ナビゲーションリンクをスキップ | |
印刷ビューの終了 | |
Oracle Solaris 11.1 ソフトウェアパッケージの追加および更新 Oracle Solaris 11.1 Information Library (日本語) |
pkg list コマンドは、現在のイメージにパッケージがインストールされているかどうか、および更新が使用可能かどうかを示します。オプションやオペランドを指定せずにこのコマンドを使用すると、現在のイメージにインストールされているすべてのパッケージが一覧表示されます。結果を絞り込むには、パッケージ名を 1 つ以上指定します。パッケージ名にはワイルドカードを使用できます。引数が直接 pkg に渡され、シェルで展開されないようにするために、ワイルドカードは引用符で囲みます。このイメージに一致しないアーキテクチャーやゾーンタイプのパッケージバリアントは表示されません。
/usr/bin/pkg list [-Hafnsuv] [-g path_or_uri ...] [--no-refresh] [pkg_fmri_pattern ...]
pkg list コマンドは、パッケージごとに 1 行の情報を表示します。
$ pkg list '*toolkit' NAME (PUBLISHER) VERSION IFO isvtoolkit (isvpub) 1.0 i-- system/dtrace/dtrace-toolkit 0.99-0.175.1.0.0.21.0 i--
丸括弧で囲まれた発行元名は、isvpub の発行元が、このイメージの発行元の検索順序で先頭の発行元ではないことを示します。このイメージにインストールされた dtrace-toolkit パッケージは、検索順序の先頭の発行元によって発行されています。
I 列内の「i」は、これらのパッケージがこのイメージにインストールされていることを示します。このイメージにインストールされているパッケージと、インストールされていないが、インストール可能なパッケージの最新バージョンを一覧表示するには、-a オプションを使用します。
$ pkg list -a '*toolkit' NAME (PUBLISHER) VERSION IFO image/nvidia/cg-toolkit 3.0.15-0.175.1.0.0.14.0 --- isvtoolkit (isvpub) 1.0 i-- system/dtrace/dtrace-toolkit 0.99-0.175.1.0.0.21.0 i--
この出力は image/nvidia/cg-toolkit パッケージをこのイメージにインストールできることを示しています。
このイメージにインストールできないパッケージも含めて、一致するすべてのパッケージを一覧表示するには、-af オプションを使用します。これらのパッケージのうち最新のバージョンのみを一覧表示するには、@latest を指定します。
$ pkg list -af '*toolkit@latest' NAME (PUBLISHER) VERSION IFO developer/dtrace/toolkit 0.99-0.173.0.0.0.1.0 --r image/nvidia/cg-toolkit 3.0.15-0.175.1.0.0.14.0 --- isvtoolkit (isvpub) 1.0 i-- system/dtrace/dtrace-toolkit 0.99-0.175.1.0.0.21.0 i--
この出力は developer/dtrace/toolkit パッケージをこのイメージにインストールできないことを示しています。O 列内の「r」は、このパッケージの名前が変更されていることを示します。developer/dtrace/toolkit パッケージの名前が system/dtrace/dtrace-toolkit に変更され、system/dtrace/dtrace-toolkit がすでにインストールされています。
次の例では、web/amp パッケージの名前が group/feature/amp に変更されています。web/amp パッケージをインストールするコマンドを指定した場合は、group/feature/amp パッケージが自動的にインストールされます。
$ pkg list -a amp NAME (PUBLISHER) VERSION IFO group/feature/amp 0.5.11-0.175.0.0.0.21.0 --- web/amp 0.5.11-0.174.0.0.0.0.0 --r
pkg list コマンドは、名前が変更されたパッケージの新しい名前を報告しません。前の例では、pkg list コマンドへの入力として指定されたパターンが新旧両方の名前にたまたま一致したため、推論を導き出すことができました。一般に、名前が変更されたパッケージの新しい名前を表示するには、「パッケージの説明またはライセンスの表示」に示すように pkg info を使用します。
-n オプションは、既知の各パッケージの最新バージョンを一覧表示します。O 列の「o」は、パッケージが廃止されていることを示します。廃止されているパッケージはインストールできません。
$ pkg list -n '*mysql-5?' NAME (PUBLISHER) VERSION IFO database/mysql-50 5.0.91-0.171 --o database/mysql-51 5.1.37-0.175.1.0.0.21.0 ---
この出力は database/mysql-50 パッケージをこのイメージにインストールできないことを示しています。このパッケージの名前は変更されていません。mysql-50 パッケージをインストールするコマンドを指定した場合、mysql-51 パッケージはインストールされません。この場合、どのパッケージもインストールされません。
F 列の「f」は、そのパッケージが凍結されていることを示します。パッケージが凍結されている場合は、凍結されたバージョンと一致するパッケージのみをインストールまたは更新できます。パッケージの凍結については、「指定したバージョンへのパッケージのロック」を参照してください。
$ pkg list mercurial NAME (PUBLISHER) VERSION IFO developer/versioning/mercurial 2.2.1-0.175.1.0.0.21.0 if-
-s オプションは、パッケージ名とサマリーのみを一覧表示します。
$ pkg list -ns mysql-51 feature/amp NAME (PUBLISHER) SUMMARY database/mysql-51 MySQL 5.1 Database Management System group/feature/amp AMP (Apache, MySQL, PHP) Deployment Kit for Oracle Solaris
-v オプションは完全なパッケージ FMRI を一覧表示します。
$ pkg list -nv mysql-51 FMRI IFO pkg://solaris/database/mysql-51@5.1.37,5.11-0.175.1.0.0.21.0:20120723T165236Z ---
-u オプションは、新しいバージョンが使用可能な、インストールされているすべてのパッケージを一覧表示します。
$ pkg list -u 'compress/*' NAME (PUBLISHER) VERSION IFO compress/bzip2 1.0.6-0.175.1.0.0.19.0 i-- compress/gzip 1.4-0.175.1.0.0.19.0 i-- compress/p7zip 9.20.1-0.175.1.0.0.19.0 i-- compress/unzip 6.0-0.175.1.0.0.19.0 i-- compress/zip 3.0-0.175.1.0.0.19.0 i--
注 - より新しいバージョンがパッケージリポジトリにあるパッケージの数は、このイメージ内で更新可能なパッケージの数より大きい場合があります。パッケージは、イメージの制約で許可されたバージョンにのみ更新できます。この制約は、インストール済みパッケージの依存関係および発行元の構成によってイメージに課せられるものです。このイメージで更新可能なパッケージを調べるには、pkg update -nv を使用します。
-g オプションは、操作のパッケージデータのソースとして使用するリポジトリまたはパッケージアーカイブを指定する場合に使用します。
--no-refresh オプションを使用した場合、pkg は、イメージの発行元のリポジトリに接続を試みて、使用可能なパッケージの最新の一覧を取得しません。