Oracle VM ManagerおよびOracle VM Managerデータベース・スキーマをバックアップからリストアするには、第3.12項「Oracle VM Managerのバックアップ」で説明したOracle VM Managerのバックアップ手順を完了している必要があります。
Oracle VM Managerをバックアップからリストアするには、次の手順を実行します。
まず、Oracle VM Managerを再インストールまたはアップグレードする必要がある場合、Oracle VM Managerのインストール・メディアを使用し、サーバーにソフトウェアのインストールまたはアップグレードを実行します。インストールの実行方法の詳細は、第3.4項「Oracle VM Managerのインストール」を参照してください。アップグレードの実行方法の詳細は、第4.2項「Oracle VM Managerのアップグレード」を参照してください。
runInstaller.sh --uuid uuidオプションを使用してインストールを実行し、バックアップの作成元である以前のマネージャのインストールのUUIDを指定する必要があります。UUIDは、Oracle VM Managerの構成ファイルにあります。
Oracle VM Manager UUIDは、/etc/sysconfig/ovmmファイルにもあります。Oracle VM Managerをインストールまたはリストアするサーバーのシステム・ディスクが完全に削除されていない場合、既存のUUIDは依然として存在するため、インストーラの実行時に検出されます。
--uuidオプションは、既存のUUIDをオーバーライドします。
/etc/sysconfig/ovmmにUUIDが存在しない場合、--uuidオプションは、UUIDをファイルに追加します。
インストール・コマンドの構文は、この例のとおりです。
# ./runInstaller.sh --uuid 0004FB000000100002CB7F2DFFA8D8
Oracle VM Managerのインストーラによってパスワード以外のインストール情報の入力を求められる場合は、Oracle VM Manager構成ファイルのバックアップに記載されているとおり、Oracle Databaseスキーマ、Oracle WebLogic ServerおよびOracle VM Manager管理ユーザーに同じユーザー名を再利用します。パスワードはバックアップされず、リストアできないため、再びパスワードを設定する必要があります。
インストール、再インストールまたはアップグレードの後、バックアップをリストアする前にOracle VM Managerを停止します。
# /sbin/service ovmm stop
sysユーザーまたはsystemユーザーとしてOracle Databaseにログインして、Oracle VM Manager管理ユーザー(デフォルト: ovs)を削除します。
$ sqlplus system/password
SQL> drop user ovs cascade;次に、必要な権限を持ったOracle VM Manager管理ユーザーを再作成します。
SQL> create user ovs identified by password;
SQL> grant connect, resource to ovs;
SQL> exit;Oracle VM Manager OVSデータベース・スキーマをリストアします。OVSスキーマをバックアップ・ファイルからインポートします。
# export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/product/11.2.0/xe # export PATH=$ORACLE_HOME/bin:$PATH # export ORACLE_SID=XE # impovsschema/passwordfile=/location/ovsbackup.dmp full=y
impコマンドのovsschemaユーザーは、OVSスキーマの名前に置き換える必要があり、Oracle XEインストールのデフォルトのスキーマ名はovsです。
Oracle VM Managerを再起動します。
# /sbin/service ovmm start