ここでは、Oracle VMの既知の制限とその回避策について、次の内容を説明します。
ここでは、Oracle VM Serverユーザー・インタフェースに関連する既知の問題と回避策について説明します。
Webブラウザの異なるタブまたはウィンドウでOracle VM Manager UIに2回接続すると、予期しない表示上の問題が発生する可能性があります。
回避策: Webブラウザ・セッションごとに1つのOracle VM Manager UIのインスタンスにのみ接続する必要があります。
Oracle Bug#13034728
ユーザー・インタフェースが一貫性のない状態になり、リフレッシュが必要になることがあります。これは、ドラッグ・アンド・ドロップ機能を使用した場合に発生する可能性があります。
回避策: [F5]キーを使用して、ユーザー・インタフェースをリフレッシュします。
Oracle Bug#13580163
ユーザー・インタフェースには、Oracle SPARCベースのOracle VM Serverでのサーバー・プールの作成および編集のオプションが含まれています。この機能は、ユーザー・インタフェースにリストされていますが、このリリースではまだ使用およびサポートされていません。
ここでは、Oracle VM Serverおよびサーバー・プールに関連する既知の問題と回避策について説明します。
Oracle VM Serverを使用するには、次のサーバーBIOS設定が必要となる場合があります。
CD-ROMからインストールを実行するためにCD-ROMデバイスを認識するには、AHCIモードにする必要があります。
I/O MMU仮想化設定を無効化します(Intelベースのサーバーでは、VT-d、AMDベースのサーバーでは、AMD-ViまたはIOMMUです)。このリリースではI/O MMUはサポートされていません。
CDまたはISOからOracle VM Serversをアップグレードする場合、YUMアップグレードではなく、Oracle Linux grubメニューに新しいエントリが作成されます。ただし、以前のインストールからのエントリはgrub構成から削除されませんが、何の役割も果たしません。
回避策: 必要に応じて、/etc/grub.conf
から冗長なエントリを削除します。
Oracle Bug#13935067
PXEブート・キックスタート・ファイルを使用して、Oracle VM Serverインストールを実行する場合、管理インタフェースにネットワーク・インタフェースを使用するよう指定してください。キックスタート・ファイルに指定したネットワーク・インタフェースが1つ以上ある場合は、1つ目のインタフェースが管理インタフェースとして使用されます。管理インタフェースは、Oracle VM ServerのPXEインストール後の唯一のライブ・インタフェースです。Oracle VM Serverで他のネットワーク・インタフェースを手動で構成して、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-*ファイルで起動を開始します。ONBOOT=NO
パラメータをONBOOT=YESに設定します。
Oracle Bug#12557470
PXEブート・キックスタート・ファイルを使用して、Oracle VM Serverインストールを実行する場合、SANのマルチパス・デバイスからサーバーを起動するインストーラ設定を有効にするために使用できるオプションはありません。マルチパスSANデバイスから起動するインストーラ・オプションは、インストール手順の間に手動でのみ設定できます。
Oracle Bug#13967964
RAMが128GB以上のマシンにOracle VM Serverをインストールする場合、一部構成では、Dom0に割り当てられたメモリーが制限的すぎる場合があります。たとえば、Oracle VM Serverが多数の仮想マシンを実行し、多数のLUNに接続する場合に、Dom0メモリーを増加する必要がある場合があります。
Dom0メモリーはサーバーRAMの2% + 512MBとして計算されます。ただし、計算は、最大128GB RAMの2%までで、これはつまり、Dom0では最大約3GBのRAMが使用ということです。これは、ほとんどのシナリオで有効ですが、Dom0メモリーが増加すると、特定の環境の要件を満たす必要があります。
Oracle Bug#13922885
実行中のアプリケーションの要件を満たすために、Dom0メモリーのサイズを増やす必要がある場合があります。たとえば、1つのiSCSI LUNを表示するには、約3.5MBのシステム・メモリーが必要です。その結果、多数のLUNを使用するシステムでは、記憶域構成に従って、メモリーの量を増やすことが必要になります。
回避策: Dom0に割り当てられているメモリーの量を変更します。Dom0メモリーの割当ての変更方法については、Dom0メモリー・サイズの変更に関する説明を参照してください。
Broadcom Gigabit Ethernet Controllerを持つDell 380などのシステムでOracle VM Serverをインストールすると、次の例のようなエラーで失敗します。
Traceback (most recent call first): File "/usr/lib/anaconda/network.py", line 685, in write if dev.get('BOOTPROTO').lower() in ['dhcp', 'ibft']: File "/usr/lib/anaconda/yuminstall.py", line 1394, in doPreInstall anaconda.id.network.write(anaconda.rootPath) File "/usr/lib/anaconda/backend.py", line 184, in doPreInstall anaconda.backend.doPreInstall(anaconda) File "/usr/lib/anaconda/dispatch.py", line 207, in moveStep
インストーラはネットワーク・アダプタを検出できないため、インストールを完了することはできません。
Oracle Bug#13387076
Sun Fire X4800にOracle VM Serverをインストールしている場合は、インストール・メディア(CD-ROMまたはISOファイル)から起動するとき、またはkickstartインストールを使用するときに、追加のパラメータを指定する必要があります。これらのパラメータによって、megaraid_sasドライバが正確にロードされます。
インストール・メディアから起動する場合は、初期起動画面が表示されたときに[F2]を押し、起動コマンドの一部として次の追加パラメータを指定します。
mboot.c32 xen.gz extra_guest_irqs=64,2048 nr_irqs=2048 --- vmlinuz --- initrd.img
kickstartインストールを使用している場合は、PXE構成ファイルに追加のカーネル・パラメータを追加します。
これらの変更を永続的なものにする場合は、インストールが完了した後、Oracle VM Serverで/boot/grub/grub.confファイルを編集します。
Oracle Bug#12657272
サーバー・プールのOracle VM Serverが異なるサブネット上にあると、Oracle VM Serverの起動または再起動が失敗します。
回避策: IPMI (Intelligent Platform Management Interface)を使用して、サーバー・プールで異なるサブネット上にあるOracle VM Serverを起動または再起動します。
Oracle Bug#12410458
Oracle VM Managerが新しいコンピュータに再デプロイされている場合は、ファイル・サーバーを再検出する必要があります。ファイル・サーバーを再検出せず、サーバー・プール・ファイル・システムがそのファイル・サーバーにある場合は、そのサーバー・プールからOracle VM Serverを削除することはできません。
Oracle Bug#12333132
使用する環境にサーバー・プールがあり、Oracle VM Managerデータベースをクリアする場合、以前のOracle VM環境を再検出および再構築できません。ジョブで次のエラーが発生します。
OVMRU_000021E Cannot perform operation on pool: Unknown pool found for discovered Pool FS. The pool does not have a Virtual IP Address.
回避策: 次の手順に従って、サーバー・プールを再検出します。
サーバー・プールからOracle VM Serverを1つ検出します。
記憶域サーバーを登録およびリフレッシュします。
サーバー・プール・ファイル・システムが含まれているファイル・システムをリフレッシュします。
リポジトリが含まれているファイル・システムをリフレッシュします。
リポジトリをリフレッシュします。
サーバー・プールのOracle VM Serversすべてをリフレッシュして、仮想マシンを検出します。
Oracle Bug#12724969
クラスタ化されたサーバー・プールのマスターOracle VM Serverが使用可能になるか、またはサーバー・プール・ファイル・システムが含まれる記憶域への接続が消失した場合、他のOracle VM Serverがマスター・ロールおよびサーバー・プールの仮想IPを引き継ぎます。使用できなかったサーバーがオンラインに戻ったときに、サーバー・プール・ファイル・システムへのアクセスがリストアされていないかぎり、クラスタに再度参加します。これにより、非一貫性が生じます。クラスタの他のサーバーがマスター・ロールを持つとみなされる間、元のマスター・サーバーには、マスター・ロールを持つことを示す情報が含まれています。クラスタ全体が停止した場合、元のマスター・サーバーは、その役割を続行できます。ただし、クラスタが操作可能である場合は、元のマスター・サーバーに情報がない変更が行われる場合があります。結果として、同じクラスタ化されたサーバー・プールの2つのOracle VM Serverが、マスター・ロールおよび仮想IPを持ち、Oracle VM Managerではこの競合を解決できない場合があります。
回避策: 元のマスターまたはクラスタ内でアクティブな他のサーバーへ手動でマスターの役割を割り当てます。次の手順に従います。
Oracle VM Managerで、「Servers and VMs」タブを開きます。
ナビゲーション・ペインで、サーバー・プールを選択して、「Edit Server Pool」をクリックします。
マスター・サーバーとして適切なサーバーを選択して、「OK」をクリックして、変更を保存します。
Oracle Bug#13875603およびOracle Bug#13969945
OCFS2のハートビート機能は、同じ物理記憶域でのI/O集中型操作による影響を受けることがあります。たとえば、サーバー・プールのファイル・システムが存在する同じNFSサーバー上の記憶域リポジトリでテンプレートのインポートまたは仮想マシンのクローニングを行うと、ハートビート通信でタイムアウトが発生する場合があり、これはサーバーのフェンシングおよび再起動を行う原因となります。
回避策: 不要な再起動を回避するには、I/O帯域幅が十分で安定しているサーバー・プール・ファイル・システムの場所を選択することをお薦めします。サーバー・プールのファイル・システムは、別のNFSサーバーに配置するか、可能な場合は小さいLUNを使用します。
Oracle Bug#12813694
クラスタから削除するOracle VM ServerでOCFS2ファイル・システムがまだマウントされている場合、削除操作は失敗します。これは、OCFS2マウントがアクティブ・プール・ファイル・システムまたは記憶域リポジトリであることが原因です。
回避策: 記憶域リポジトリがまだ提示されている場合は、クラスタからOracle VM Serverを削除しようとする前に、Oracle VM Serverでそのリポジトリが提示されないようにします。プール・ファイル・システムが原因で削除操作が失敗する場合は、アンマウント時にプール・ファイル・システムで他のプロセスが動作していた可能性があります。後でOracle VM Serverの削除を試行してください。
サーバー・プール・ファイル・システムがマウントされていない場合、Oracle VM Serverはハートビート構成済モードです。マウントするファイル・システムを含むNFSサーバーのLUNが使用できないなどのハードウェアの問題が原因で、ファイル・システムがマウントできなかったか、マウントが失われました。
回避策: Oracle VM Serverコマンドラインでファイル・システムをマウントするか、最終的な手段として、Oracle VM Serverを再起動して、起動時に自動的にクラスタを結合できるようにします。
ネットコンソールを使用するには、Oracle VM Serverの/etc/sysconfig/netconsoleファイルで、ブリッジされていないethxデバイスを、次のように指定する必要があります。
# The ethernet device to send console messages out of (only set this if it # can't be automatically determined) # DEV= DEV=eth2
Oracle Bug#12861134
Intelベースの一部のシステムでは、コンピュータが起動している際に、Oracle VM Serverのインストール後に次のエラーが発生する場合があります。
[ 0.674742] ACPI Error: Field [CPB3] at 96 exceeds Buffer [NULL] size 64 (bits) (20090903/dsopcode-596) [ 0.675167] ACPI Error (psparse-0537): Method parse/execution failed [\_SB_._OSC] (Node ffff88002e4fba50), AE_AML_BUFFER_LIMIT
これは、次のBIOS情報を持つシステムで発生していましたが、他のBIOSバージョンでも発生する可能性があります。
Vendor: Intel Corp. Version: S5500.86B.01.00.0036-191.061320091126 Release Date: 06/13/2009 BIOS Revision: 17.18 Firmware Revision: 0.0
HP ProLiant BL685c G6 HP BIOS A17 12/09/2009 Backup Version 12/01/2008 Bootblock 10/02/2008
このエラーは無視しても支障ありません。
Oracle Bug#12865298およびOracle Bug#12990146
Cisco Bladeサーバーは、ランダムUUIDで起動するように構成することはできません。各Oracle VM Serverには、Oracle VM ServerがBlade間で移動できるように固定UUIDが必要です。固定UUIDを構成するには、次を参照してください:
Oracle Bug#13000392
x
テンプレートからの仮想マシンのクローニングここでは、仮想マシンに関連する既知の問題と回避策について説明します。
仮想マシン構成ファイルを手動で変更することはサポートされていません。仮想マシン構成ファイルに対する変更はすべてOracle VM Managerを使用して行う必要があります。これに対する例外は、Oracleサポート・サービスによって手動でvm.cfgファイルを編集するようにアドバイスされた場合またはこれらのリリース・ノートで明示的に指定された場合のみです。
仮想マシン構成ファイル(vm.cfg)に手動で行われた変更は、Oracle VM Managerには反映されません。vm.cfgファイルへの手動の変更によって、予期しない動作および望ましくない動作が発生する可能性があります。たとえば、vm.cfgのHA設定を編集してHAを無効にし、仮想マシンがOracle VM Managerを使用せずに別の方法で停止されると、仮想マシンは再起動されます。Oracle VM Managerは、仮想マシンの構成ファイルで行われたHA変更を認識しません。
Oracle Bug#12654125およびOracle Bug#13391811
仮想マシン・コンソールを起動する際、VNCパスワードの入力を求められます。パスワードを入力する場合は、VNCウィンドウが表示されなくなります。これは、VNCパスワードを指定する仮想マシン構成ファイルのエントリが原因です。このリリースでは、VNCコンソール・パスワードはサポートされていません。
回避策: Oracle VM Utilitiesを使用して、仮想マシン構成ファイルからVNCパスワードを削除します。
Oracle VM Utilitiesリリース0.4.3以上を次からダウンロードおよびインストールします。
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/vm/downloads/index.html
次のOracle VM Utilitiesコマンドを使用して、仮想マシン構成ファイルからVNCパスワードを削除します。
# ./ovm_vmcontrol -u admin -p password
-h localhost -c fixcfg -v Solaris11
Oracle VM VM Control utility 0.4.3.
Connected.
Command : fixcfg
Removing vncpassword option
Fixing vm config
Oracle VM Utilitiesの使用方法の詳細は、『Oracle VMユーティリティ・ガイド』を参照してください。
Oracle Bug#14014952
複数のテンプレートのインポートと削除を同時に実行したり、テンプレートのインポート時にOracle VM Serverが削除されると、ロック例外エラーが表示されます。エラー・メッセージが表示されても、テンプレートのアップロードは正常に行われる場合が多くありますが、このようなテンプレートは記憶域リポジトリの使用可能テンプレートのリストには表示されません。
この問題を解決するには、記憶域リポジトリをリフレッシュするだけで十分なことが多く、それによって、アップロードされたテンプレート・ファイルがリストに表示されるようになります。インポートされたテンプレートが不完全なものになる場合もあります。この場合は、そのテンプレートを削除して、もう一度インポートする必要があります。
Oracle VM 2.x
テンプレートから仮想マシンを作成する場合、クローン・ジョブはエラーで失敗します。
OVMAPI_9039E Cannot place clone VM:template_name
.tgz, in Server Pool: server-pool-uuid
. That server pool has no servers that can run the VM.
これは、仮想マシンの構成ファイルのvif = ['bridge=xenbr0']
エントリとのネットワーク構成の非一貫性が原因です。
回避策: 仮想マシン・テンプレートの既存のネットワークを削除して、仮想マシン・ロールを持つ有効なネットワークで置換します。クローン・ジョブを開始すると、仮想マシン・クローンが作成されます。かわりに、テンプレートの既存のネットワークをすべて削除し、クローン・ジョブを再開し、クローン・ジョブの完了後に任意のネットワークに追加します。
Oracle Bug#13911597
この環境のいずれのOracle VM Serverにも対応していないネットワーク構成を含む仮想マシンまたはテンプレートをクローニングする場合、クローニング操作は失敗します。ただし、失敗してもユーザーにエラー・メッセージが返されず、クローン・ジョブは暗黙的にハングアップされます。
Oracle Bug#13946567
HA対応の仮想マシンをクローニングしても、できるクローン(仮想マシンまたはテンプレート)はHA対応ではありません。
回避策: クローニングした仮想マシンまたはテンプレートを編集して、HA対応にします。
Oracle Bug#13911082
仮想マシンのライブ移行に失敗した場合、Oracle VM Managerは移行ジョブを失敗として報告します。ただし、移行が正常に完了した場合、移行された仮想マシンは、適切なターゲットOracle VM Serverの下に実行中の状態で表示されます。同時に、仮想マシンは、移行元のOracle VM Serverで実行中の状態のままですが、Oracle VM Managerはこれを停止として報告します。
回避策: ターゲットOracle VM Serverでの失敗した移行操作によって影響を受ける仮想マシンを強制終了してから、サーバーを再起動します。仮想マシンが実行していた仮想マシンでOracle VM Serverを再検出して、実行状態で再度表示されるようにします。
Oracle Bug#13939895およびOracle Bug#13939802
ネットワーク・メソッド(PXE)を使用した仮想マシンの作成では、ブート前以降には進まないため、仮想マシンは作成されません。これは、Oracle Linux 5.x仮想マシンで発生します。
Oracle Bug#12905120
ハードウェア仮想化ゲストを作成するには、Oracle VM ServerにIntel-VT(Vanderpoolというコード)またはAMD-V(Pacificaというコード) CPUが備わっている必要があります。サポートされるハードウェアのリストの詳細は、『Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド』を参照してください。
ローカル記憶域を使用したPVMゲストの作成には、時間がかかります。これは、書込みキャッシュがローカル・ディスクでオフになっていることが原因の可能性があります。
回避策: hdparamユーティリティを使用してディスクへの書込みキャッシュを有効にします。
Oracle Bug#12922626
PVHVM仮想マシンの構成ファイルまたはテンプレートにIDEデバイスとして仮想CD-ROMデバイスがリストされている場合、それは/dev/hda、dev/hdbなどで、仮想CD-ROMはゲスト内では使用できません。ゲスト内のCD-ROMドライブを有効化するには、vm.cfgファイルで準仮想デバイス/dev/xvda、/dev/xvdbなどとして定義される必要があります。
Oracle Bug#14000249
多数のディスクがアタッチされているPVMゲストを起動することができない場合があります。Oracle VMの一般的な仮想ディスクの制限は100を超えますが、PVMゲストに12から16の仮想ディスクがアタッチされていると、起動できない場合があります。
Oracle Bug#13979094
仮想マシンに64以上の仮想CPUがある場合、一時停止操作は失敗します。これは、HVMおよびPVMゲストの両方で発生します。
Oracle Bug#13587669
仮想マシンの作成または編集時に、使用するCPUの数および許容するCPUの最大数の両方を設定できます。ただし、ゲストが多数の仮想CPUで構成されている場合、vcpus
およびmaxvcpus
値はハイパーバイザに正常に渡されません。結果として、仮想マシンの作成が失敗するか、または仮想マシンがすでに存在する場合は、起動に失敗します。
回避策: 32 以上の仮想CPUを持つ仮想マシンを作成する場合は、CPUの最大数に値を入力しないでください。
Oracle Bug#13823522
ゲストが多数の仮想CPUで構成されている場合、起動順序のいずれかのポイントで仮想マシンがハングアップする可能性があります。これは、カーネルまたはハイパーバイザで発生しやすく、32以上の仮想CPUが必要な場合は、回避策はありません。
Oracle Bug#12913287
ハードウェア仮想化(HVM)ゲストおよび準仮想化ドライバを持つハードウェア仮想化ゲスト(PVHVM)の両方では、仮想マシンのカーネルによって、仮想CPUの数を変更できる回数が制限されています。次の表は、ゲスト・カーネル・サポートの概要を示しており、これは、x86およびx86_64ゲスト・アーキテクチャに適用されます。
表10 仮想CPUのホットチェンジのゲスト・カーネル・サポート
Oracle Linuxバージョン | タイプ | カーネル・バージョン | ホットアド | ホットリムーブ |
---|---|---|---|---|
Oracle Linux R5U5 | PVM | 2.6.18-194.0.0.0.3.el5xen | 可 | 可 |
Oracle Linux R5U5 | PVHVM | 2.6.18-194.0.0.0.3.el5 | 不可 | 不可 |
Oracle Linux R5U6 | PVM | 2.6.18-238.0.0.0.1.el5xen | 可 | 可 |
Oracle Linux R5U6 | PVHVM | 2.6.18-238.0.0.0.1.el5 | 不可 | 不可 |
Oracle Linux R5U7 | PVM | 2.6.32-200.13.1.el5uek | 不可 | 可 |
Oracle Linux R5U7 | PVHVM | 2.6.32-200.13.1.el5uek | 不可 | 不可 |
Oracle Linux R5U8 | PVM | 2.6.32-300.10.1.el5uek | 不可 | 可 |
Oracle Linux R5U8 | PVHVM | 2.6.32-300.10.1.el5uek | 不可 | 不可 |
Oracle Linux R6U1 | PVM | 2.6.32-100.34.1.el6uek | 可 | 可 |
Oracle Linux R6U1 | PVHVM | 2.6.32-100.34.1.el6uek | 不可 | 不可 |
Oracle Linux R6U2 | PVM | 2.6.32-300.3.1.el6uek | 可 | 可 |
Oracle Linux R6U2 | PVHVM | 2.6.32-300.3.1.el6uek | 不可 | 不可 |
UEK2を持つOracle Linux R5U8 | PVM | 2.6.39-100.5.1.el5uek | 不可 | 可 |
UEK2を持つOracle Linux R5U8 | PVHVM | 2.6.39-100.5.1.el5uek | 不可 | 不可 |
UEK2を持つOracle Linux R6U2 | PVM | 2.6.39-100.5.1.el6uek | 可 | 可 |
UEK2を持つOracle Linux R6U2 | PVHVM | 2.6.39-100.5.1.el6uek | 可 | 不可 |
Oracle Bug#12913287、Oracle Bug#13905845、Oracle Bug#13823853およびOracle Bug#13898210
ハードウェア仮想化ゲストでは、仮想マシンの起動順序にPXEオプションが選択されている場合、仮想CPUのホットプラグはサポートされていません。仮想CPUの数の変更を試行する場合、必ずしもOracle VM Managerによってエラーが表示されるわけではありません。
Oracle Bug#13963301
仮想マシン・コンソールを使用する場合、次のエラーが表示される場合があります。
JAR sources in JNLP file are not signed by the same certificate
これは、クライアントJREのバージョンが1.6.0_14の場合に発生します。
回避策: クライアントJREのバージョンを1.6.0_30以上にアップグレードしてください。
Oracle Bug#13621606
仮想マシン・コンソールをOracle VM Managerから起動すると、ローカル・マシンのマウス・ポインタおよび仮想マシンのマウス・ポインタが画面上を様々な速度で動きます。
ゲスト仮想マシンのオペレーティング・システムがLinuxベースの場合は、次の回避策によって、マウス制御の問題が軽減される場合があります。ゲストのコマンドラインで次のように入力します。
# xset m 1 1
ゲスト・オペレーティング・システムがSolaris 10の仮想マシンでは、AMDプロセッサを持つシステムでカーネル・パニックが発生する場合があります。カーネル・パニックは、Solaris 10 9/10 (Update 9)およびSolaris 10 8/11 (Update 10)で発生します。
回避策: この問題を回避するには:
インストール中または初めての起動中に、grubメニューを編集して、-kd
カーネル起動パラメータを追加します。
起動を続行して、Solaris kmdbを実行します。次のプロンプト画面は表示された場合:
Welcome to kmdb [0]>
次のコマンドを入力します。
cmi_no_init/W 1
次を入力して、インストールまたはシステムの起動を続行します。
:c
Solarisがインストールおよび起動された後、/etc/systemファイルに次の行を追加し、この変更をシステムの再起動後も有効にします。
set cmi_no_init = 1
Oracle Bug#13332538
Oracle Solaris 10リリース8/11で仮想マシンを起動する場合、コピーライト情報画面が表示されるとゲストOSがハングアップします。これは、dom0でのCPUID処理によるもので、Westmere-EPファミリのCPUを持つプラットフォームでSolarisの不具合がトリガーされます。
回避策: Solaris 10をOracle VM 3.1.1で実行するには、次の手動の修正を適用します。
起動時に、grubメニューを編集して、-kd
カーネル起動パラメータを追加します。これにより、Solarisカーネル・デバッガが実行します。
Solaris kmdb
までの起動順序を続行します。
kmdb
プロンプトで、次のコマンドを入力します。
Welcome to kmdb
[0]> apix_enable/W 0
:c
と入力して、システムの起動順序を続行します。
Solarisをインストールして、正常に起動して、/etc/system
に次の行を追加して、この修正を保持します。
set apix_enable = 0
Oracle Bug#13876544
Oracle Solaris 11リリース2011.11で仮想マシンを起動すると、ゲストOSがハングアップします。これは、Solarisの不具合によるもので、Sandy bridgeおよびWestmere CPUに基づくIntelシステムで大量の中断が発生します。この問題は、Solaris 11 2011.11 SRU 2aで修正されています。
回避策: Oracle VM 3.1.1でSolaris 11 2011.11を実行する場合、SRU 2aを使用するか、または次の手動の修正をGAリリースに適用します。
起動時に、grubメニューを編集して、-kd
カーネル起動パラメータを追加します。これにより、Solarisカーネル・デバッガが実行します。
カーネル・デバッガで、次のコマンドを入力します。
[0]>::bp pcplusmp`apic_clkinit
[0]>:c
kmdb: stop at pcplusmp`apic_clkinit kmdb: target stopped at: pcplusmp`apic_clkinit: pushq %rbp [0]>apic_timer_preferred_mode/W 0
pcplusmp`apic_timer_preferred_mode: 0x2 = 0x0 [0]>:c
システムの起動順序を続行します。
Solarisをインストールして、正常に起動して、/etc/system
に次の行を追加して、この修正を保持します。
set pcplusmp:apic_timer_preferred_mode = 0x0
詳細は、サポート・ノートID 1372094.1を参照してください。また、My Oracle Supportにログオンして、ナレッジ・ベースで1372094.1
を検索することで、このドキュメントを検索することもできます。
Oracle Bug#13885097
Windows Server 2008リリース2 64ビットのハードウェア仮想化ゲストは正常に停止されません。ゲストを停止し、もう一度起動すると、正常に停止されなかったことがWindowsにレポートされます。
この問題は、準仮想化ドライバ(PVHVM)を備えたWindows Server 2008リリース2 32ビットのハードウェア仮想化ゲストでは発生しません。
Oracle Bug#12658534
新しいディスクを仮想マシンに追加し、デバイス・マネージャをリフレッシュすると、新しいディスクは黄色いマークで表示されます。これは、Oracle VM Windows Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsリリース2.0.7がインストールされたMicrosoft Windowsゲストで発生します。
Oracle Bug#12837744
仮想マシンに新しいディスクを追加しても、そのディスクは自動検出されません。これは、Oracle VM Windows Paravirtual Drivers for Microsoft Windowsリリース2.0.7がインストールされたMicrosoft Windows 2008リリース2 64ビットのゲストで発生します。
回避策: 新しいディスクを追加した後、「Server Manager」 > 「Disk Drives」 > 「Scan for hardware changes」を使用して、新しいハードウェア変更をスキャンします。
Oracle Bug#12837004
ここでは、ネットワークに関連する既知の問題と回避策について説明します。
オペレーティング・システム・サービスKudzuがOracle VMリリース3.1.1から削除されます。ただし、YUMリポジトリを使用して、Oracle VM 3.0.x環境(Kudzuを含む)をOracle VMリリース3.1.1にアップグレードすると、Oracle VMリリース3.1.1にKudzuが存在することになります。起動すると、Kudzuによって、ネットワーク構成ファイルifcfg-ethxの名前がifcg-ethx.bakに変更されます。結果として、アップグレード後にシステムを再起動した際にネットワーク構成ファイルが表示されず、ネットワークが正しく構成されません。
回避策: Oracle VM 3.0.xをOracle VMリリース3.1.1にアップグレードする前にKudzuを無効化します。各Oracle VM Server 3.0.x (dom0)に次のコマンドを入力して、すべての実行レベルでKudzuを無効にします。
# chkconfig kudzu off
次のコマンドを入力して、Kudzuが無効であることを確認します。
# chkconfig --list | grep kudzu
Kudzuを配置してシステムをアップグレードする場合、ifcfg-ethx.bakファイルの名前をifcfg-ethxに変更して、ネットワークを再開するか、またはOracle VM Serverを再起動して、問題を回避します。
ovsリリース・パッケージに修正が追加され、YUM更新中にKudzuが不要になります。3.0.xから3.1.1へのサーバー・アップグレードを実行する前に、Oracle Unbreakable Linux Network (ULN) http://linux.oracle.comから最新のパッチをダウンロードして、Oracle VM 3.1.1 Server PatchesチャネルをYUMリポジトリに追加します。この場合、前述の回避策は必要ありません。
詳細は、My Oracle Support Webサイトhttps://support.oracle.com/oip/faces/secure/km/DocumentDisplay.jspx?id=1464126.1を参照してください。
Oracle Bug#14082470
Oracle VM Managerでは、表5「仮想マシンの最大値」に示すとおり、HVM仮想マシンごとに8枚のネットワーク・カードをサポートしています。ただし、インストール・メディアから仮想マシンを作成する場合、システム・ライブラリで追加できるネットワーク・カードは3枚までです。
回避策: 仮想マシンを作成した後、Oracle VM Managerで仮想マシンを編集して、最大5枚の新しいネットワーク・カードを追加します。
Broadcom BCM5754 Gigabit Ethernetネットワーク・コントローラでは、ジャンボ・フレームをサポートしません。
VLANs over bond mode 6(balance-alb)はVLANブリッジ・インタフェースとの互換性がないため、このモードのブリッジ・インタフェースはサポートされていません。
回避策: この問題には2つの回避策があります。
ブリッジ・インタフェースとしてbond mode 6を使用し、VLANs over bond mode 6を使用しないでください。
ブリッジ・インタフェースとしてVLANs over bond mode (1=active-backupまたは4=802.3ad)を使用してください。
クラスタ・ハートビート・ネットワークのロールを別のIPアドレスが指定された別のネットワークに移動した場合、その変更はOracle VM Serverでは反映されません。
回避策: 新しいIPアドレスが反映されるようにネットワークの各Oracle VM Serverで/etc/ocfs2/cluster.confファイルを編集し、各Oracle VM Serverを再起動します。
Oracle Bug#12870099
Oracle VM Serverのネットワーク・ポートがボンド構成の一部である場合、個々のネットワーク・ポートのMTU設定を変更することはできません。Oracle VM Managerユーザー・インタフェースでMTU値を変更できますが、ジョブに失敗します。
回避策: ネットワーク設定により、デフォルトのMTU1500以外がサポートされ、ネットワーク・インタフェースがボンドにグループ化される場合、個々のネットワーク・ポートのかわりにボンド・ポートのMTU設定を変更します。
Oracle Bug#13928090
ジャンボ・フレームと仮想マシン・インタフェースまたは仮想マシン・ネットワークのネットワーク・ブリッジを組み合せて使用する場合、特にフレーム・サイズが4000を超える場合にネットワークがロックされる可能性があります。したがって、ジャンボ・フレームはiSCSIおよびNFSネットワーク・トラフィックで排他的に使用されるインタフェースでのみサポートされます。
回避策: 仮想マシン・ネットワーク・トラフィックを持つすべてのインタフェースでジャンボ・フレーム(1500以上のMTU)を有効にしないでください。iSCSIおよびNFSネットワーク・トラフィックに排他的に使用されるインタフェース上でのみジャンボ・フレームを使用します。ジャンボ・フレームを使用する場合、選択されたMTUが常にパス全体のすべてのインタフェースでサポートされていることを確認してください。
Oracle Bug#13957914
ここでは、記憶域に関連する既知の問題と回避策について説明します。
サーバー・プール・ファイル・システムがクリーンでなく(既存ファイルとサーバー・プールのクラスタ情報が含まれる)、これを使用してサーバー・プールを作成すると、多数のエラーが発生します。
ファイル・システムを使用してサーバー・プールを作成できません。次のエラーが表示されます。
OVMAPI_4010E Attempt to send command: create_pool_filesystem to server: server_name
failed.
OVMAPI_4004E Server Failed Command: create_pool_filesystem ... No such file or directory
Oracle Bug#12839313
OCFS2ベースの記憶域リポジトリが孤立し(OCFS2ファイル・システムが作成されたときに使用していたclusterIdが存在しなくなった)、リポジトリをマウントしたりリフレッシュすることができず、次のエラーが表示されます。
"OVMRU_002037E Cannot present the Repository to server: server_name
. Both server and repository
need to be in the same cluster."
回避策: サーバー・プール・ファイル・システムとして使用する前に、すべてのファイルのファイル・システムをクリーニングします。
Oracle Bug#12838839
LUNのサイズを変更し、ストレージ・アレイの物理ディスクを再スキャンしても、Oracle VM Managerに新しいサイズが反映されません。
Oracle Bug#12772588
サイズが10GB以下の記憶域リポジトリの作成を試行すると、ジョブは失敗します。現在、ジョブの起動前に最小サイズを確認するメカニズムはありません。
回避策: 作成する記憶域リポジトリが10GB以上であることを確認します。
Oracle Bug#13925381およびOracle Bug#13893328
以前他のクラスタ化されたサーバー・プールによって使用されていたLUNに記憶域リポジトリを作成しようとすると、操作に失敗します。これは、ディスクまたはパーティションにすでにクラスタ・データが含まれている場合に、新しいOCFS2ファイル・システムの作成を妨げる組込みメカニズムが原因です。
回避策: LUNに記憶域リポジトリを配置する前に、すべてのファイルおよびファイル・システムを消去します。
Oracle Bug#13806344
Oracle VM Serverでは、Legacy LSI MegaRAID (Dell PERC4)バス・コントローラのシステム・ディスクを/etc/blacklisted.wwidsファイルに追加することができないため、ディスクはマルチパス構成でブラックリスト登録されません。これは、バス・コントローラでは、ディスクごとに一意のハードウェアIDを返すことができないために発生します。したがって、Legacy LSI MegaRAID (Dell PERC4)バス・コントローラでのシステム・ディスクの使用はサポートされていません。
Oracle Bug#12944281
HP Smart Array (CCISS)へのOracle VM Serverのインストールでは、システム・ディスク(/etc/blacklisted.wwidsファイルに含まれていないもの)のブラックリスト登録に失敗します。/var/log/messagesファイルに次のようなメッセージが記録されています。
multipathd: /sbin/scsi_id exited with 1 last message repeated 3 times
CCISSディスクは、Oracle VM Serverのインストールでのみサポートされています。CCISSディスクにOracle VM Serverをインストールする場合、次の回避策を使用してください。CCISSディスクは、記憶域リポジトリ、仮想マシンのRAWディスクまたはサーバー・プール・ファイル・システムでの使用はサポートされていません。
回避策: multipath.confファイルに新しい行を追加し、マルチパスを構成して、CCISSシステム・デバイスをブラックリスト登録します。
# List of device names to discard as not multipath candidates
#
## IMPORTANT for OVS do not remove the black listed devices.
blacklist {
devnode "^(ram|raw|loop|fd|md|dm-|sr|scd|st|nbd)[0-9]*"
devnode "^hd[a-z][0-9]*"
devnode "^etherd"
+ devnode "^cciss!c[0-9]d[0-9]*" <<====
%include "/etc/blacklisted.wwids"
}
Oracle Bug#12722044
NFSファイル・サーバーに2つのIPアドレスがある場合、両方のインタフェースで同じファイル・システムを公開することはできません。このような状況は、両方のIPアドレスを別々のアクセス・ホストとして構成した場合(たとえば、異なるOracle VM Serverに異なるパスでアクセスする場合など)に発生します。その結果、同じファイル・システムが異なる2つの記憶域オブジェクト・エントリ(それぞれのIPアドレスに関連する異なるパスを持つ)に対応することになります。記憶域サーバーは1つのオブジェクトでのみ表すことができるため、この構成はOracle VMリリース3.1.1ではサポートされません。
回避策: 1つの記憶域サーバーには1つのアクセス・ホストのみ構成します。
NASベースのファイル・システムをリフレッシュすると、無効または重複したエクスポートが行われる場合があります。ファイル・システムのリフレッシュ・ジョブ中、Oracle VM環境で使用する予定のないファイル・システムであっても、NASベースのファイル・サーバーのエクスポート・ファイルに定義されたすべてのマウント・ポイントがリフレッシュされます。
たとえば、エクスポート・ファイルにエクスポート場所として/xyzが含まれ、/xyz/abcも含まれている場合などは、エクスポート・ファイルのサブディレクトリも含む最上位ディレクトリでも問題が発生する場合があります。この場合、ファイル・システムのリフレッシュ・ジョブで次のエラーが表示されます。
OVMRU_002024E Cannot perform operation. File Server: server_name
, has invalid exports.
回避策: 2つ目の問題の場合、この問題の回避策として、NASベースのファイル・サーバーのエクスポート・ファイルで最上位のファイル・システムをエクスポートしないでください。
Oracle Bug#12800760
EMC PowerPathサポートのRPMパッケージ(EMCPower.LINUX-5.6.0.01.00-005.OVS3.x86_64.rpm
)は、Oracle VM Serverリリー3.1.1にはインストールされていません。これは、EMCでは、現在のリリースでOracle VM Serverによって使用されるカーネルであるUEK2のPowerPathがサポートされていないためです。
Oracle Bug#13856019
ローカルSAS記憶域はサポートされておらず、デバイスはいずれのストレージ・アレイとも関連付けられていないため、Oracle VM Managerに表示されません。Oracle VMリリース3.1.1は共有SAS記憶域(SAS SAN)、つまりエキスパンダを使用するSASディスクをサポートし、SANと同様の動作を有効にします。SAS SANディスクは、通常のSANのLUNのように、ストレージ・アレイで物理ディスクとして表示されます。使用する記憶域がSAS SANであるかどうか特定するには、次を入力します。
# HBA->SAS disk are 'end_device-<SCSI Host Nr>:<Port ID>'. Not-SAS SAN
# HBA->SAS Expander->SAS disk are 'end_device-<SCSI Host Nr>:<SCSI Id>:<Port Id>'. SAS SAN
ローカルSAS:
/sys/devices/pci0000:00/0000:00:03.0/0000:01:00.0/host0/port-0:0/end_device-0:0/ sys/class/sas_end_device/end_device-0:0
SAS SAN:
/sys/devices/pci0000:00/0000:00:02.0/0000:01:00.0/0000:02:01.0/0000:04:00.0/host0/port-0:0/ expander-0:0/port-0:0:1/end_device-0:0:1 /sys/class/sas_end_device/end_device-0:0:1
Oracle Bug#13409094
iSCSIターゲットのLUN100個ごとに、Dom0メモリーを350MB以上割り当てる必要があります。たとえば、1,000のLUNをサポートするには、Dom0に4GB以上のメモリーを割り当てる必要があります。
Oracle Bug#12428154
SANサーバーのアクセス・グループにストレージ・イニシエータが追加された場合、Oracle VM Serverは、SANサーバーへのアクセスを許可します。ただし、Oracle VM Serverのストレージ・イニシエータがアクセス・グループから削除された場合、SANサーバーの物理ディスクへの接続は保持されます。
同様に、SANサーバーが削除された場合、Oracle VM Serverは自動的にSANサーバーへのログインを続行します。
両方の問題を解決する唯一の方法は、影響を受けるOracle VM ServerのDom0から記憶域を削除することです。.
Oracle Bug#13968454
Oracle Storage Connect汎用プラグインおよびベンダー固有のハードウェアは、Oracle VM Serverの特定のリリースでの使用に適した異なるバージョンに存在します。Oracle VM Managerでの記憶域操作が記憶域プラグインと一貫して失敗する場合は、Oracle VM Serverに正しいプラグイン・バージョンがインストールされていることを確認します。次のリストには、Oracle VM Serverバージョン3.0.3およびバージョン3.1.1でのOracle Storage Connectプラグインの互換性が示されています。
Oracle VM Serverリリース3.1.1 (GAリリース)の互換プラグイン:
osc-plugin-manager-devel-1.2.8-19.el5
osc-oracle-netapp-1.2.8-6.el5
osc-plugin-manager-1.2.8-19.el5
osc-oracle-generic-1.1.0-55.el5
osc-oracle-s7k-0.1.2-45.el5
osc-oracle-ocfs2-0.1.0-36.el5
Oracle VM Serverリリース3.0.3 (GAリリース)の互換プラグイン:
osc-plugin-manager-devel-1.2.8-9.el5
osc-oracle-netapp-1.2.8-1.el5
osc-plugin-manager-1.2.8-9.el5
osc-oracle-generic-1.1.0-44.el5
osc-oracle-s7k-0.1.2-31.el5
osc-oracle-ocfs2-0.1.0-31.el5
Oracle Bug#13938125
仮想ディスク上のOCFS2クラスタ・ファイル・システムを共有する仮想マシンで構成を作成する場合、重大なI/O中断が発生する場合があります。これは、クラスタ化されたサーバー・プールのハートビート機能に影響を与え、さらにOracle VM Serverを再起動させます。したがって、仮想ディスクの共有OCFS2クラスタ・ファイル・システムは、サポートされた構成ではありません。
回避策: 物理ディスクまたはLUNを使用します。構成の仮想マシンでこのディスクまたはLUNへの共有アクセスがあることを確認して、ここで共有OCFS2クラスタ・ファイル・システムを作成します。
Oracle Bug#13935496
マルチパスSANブート・サーバーで、サーバーから記憶域へのアクティブなパスが1つのみの場合、カーネル・パニックが発生する可能性があるか、または記憶域の再スキャン時にファイル・システムが読取り専用になる可能性があります。これは、マルチパスSANブートが、フルパス冗長性でのみサポートされていることが原因で発生します。最小限のフルパス冗長性の構成は次に示されています。
Server HBA1 --- FC switch 1 ---- Storage controller 1 port1 |-- Storage controller 2 port1 Server HBA2 --- FC switch 2 ---- Storage controller 1 port2 |-- Storage controller 2 port2
回避策: ファイル・システムに単一パスのかわりに複数パスを構成します。
Oracle Bug#13774291