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Oracle Solaris 11.1 の管理: デバイスとファイルシステム Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
6. InfiniBand デバイスの使用 (概要/タスク)
EFI ラベル付きディスクを使用したシステムへのインストール
11. COMSTAR を使用したストレージデバイスの構成 (タスク)
12. Oracle Solaris Internet Storage Name Service (iSNS) の構成と管理
Oracle Solaris リリースで追加されたディスク管理機能は次のとおりです。
Oracle Solaris インストール機能は、DVD、USB、および自動インストール方法を使用して、EFI (GPT) ディスクラベルを ZFS ルートプールディスクにインストールできます。UEFI ファームウェアのサポートおよび GRUB 2 の導入により、GPT ラベル付きディスクからブートする機能が提供されます。これは、GPT 対応ファームウェアを搭載した SPARC システムまたはほとんどの x86 ベースのシステム上で、ディスク全体をルートプールディスクに使用できることを意味します。それ以外の場合は、システムは、ルートプールディスクに VTOC (SMI) ディスクラベル付きでインストールされます。例:
# zpool status rpool
pool: rpool
state: ONLINE
scan: none requested
config:
NAME STATE READ WRITE CKSUM
rpool ONLINE 0 0 0
c2t0d0 ONLINE 0 0 0
errors: No known data errors
ルートプールディスク上の EFI (GPT) ディスクラベルの例については、例 9-3 を参照してください。
このディスク仕様とラベルのサポートは、Oracle Solaris 管理ドキュメントで、EFI (GPT) として識別されています。
SPARC システムでは、更新された OBP を EFI (GPT) ラベル付きディスクからブートする必要があります。
GRUB 2 をサポートする x86 ベースのシステムは EFI (GPT) ラベル付きディスクからブートします。
zpool コマンドは、EFI (GPT) ラベルをサポートするように拡張されているため、システムのインストール後にルートプールを再作成するか、代替のルートプールを作成する必要がある場合に、zpool create -B コマンドを使用して実行できます。この新しいコマンドオプションは、ブートに必要なスライスと情報を作成します。
# zpool create -B rpool2 c1t1d0
zpool replace コマンドを使用して、EFI (GPT) ラベル付きディスクのあるルートプール内のディスクを交換する必要がある場合、ブートローダーも再インストールする必要があります。例:
# zpool replace rpool c0t0d0 c1t0d0 # bootadm install-bootloader
以前の Oracle Solaris リリースの EFI ラベルも引き続きサポートされます。
x86 プラットフォームでの新規 Oracle Solaris インストールは、ディスクの先頭の 2 TiB に制限されなくなりました。Oracle Solaris では新規インストールに EFI (GPT) パーティションを使用して、ブートデバイス上のすべてのディスク領域を使用できるようになりました。x86 プラットフォームでは、デフォルトのブートローダーとしての GRUB 2 の導入により、大容量ディスクのインストールがサポートされています。
SPARC プラットフォームでは、OBP 更新が必要です。SPARC ブートローダーは変更がありません。
x86 プラットフォームでは、デフォルトのシステムブートローダーとしての GRUB 2 の導入により、大容量ディスクのインストールがサポートされています。
詳細については、『Oracle Solaris 11.1 システムのブートおよびシャットダウン』の第 2 章「GRand Unified Bootloader の管理 (タスク)」を参照してください。
以前の Oracle Solaris リリースでは、512 バイトの物理ブロックサイズおよび論理ブロックサイズのディスクをサポートしています。これは、業界標準である従来のディスクブロックサイズです。
現在、ディスクメーカーは、ブロックサイズが 512 バイトを超えるハードディスクドライブを示す一般的な用語である Advanced Format (AF) ディスクとも呼ばれる大容量ディスクを提供しています。
AF ディスクは、通常 4 バイトの範囲のブロックサイズを利用しますが、次のように異なるものがあります。
4K バイトネイティブディスク (4kn) – 4K バイトの物理および論理ブロックサイズを利用します
512 バイトエミュレーション (512e) – 4K バイトの物理ブロックサイズを利用しますが、512 バイトの論理ブロックサイズを報告します
比較のため、Oracle Solaris では、512 バイトのネイティブ (512n) ディスクの用語を導入します。これは 512 バイトのブロックサイズの従来のディスクです。
Oracle Solaris リリースでは、従来の 512n ディスクに加えて、次のように、Advanced Format ディスクをサポートしています。
Oracle Solaris 10 および Oracle Solaris 11 は、非ルート ZFS ファイルシステムで 4kn および 512e ディスクをサポートしています。
Oracle Solaris 11.1 は、512e デバイスでのインストールとブートをサポートしています。
Oracle Solaris システムで使用する Advanced Format ドライブを購入する前に、次の考慮事項を確認してください。
デバイスメーカーに、512e デバイスが、データの転送中の電源障害発生後にデータの損失を避けるためのパワーセーフ機能を備えていることを確認してください。詳細については、『Oracle Solaris 11.1 ご使用にあたって』を参照してください。
Oracle Solaris 10 および Oracle Solaris 11 では、AF ディスクでのインストールとブートはサポートされませんが、AF ディスクを非ルート ZFS ファイルシステムに使用できます。
Oracle Solaris 11.1 では、4kn デバイスでのインストールとブートがサポートされません。
512e および 4kn ディスクが、512n ディスクも含む既存の ZFS ストレージプールに混在している場合は、パフォーマンスが最適でなくなります。新しい ZFS ストレージプールがすべて AF ディスクで作成されている場合に、パフォーマンスが最高になります。