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Oracle Solaris 11.1 でのリアクティブネットワーク構成を使用したシステムの接続 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
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Oracle Solaris 11.1 でのリアクティブネットワーク構成を使用したシステムの接続 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
2. リアクティブネットワークプロファイルの作成と構成 (タスク)
walkprop サブコマンドを使用してプロパティー値を表示および変更する
netcfg コマンドは、システムのネットワーク構成プロファイルを操作します。netcfg コマンドは対話形式で個々のサブコマンドを使って呼び出すことも、一連のサブコマンドが含まれているコマンドファイルを指定して呼び出すこともできます。netadm コマンドは、サブコマンドを使用して、プロファイルを管理し、さらに nwamd との対話も行います。
対話型モードおよびコマンド行モードでは、次の netcfg サブコマンドがサポートされています。特定のサブコマンドでは、各スコープで異なるセマンティクスがあることに注意してください。サブコマンドを特定のモードで使用できない場合については、サブコマンドの説明に注記されています。サブコマンドはアルファベット順に並んでいます。
現在の変更を永続ストレージに確定せずに現在のプロファイル指定を終了してから、1 つ上のレベルである前のスコープに進みます。
指定したプロパティーの値を消去します。
現在のプロファイル指定を永続ストレージに確定します。確定されるには構成が正確である必要があります。したがって、この操作では、プロファイルまたはオブジェクトに対する verify 操作も自動的に実行されます。commit 操作は、end サブコマンドまたは exit サブコマンドを使用して現在のスコープを終了するときに、自動的に試行されます。
create [ -t template ] object-type [ class ] object-name
指定されたタイプと名前のインメモリープロファイルを作成します。-t template オプションは、新しいプロファイルが、template と同一であるべきことを指定します。ここで、template は同じタイプの既存のプロファイルの名前です。-t オプションを使用しない場合、新しいプロファイルはデフォルト値で作成されます。
すべてのユーザー定義のプロファイルをメモリーおよび永続ストレージから削除します。
destroy object-type [class] object-name
指定したユーザー定義のプロファイルをメモリーおよび永続ストレージから削除します。
 | 注意 - この操作は即座に実行され、確定する必要はありません。削除されたプロファイルを元に戻すことはできません。 |
現在のプロファイル指定を終了し、1 つ上のレベルである前のスコープに進みます。編集操作が終了する前に、現在のプロファイルが検証および確定されます。verify と commit のどちらかの操作に失敗すると、エラーメッセージが表示されます。その後、現在の変更を確定せずに操作を終了する機会が与えられます。あるいは、現在のスコープに残って、プロファイルの編集を続行することもできます。
netcfg 対話型セッションを終了します。現在のセッションが終了する前に、現在のプロファイルが検証および確定されます。verify と commit のどちらかの操作に失敗すると、エラーメッセージが表示されます。その後、現在の変更を確定せずにセッションを終了する機会が与えられます。あるいは、現在のスコープに残って、プロファイルの編集を続行することもできます。
export [ -d ] [ -f output-file ] [ object-type [ class ] object-name ]
現在または指定したスコープの現在の構成を、標準出力または -f オプションで指定したファイルに出力します。-d オプションは、出力の最初の行として destroy -a サブコマンドを生成します。このサブコマンドを使用すると、コマンドファイルに適した形式で出力が生成されます。プロファイル構成をエクスポートおよび復元する方法については、「プロファイル構成をエクスポートおよび復元する」を参照してください。
注 - システム定義のプロファイルはエクスポートできません。システム定義のプロファイルには、Automatic と DefaultFixed の各 NCP、および Automatic、NoNet、DefaultFixed の各場所が含まれています。
指定したプロパティーの現在のインメモリー値を取得します。デフォルトでは、プロパティーの名前と値の両方が出力されます。-V オプションが指定されている場合は、プロパティー値のみが出力されます。
一般ヘルプまたは特定の項目に関するヘルプを表示します。
list [-a] [object-type [ class ] object-name ]
現在または指定されたスコープで使用される、すべてのプロファイルのプロパティーと値のペアを一覧表示します。オブジェクトのプロパティーを一覧表示するときのデフォルトの動作では、指定された構成に適用されるプロパティーのみが一覧表示されます。つまり、ipv4-addrsrc が dhcp である IP NCU を一覧表示する場合は、ipv4-addr プロパティーが一覧表示されません。-a オプションを含めると、現在の設定に適用されるかどうかに関係なく、すべてのプロパティーが一覧表示されます。
プロファイルに行われた現在の変更を削除してから、永続ストレージの値に戻します。
select object-type [ class ] object-name
指定されたオブジェクトを選択します。
指定したプロパティーの現在のインメモリー値を設定します。
コマンド行モードで実行した場合、永続ストレージにも変更がただちに確定されます。
複数の値が含まれるプロパティーの区切り文字は、コンマ (,) です。指定されたプロパティーの各値にコンマが含まれている場合は、前にバックスラッシュ (\) を付ける必要があります。単一の値のみが含まれるプロパティー内のコンマは、区切り文字とは解釈されないため、前にバックスラッシュを付ける必要はありません。
現在のインメモリープロファイルまたはオブジェクトの構成が有効であるかどうかを検証します。
現在のプロファイルに関連付けられた各プロパティーを「調査」します。プロパティーごとに、名前と現在の値が表示されます。現在の値を変更できるプロンプトが表示されます。
複数の値が含まれるプロパティーの区切り文字は、コンマ (,) です。指定されたプロパティーの各値にコンマが含まれている場合は、前にバックスラッシュ (\) を付ける必要があります。単一の値のみが含まれるプロパティー内のコンマは、区切り文字とは解釈されないため、前にバックスラッシュを付ける必要はありません。
デフォルトでは、すでに設定されているプロパティーに基づいて必要なプロパティーのみが調査されます。ipv4-addrsrc が dhcp に設定されている場合、ipv4-addr は調査されません。-a オプションを含めると、指定したプロファイルまたはオブジェクトに対して使用可能なすべてのプロパティーが繰り返されます。
注 - walkprop サブコマンドは、対話型モードで使用する場合にのみ有効です。
次の netadm サブコマンドがサポートされています。
enable [ -p profile-type ] [ -c ncu-class ] profile-name
指定されたプロファイルを有効にします。プロファイル名が一意でない場合は、プロファイルタイプを指定する必要があります。プロファイルタイプが ncu であり、名前が一意でない (たとえば、リンクとインタフェースの両方の NCU の名前が同じである) 場合、-c オプションを使用して NCU クラスを指定しないかぎり、両方の NCU が有効化されます。
プロファイルタイプは、次のいずれかである必要があります。
ncp
ncu
loc
enm
wlan
NCU クラスには、phys (リンク NCU の場合) と ip (インタフェース NCU の場合) のいずれかを指定する必要があります。
disable [ -p profile-type ] [ -c ncu-class ] profile-name
指定されたプロファイルを無効にします。プロファイル名が一意でない場合、無効にするプロファイルを識別するためにプロファイルタイプを指定する必要があります。プロファイルタイプが ncu であり、名前が一意でない (たとえば、リンクとインタフェースの両方の ncu の名前が同じである) 場合、-c オプションを使用して NCU クラスを指定しないかぎり、両方の NCU が無効になります。
プロファイルタイプは、次のいずれかである必要があります。
ncp
ncu
loc
enm
wlan
NCU クラスには、phys と ip のいずれかを指定する必要があります。
list [ -x ] [ -p profile-type ] [ -c ncu-class ] [ profile-name ]
使用可能なプロファイルおよびその現在の状態をすべて一覧表示します。プロファイルを名前で指定した場合は、そのプロファイルの現在の状態のみが表示されます。プロファイル名が一意でない場合は、指定された名前のプロファイルがすべて一覧表示されます。あるいは、特定のプロファイルを識別するために、プロファイルタイプ、NCU クラス、またはその両方を含めることもできます。プロファイルタイプだけを指定すると、そのタイプのプロファイルがすべて一覧表示されます。
有効な NCP を一覧表示すると、その NCP を構成する NCU もすべて含まれます。
-x オプションが指定されている場合は、一覧表示される各プロファイルの補助的な状態に関する詳細な説明が出力に含まれます。
プロファイルの補助的な状態の取り得る値は、次のとおりです。
disabled
まだ有効化されていないプロファイルが手動で有効化されたことを示します。
offline
まだ有効化されていないプロファイルが条件付きで有効化またはシステムで有効化されたことを示します。条件を満たしていないために、プロファイルがアクティブにならない場合があります。あるいは、より具体的な条件を満たす別のプロファイルが有効化されているために、プロファイルがアクティブにならない場合もあります。この条件は、一度に 1 つずつ有効にする必要があるプロファイルタイプ (場所プロファイルなど) に適用されます。
online
すでに条件を満たし、正常に有効になっているプロファイルが条件付きで有効化またはシステムで有効化されたことを示します。あるいは、手動で有効化されたプロファイルがユーザーのリクエストで正常に有効化されたことを示す場合もあります。
maintenance
プロファイルの有効化が試行されたが、失敗したことを示します。
initialized
プロファイルが、操作がまだ行われていない有効な構成オブジェクトを表していることを示します。
uninitialized
プロファイルが、システムに存在しない構成オブジェクトを表していることを示します。たとえば、物理リンクに対応する NCU がシステムから削除されたことを、この状態が示している可能性があります。
ネットワーク管理デーモン nwamd からのイベントのストリームを待機して表示します。
link-name として指定されたリンクで、無線スキャンを開始します。
link-name として指定されたリンクで、接続する無線ネットワークをスキャン結果から選択します。
各サブコマンドの簡単な説明を含む使用法メッセージを表示します。
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