この項では、Windows PVドライバの既知の制限とその回避策について、次の内容を説明します。
仮想マシンが複数回にわたって停止および再起動されると、Windowsゲスト上でカーネル・パニックが発生する可能性があります。これは、集中的なI/Oが発生する場合にも、生じる可能性があります。このケースにおけるエラーは、次のとおりです。
(XEN) p2m_pod_demand_populate: Out of populate-on-demand memory!
回避策: 最大メモリーおよびメモリー・フィールドを、Oracle VM Managerの「Create/Edit Virtual Machine」ウィザードと同じ値に設定します。
Windows PVドライバのインストールまたはアンインストール中に、ゲストが再起動される際に「新しいハードウェアの検出」ウィンドウが表示されます。
回避策: 「取り消す」をクリックして、このメッセージを無視してウィンドウを閉じます。
クラッシュ・ダンプおよび休止状態を行う際に、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008およびWindows VistaまたはWindows 7における停止エラー0x000000D1を回避するには、このMicrosoft Hotfixをhttp://support.microsoft.com/kb/2320550/からダウンロードしてインストールします。
Oracle VMリリース3.0.x上でWindows PVドライバ・リリース2.0.7を使用すると、ネットワーク・パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。ネットワーク・パフォーマンスを向上させるには、Windows PVドライバ・リリース3.0.1を使用します。
回避策: Windows仮想マシンにおいて利用可能なすべてのネットワーク・カードについて、大量送信オフロードのサポートを無効にします。大量送信オフロードを無効にするには、次の手順に従います。
「Device Manager」を開きます。
「Network Adapters」を開き、Oracle VM Virtual Ethernetアダプタを右クリックして、「Properties」を選択します。
「Advanced」タブを選択します。
「Property」フィールドで「Large Send Offload」を選択し、「Value」フィールドで「Disabled」を選択して、「OK」をクリックします。ネットワーク・カードが自動的に再起動され、ネットワーク・パフォーマンスが向上します。