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Oracle Solaris 11.1 の管理: デバイスとファイルシステム Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
6. InfiniBand デバイスの使用 (概要/タスク)
ディレクトリ、サブディレクトリ、およびファイルのサイズを表示する方法
ローカル UFS ファイルシステムのユーザーの所有状況を表示する方法
11. COMSTAR を使用したストレージデバイスの構成 (タスク)
12. Oracle Solaris Internet Storage Name Service (iSNS) の構成と管理
負荷の大きいファイルシステムを整理する作業として、最近使用されていないファイルの特定と削除があります。使用されていないファイルは ls コマンドまたは find コマンドを使用して見つけることができます。詳細については、ls(1) および find(1) のマニュアルページを参照してください。
ディスク容量を節約するには、/var/tmp または /var/spool 内にある一時ディレクトリを空にしたり、コアファイルやクラッシュダンプファイルを削除したりするなどの方法もあります。クラッシュダンプファイルの詳細は、『Oracle Solaris 11.1 での一般的な問題のトラブルシューティング』の第 1 章「システムクラッシュ情報の管理 (タスク)」を参照してください。
$ ls -t [directory]
最新タイムスタンプのファイルを最初にしてソートします。
検索するディレクトリを指定します。
例 8-10 最新ファイルのリストを表示する
次の例では、ls -tl コマンドを使用して、/var/adm ディレクトリ内でもっとも新しく作成または変更されたファイルを見つける方法を示します。sulog がもっとも新しく作成または変更されたファイルです。
$ ls -tl /var/adm total 134 -rw------- 1 root root 315 Sep 24 14:00 sulog -r--r--r-- 1 root other 350700 Sep 22 11:04 lastlog -rw-r--r-- 1 root bin 4464 Sep 22 11:04 utmpx -rw-r--r-- 1 adm adm 20088 Sep 22 11:04 wtmpx -rw-r--r-- 1 root other 0 Sep 19 03:10 messages -rw-r--r-- 1 root other 0 Sep 12 03:10 messages.0 -rw-r--r-- 1 root root 11510 Sep 10 16:13 messages.1 -rw-r--r-- 1 root root 0 Sep 10 16:12 vold.log drwxr-xr-x 2 root sys 512 Sep 10 15:33 sm.bin drwxrwxr-x 5 adm adm 512 Sep 10 15:19 acct drwxrwxr-x 2 adm sys 512 Sep 10 15:19 sa -rw------- 1 uucp bin 0 Sep 10 15:17 aculog -rw-rw-rw- 1 root bin 0 Sep 10 15:17 spellhist drwxr-xr-x 2 adm adm 512 Sep 10 15:17 log drwxr-xr-x 2 adm adm 512 Sep 10 15:17 passwd
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
# find directory -type f[-atime +nnn] [-mtime +nnn] -print > filename &
検索するディレクトリを指定します。このディレクトリの下にあるディレクトリも検索します。
指定した日数 (nnn) の間アクセスのないファイルを見つけます。
指定した日数 (nnn) の間変更のないファイルを見つけます。
使用されないファイルリストを書き込むファイルを指定します。
# rm `cat filename`
filename は、前の手順で作成したファイルです。このファイルには、使用されていないファイルのリストが入っています。
例 8-11 古いファイルまたは使用されていないファイルの検索と削除
次の例は、/var/adm ディレクトリ内とそのサブディレクトリ内で過去 60 日にわたってアクセスされていないファイルを示しています。/var/tmp/deadfiles ファイルには、使用されていないファイルのリストが含まれます。rm コマンドは、これらの使用されていないファイルを削除します。
# find /var/adm -type f -atime +60 -print > /var/tmp/deadfiles & # more /var/tmp/deadfiles /var/adm/aculog /var/adm/spellhist /var/adm/wtmpx /var/adm/sa/sa13 /var/adm/sa/sa27 /var/adm/sa/sa11 /var/adm/sa/sa23 /var/adm/sulog /var/adm/vold.log /var/adm/messages.1 /var/adm/messages.2 /var/adm/messages.3 # rm `cat /var/tmp/deadfiles` #
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
# cd directory
注意 - 手順 3 を実行する前に、正しいディレクトリにいることを確認してください。手順 3 はカレントディレクトリ内のすべてのファイルを削除します。 |
# rm -r *
例 8-12 一時ディレクトリを一度にクリアする
次の例は、mywork ディレクトリを空にする方法、およびすべてのファイルとサブディレクトリが削除されたことを確認する方法を示しています。
# cd mywork # ls filea.000 fileb.000 filec.001 # rm -r * # ls #
コアファイルを検索したいディレクトリに移動します。
# find . -name core -exec rm {} \;
例 8-13 コアファイルを見つけて削除する
次の例は、find コマンドを使用して jones のユーザーアカウントからコアファイルを見つけて削除する方法を示します。
# cd /home/jones # find . -name core -exec rm {} \;
クラッシュダンプファイルは非常に大きくなる可能性があります。これらのファイルを保存するようシステムで設定している場合は、必要以上に長期間保存しないでください。
詳細は、『Oracle Solaris 11.1 の管理: セキュリティーサービス』の「割り当てられている管理権限を使用する方法」を参照してください。
# cd /var/crash/system
system は、クラッシュダンプファイルを作成したシステムのことです。
注意 - 手順 3 を実行する前に、正しいディレクトリにいることを確認してください。手順 3 はカレントディレクトリ内のすべてのファイルを削除します。 |
# rm *
# ls
例 8-14 クラッシュダンプファイルを削除する
次の例は、システム venus からクラッシュダンプファイルを削除する方法、およびクラッシュダンプファイルが削除されたことを確認する方法を示します。
# cd /var/crash/venus # rm * # ls