固定ネットワーク構成とは

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Oracle Solaris 11 では、ネットワーク構成プロファイル (NCP) によってネットワーク構成が管理されます。システムのネットワーク構成は、その特定のシステムで動作する NCP のタイプによって決まります。NCP がリアクティブの場合、そのシステムのネットワーク構成は動的に実装されます。NCP が固定の場合、ネットワーク構成は静的に実装されます。

固定ネットワーク構成とは、システム上で特定のネットワーク設定がインスタンス化される構成モードを指します。リアクティブネットワーク構成モードとは異なり、固定構成モードでインスタンス化された構成は、システムのネットワーク環境が変化しても変更されません。インタフェースの追加など、環境に変化が発生した場合は、システムが新しい環境に適応するように、システムのネットワーク設定を手動で再構成する必要があります。

注 - 固定ネットワーク構成を単なる静的な IP アドレスの構成と混同しないでください。固定ネットワーク構成では、インタフェースに DHCP アドレスを割り当てることができます。同様に、リアクティブネットワーク構成では、インタフェースを静的な IP アドレスで構成する NCP を作成できます。このように、固定ネットワーク構成は適用範囲がより広く、具体的にはシステムの環境の変化に応じてシステムのネットワーク構成が変化する機能を指しています。

次の表は、2 つのネットワーク構成モードの比較を示しています。

機能	リアクティブネットワーク構成	固定ネットワーク構成
システムのネットワーク環境の変化に対する自動適応	構成可能な複数の NCP によってサポートされます	サポートされていません (必要に応じて手動で再構成する必要があります)
システムで動作する NCP のタイプ	リアクティブ (`Automatic`、またはユーザーが作成したその他の NCP)	固定 (`DefaultFixed`)
複数の NCP	サポートされています (ただし、一度にアクティブにできる NCP は 1 つだけです)	サポートされていません
ユーザーが作成した NCP	サポートされています	システムによって生成される固定 NCP (`DefaultFixed`) が 1 つだけ存在します。ただし、`DefaultFixed` の内容はユーザーがすべて決定します。

次のセクションでは、プロファイル管理ネットワーク構成とネットワーク構成に使用されるツールについて詳しく説明します。

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	Oracle Solaris 11.1 での固定ネットワーク構成を使用したシステムの接続 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語)