観的でない場合がある。たとえば、ユーザーが「トランザクション」フィールドから属性を選択するとき、トランザクション値2フィールドがあるときに、別のトランザクション値フィールドに値を入力する必要があります。値が入れ替わると、不正な結果が表示されます。

  • トランザクション2フィールドにドロップ・ダウン・リストがない。ユーザーは、2つ目の「トランザクション」フィールドで検索する場合、属性を手動で入力できません。

  • 結果ページに検索した属性が表示されない。たとえば、ユーザーが「エンティティ」フィールドで、値が1111のクレジット・カード番号を検索する場合です。クレジット・カード情報は結果ページに表示されません。セッションIDおよびトランザクションIDは、ハイパーリンクとして表示され、クリックすると、ユーザーはエラー・ページにリダイレクトされます。

6.4 構成に関する問題と対処方法

この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

6.4.1 リンクされたエンティティおよび構成の順序

トランザクションの定義は、トランザクションに追加されたエンティティにエンティティをリンクするとき、更新されません。回避方法は、次の順序でトランザクション定義を構成することです。

  1. エンティティを構成します。

  2. エンティティをリンクします。

  3. エンティティ・インスタンスをトランザクションに追加します。

6.4.2 OAAMパーティション・スキーマをロードすると生成されるSP2-0606エラー

OAAMパーティションRCUスキーマをロードするとき、次のエラー・メッセージがoaam_partn.logに生成されます。

SP2-0606: SPOOLファイル「db_setup.lis」を作成できません

SP2-0606: SPOOLファイル「cr_vcrypt_obj.lis」を作成できません

SP2-0606: SPOOLファイル「vr_policy_init.lis」を作成できません

SP2-0606: SPOOLファイル「v_user_init.lis」を作成できません

SP2-0606: SPOOLファイル「v_scorepolicy.lis」を作成できません

SP2-0606: SPOOLファイル「cr_v_Q_global.lis」を作成できません

SP2-0606: SPOOLファイル「cr_vcrypt_config.lis」を作成できません

SP2-0606: SPOOLファイル「cr_v_ans_hint.lis」を作成できません

SP2-0606: SPOOLファイル「cr_v_b_locale.lis」を作成できません

SP2-0606: SPOOLファイル「oaam_db_patch_oracle_10_1_4_5_01.log」を作成できません

SP2-0606: SPOOLファイル「oaam_db_patch_oracle_10_1_4_5_02.log」を作成できません

SP2-0606: SPOOLファイル「create_monitor_rollup.lst」を作成できません

SP2-0606: SPOOLファイル「oaam_db_patch_oracle_10_1_4_5_07.log」を作成できません

エラー・メッセージが発生するのは、OAAMパーティションのファイルへのスプールが発生しないためです。機能には影響はなく、このメッセージは安全に無視できます。

6.4.3 Create_Purge_Proc.SQLに対する入力

create_purge_proc.sqlスクリプトを実行すると、次のことを求められます。

oaam_data_tbsの値の入力

oaam_indx_tbsの値の入力

入力する2つの値は次のとおりです。

oaam_data_tbsの値の入力: <SchemaPrefix>_BRSADATA

oaam_indx_tbsの値の入力: <SchemaPrefix>_BRSAINDX

OAAMスキーマ・ユーザーとして次の問合せを実行することによって、これらの値を検索できます。

select tablespace_name from user_tablespaces;

6.4.4 OAAMコマンドライン・スクリプトが失敗する場合がある

この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

不具合のため、特定の状況で、OAAMコマンドライン・スクリプトが失敗する場合があります。

OAAMコマンドライン・スクリプトの起動に失敗する場合、次のようにスクリプトを実行します。

bash script_name

6.4.5 CLI環境の設定

不具合のため、ユーザーはCLI環境の設定の一環として、CLI作業ディレクトリから次のコマンドをコマンドラインで実行する必要があります。

chmod 750 findjar.sh

6.4.6 -m JoinでconfigureSecurityStore.pyを実行するときは絶対パスを使用する

-m joinconfigureSecurityStore.pyを使用してwlst.shを実行中に、ORACLE_HOMEMW_HOMEなどの変数を使用すると、セキュリティ・ストアの構成では、ポリシー・ストア・オブジェクトの作成に失敗します。-m joinに対してコマンドを実行するときは、常にORACLE_HOMEおよびMW_HOMEの絶対パスを使用してください。

6.4.7 スキーマおよびライブラリがバージョン11.1.1.3.2以降の場合、OAAM管理コンソール・バージョン11.1.2.xではログイン・セッションが表示されない

OAAM基本モードにおけるOAAMとAccess Manager 11.1.2の統合では、OAAMライブラリがスキーマと同期していない場合、OAAM管理コンソールにログイン・セッションが表示されません。

ログ・ファイルには、次のエラーが表示されます。

DB_OBJ_QUERY_ERROR=select obj from VCryptTrackerUserNodeLog obj where   
obj.requestId = :value_0, Exception [EclipseLink-4002] (Eclipse Persistence 
Services - 2.3.1.v20111018-r10243): 
org.eclipse.persistence.exceptions.DatabaseException 
Internal Exception: java.sql.SQLSyntaxErrorException: ORA-00904: 
"PROXY_IP_ADDR": invalid identifier 

リリース間でスキーマが異なるため、エラーが発生します。OAAMスキーマに格納された情報の表示用にバージョンの異なるOAAM管理コンソールを使用するデプロイメントはサポートされていません。