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Oracle Solaris 11.1 ネットワークパフォーマンスの管理 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
8. Oracle Solaris におけるデータセンターブリッジング機能の操作
9. Oracle Solaris でのエッジ仮想ブリッジング
ILB サーバーグループにバックエンドサーバーを追加する方法
ILB サーバーグループからバックエンドサーバーを削除する方法
このセクションでは、ilbadm コマンドを使用して情報を取得する方法 (サーバーの統計や規則の統計を出力するなど) について説明します。NAT テーブルの情報およびセッション持続性マッピングテーブルを表示することもできます。
負荷分散の詳細を表示するには、ilbadm show-statistics サブコマンドを使用します。次の例は、show-statistics サブコマンドの使用法を示しています。
# ilbadm show-statistics PKT_P BYTES_P PKT_U BYTES_U PKT_D BYTES_D 9 636 0 0 0 0
処理済みパケット
処理済みバイト
未処理パケット
未処理バイト
破棄されたパケット
破棄されたバイト
NAT 接続テーブルを表示するには、ilbadm show-nat サブコマンドを使用します。このコマンドを連続して実行する際、要素の相対的な位置について想定しないようにしてください。たとえば、{{ ilbadm show-nat 10}} を 2 回実行しても、活発に使用されているシステムでは特に、同じ 10 項目が 2 回表示されることは保証されません。カウント値を指定しない場合、NAT 接続テーブル全体が表示されます。
例 12-7 NAT 接続テーブルのエントリ
次の例では、NAT 接続テーブルの 5 個のエントリが示されています。
# ilbadm show-nat 5 UDP: 124.106.235.150.53688 > 85.0.0.1.1024 >>> 82.0.0.39.4127 > 82.0.0.56.1024 UDP: 71.159.95.31.61528 > 85.0.0.1.1024 >>> 82.0.0.39.4146 > 82.0.0.55.1024 UDP: 9.213.106.54.19787 > 85.0.0.1.1024 >>> 82.0.0.40.4114 > 82.0.0.55.1024 UDP: 118.148.25.17.26676 > 85.0.0.1.1024 >>> 82.0.0.40.4112 > 82.0.0.56.1024 UDP: 69.219.132.153.56132 > 85.0.0.1.1024 >>> 82.0.0.39.4134 > 82.0.0.55.1024
エントリの形式は次のとおりです。
T: IP1 > IP2 >>> IP3 > IP4
このエントリで使用されるトランスポートプロトコル
クライアントの IP アドレスとポート
VIP とポート
ハーフ NAT モードの場合、クライアントの IP アドレスとポート。
フル NAT モードの場合、クライアントの IP アドレスとポート。
バックエンドサーバーの IP アドレスとポート。
セッション持続性マッピングテーブルを表示するには、ilbadm show-persist サブコマンドを使用します。
例 12-8 セッション持続性マッピングテーブルのエントリ
次の例では、セッション持続性マッピングテーブルの 5 個のエントリが示されています。
# ilbadm show-persist 5 rule2: 124.106.235.150 --> 82.0.0.56 rule3: 71.159.95.31 --> 82.0.0.55 rule3: 9.213.106.54 --> 82.0.0.55 rule1: 118.148.25.17 --> 82.0.0.56 rule2: 69.219.132.153 --> 82.0.0.55
エントリの形式は次のとおりです。
R: IP1 --> IP2
この持続性エントリが関連付けられている規則。
クライアントの IP アドレス。
バックエンドサーバーの IP アドレス。