Oracle Fusion Applications共通ユーザー・ガイド 11g リリース1(11.1.4) B69963-01 |
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この章の内容は次のとおりです。
Oracle Fusion Applicationsの使用: 概要
Business Process Management: 詳細
Oracle Fusion Applicationsは企業全体でビジネス・タスクを実行する完全なアプリケーション・セットです。各アプリケーションはビジネス・プロセス・モデルに基づいています。共通機能の多くはすべてのユーザーが使用できますが、その他の機能は特定のページまたはフローで使用します。
サイン・インすると、まずOracle Fusion Applicationsのホーム・ページに進み、「ようこそ」ダッシュボードと、各ロールに関係する他のダッシュボードが表示されます。ナビゲーションの出発点として、これらのダッシュボードとグローバル領域、具体的にはナビゲータなど一連のメニューを使用します。ナビゲーション機能のひとつ「ウォッチリスト」からは、追跡する項目や、ユーザーによる対応が必要な項目への一連のショートカットを使用できます。
検索はアプリケーションのどこからでも利用でき、表示または管理するビジネス・オブジェクトを見つける役に立ちます。ほとんどの検索は1つ以上のビジネス・オブジェクトに固有ですが、グローバル領域からは広い範囲の検索が可能です。
アプリケーション・ページでビジネス・オブジェクトを作成、編集、その他の形で管理する他、必要に応じてスプレッドシートでも作業できます。Microsoft Excelファイルでレコードを作成または編集し、そのレコードをアップロードしてOracle Fusion Applicationsに戻します。
対応や処理が必要なタスクがある、たとえば承認を保留中の経費精算書がある場合には、ワークフローの一部として通知を受け取ります。
コラボレーション機能は、アクティビティの調整と情報の共有が可能なツールで、例としてタグやディスカッションなどがあります。それらの機能を、企業内のソーシャル・ネットワーキングに使用できます。
データをバッチ処理する、あるいはビジネス・ニーズを満たし意思決定を支援するような情報を表示するには、プロセス、レポートおよび分析を使用します。法定レポートの生成、ビジネス・インテリジェンス分析のレビューなどが可能です。
パーソナライズでは、特定のセクションや表の列を非表示にする、ダッシュボードにリージョンを追加するなど、自分のみに適用されるページに対する変更を行います。言語のプリファレンス設定など、プリファレンスを使用してアプリケーションを独自にパーソナライズすることもできます。ページのパーソナライズまたはプリファレンスの設定には、グローバル領域の「パーソナライズ」メニューを使用します。
アプリケーションに組み込まれているヘルプ、たとえばヒント・テキストとは別に、Oracle Fusion Applicationsヘルプを使用して作業中の内容について必要な情報を検索できます。Oracle Fusion Applicationsヘルプは、ヘルプ・ウィンドウから、またはグローバル領域の「ヘルプ」リンクから利用できます。
Oracle Fusion Applicationsヘルプでも解決できない問題が発生した場合には、ユーザー自身またはヘルプ・デスクで使用できる診断テストやその他のトラブルシューティング機能があります。トラブルシューティング機能の一部は、グローバル領域の「ヘルプ」リンクから利用できます。
Oracle Fusion Applicationsには、キーボードのみによる操作のサポート、フォント・サイズや画面色の変更、スクリーン・リーダーを含む補助テクノロジの相互運用など、障害を持つユーザーのためのアクセス機能が用意されています。これらの機能を有効にするには、グローバル領域の「アクセシビリティ」リンクまたはプリファレンスから、アクセシビリティに関するプリファレンスを設定します。
Business Process Management(BPM)を使用すると、ビジネス・プロセスの最適化や、組織の新しいニーズへの応用が可能になります。ビジネス・プロセスのモデル化はBPMの重要な要素です。Oracle Fusion Applicationsのベースになるビジネス・プロセス・モデルは5レベルの階層で表示され、高レベルの概念ビューから低レベルのアプリケーション固有ビューまでのプロセスが表示されます。モデルのダイアグラムなどBPMの詳細は、Oracle Fusion Applicationsヘルプで「ガイド」 - 「ビジネス・プロセス・モデル」を参照してください。
ビジネス・プロセスのモデル化階層は、業種(L0)、ビジネス・プロセス領域(L1)、ビジネス・プロセス(L2)、アクティビティ(L3)、タスク(L4)です。L1からL3まではビジネス主導で、アプリケーションにおける特定の実装からは独立しています。L4はOracle Fusion Applicationsの製品および機能によって異なります。たとえばモデルには、L1として「財務管理およびレポート」、L2として「会計期間のクローズ」、L3として「元帳のクローズ」が含まれます。「元帳のクローズ」アクティビティの下位には、会計期間の管理、貸借対照表クローズ仕訳の作成などのL4タスクがあり、これがOracle Fusion Applicationsで使用できる機能に対応しています。
Oracle Fusion Applicationsは、実行する必要のあるアクティビティとタスクに重点を置いて、このような階層レベルとフローを中心に構成されています。ナビゲーションやユーザー・インタフェース、セキュリティの一部、その他のアプリケーションの機能はすべて、ビジネス・プロセスのモデル化レベルに直接基づいていない場合であっても、その影響を受けます。たとえばOracle Fusion Applicationsヘルプで、ビジネス・プロセスによる検索ペインの階層はL1からL3に対応しています。各ヘルプ・ファイルは、少なくとも1つのL3アクティビティに割り当てられます。主要なアクティビティを検索結果で表示したりファイルの内容を表示する際には、それに対応するビジネス・プロセス領域およびビジネス・プロセスとともに、ヘルプ・ファイルのブレッドクラムとして表示されます。