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Oracle Solaris 11.1 でのネットワークのセキュリティー保護 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
3. Web サーバーと Secure Sockets Layer プロトコル
4. Oracle Solaris の IP フィルタ (概要)
8. IP セキュリティーアーキテクチャー (リファレンス)
ホストの IPsec ポリシーを構成するには、ipsecconf コマンドを使用します。このコマンドを実行してポリシーを構成すると、IPsec ポリシーのエントリがカーネル内に作成されます。システムは、これらのエントリを使用して、インバウンドおよびアウトバウンドの IP データグラムすべてがポリシーに沿っているかどうかを検査します。転送されたデータグラムは、このコマンドで追加されたポリシー検査の対象外になります。また、ipsecconf コマンドはセキュリティーポリシーデータベース (SPD) を構成します。 IPsec ポリシーオプションについては、ipsecconf(1M) のマニュアルページを参照してください。
ipsecconf コマンドを呼び出すには、root 役割になる必要があります。このコマンドは、両方向のトラフィックを保護するエントリを受け入れます。このコマンドは、片方向だけのトラフィックを保護するエントリも受け入れます。
ローカルアドレスとリモートアドレスというパターンのポリシーエントリは、1 つのポリシーエントリで両方向のトラフィックを保護します。たとえば、指定されたホストに対して方向が指定されていない場合、laddr host1 と raddr host2 というパターンを含むエントリは、両方向のトラフィックを保護します。そのため、各ホストにポリシーエントリを 1 つだけ設定すれば済みます。
ipsecconf コマンドで追加されたポリシーエントリには持続性がなく、システムのリブート時に失われます。システムのブート時に IPsec ポリシーが確実にアクティブになるようにするには、/etc/inet/ipsecinit.conf ファイルにポリシーエントリを追加したあと、policy サービスをリフレッシュするか有効化します。例については、「IPsec によるトラフィックの保護」を参照してください。