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Oracle® Fusion Middlewareリリース・ノート
11g リリース2 (11.1.2)
B69543-02
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Oracle Entitlements Server

この章では、Oracle Entitlements Serverに関連する問題について説明します。内容は次のとおりです。

一般的な問題と対処方法

この項では、一般的な問題および回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

Tomcatセキュリティ・モジュールが、カスタム属性取得クラスのロードに失敗する

属性取得インタフェースはJPS JAR内に常駐しており、それらは、Tomcat共有クラス・ローダーによってロードされます。したがって、カスタム属性取得インタフェースの実装を含むJARも共有クラス・ローダーまたはその祖先に共有クラス・ローダーを持つクラス・ローダーによってロードする必要があります。このシナリオに基づいて、カスタム属性取得JARを適切な場所に必ず配置してください。

リソース・オブジェクトの重複エントリ

このバージョンのOracle Entitlements Serverでは、権限およびポリシーに重複するリソース・エントリを作成できます。

デフォルトのOracle Entitlements Serverセキュリティ・モジュール証明書の検索

デフォルトのOracle Entitlements Serverセキュリティ・モジュール(クライアント)証明書はyour_oes_sm_folder/oes_sm_instances/your_oes_sm/security/identity.jksに格納されており、信頼できる認証局(CA)証明書はyour_oes_sm_folder/oes_sm_instances/your_oes_sm/security/trust.jksに格納されています。どちらも、セキュリティ・モジュール・インスタンスの作成中に設定されるパスワードが付いたJKS証明書ストアです。このパスワードは、暗号化されて、標準Oracleウォレットに(自動ログオンで)格納されます。デフォルトのOracle Entitlements Serverクライアント・キーは、それ自体によって生成され、登録プロセス中に署名されます。

Entitlements Serverでデータベースへの接続がリカバリされない

ポリシー・ストアをホストしているデータベースが停止しているときにEntitlements Serverを起動する場合、データベースが使用可能になっても自動的にリカバリすることはありません。これは、次のいずれかによって修正されます。

  1. 次のプロパティを定義することで、自動リカバリするようにデータベースを設定します。

    • 管理サーバーが起動する前にデータベースが停止する場合は、「接続作成の再試行頻度」が必要です。

    • 管理サーバーが正常に起動した後にデータベースが停止する場合は、「予約時の接続テスト」が必要です。

  2. データベースが稼動してから、管理サーバーを再起動します。

ポリシー・シミュレータでポリシーが適切に開かない

ポリシー・シミュレータを実行した結果、複数のロール・マッピング・ポリシーまたは認可ポリシーが返される場合、適切なオブジェクト参照が渡されないため、それらは適切に開きません。これは、アクセスの確認をクリックしてアプリケーション・ロールおよびマッピング・ポリシーを選択した後に表示されます。この問題を回避し、ポリシー詳細を開くには、「拡張検索」画面を使用してポリシーを検索します。

Entitlements Serverによって保護されている場合にOracle Access Managerを起動すると例外がスローされる

Oracle Entitlements Serverによって保護されているOracle Access Managerのインスタンスを起動すると、ランタイム例外を受け取ります。この例外は無視してかまいません。

Opatchツールの更新

すべてのお客様にOPatchの最新バージョンの使用をお薦めします。My Oracle SupportのNote 224346.1 Opatch - Opatchの最新バージョンはどこで見つけられるのかに関する説明を確認し、必要に応じて説明に従って最新バージョンに更新してください。FMW Opatchの使用方法は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』を参照してください。

構成の問題および回避方法

この項では、構成に関する問題およびその回避方法について説明します。内容は次のとおりです。

構成セキュリティ・ストアがポリシー・ストア・オブジェクトの作成に失敗する

通常、ポリシー・ストアは、その関連付けられたデータベースがリカバリされるときにリカバリされます。WebLogic Server管理コンソールのエラー・メッセージが、WebLogic Serverでデータ・ソースが見つからなかったことを示している場合は、WebLogic Developerでデータ・ソース構成を確認し、データ・ソース構成の詳細を取得し、「初期容量」プロパティを0に設定します。これにより、データ・ソースは、データベースの起動時にリカバリします。

-m JoinでconfigureSecurityStore.pyを実行するときは絶対パスを使用する

-m joinconfigureSecurityStore.pyを使用してwlst.shを実行中に、ORACLE_HOMEやMW_HOMEなどの変数を使用すると、セキュリティ・ストアの構成では、ポリシー・ストア・オブジェクトの作成に失敗します。-m joinに対してコマンドを実行するときは、常にORACLE_HOMEおよびMW_HOMEの絶対パスを使用してください。

PIP属性を追加した後、PIPサービス・プロバイダに対して誤ったタイプが定義される

jps-config.xmlpip.service.providerパラメータはPIP属性に必須です。pip.service.providerパラメータにサービス・プロバイダ・エントリがないjps-config.xmlファイルが管理コンソールにフィードされ、いくつかのPIP属性が追加されると、サービス・プロバイダ値が、PIPではなくAUDITとしてそのタイプが定義されて自動的にpip.service.providerに追加されます。このシナリオでは、jps-config.xmlを保存した後に、作成されたサービス・プロバイダを確認し、手動でタイプをAUDITからPIPに変更します。

この手順は、管理コンソールがファイルにタッチする前にサービス・プロバイダがすでに存在している場合は必要ありません。さらに、適切に作成されているサービス・プロバイダ・エントリは管理コンソールによって上書きされることはありません。この問題は、サービス・プロバイダが欠落しているために管理コンソールでそれを追加する必要があるときにのみ発生します。

ドキュメントの訂正箇所

このリリースにはドキュメントの訂正箇所はありません。