Oracle VM Managerをバックアップするには、Oracle VM Manager構成ファイルおよびOracle VM Managerデータベース・スキーマをバックアップする必要があります。デフォルトでは、このスキーマはOVSという名前で、バックアップの例で使用しています。スキーマ名を独自の名前に置き換えます。
    
Oracle VM Manager構成ファイルは、次の場所に格納されています。
      /u01/app/oracle/ovm-manager-3/.config
    
この構成ファイルには、Oracle VM Managerによって使用されるデータベース接続情報、ポートおよびUUIDが含まれています。この構成ファイルの例は次のとおりです。
例3.4. Oracle VM Manager構成ファイル
DBHOST=<hostname of database server> SID=<oracle SID> LSNR=<listener port number defaults 1521> APEX=<application express port number defaults 8080> OVSSCHEMA=<database schema name for oracle vm manager defaults ovs> WLSADMIN=<weblogic server admin defaults weblogic> OVSADMIN=<oracle vm manager administrator name defaults admin> COREPORT=<oracle vm manager core port defaults 54321> UUID=<oracle vm manager uuid>
Oracle VM Managerをバックアップするには、次の手順を実行します。
次の場所にあるOracle VM Manager構成ファイルのバックアップ/コピーを行います。
          /u01/app/oracle/ovm-manager-3/.config
        
rootユーザーとして、Oracle VM Managerをシャットダウンします。
# /sbin/service ovmm stop
          Oracle VM ManagerデータベースのOVSスキーマをバックアップします。Oracle Database EXPユーティリティを実行して、OVSスキーマをエクスポートします。次の例では、Oracle XEのローカル・インストールでこのユーティリティを実行する方法を示しています。ローカル・ホストまたはリモート・コンピュータでOracle Standard EditionまたはEnterprise Editionを使用している場合、環境に適した方法は、Oracle Databaseのドキュメントを参照する必要があります。
        
          oracleユーザーとして、オペレーティング・システムにログインします。oracleユーザーのパスワードを持っていない場合は、rootユーザーとしてsu - oracleと入力することができます。
        
次のコマンドを実行します。
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/11.2.0/xe export PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH export ORACLE_SID=XE expovsschema/passwordgrants=y compress=y file=/location/ovsbackup.dmp
          expコマンドのovschemaユーザーは、使用しているOVSスキーマの名前に置き換える必要があり、Oracle XEインストールのデフォルトのスキーマ名はovsです。Oracle VM Managerデータベース・スキーマのバックアップを、Oracle VM Manager構成ファイルと一緒に保存します。