JavaScript is required to for searching.
ナビゲーションリンクをスキップ
印刷ビューの終了
Oracle Solaris 11.1 でのリモートシステムの管理     Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語)
このドキュメントの評価
search filter icon
search icon

ドキュメントの情報

はじめに

1.  リモートシステムの利用 (概要)

2.  FTP サーバーの管理 (タスク)

3.  リモートシステムへのアクセス (タスク)

リモートシステムへのアクセス (タスクマップ)

リモートシステムへのログイン (ssh)

リモートログインの認証 (ssh)

/etc/ssh_known_hosts および .ssh/known_hosts ファイル

Secure Shell を使用したログイン後の動作

リモートシステムにログインする方法 ( ssh)

リモートシステムからのログアウト (exit または logout)

ファイルをコピーするためのリモートシステムへのログイン (sftp)

重要な sftp コマンド

リモートシステムへの sftp 接続をオープンおよびクローズする方法

リモートシステムからファイルをコピーする方法 (sftp)

ファイルをリモートシステムにコピーする方法 (sftp)

scp コマンドによるリモートコピー

コピー操作のセキュリティー上の注意事項

コピー操作のソースおよびターゲットの指定

ファイルを 2 つのシステム間でコピーする方法 (scp)

索引

ドキュメントの品質向上のためのご意見をください
簡潔すぎた
読みづらかった、または難し過ぎた
重要な情報が欠けていた
内容が間違っていた
翻訳版が必要
その他
Your rating has been updated
貴重なご意見を有り難うございました!

あなたの貴重なご意見はより良いドキュメント作成の手助けとなります 内容の品質向上と追加コメントのためのアンケートに参加されますか?

ファイルをコピーするためのリモートシステムへのログイン (sftp)

sftp コマンドは、ftp と同様の、ユーザーインタフェースを使用した対話型ファイル転送プログラムです。ただし、sftp では SSH ファイル転送プロトコルを使用して、サーバーへのセキュアな接続を作成します。ftp コマンドで使用可能なオプションのすべてが sftp コマンドに含まれているというわけではありませんが、それらの多くが含まれています。

重要な sftp コマンド

次の表に、重要な sftp コマンドを一覧表示します。

表 3-2 重要な sftp コマンド

コマンド
説明
sftp remote-system
リモートシステムへの sftp 接続を確立します。操作方法については、「リモートシステムへの sftp 接続をオープンおよびクローズする方法」を参照してください。
sftp remote-system: file
file という名前のファイルを remote-system からコピーします。
bye
sftp セッションを終了します。
help
すべての sftp コマンドを一覧表示します。
ls
リモートの作業用ディレクトリの内容を表示する
lls
ローカルの作業用ディレクトリの内容を表示します。
pwd
リモートの作業用ディレクトリ名を表示する
cd
リモートの作業用ディレクトリを変更する
lcd
ローカルの作業用ディレクトリを変更する
mkdir
リモートシステム上でディレクトリを作成する
rmdir
リモートシステム上でディレクトリを削除する
get
リモートの作業用ディレクトリからローカルの作業用ディレクトリにファイルをコピーします。
put
ローカルの作業用ディレクトリからリモートの作業用ディレクトリにファイルをコピーします。
delete
リモートの作業用ディレクトリからファイルを削除します。

詳細は、sftp(1) のマニュアルページを参照してください。

リモートシステムへの sftp 接続をオープンおよびクローズする方法

  1. sftp コマンドを使用してリモートシステムへ接続を開きます。
    $ sftp remote-system

    接続に成功すると、確認メッセージとプロンプトが表示されます。

  2. プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。
    Password: password

    sftp インタフェースがパスワードを受け入れた場合、確認メッセージおよびプロンプト (sftp>) が表示されます。

    これで、sftp インタフェースから提供される、help などのすべてのコマンドを使用できます。主なコマンドは、表 3-2 に要約されています。

  3. sftp 接続を閉じます。
    sftp> bye

例 3-2 リモートシステムへの sftp 接続を開く

リモートシステム pluto に接続するためのこの sftp セッションが確立されました。

$ sftp pluto
Connecting to pluto.
Password: password
sftp>

リモートシステムからファイルをコピーする方法 (sftp)

  1. sftp 接続を確立します。

    「リモートシステムへの sftp 接続をオープンおよびクローズする方法」を参照してください。

  2. (省略可能) ファイルのコピー先となるローカルシステム上のディレクトリに変更します。
    sftp> lcd target-directory
  3. コピー元ディレクトリに変更します。
    sftp> cd source-directory
  4. コピー元ファイルの読み取り権があることを確認します。
    sftp> ls -l
  5. ファイルをコピーするには、get コマンドを使用します。

    get コマンドではメタキャラクタを使用できます。

    sftp> get filename 
  6. sftp 接続を閉じます。
    sftp> bye

例 3-3 リモートシステムからファイルをコピーする (sftp)

この例では、ユーザーはシステム pluto に対する sftp 接続を開き、get コマンドを使用して /tmp ディレクトリから単一ファイルをコピーします。

$ sftp pluto
Connecting to pluto...
Password: xxx
sftp> lcd /tmp
sftp> cd /tmp
sftp> ls
filea
files
ps_data
sftp> get filea
/tmp/filea                                100%  494     0.5KB/s   00:00
sftp> bye

ファイルをリモートシステムにコピーする方法 (sftp)

  1. ローカルシステムのコピー元ディレクトリに変更します。

    sftp コマンドを入力するディレクトリがローカルの作業用ディレクトリになり、つまりこの操作のコピー元ディレクトリになります。

  2. sftp 接続を確立します。

    「リモートシステムへの sftp 接続をオープンおよびクローズする方法」を参照してください。

  3. コピー先ディレクトリに変更できます。
    sftp> cd target-directory
  4. コピー先ディレクトリへの書き込み権があることを確認します。
    sftp> ls -l target-directory
  5. ファイルを 1 つコピーするには、put コマンドを使用します。

    get コマンドではメタキャラクタを使用できます。

    sftp> put filename
  6. sftp 接続を閉じます。
    sftp> bye

例 3-4 リモートシステムにファイルをコピーする (sftp)

この例では、ユーザーは pluto システムへの sftp 接続を開き、put コマンドを使用して、使用中のシステムから pluto システムの /tmp ディレクトリにファイルをコピーします。

$ cd /tmp
$ sftp pluto
Password: xxx
sftp> cd /tmp
sftp> put filef
uploading filef to /tmp/filef
filef                                     100%  325     0.3KB/s   00:00
sftp> ls
filea
filef
files
sftp> bye