Oracle Fusion Applicationsセールス・ガイド 11g リリース1(11.1.4) B69964-01 |
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この章の内容は次のとおりです。
Oracle Fusion Mobile Sales: 概要
Oracle Fusion Mobile Salesアプリケーションは、モバイル営業担当の重要なニーズの1つである、企業の時間制約が厳しい営業活動に関する更新情報を受信する手段を提供します。当該組織にとってのモバイル・アプリケーションの最大利点の1つは、営業担当の生産性が向上することです。
このアプリケーションの主要な機能と特徴は、次のとおりです。
アプリケーション・ホーム・ページ: アプリケーション・ホーム・ページを使用すると、営業担当は、営業訪問先での決断に必要不可欠な情報にアクセスできます。ホーム・ページには、アプリケーションのすべての機能領域がグリッド方式で配置されており、機能領域にはアイコンが使用され、それぞれの領域に対応するラベルが表示されます。ユーザーは、アイコンをタッチして対応するオブジェクトにナビゲートします。
販売アカウント管理: 営業担当は、移動中に自分のテリトリ内の販売アカウントにアクセスして、参照情報(地図上の顧客の事業所など)や顧客に関する現在のイベント(RSSフィードを介したニュース・ヘッドラインなど)にアクセスできます。この情報によって、営業担当は、知識をさらに深めて顧客に対応できます。
商談管理: 営業担当は、モバイル商談管理ページから商談に関する最新の重要な情報にアクセスして、商談の更新を営業チームと速やかに共有できます。組織にとっての利点は、営業担当が移動中でも商談に関する更新情報を簡単に提供できるため、パイプラインと予測の正確性が増すことです。
引合管理: 営業担当は、移動中にオープン引合にアクセスして引合をすばやく処理し、営業サイクル時間を短縮できます。組織にとっての利点は、営業担当が移動中でも引合に関する更新情報を簡単に提供できるため、パイプラインの正確性が増すことです。
カレンダとタスク: モバイルのカレンダとタスクを使用すると、営業担当は、翌2週間以内に発生するイベントやすべてのオープン・タスクのリストを表示できるため、移動中に約束とタスクを管理するのに役立ちます。
担当者: アプリケーションには、主要担当者のリストが表示され、営業担当は「検索」を使用して、すべての担当者を検索できます。「担当者」ページの「処理」メニューから「担当者にEメール」および「担当者の呼出」機能を使用すると、担当者に簡単に電話したり、Eメールを送信できます。電話で呼び出されたり、Eメールを送信されたくない担当者は、「担当者にEメール」および「担当者の呼出」機能を無効にします。
営業分析: 営業担当は、ホーム・ページからビジネス・インテリジェンス・レポート(現在の期間のパフォーマンスおよび商談パイプライン)にアクセスできます。営業担当がモバイル・アプリケーションで表示する各アカウントにもコンテキストに応じた分析が埋め込まれているため、営業担当は、自分が担当するアカウントに関するコンテキストに応じた有用な見識を得ることができます。コンテキスト・レポートには、販売アカウントの収益トレンド、販売アカウントの受注/失注トレンドおよび販売アカウントの受注/失注事由が含まれています。
アラート: 営業担当には、割り当てられている新規引合や関心のある商談の更新に関するアラートが自動的に送信されます。
Oracle Fusion CRMアプリケーション・コンポーザを使用すると、実装担当者は、Oracle Fusion Mobile Sales iPhoneおよびBlackberryアプリケーションをカスタマイズできます。アプリケーション・コンポーザを使用すると、実装担当者は、特定のデバイスに固有のカスタマイズを実行せずに、モバイル営業に表示できるオブジェクトおよびフィールドを管理できます。
実装担当者は、モバイル・アプリケーションに関する次の項目を管理できます。
モバイル・デバイスではデフォルトで有効でない標準のOracle Fusion Salesオブジェクトの有効化
モバイル・デバイスでのカスタム営業オブジェクトの有効化
モバイル営業に表示可能なフィールド(カスタム・フィールドを含む)をモバイル対応営業オブジェクト(標準またはカスタム・オブジェクト)向けに変更
モバイル営業に表示可能なフィールド(カスタム・フィールドを含む)を担当者向けに変更
注意
営業担当オブジェクト・モデルをカスタマイズするには、アプリケーション・コンポーザの共通アプリケーション下部にある「取引先コミュニティ組織担当者」オブジェクトを選択します。モバイル営業ページで営業担当オブジェクト・モデルの変更を公開するには、アプリケーション・コンポーザの「営業」アプリケーション下部にあるモバイル担当者オブジェクトを選択して、オブジェクトのナビゲーション・ツリーで「ページ」ノードを選択する必要があります。
特定のオブジェクトについてモバイル営業をカスタマイズするには、アプリケーション・コンポーザ内でカスタマイズするアプリケーションを選択し、次に、管理する親オブジェクトを選択します。ナビゲーション・ツリーで「ページ」ノードを選択し、次に「モバイル・ページ」タブを選択して、親オブジェクトとその子オブジェクトのモバイル構成オプションを表示します。アプリケーション・コンポーザの詳細は、Oracle Fusion Applications拡張性ガイドを参照してください。
Oracle Fusion Mobile Salesクライアントは、次のAppleおよびBlackberryのプラットフォームおよびデバイスでサポートされます。
Appleモバイル・オペレーティング・システムiOS 4.3以降
次のAppleモバイル・デバイス: iPhone 4、iPhone 3GS、iPhone 3G、iPod Touch
Blackberryモバイル・オペレーティング・システム5.0および6.0
次のBlackberryモデル: 9800、9300、8900、8500、9000、9650、9700、9530、9550
iPhoneを使用してiTunesにログオンし、App Storeにアクセスします。Oracle Fusion Mobile Salesアプリケーションを検索してダウンロードします。ユーザー名、パスワードおよびOracle Fusion CRMサーバーの詳細を入力して、クライアントにサインインします。Oracle Fusion CRMサーバーの詳細を入力するときに、CRMサーバーの場所を入力する必要がありますが、これは、Oracle Fusion Salesアプリケーションをデプロイした場所(crm-sales.mycompany.comなど)と同じです。
Apple iPhoneとBlackberryの両方のモバイル・デバイスでは、ホーム・ページ上のアイコンをタッチすると、アイテムのリストが表示されます。たとえば、「商談」を押すと、オープン商談のリストが取得されます。詳細を表示するには、リスト・ビューでアイテムをタッチします。また、リスト・ビューで上方向にスクロールすると、クライアント・アプリケーションのアイテムを検索するための検索ボックスが表示されます。コンテキスト・アクションに迅速かつ簡単にアクセスするには、リスト・アイテムを押した状態にして使用可能なコンテキスト・アクションを表示します。
Apple iPhoneでタイトル・バーをタッチすると、アプリケーション・スプリングボードに戻ります。「処理」を選択してコンテキスト・アクション・シートを表示します。「処理」を再度選択してアクション・シートをクローズします。
Blackberryでは、「Short」と「Full」の両方のメニューが有効になっています。「Back」ボタンを使用しても、前の画面に戻ることができます。
Apple iPhoneのカレンダと連絡先をOracle Fusion CRMと同期化するには、iPhoneでカレンダ(calDAV)と連絡先(cardDAV)設定を構成する必要があります。