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Oracle Solaris 11.1 での UUCP および PPP を使用したシリアルネットワークの管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
一部の DSL プロバイダは、プロバイダの DSL 回線と高速のデジタルネットワーク上で PPP を実行するために、ユーザーのサイトに PPPoE トンネルを設定するように要求しています。PPPoE の概要については、「PPPoE による DSL ユーザーのサポート」を参照してください。
PPPoE トンネルには、3 つの関係者が存在しています。 消費者、電話会社、および ISP です。PPPoE は、消費者 (会社の PPPoE クライアントや自宅の消費者など) 向けか ISP 側のサーバー上のどちらかに構成します。
このセクションでは、クライアントとアクセスサーバーの両方で PPPoE を実行するための計画情報について説明します。次の項目について説明します。
PPPoE ホストとアクセスサーバーの計画情報
「PPPoE トンネルの構成例」で紹介されている PPPoE シナリオの説明
PPPoE トンネルの設定タスクについては、第 6 章PPPoE トンネルの設定 (タスク)を参照してください。
構成前の作業は、トンネルをクライアント側に構成するかサーバー側に構成するかによって異なります。どちらの場合も、電話会社と契約を結ぶ必要があります。電話会社では、クライアントには DSL 回線を提供し、アクセスサーバーにはある形式のブリッジと ATM パイプを提供します。ほとんどの契約では、電話会社はユーザーのサイトに機器を設置します。
PPPoE クライアントの実装は、通常、次の機器から構成されます。
個人が使用するパーソナルコンピュータまたはシステム
DSL モデム。通常は、電話会社かインターネットのアクセスプロバイダが設置する
(任意) ハブ。複数のクライアントが関係するような会社の DSL 消費者向け
(任意) スプリッタ。通常はプロバイダが設置する
多くの異なる DSL 構成が可能です。DSL 構成は、ユーザーや会社のニーズ、プロバイダが提供するサービスによって異なります。
表 2-6 PPPoE クライアントの計画
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PPPoE アクセスサーバーの計画は、データサービスネットワークへの接続を提供する電話会社と共同で行います。電話会社はユーザーのサイトに回線 (通常は ATM パイプ) を設置し、ユーザーのアクセスサーバーに、ある形式のブリッジを提供します。会社が提供するサービスにアクセスする Ethernet インタフェースを構成する必要があります。たとえば、インターネットにアクセスするためのインタフェースのほか、電話会社のブリッジが提供する Ethernet インタフェースも構成します。
表 2-7 PPPoE アクセスサーバーの計画
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このセクションでは、第 6 章PPPoE トンネルの設定 (タスク)で説明するタスクの例として、PPPoE トンネルの例を示します。図では、トンネル内のすべてのパーティシパントを示していますが、ユーザーはクライアント側かサーバー側のどちらかの端を管理するだけです。
図 2-5 PPPoE トンネルの例
この例では、MiddleCo 社は従業員に高速なインターネットアクセスを提供することを望んでいます。MiddleCo 社は Phone East 社から DSL パッケージを購入し、Phone East 社はサービスプロバイダの Far ISP 社と契約を結びます。Far ISP 社は、Phone East 社から DSL を購入する顧客にインターネットサービスや IP サービスを提供します。
MiddleCo 社は、サイトに DSL の 1 回線を提供する Phone East 社からパッケージを購入します。パッケージには、MiddleCo 社の PPPoE クライアント用に認証された ISP への専用接続が含まれています。システム管理者は予想される PPPoE クライアントをハブに配線します。Phone East 社の技術者はハブを DSL 機器に配線します。
FarISP 社では、Phone East 社との契約を履行するために、同社のシステム管理者がアクセスサーバー (dslserve) を構成します。このサーバーには、次の 4 つのインタフェースがあります。
eri0 – ローカルネットワークと接続するプライマリネットワークインタフェース
hme0 – FarISP 社が顧客にインターネットサービスを提供するためのインタフェース
hme1 – 認証された PPPoE トンネル用に MiddleCo 社が使用するインタフェース
hme2 – PPPoE トンネル用に別の顧客が使用するインタフェース
次を参照してください。